アナジェネ 平ジェネWORLD番外編   作:Naniro

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OVA編の後編です。


THE DAYBREAK 後編

「俺達は過去に飛ばされたってことか?…」

 

「解放者が目の前にいるからそうなんじゃね?よくわからんが」

 

ハジメ達は猛と今の状況を話し合っていた。一方で解放者達もハジメ達が何故自分達を知っているのか話し合っていた。

 

「僕やミレディやナイズ、メイルのことは知っていたけどバルフレンのことは知らなかった。ケミー達のことは一部は知っている。どういうことなんだろう?」

 

「俺だけ知られてないって、もしかして俺、影薄いの?」

 

『ホッパー…』

 

すると、ミュウがはっと思い出したかのようにハジメに話しかけてきた。

 

「パパ!クジラさんを助けてあげて欲しいの!」

 

「助けるって……」

 

ハジメはどう助ければいいんだと言おうとした瞬間、また轟音と揺れが起き、魔物達が押し寄せてきた。時間がないとミュウが言い、ハジメはユエ、香織、ティオに結界を張るよう指示を出し、オスカーもミレディ、メイル、ナイズ、バルフレンに指示を出し、強力な結界が張られた。ハジメはミュウに話の続きをする。

 

「それでミュウ、どういうことだ?何を知っている?」

 

「クジラさんはパパとオスカーお兄さんに助けてほしかったの!」

 

「俺とオスカーに?」

 

「ミュウちゃん?」

 

「クジラさんが教えてくれるの!!」

 

ミュウはそう言うと両手を差し出し、ハジメとオスカーがミュウの手を握る。すると白いクジラがミュウの中に入っていき、ハジメとオスカーの頭にこの都で起こった出来事が直接流れ込んできた。平和だった街並み、謎の実験場、そこで生み出されている魔物、魔物達が脱走し、蹂躙され、国は滅んでいった。

 

「……ありふれた話だな。更なる力を求め、制御できずに滅んだのか」

 

「そして、その力の守護者である光のクジラよって封印された」

 

「そして封印が解けて化け物たちが本来の力を取り戻せば、時や空間を超えることも簡単だろうな」

 

「……大変なことになるね」

 

すると、光のクジラがミュウの声を借りて語りだした。

 

『我は求める。創造する者…』

 

ハジメはどうして自分たちがここに呼ばれたのか理解した。

 

「時を超え、俺達をここに連れて来たのは、封印を修復させるため……」

 

「破損が昔のモノであるほど魔力を要する再生魔法では、魔力量的に1人では修復不可能…」

 

「だから、封印を理解し、一から創造できる創造者。生成魔法が使える錬成師が2人必要だったと言うことか」

 

すると光のクジラがまた語りだす。

 

『異なる時、同じ場所に重なりし2人よ、主と同意の者達よ、我が元へ…』

 

ハジメ達は光のクジラの話を静かに聞いていた。そしてミュウの意識が戻る。

 

「違う時代に生きる俺達が同じ時、同じ場所にいる」

 

「まるで奇跡だね」

 

ハジメとオスカーは顔を見合わせる。

 

「やるか」

 

「もちろん」

 

するとミレディも便乗する。

 

「よし、やろう!うちのオーくんは世界最高の錬成師だからね!安心していいよ!」

 

「はぁ?冗談は存在だけにして。世界最高の錬成師は私のハジメだから」

 

「あぁ?」

 

「んん?」

 

ミレディがオスカーの自慢をした瞬間、ユエがミレディに対抗心を燃やし、2人は睨み合う。

 

「はいそこまで、いがみ合いならすべて終わってからにしな」

 

バルフレンが仲裁に入ったことで2人は渋々引き下がる。ハジメはユエに指示を出し、オスカーもミレディに指示を出す。

 

「ユエ、指揮を任せる。俺が封印とやらを修復してる間、頼んだぞ」

 

「ん!」

 

「ミレディ、いつも通りだ。僕の作業を邪魔させないでくれ」

 

するとナイズがミュウに話しかける。

 

「ミュウ、どこに行けばいい?」

 

「あの塔の上なの!ナイズお兄さん!」

 

「承知した」

 

ミュウは都の中心部にある塔を指さす。ナイズは全員を塔の一番上まで転移させる。塔の上にはひび割れた鉱石のようなものがあった。ミュウが指をさしながら声を上げる。

 

「これなの!これを直せば塔は直るの!封印も力を取り戻すの!」

 

だが、そんなことはさせないとばかりに大量の魔物達が集まってきた。ユエは猛達に指示を出す。

 

「ミュウ、レミア、ハジメの傍に。香織は結界。シアと雫は私とティオの防衛線を抜けた奴を潰して。猛はバルフレンと協力」

 

そしてミレディもナイズ達に指示を出す。

 

「オーくん頼んだよ!メル姉は塔の上から援護。ナッちゃんは反対側をお願い!バル君とケミー達はあの牛の仮面ライダーと協力してあげて!」

 

猛はバルフレンと向き合い、互いに頷くとそれぞれデザイアドライバーとガッチャードライバーを装着する。

猛はデザイアドライバーの左側にフィーバースロットバックル、右側にゾンビバックルをセットし、バルフレンはガッチャードライバーにガッチャーイグナイターをセットし、デイブレイクホッパー1とデイブレイクスチームライナーのカードを装填する。

 

SET

 

SET FEVER

 

ガッチャーイグナイター!

 

ターボオン!

 

HOPPER1!イグナイト!

 

STEAMLINER!イグナイト!

 

「「変身!」」

 

ZOMBIE

 

HIT FEVER ZOMBIE

 

ガッチャーンコ!ファイヤー!

 

スチームホッパー!アチーッ!

 

猛は仮面ライダーバッファ フィーバーゾンビに、バルフレンは仮面ライダーファイヤーガッチャードデイブレイクへと変身し、デイブレイクはデイブレイクケミー達を解き放つ。

 

「ガイアード!」

デイブレイクガイアード

 

「ドーラゴーン!」

デイブレイクドラゴナロス

 

ハジメ達はデイブレイクガイアードとデイブレイクドラゴナロスを見て目を見開く。

 

「あれが…神星と神竜なのか?」

 

そんな中、バッファがあることに気付く。デイブレイクケミー達が解き放たれるとき、ケミーカードが100枚しかなかったことに。

 

「どうした?ぼさっとしてるとやられるぞ!」

 

「あ、あぁ!」

 

バッファはデイブレイクガイアードに、ガッチャードデイブレイクはデイブレイクドラゴナロスにそれぞれ搭乗し、魔物達を殲滅していく。ミレディはユエが放った魔法に興味を持つ。

 

「名前、教えてくれないかな?」

 

「ユエ。最後の吸血鬼族。それから……、ミレディ・ライセンの魔法を受け継ぐ者」

 

「…っ!そうか…、そうなんだね!それじゃあ後継者ちゃん!ミレディ先輩の魔法教室開催だ!ついて来られるかな?」

 

「ミレディの癖に生意気だ。一瞬で追い越してやる」

 

ユエとミレディは背中合わせになり、軽口をたたきながら魔物を蹴散らしていった。香織はメイルと共に結界を維持し、シアと雫はデイブレイクケミー達と連携、ナイズとティオは塔の下にいる魔物達を倒していく。

 

「なかなかやるな!なんていうライダーなんだ?」

 

「仮面ライダーバッファだ!」

 

「俺は仮面ライダーガッチャードデイブレイク。決めるぞ!仮面ライダーバッファ!」

 

「あぁ!デイブレイク!」

 

GOLDEN FEVER VICTORY

 

スチームホッパーバーニングフィーバー!

 

バッファは巨大なバーサクローで魔物達を倒すが、ガッチャードデイブレイクはワイルドモードになって塔の周りにいる魔物達をほぼ全滅させていた。

 

「す、すげぇ……」

 

「さっすがバル君!解放者最強の戦士は伊達じゃないね!」

 

そして塔の修理を行うハジメとオスカーの2つの魔法陣が重なり、塔が少しずつ修復されていく。

 

「「錬成!!」」

 

傾いていた塔が垂直になりひび割れも修復され、光のクジラは力を取り戻し、光が放たれる。その光は魔物達を消滅させた。

 

「修復は成功した筈だ。ミュウちゃん、これからどうなるか分かるかい?」

 

「帰るの!元の場所に、元の時に帰るの!」

 

ミュウがそう言うと周りが光に包まれていく。どうやらハジメ達の役目が終わったようだ。すると、ミレディがユエに声をかける。

 

「ユエちゃん!君達は自分の意志で生きられているかな!?」

 

「うん、自由な意思のもとに、でしょ?心配ない」

 

それを聞いたミレディは安心したかのように満面の笑みを浮かべる。オスカー、ナイズ、メイル、ガッチャードデイブレイク、デイブレイクケミー達もハジメ達と向き合っていた。すると、デイブレイクケミーの1体が前に出る。

 

『君達の戦いぶり、実に見事だったよ。ズッキュン』

 

「えっ…!?お義兄…様…?」

 

ユエはそのデイブレイクケミーを見て目を丸くする。だがその瞬間、目の前が光に包まれていく。

 

「皆!未来で…、未来でまた会おうねー!!」

 

ミレディのその言葉を最後にハジメ達の意識は遠のいていった。

 

 

ハジメは気が付くと、潜水艦の上で寝ていた。ふと見ると、ミュウとレミアが寄り添っていた。ハジメは寝落ちしてしまったんだろうと思った。だが、何か違和感が生じていた。まるでなにかを忘れているような気がするのだ。それはミュウ達も一緒だった。

 

「ところでハジメ君、どうしてレミアさんを抱きしめてるの?」

 

「わからねえが、目を覚ましたら2人まとめて抱えてたんだよ」

 

不機嫌そうに聞いてきた香織を軽く受け流すハジメ。すると猛がハジメの顔を覗き込んできた。

 

「よぉ、よく眠れたか?」

 

「眠れたが、なんか変な感じがするな」

 

「なんだ、お前もか。俺も雫も同じ状況なんだよ。一体何なんだろな?」

 

「さあな」

 

猛とハジメは妙な違和感に疑問を抱いていると、ティオが声を上げる。

 

「ご主人様よ!見よ!」

 

そこには、海は光っており、夜なことも相まって美しい輝きを放っていた。

 

「どうなってやがる…」

 

「あっ!パパ!お魚さんなの!」

 

光の正体は大量の光る魚でそれが海を輝かせていた。すると白いクジラが海面から飛び出す。ハジメはエリセンの七大伝説の1つである輝く海の石を思い出す。そしてハジメ達の能力がいつの間にか格段に上がっていることに気付く。どういうことなんだろうと一同が思っているとミュウが口を開く。

 

「お礼なの」

 

「ん?」

 

「礼だと?」

 

「なんだかとてもいいことがあった気がするの。素敵な人達と出会ったみたいに」

 

ミュウのその言葉に一同は微笑む。するとミュウがハッと思い出す。

 

「そうなの!パパ、お願いしないと!」

 

「あぁ、そうだな」

 

ミュウはハジメに抱きつき願い事を言った。

 

「パパ達とずっと一緒にいられますように…」

 

ハジメはフッと笑い、ふと猛の方をみると、猛と雫が手を繋いでいた。するとミュウもそれに気付く。

 

「雫お姉ちゃん、牛のお兄さんのことが好きならユエお姉ちゃんみたいにチュウしないの?」

 

それを聞いた雫は顔を真っ赤にする。

 

「えぇ!?ど、どういうこと!?」

 

「ユエお姉ちゃん、よくパパにチュウしてるよ」

 

猛は溜め息をついて呆れながらハジメに釘を刺す。

 

「流石にここで盛り出すんじゃねえぞ」

 

「俺を性欲モンスターみたいに言うなー!」

 

「ママ、せいよくってなあに?」

 

「ミュウ、それはもう少し大きくなったら分かるようになるわ...」

 

 

◇過去のトータス◇

 

「オー君!ナッちゃん!メル姉!バル君!ケミーの皆!わけわかんないけどなんか嬉しいね!」

 

「そうだね。ついでに生意気な弟子でもできた気分だよ」

 

「確かに、悪くない気分だ」

 

「お姉さんは新しい天使さんに会った気分だわ」

 

「奇遇だな、俺も新しい仮面ライダーに出会えたという感じがするな」

 

『ホッパー!』

 

『スチーム!』

 

解放者達も違和感を感じてはいるものの、不快感はないようだった。




デイブレイク、再登場させたい気分だがどうしようかなー。
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