簡単に言えば気になったからが大きな理由ですね。細かい理由は他にちょこちょこあるのですが割愛します。
事件の後、心を落ち着けるために部屋にこもり部屋の整理や書類の整理などをすること1日が経過した。幸い前の日は挨拶だけであったため特段部屋にこもっていても誰も訪ねてくることも無かった。
そして次の日がやってきた。本日から本格的に授業が始まるらしい。そのまえにいわゆるホームルームとでもいえばいいだろうか、それに相当するものを終え授業が始まる。といってもこの学園の授業は自分で好きな授業を順番に取っていけるらしい。まあ大学の授業みたいな感じだ。
とはいえ.これでもシンオウ地方を旅していたポケモントレーナー.復習がてらというにも簡単な授業が続く。そして一つ目の授業が終わった後.隣の少女が話しかけてきた。
「えと.コフクだっけ? 昨日は.ごめん」
「.まあ気にしてない。ところで名前は?」
「うち? うちはボタン」
どうやらボタンというらしい。かなり中性的な見た目で性別がどちらかわからないのだがそれは置いておく。トラウマがえぐられたとはいえさすがに数ヶ月前、表から隠すのは慣れてきているコフクはそのままの調子で答える。
「.ボタンっていうのね覚えとく。それでなんの用?」
「……」
しかし無意識のうちに若干の圧がかかってしまうそれにより、ボタンは言いにくそうな感じで口を閉ざした。しかし当の本人は圧をかけてることに気づかずそのまま話し出す。
「えーっと……なんの用? 言いづらいことならここじゃなくてもいいけど」
その言葉には圧はかかっていなかった。どちらかと言うと気遣いから出た言葉である。その言葉で話しやすくなったボタンは話し出した。
「えと……手伝って欲しいことがあるんだけど……
そう言って話し始めたボタンからスターダスト大作戦についてを聞いた。どうやら補給班として行動するらしくそれを手伝ってくれないかとのことだった。もちろんそんな話を怪しく思わないわけがない。
「……逆に素直に手伝ってくれると思う? ……そちらからすればどこから来たのかもわからない転校生、その上初日に倒れてポケモン勝負も強いかわからない……逆になぜ頼まれたのかわからないのよ」
「コフクのことは調べた……シンオウの出身」
その一言を聞いてコフクは警戒を強めた。当たり前の話である。昨日今日で調べているような人が普通の人に感じるだろうか。警戒を強めているコフクは若干睨むように言葉を出す
「……どこでそれを?」
「……えと……ポケモンリーグの情報から……」
「あそこの情報は個人情報が多いからしっかり管理されてるはずだが?」
そうこれはこちらの世界だからこそのことだ。悪の組織が実際にいるのにセキュリティが甘いはずもない。ただしそれが効果をなしているかは別の話ではある
「うちハッキングが得意だし……見るぐらいだったら簡単にできる」
「……ふーん」
もちろんそれ信用する程人を信用していないため、コフクは適当に返事をし、それ以上何も情報を得られないと思い会話を終えようとしたがボタンはそのまま話しかけてくる。
「……それで手伝ってくれるん?」
「……はぁ……めんどくさいからパスで」
「……そう……」
もちろん引き受けるわけもなく断るがそれに対してボタンは悲しそうな顔でポツリと言葉をこぼす。しかしそれすらも見なかったことにしコフクは動き始めた。
(ぶらっ?)
「クロ……ああ大丈夫だ……正直俺にはあいつが信用できない……それに俺はまだ人を助けるほどの余裕なんてないから……」
そんな風に言葉をこぼし次の授業場所へと向かうのであった。それがたとえ後悔する選択だとしてもと意思を固めながら
「ねえキミ! バトルしない!?」
授業が終わった後に突然バトルを挑まれた。何を言っているのかわからないと思うがこれを側から見てる人も理解できない行動。しかしそれでも呆れのこもった視線からこれがいつものことであると言う想定は容易だろう。
「……なんなんだいきなり……初対面でバトルを仕掛けられることなんて久しぶりなんだけど……」
「あ! ごめん自己紹介してなかったね! わたしはネモ……ということでバトルしよう!」
やけに押しの強い子である。言ってしまえばこれが戦闘狂と言ったやつなのだろう。しかしながらこちらに断る理由は特にない。ポケモン達が暴れるのにちょうどいい機会だろう。
「……いいけどルールとかはどうするの? ポケモンの数とか道具とか」
「え!? ポケモン複数体持ってるの!? それじゃあ……」
と言う流れでポケモンバトルをすることになった。どうやら6体目は育成中とのことで5v5の公式戦(テラスタル、メガシンカ、Z技等は合計で1回のみ使用可能)のルールでやるつもりだったがテラスタル等を俺がそこまで知らないということで何もなしの5v5になった。
「それじゃあ実りあるバトルをしよう」
「……ああ」
「行ってパーモット!」
「行けマンムー」
初手の相性は上々と言ったところだろう。図鑑で確認したところパーモットはでんきかくとう、マンムーはこおりじめんなのでお互いに有効打がある対面だ。
「パーモットでんこうせっかで詰めて!」
「マンムー……じしんで薙ぎ払え」
先手を取ったのはパーモットそれに合わせてどこからきてもまとめて薙ぎ払うように地震を放つマンムーそれを受け止めるとかなりのダメージになるだろう。しかしそんな攻撃を素直に受け止める相手ではない。
「じしんなら避けれるパーモット飛んで避けて!」
「マンムー上からはたきおとせ」
じしんといってもマグニチュードの技と違い狭い範囲を揺らすだけ、避けられない技ではない。その判断を嘲笑うように上からマンムーがはたきおとし地面に激突させる。
「危ない! でんこうそうげきで突撃して!」
「でんき技は効かないぞマンムー無視して地震」
しかしパーモットは地面に落ちる寸前にでんこうそうげきででんきタイプを消滅させる。今のコフクは知る由もないがこれによりじしんのダメージが入りづらくなる。もちろんそんなことを知らないコフクはじしんを打つように指示するが……
「!? 効いてない! ……しかたないマンムーつららおとしで潰せ」
「上手い感じに距離が詰まったねパーモット!! 避けてインファイト」
「くっやらかしたか……ゆきなだれで一緒に持っていけ!!」
効き目が少なかったのを判断し上からつららを落とす。しかしパーモットは素早いポケモンだ。それらをしっかりかわし有効打となるインファイトを放つ。咄嗟の判断でインファイトはかわせないと判断したコフクはまとめてゆきなだれでなぎ払う。結果
「両者戦闘不能!!!」
「……よくやったマンムー」
「パーモットありがとう。コフク!! キミ強いね!! こんなバトル久しぶりだよ」
「……俺も久しぶりだな。こんなにも勝ちたいと思うのは」
相打ちになり両方が戦闘不能になる。それを見ながらコフク達は言葉を交わす。そのままバトルは2体目のポケモンへと突入していく
「ルガルガン頑張って」
「行けウルガモス」
選出は圧倒的にコフクが不利。だがそれはタイプ相性で見た時の話だ。ここまでレベルが上がると単純な相性だけでは測れなくなるのがポケモンバトル。
「相性が悪いねコフク! ルガルガンストーンエッジ」
「……舞ってかわせウルガモス」
そうこのウルガモスは舞って戦う。本人的には踊ってる感覚なのだろう。しかし踊るように避ける相手に攻撃を当てるのは困難だ。それでもなお攻撃を当てに行くように動くのはネモだ
「当てるのが難しいなら近づくまで! アクセルロック!!」
「舞いながら空に逃げろ」
「その離れ方は当たるよ!! ルガルガンもう一回ストーンエッジ」
近づいてきたルガルガンを避けるために空に舞いながら逃げたウルガモス。それを見逃さず後ろからストーンエッジで追撃を入れる。真後ろからの攻撃には避けられず直撃を喰らってしまう。
「ウルガモス!!」
「勝負あったね! 流石に相性が悪すぎるよ」
「ギガドレイン」
「!? 避けてルガルガン」
空中で綺麗に命中しそこからましたに落下するウルガモス。流石に耐えられないだろうと思ったのが運の尽きだろう。ウルガモスはそれを気合いで耐え落ちてる最中にコフクの指示で攻撃に転じる。それに反応が遅れたネモは攻撃を喰らってしまう。蝶舞を2回積んだ抜群攻撃など耐えられるわけもなく
「ルガルガン戦闘不能!! ウルガモスの勝ち」
「やるねコフク!」
「一度しか使えない騙し討ちだ」
そう2度目からは警戒されて使えない。しかし効果は伊達じゃなくウルガモスの怪我も修復されている。
「ヌメルゴン頑張って」
「……ヌメルゴンかちょっとまずいな」
ルガルガンに続いて相性の悪い相手。こちらからは先ほどと違い有効打がない。そのため
「ヌメルゴンだくりゅうを続けて!」
「くっ……むしのさざめきで少しでも削れ!!」
「ウルガモス戦闘不能!! ヌメルゴンの勝ち」
こうなってしまう。いくら蝶舞2回積んだとはいえそれでやっと等倍。天敵とも言えるだくりゅう攻めには流石に勝つことができない。
「……水の中だと流石にむしのさざめきも効果が薄いか……まあいいギャラドス! お前の出番だ」
「……赤い……ギャラドス? 初めて見るけどタイプは同じ!! 頑張ってヌメルゴン」
そう色違いとしての知名度は一番だろう赤いギャラドスだ。この地方だとそこまで知られていないがシンオウ地方だと色々と有名だった。
「水ポケモンにはだくりゅうの効き目が薄い! ヌメルゴンりゅうのはどう」
「ギャラドス……スケイルショット」
「ヌメルゴン戦闘不能!! ギャラドスの勝ち」
その複数撃でウルガモスに削られていたヌメルゴンはトドメを刺される。しかし当てるために攻撃を喰らいに行ったギャラドスはしっかりとダメージを受けてしまう。
「削ってるよ!! ノココッチ頑張って!」
「……ノコッチの進化系か」
見たことないポケモンがさらに出てくるが図鑑で見て納得する。とはいえ何をしてくるのかはわからない。
「火力で押し切る! ギャラドス舞え!!」
「そうはさせないよノココッチドラゴンダイブ」
瞬間ノココッチが飛び上がり上からすごい勢いで攻撃してくる。その攻撃にギャラドスは思わず動きを止める。その隙を逃さないとばかりにネモは攻撃してくる。
「ノココッチハイパーボイスでとどめ!」
「滝登りで反撃しろ!!」
「ギャラドス戦闘不能!! ノココッチの勝ち」
ギャラドスに反撃を命じ反撃しようと動き出した瞬間ノココッチ一撃が刺さり吹っ飛ばされる。ヌメルゴンの一撃も喰らっていたギャラドスはその攻撃でやられてしまう。
「いい勝負だな……こんな戦いは本当に久しぶりだ。行けカビゴン」
「こちらこそだよ!」
そう言いながら出したコフクの4体目のポケモンは眠そうにあくびをしながら登場する。思わぬ姿にネモはもちろん見ている人の気が抜ける。しかしそんなカビゴンは
「カビゴンはらだいこ」
「!? ノココッチドラゴンダイブで止めて!」
いきなり腹を太鼓にして踊り出す。それを見て慌てたネモは怯ませにかかるがそれで怯むことはなく……
「近いな……カビゴンギガインパクト」
「ノココッチ戦闘不能! カビゴンの勝ち」
近くにいたノココッチを返り討ちにする。先ほどまであくびをしていたとは思えないほどの威力に衝撃が走る。
「……ラストはこの子だね! ミミズズ今のうちに殴りかかるよ」
「まあこのままだと確かに不利だな」
しかし個性というものはとても残酷だ。時に行動順を変えることもあるぐらいに
「カビゴン眠っていいぞ」
「ミミズズボディプレスでトドメを指して」
指示が被る。しかしぐっすり眠ったカビゴンは先ほどの傷が嘘のように回復しミミズズの攻撃を余裕で耐える。
「間に合わない! そのままボディプレスで攻撃して!」
そう個性とは残酷なのだ。
「カビゴンギガインパクト」
「いい勝負だったよ……久しぶりに楽しめた」
「すごい! わたしのポケモンが負けちゃうなんて! また今度バトルしよう!?」
しかし負けた張本人は一切落ち込むことなく再戦の申し出をしてくる。それを聞いたコフクはどっかのライバルを思い出しながら苦笑する。
「……まあいいよ。ポケモン達も楽しんでるから」
「やった!! 連絡先交換しとくね!!」
そういうとスマホロトムを奪うように取り連絡先を登録して
「またバトルしたくなったら連絡するからね〜!!」
そういいつつ走り去っていった。半分ぐらいこちらの話が聞こえていないのではないのだろうかと思いながらコフクも学園に戻るのであった。このことが学園中の噂となるなんて夢にも思わずに。
今回は会話文の間の説明?心情?文的なものを3人称視点に寄せて書いてみました。1話の書き方とどちらの方が良いかがわからないためご意見等あればうれしいです。