「お食事会の招待状?差出人は…、マリー・アントワネット?」
優斗の元に招待状が届いた。差出人はあのフランスの王妃、マリー・アントワネット。要約すると、キャッスルドランの一室でお食事会をするのでよかったらどうぞ来てください。と日時も書いてあった。折角の誘いを断るのもあれなので、優斗は参加することにした。
◇
「やあ、優斗。君もお食事会に誘われたようだね」
キャッスルドランに訪れると、蒼汰と装者達までもいた。
「蒼汰に響達まで…」
すると、今度は新太、フレマン、ソロモ、テューク、ネルム、ジャスティン、そしてデザイア面々まで来た。
「おいおい、結構招待したな…」
優斗は結構な人数を招待したことを驚いていると、デザイアの面々の中に快斗は猛に首根っこを掴まれていた。
「なんで快斗はこの状態なんだ?」
優斗がそう聞くと猛が答える。
「お食事会に行くの嫌がったし、1人だけ不参加というのもあれだから、連れてきた。あ、因みにガヴも来るが、遅れてくるってよ」
「……」
首根っこを掴まれている快斗は不機嫌そうにしていた。
◇
「ごきげんよう、皆さん、来てくれて嬉しいわ」
案内された部屋に行くと、マリー本人が出迎え、彼女の他にも、アマデウス、ジャンヌ、エリザベート、清姫がいた。
「まるでオルレアンだね」
「何言ってんだお前は」
蒼汰の呟きに優斗が突っ込みつつも一同は席に着き*1、食事会を初める。食事を楽しみつつ談笑していると、響がふと思い出したかのように発言する。
「そういえばテュークさんとネルムさんって夫婦なんですよね?お二人の出会いってどんな感じだったんですか」
「あら、それは気になるわね!」
響の疑問にマリーが便乗する。テュークとネルムは戸惑いながらも、話し始めた。
「えぇ…、えっとまあ、ちょっとありきたりな感じです。ストーカーに付きまとわれていたところを……」
ネルムがそう話し、一同はなるほど、それをテュークに助けてもらったんだなと察する。そしてネルムに続くようにテュークが話す。
「彼女に助けてもらったんです」
「「「「「お前が付きまとわれとったんかい!?」」」」」
まさかの被害に遭っていたのはテュークの方でネルムが助けた側だった。それにデザイア一同が声を揃えて突っ込む。
「あらら…、これはちょっと意外だったわ」
「ていうか、なんで旦那の君がストーカーなんかに?」
マリーは思ってた展開と違って驚き、アマデウスが理由を聞く。
「……ガッチャードライバーの継承者になった瞬間、やたらと女性に言い寄られるようになったんだよ」
「「「「「あ~…」」」」」
それを聞いた一同は納得してしまう。
「どこにでもいるもんだな、地位目当ての金食い虫ってのが」
高い地位目当てが多い貴族の女性を見てきたカナタが悪態をつく。
「それで後に互いが前世の恋人であることがわかって、結婚に至るということか」
ジャスティンが頷きながら、納得する。すると、蒼汰が猛にふと質問をする。
「そういえば猛君、体はどうなんだい?ジャマトバックルを使った後遺症かなんかはないのかい?」
「ちょ、おい!?」
「なんだと!?」
「あ、言っちゃマズかった?」
蒼汰が猛がジャマトバックルを使ったことを指摘し、エースが驚きの声をあげる。
「そういえばがっつり使ってたね」
「それで檜山を殺ったときはスカッとしたけど」
「おい、バッファ、お前後で説教な」
「えぇっ!?」
ジャマトバックルを使ったことがエースにバレてしまった猛はエースのお叱りを受けることが確定してしまった。すると、部屋のドアが開けられ、ショータが入ってきた。
「すみません、遅れました」
「あら、いらっしゃい」
「ショータ、ようやく来たのか」
「スカサハ師匠にみっちりしごかれたんで…」
スカサハのしごきに疲弊したショータがようやくやってきた。
◇
「つまり、優斗さんはそこにいる装者全員と付き合っていると?」
「マジかよ!いるもんだな!ハーレム野郎って!」
「ギーツニキより圧倒的に多いじゃねえか!」
優斗が装者達全員やそれ以外の一部の女性と付き合っており、ハーレムであることをデザイア達に口々に言われる。
「ギーツニキでも2人だけだったのに…」
「へぇ、エース君もレイとロゼの2人とそういう関係なんだね」
「シエラ曰く、カーマは一夫多妻OKだとよ」
そんな談笑をしながらお食事会を楽しみ、そろそろ締め時と思ったその瞬間、キャッスルドラン内に放送が入る。
『連絡します。ギャングライダーズと堕落勇者達に動きがあったようです。至急、作戦室に集まってきてください』
それを聞いた一同は席を立つと、作戦室に向かう。だが、ショータは全員が部屋から出たことを確認すると、ゴチゾウ達と小声で話し出す。
「皆、ちょっと頼みたいことがあるんだ…」
「ワニャ?」
「実はゴニョゴニョ……」
◇
「ロゼ!こんなのがいたわ!」
「…なんだそれは?生き物か?」
「ワ、ワニャ!」
エース達の後をこっそり着いてきたレイとロゼは優斗の世界を観光していたら、ゴチゾウを見つけて、レイが捕まえる。すると、空の空間が歪み、そこからタイムマジーンが現れて2人の近くに着地した。
「えっ…、何あれ?」
「乗り物…?」
レイとロゼが恐る恐る近づくとタイムマジーンから1人の青年が現れる。
「レイさんとロゼさんですね」
「誰だお前は?私達は名乗っていない。何故名前を知っている?」
青年はレイとロゼのことを知っており、2人は警戒する。
「確かにあなた達は俺のことを知らないでしょう。でも俺はあなた達を知っています。俺は未来から来たんですから」
「未来…?」
レイとロゼが青年の言うことに疑問を持っていると、青年はレイの手に掴まれているゴチゾウに気付く。
「それは…ゴチゾウ…!?」
「ワニャ!?」
ゴチゾウは自分のことを知っている青年に驚く。
「ゴチゾウ、すまないけど、君の主のところに案内してほしい。そこには父さんもいるだろうから」
ゴチゾウは困惑しながらも取り敢えず青年の頼みに応じることにした。
レイとロゼのこと完全に忘れてました(笑)