アナジェネ 平ジェネWORLD番外編   作:Naniro

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ナーゴとバッファいきます。バッファはちょっと長めです


仮面ライダーになった日2

鞍馬音美は今、全速力で逃げていた。彼女を追ってくるのは人を炭化させてしまう凶悪な怪物、ノイズだった。

 

「何でこうなるのよ〜!」

 

周囲に人はおらず、戦おうにもノイズに通常兵器はすり抜けてしまう為に実質効かないも同然。

 

「こんなハードな世界に飛ばされるなんて聞いてない!」

 

ノイズを撒こうと必死になって逃げる音美だったが…

 

「あ…」

 

その先は道のない行き止まりだった。引き返そうにも来た道はもうノイズだらけで最早逃げ場はない。

 

「嘘…こんなところで死んじゃうの?せっかく転生したというのに…!」

 

するとノイズが突撃してきた。音美は終わったと目を閉じる。だが、ノイズが彼女に触れることはなく、崩壊したのだ。

 

「…どうやら間に合ったようだ」

 

音美は目を開けるとそこには自分が転生するときに現れた仮面ライダーグレアだった。

 

「仮面ライダーグレア…?」

 

グレアはヒュプノアイを放ち、光線でノイズを全滅させた。

 

「怖い思いをさせて済まなかった」

 

そう言いながらグレアはビックリミッションボックスを取り出し、音美に渡した。音美はそれを受け取り、開けるとデザイアドライバーとナーゴのコアID、そしてスパイダーフォンが入っていた。

 

「これは…」

 

音美はデザイアドライバーを腰に巻き、コアIDをセットする。

 

ENTRY

 

仮面ライダーナーゴ エントリーフォームへと姿を変えると、スパイダーフォンが鳴り出す。

 

『おめでとうございます。今日からあなたは仮面ライダーです』

 

スパイダーフォンからそのメッセージと共に画面に

 

OTOMI KURAMA

KAMEN RIDER NA-GO

 

と表記されていた。

 

「あとこれも…」

 

グレアがナーゴに渡したのは、ビートバックルだった。ノイズが蔓延るこの世界に一人の仮面ライダーが誕生した。その名は仮面ライダーナーゴ。数少ないノイズに対抗できる戦士である。

 

 

「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」

 

イシュタルと名乗る老人に異世界トータスにクラスごと転移させられた吾妻猛は困惑していた。イシュタルが言うには人間族と魔人族が戦争しており、魔人族側が優勢なので戦ってほしいとの事だった。教師の畑山愛子が帰してほしいと抗議するが、帰るのは不可能との事。それに猛は怒り、イシュタルの胸ぐらを掴んだ。

 

「おいジジィ、さっきから黙って聞いてりゃ身勝手が過ぎるだろうが!俺達を戦争に参加させて、てめぇらは高みの見物ってか!?全くいいご身分だな!!」

 

「し…使徒様…!どうか落ち着いて…!」

 

イシュタルは猛を嗜めようとするが猛は収まらない。

 

「やめろ吾妻!」

 

声を上げたのはクラスのリーダーである天之河光輝だった。猛とは幼馴染ではあるが仲が悪く、クラスメイト達も光輝と猛がよく言い争いをしているのが日課とも言えるくらいだ。

 

「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。……俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。……イシュタルさん?どうですか?」

 

いつの間にか猛はイシュタルを離していた。

 

「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」

 

「俺達には大きな力があるんですよね? ここに来てから妙に力が漲っている感じがします」

 

「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」

 

「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救ってみせる!!」

 

「……」

 

光輝はそう言い張るが、猛はため息をつき席に戻る。

 

「へっ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前一人じゃ心配だからな。……俺もやるぜ?」

 

「龍太郎……」

 

「今のところ、それしかないわよね。……気に食わないけど……私もやるわ」

 

「雫……」

 

「え、えっと、雫ちゃんがやるなら私も頑張るよ!」

 

「香織……」

 

光輝の幼馴染である坂上龍太郎、八重樫雫、白崎香織がやる気になると、それに釣られるように生徒達が名乗り出るようになる。

 

「猛ももちろんやるよな?」

 

龍太郎がそう言いながら猛の方を向く。だが猛は腕を組みながら考えていた。そして出した答えは…

 

「俺は…気が進まない」

 

生徒達は動揺した。彼は何事にも挑戦というのをモットーにしているため、この返答が来るのは珍しいのだ。

 

「何故だ吾妻!お前は戦いたくないのか!?」

 

「そうだな、むしろ怖い」

 

腕っぷしの強い彼が弱気になっている事に更に驚く生徒達。

 

「そもそも戦争なんて下手すりゃあ死ぬんだぞ?やってられるかよ…」

 

「そんなことは俺がさせない!俺が守ってみせる!」

 

光輝がそう言うと生徒達は声を上げる。彼は統率力には目を見張るものと言っていいだろう。

 

(それがここでどこまで通用するやら…)

 

猛はより一層不満になるのだった。

 

 

ハイリヒ王国の城に案内され、メルド団長からステータスプレートを貰い、それぞれの技能を確認する生徒達、その中で猛は何やら顔を顰めていた。

 

「どうしたの猛?」

 

雫と香織が彼に歩み寄る。猛は無言でステータスプレートを2人に見せた。

 

=======================

吾妻猛 16歳 男 レベル1

天職:仮面ライダー

筋力:70

体力:60

耐性:40

敏捷:10

魔力:20

魔耐:10

技能:変身・言語理解

=======================

 

「…何これ?」

 

「こっちが聞きてえよ」

 

「天職、仮面ライダー…。メルドさんに聞いてみるしかないわね」

 

「だろうな」

 

猛はすぐにメルドの所に向かう。

 

「すまん、これは俺も初めてだ」

 

「マジかよ」

 

自分だけわけわからん天職で途方に暮れていたら、檜山がハジメを弄っていたので、とりあえず檜山をボコした猛であった。

 

 

武器庫にて生徒達がそれぞれの天職に合う武器を選んでいく中、猛はどうすべきか考えていると、光輝が何やら黄色い箱を開けようとしていた。だがどうやら開かないらしい。

 

「駄目です。開きません」

 

「そうか…勇者なら開けられるかと思ったが…、ダメか…」

 

猛は近くにいたハジメに聞く。

 

「おい、あの箱なんだ?」

 

「選ばれし者のみが開けられると言われている箱だって。一体何が入ってるんだろう?」

 

猛はじっと黄色い箱を見ると、頭痛がした。

 

(…!なんだ…!?これは…!?)

 

頭痛と共にある記憶が流れ込んできた。転生、ジャマト、仮面ライダー…。

 

(そうだ。俺は転生者だ。ジャマトを倒す使命を持ってこの世界に転生したんだった)

 

自分が転生者である事を思い出した猛はゆっくりと光輝とメルドに近づく。

 

「天之河、貸してみろ」

 

「吾妻?一体何を「いいから貸せ」お…おい!」

 

光輝から無理矢理箱を奪い取ると猛はそれをあっさりと開けてしまった。

 

「「「えぇ!?」」」

 

「馬鹿な…!勇者でも開けられなかった物をこうもあっさりと…!」

 

驚く生徒達と唖然とするメルド。箱の中にはデザイアドライバーとスパイダーフォン、バッファのコアIDが入っており、それを装着した。

 

ENTRY

 

猛は仮面ライダーバッファ エントリーフォームに姿を変える。近くにあった鏡を見て自分の姿を確認する。

 

「へぇ…カッコいいじゃねえか!」

 

するとスパイダーフォンが鳴り出した。

 

『おめでとうございます。今日からあなたは仮面ライダーです』

 

TAKERU AZUMA

KAMEN RIDER BUFFA

 

この世界に後に神へ反逆しえる者、仮面ライダーバッファが誕生した。




バッファニキ
クラスの不良少年。実は転生者であることを忘れていたが、箱を見て思い出した。戦いが怖いよりも、もっと恐れているものがある。

光輝
勇者(笑)。バッファニキとは仲が悪く、言い争いが絶えない。というかこいつの無自覚な中途半端ぶりにバッファニキが迷惑している。戦争はゲームとちゃうんやで

ハジメ
バッファニキとはオタク友達。バッファニキによく漫画などを貸している。檜山からよくいじられるが、バッファニキが助けてくれる。
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