てかロストソング楽しいけどカメラ操作難しい…
俺とシノンは互いに気持ちを確認し合った後待たせていたキリトの所に向かった。…のだが、なぜかキリトはげっそりとしていた。
「…どうした?」
「お前ら声デカいんだよ…」
「え?」
「こっぱずかしい事大声で言い合うなよ…」
「!?あ、あなた聞いて…」
「聞こえちゃったんだよ!俺かて聞きたくなかったわ!まさかこんな状況であそこまでコミカルに話せるとは思ってなかったよ!と言うかシン、お前色々すっ飛ばし過ぎだ!」
「は?」
「学生同士付き合うのにいきなり結婚を前提とするな!」
「いや、お前もそうだろ」
「うっ…いやまあ確かに考えてるけど」
「あなたも人の事言えないでしょ…」
「ああもう!いいだろ!」
「旗色悪くなって切り上げたな」
「そうね、キリトから始めたのに」
「そこ!うるさい!付き合い始めた直後に息合わせるな!」
キリトはゼーゼーと息も絶え絶えとなった。
「はぁ、もういい。とりあえず報告しとくぞ。ついさっきスキャンがあった。写ってるのは俺達と闇風だけだ、あの二人は残ってるのは確定だろうから六人だな。ただ全員足しても二人足りないんだ」
「一人はおそらくペイルライダーだな、俺達がザザにやられたのを確認した。もう一人は俺達を探してる間にやられたんだと思う」
「そうか…わかった」
キリトは一瞬強く唇を噛んだ。自分の与り知らぬところで起きたとしても悔しいのだろう。
「あの二人は確定として問題は闇風をどうするかだ」
「乱入されたら厄介だしザザのターゲットである可能性もある。あいつらと接敵する前に倒せればいいんだが…」
「ならそれは私がやるわ」
「…大丈夫なのか?」
さっきはまったくと言うほど締まらなかったが元々シノンの恐怖心を取り除くためにあの暴露劇をしたのだ。余りにもお笑いじみたことになったので出来たのかは不安なのだが…
「ん、大丈夫。あなた達も戦うんでしょ?私だけ何もしないのは嫌だもの」
「そっか…なら頼むぞ」
「任せなさい!」
シノンはまだほんの小さく震えているが勝気な笑みを浮かべる。
「俺は…」
「俺がアヴェンジャーとやる」
キリトが被せるように言う。
「…お前どっちがどっちか分かってんのか?」
「分かってるよ、あいつとは俺が決着を付けなきゃならないんだ」
「…はぁ、分かったよ。元からあいつはお前に任せるつもりだし奴さんもお前狙いだろうよ。頼むぞ」
「ああ」
「さて、じゃあ俺はザザとやりますか。全員生き残ることを第一に考えろよ、特に俺とシノンはな」
「ええ」
「了解…ん?シン」
「なんだ?」
「お前どこからログインしてるんだ?」
「…あ」
そこで俺は自分の失言に気付いた。俺はまだどこからログインしてるのかをキリトに話していなかった。
「え?いや、それは…」
「まさか安全じゃない場所とか言わないよな?」
「ま、まさか~…」
「どういうこと?」
「俺達のこれは一応正式な依頼だから安全な場所を提供されてるんだ、俺とシンは依頼者の伝手の病院からログインするはずだったんだがベッドが足りないとかでシンは別の場所に行ったって聞いたんだが…」
「シン?」
「ごめんなさい」
思わず五体投地で謝る。だって怖いんだもん二人とも、ザザと戦う前に俺殺られちゃうよ?
「…説教は全部終わった後な」
「つ、謹んでお受けしますので加減していただけるとありがたいなと…」
「その辺はシノンに任せる」
「任せて、思いっきりやってあげるから」
「付き合い始めて十分で尻に敷かれ始めるのかぁ…」
俺大変な奴好きになったんだなぁ…これも惚れた弱みか。
砂漠のど真ん中に一人の少女…では無く青年が立っている。また離れた所にはこちらも少女…では無く少年が立っている。二人は目を閉じ意識を澄ましている。あの世界にはシステムに設定されたスキル以外のスキル、システム外スキルが存在した。キリトの武器破壊がそれにあたる。そして今シンとキリトが行っているのはトッププレイヤーでもごく一部でしか使えないとされているシステム外スキル、
ー風の音…排除、味覚エンジン…カット
ー視覚情報…削除、嗅覚…消去
遥か遠くから走ってくる音がした。かなり速い。これが闇風という事を二人は理解する。本来なら警戒して身構えるべきだが二人はその気配すら排除する。闇風はシノンがどうにかしてくれると信じているから。その時シンの右腕にチリチリとした感覚が襲う。キリトはうなじに同じ感覚を得る。瞬時にシンは体を捻転させ、キリトは電光の速度でカゲミツを振るう。刹那シンの耳元には弾丸が空気を切り裂く音が、キリトは体に突き刺さる幾重の赤い線を自らの剣でなぞり一弾一弾を切る音が。その音は各々の戦いの開幕を告げた。
私はキリトの言った闇風のいる方向にスコープを向けていた。そしてその姿を捉える。
ー速いわね、動きも厄介
闇風はダッシュスキル完全コンプを達成している。また歴戦のプレイヤーとして技量も申し分ない。事実普通は障害物を盾にして止まり、また走るというのがセオリーだが闇風は障害物を使うものの止まる事無く、曲線を描くように動いている。だが、
「シンはその程度じゃないのよ!」
私のスコープは闇風を捉えて離さない。引き金を絞ろうとした瞬間。
ゴォン!!
突然砂漠にそびえ立つ塔の一つが崩れたのだ。おそらくどこからかの流れ弾が命中したのだろう。問題は崩れた塔の位置。私と闇風の間にあった塔が崩れたのだ。落ちてくる瓦礫が狙撃のチャンスを失わせる。…いや、絶好のチャンスになった。闇風が一瞬止まった。同時に極限にまで研ぎ澄まされた神経が時間の流れを極端に遅くさせる。私と闇風を結ぶ映し出されない弾道予測線が一直線に、落ちてくる瓦礫の僅かな隙間を縫うように突き刺さる。バレットサークルは常に最小、捉えているのは頭、私は一瞬の躊躇も無く引き金を引く。弾丸は無数の瓦礫の降る空間を一切瓦礫に触れることなく突き進む。スコープ越しに闇風と目があった。驚愕、しかしすぐに弛緩し口が動く。
「見事」
弾丸は闇風の頭を上半身ごと吹き飛ばしてDEADタグを付けた。神業の様な狙撃の余韻に浸る余裕も無くすぐにスコープを二人の方に向ける。キリトは既に戦闘を開始していた。シンは居場所を見つけたようだが長距離からの狙撃だった為距離がある。なら自分がやる事は一つ。スコープをシンの進行方向に滑らし死銃を見付ける。既に予測線は見える様になっている。だが関係ない。シンが最速でたどり着けるように私は足止めをする。死銃がこちらに気付き銃口をこちらに向けた。互いにサークルが最小になったのだろう引き金に力を掛ける。
ーあんたはあいつじゃない。私が縛られ続けるあの男じゃない。なら、恐がる必要はどこにも無いんだ!
引き金を引き切った。同時に向こうも引いた。互いの弾道はほぼ一直線、そのまま接触するようにも見えた。しかし奇跡は連続では起きず弾丸はスコープに直撃した。後一瞬スコープから目を離すのが遅かったら私はやられていただろう。だが離す直前弾丸があっちの銃に直撃したのが見えた。役目は果たせたようだ。しかしスコープを失ったので詳しい状況を見る事が出来ない。もうこちらから援護射撃は出来ないだろう。
「後は任せたわよ。シン、キリト」
シノンが後方から狙撃してくれたようだ。視界に捉えたザザの銃は粉々に砕けたようだ。あいつの装備はあとあの
ゾクッ…
背筋に悪寒が走る。ザザが滑るような速度で砕けた銃身の一部から銀色の棒を抜き取る。一見するとクリーニングロッドだが先端が尖り膨らんでいる。俺はこの形状の武器を何度も見たことがある。これは…
ーエストック!?なんでこんなもんがこの世界に!?
そしてザザの姿がブレた。瞬間銀閃が走る。緋扇から無理やりパリィに変える。心臓に向かっていたエストックは弾かれ肩へ流れる。
「ぐ…」
どうにか即死は免れた。即座に距離を取る。
「…そういやそんなスキルあったな、作成スキル上位派生、銃剣作成スキル」
「ほう、やはり、知って、いたか」
「伊達に初期の頃からこの世界にいねぇよ、にしてもお前急に早くなってんな」
「女が、銃を、壊して、くれたからな。重りが、無くなった」
「あー…戦力削いだつもりがまさかの強化か。ハン〇バルかよ」
「何を、言っている?」
知らないの?ゴッ〇イーター。
「まったく、
「お前を、殺す、為だ」
「俺を思ってか、嬉しいねぇ」
「ふん、ほざけ!」
ザザは殺意を纏ってその剣を俺へと放った。さぁ、最後の戦いだ。
毎度遅くなってすいません…創作意欲が不定期なもんで。次はさすがにもう一作の方を書かなきゃならないんで遅くなります(いつも道理か)
にしても何でもかんでもアニメやら小説やら読むとすぐに二次創作書きたくなる癖何とかならないかな…(最近はインフィニット・ストラトスが頭の中で出来上がります)