突如、スパイダーフォンから見知らぬ人物からの接触があった。快斗はその人物と会うため、指定された場所にブーストライカーを走らせる。前に接触してきたブッチーかと思っていたが今回は違うようだった。
「ここか…」
指定された場所に着いた快斗はブーストライカーから降りる。
「よお!お前が大角快斗だな!」
声のした方を見ると、そこにはリーゼントヘアに学ランの男がこちらに歩いて来ていた。快斗は少し身構える。
「おいおい、俺は別に敵なんかじゃねえよ。俺は
「……」
太吾陽の自己紹介に快斗は返答に困る。少なくとも敵ではないようなので警戒を解いた。
「そんでお前は一体何なんだ?」
「俺は…こういう者さ!」
そう言い、太吾陽が取り出した物はなんとフォーゼドライバーだった。太吾陽はフォーゼドライバーを装着し、4つの赤いスイッチを操作する。
3・2・1
「変身!」
フォーゼドライバーの右のレバーを操作すると太吾陽は仮面ライダーフォーゼに変身した。
「宇宙キターーーーーー!!」
快斗は目を見開き、唖然としていた。
「お前、なんだか溜まってるように見えるな。だったら俺とタイマン張ろうぜ!お前の実力も知りたいしな!」
フォーゼの誘いに快斗は少し渋るも、デザイアドライバーを装着する。
「俺は手加減はできねえ。後悔するなよ…?」
「手加減はいらねえ!本気上等だ!」
SET WARNING
「変身…」
WOULD YOU LIKE A CUSTOM SELECTION
「仮面ライダーフォーゼ!タイマン張らせてもらうぜ!」
◇
その頃、IS学園では快斗がジャマト討伐から戻らないと大騒ぎになっていた。簪は千冬に自分も探しにいきたいと頼んでいたが…。
「お願いです!私も捜索に…!」
「教師達が捜索に当たっている。お前の出る幕はない」
案の定反対されていた。その光景を楯無は物陰から見ていた。
(簪ちゃん…、どうしてこうも大角君に肩入れするの…?)
楯無は昔はともかく、今の快斗はとても攻撃的で一度タガが外れればIS操縦者を重傷を負わせるまで止まらない彼にどうしてそこまで肩入れするのかが不思議で仕方なかった。一歩間違えれば簪もあの時亡に見せられたIS操縦者のように四肢を失うことになりかねないと感じているからだ。
『こちら捜索部隊!織斑先生!応答願います!』
「どうした!?」
捜索部隊から通信が入り、千冬はそれに応答する。
『大角君を発見しました!ですが彼は今、未知の人型と交戦中です!映像を映します!』
映像が映し出されると、そこにはフォーゼと殴り合いをしているシーカーの姿があった。
「なんだあれは…もう1人の仮面ライダーとでもいうのか…!?」
千冬はフォーゼを見て目を見開いた。シーカーの他にも仮面ライダーという存在がもう1人確認されたのだ。*1
◇
「おらぁ!」
「ふぅん!!」
シーカーとフォーゼは終始殴り合っており、両者はほぼ互角だった。そして両者の拳が交差し、互いの顔にヒットした。フォーゼはその場で尻もちをついたが、シーカーはよろけるだけだった。
「へへ、やるじゃねえか。どうだ?少しはスッキリしたか?」
「まあ…な…」
「そいつはよかった」
フォーゼは立ち上がり、シーカーに近づく。
「それじゃ、俺とダチにな──」
「そこまでだ!」
シーカーとフォーゼの周りに複数のIS操縦者が現れた。どうやらフォーゼを警戒しているようだった。
「お前は何者だ!?」
「やべぇ…ちょっと目立ち過ぎたな…。しゃーねえ」
するとフォーゼはドライバーのアストロスイッチを変える。
SMOKE
SMOKE ON
フォーゼは14番のアストロスイッチであるスモークスイッチを起動し右足にスモークモジュールが装備され、煙を勢いよく噴出した。
「うわ!?」
「なにこれ!?」
「煙幕か!」
ROCKET ON
「じゃあな!シーカー!また会おうぜ!!」
フォーゼは煙幕でIS操縦者達が混乱している間にロケットモジュールでその場を飛び去っていった。すると、シーカーの通信機に千冬から連絡が入る。
『大角、奴は一体何者だ?』
「…仮面ライダーフォーゼ、そう言っていた。敵ではない」
『そうか…(あのフォーゼとかいう奴の声、太吾陽に似ていたな…)』
千冬はフォーゼの声が知っている人物に似ていたがそんなことはないだろうと気にしないことにした。
◇
349:ISにフォーゼキター!
というわけでシーカーとタイマン張ってきた。
350:閃刀ギーツ
早速喧嘩吹っ掛けるとか何考えてるんだ。
351:ISにフォーゼキター!
喧嘩じゃねえよ。あいつも一応まんざらでもなかったぜ?
352:グレア司令官
まあ、ストレス発散にはなっただろうな。
353:情報屋亡
>>349随分と野蛮なことをしますね。
◇
「海だあああああ!!」
臨海学校当日、生徒達は旅館に荷物を置き、自由時間で早速海に泳ぎに来ていた。男子は一夏は千冬と同室で、快斗は山田先生と簪が同室になった。*2
「では大角君も楽しんできてくださいね」
「……」ギロリ
「ひいぃ…!」
「快斗、いちいち威圧しないで」
(してないんだが、ただ見ただけなんだが…)
快斗は別に威圧しているわけでもないのに怖がられたのだった。
◇
水着に着替えた一夏の細マッチョな体系に女子達は釘付けになる。だがその瞬間、女子達が騒然となる。
「よう一夏」
「快斗!?お前…」
一夏は快斗の姿を見て目を見開いた。なぜなら、快斗の体には無数の傷跡があったからだ。小さな傷から大きな傷まで、恐らく拷問により付けられた傷だろう。それが痛々しく残っていた。服を着ていたためわからなかったが、これほどの傷を負っていたのかと一夏と女子達は胸が締め付けられる思いになる。
「快斗、その傷…」
「ん?あぁ、気にするな」
「気にするなって……」
快斗なんともないようだが一夏達は気になって仕方がなかった。すると簪が快斗の傷跡をそっと触れた。
「!!!」
ドゴッ!
「うぅっ!」
「かんちゃん!?」
「「「きゃああああああ!?」」」
簪が快斗の傷跡に触れた瞬間、快斗が簪の腹に肘打ちをした。周囲に悲鳴が上がる。一夏が快斗に掴みかかる。
「快斗!何やってんだよ!?」
「何の騒ぎだ」
丁度そこへ千冬がやって来た。
「千冬姉!快斗が彼女に肘打ちを…!」
「何?」
「待って下さい織斑先生!」
千冬が快斗に注意しようとした瞬間、簪が制止する。
「私が悪いんです…!私がいきなり快斗の体の傷跡に触ったから…快斗は驚いてしまって反射的に攻撃しちゃったんです…!」
「そうなのか?」
「……」
千冬は快斗の方を向いて事実確認をするが、快斗は黙ったままだった。
「ごめんね快斗。びっくりさせちゃったよね…」
「……」
簪は腹を押さえながら快斗に謝罪する。快斗は少し動揺しているようだった。
◇
少々トラブルはあったものの一夏達は海で泳いだり、砂で城を作ったり、ビーチバレーを楽しんだ。
「コボボボボボボボボ……」
「快斗!?快斗が溺れてるぞー!?」
(あぁ、そういえば快斗って昔から泳げなかったんだっけ…)
快斗は泳げないという事実が判明しつつもこの日は何事もなく終わった。
◇翌日◇
専用機持ちが訓練する中、快斗は釣りをしていた。そばには簪がついていた。そして快斗は魚を一匹釣り上げた。
「ほう、サバか」
(それサバじゃない…)
すると快斗は釣り上げた魚にかぶりついた。
※よい子は真似しないでね。
「ちょ、快斗!?」
「ペッ(小骨を吐き出す)、…サバじゃねぇ!!(怒)」
(何をそんなに怒っているの!?)
突然キレだした快斗に簪は困惑する。すると2人の元にやってくるものがいた。
「おい、そこのお前」
「あぁ?」
快斗と簪は振り向くとそこにはエプロンのような服装にうさ耳のような装置を頭に付けている女性がいた。
「あなたは…?」
「お前に用はない。そこの魚かじってるお前だよ」
どうやら用があるのは快斗のようだった。
「お前が仮面ライダーっていう奴?」
「…だったらなんだ?お前は誰だ?」
「彼女は篠ノ之束。ISの開発者だ」
いつの間にか千冬がやってきて、うさ耳の女性の紹介をした。
「篠ノ之…!あの篠ノ之博士…!?」
ISの生みの親である篠ノ之束が現れたことに簪は驚きを隠せなかった。
「篠ノ之…束…。名前だけは知っていたが…」
快斗もISを生み出したということもあってか名前だけは知っていたようだ。快斗と束はお互いを睨み合っていた。
この話は本編に繋げます。なお、この臨海学校でシーカーニキの運命が大きく左右します。
フォーゼニキ
シーカーニキとタイマンした。アストロスイッチは10番まであるのは確実でエレキステイツにはなれるだろう。なお、束はフォーゼも排除の対象らしい。その人物が束の親しい人であることも知らずに…。