リムルが
ベニマルは燃え盛るような紅色の髪に黒曜石のような角を二本生やした美男子に、シュナは薄桃色の髪に白磁色の角を二本生やした二次元まっしぐらな美少女に、ハクロウは老いていた身体が若返り、シオンは紫色の髪と瞳に黒曜石のような立派な一本角を生やした美女に、ソウエイは浅黒い肌に青黒い髪と真っ白な角を一本生やした美男子に、そして最後のクロベエは少しダンディな親近感を覚える容姿にそれぞれなっていた。
いやはや、最初に会った時に溢れていた野性味は何処にやら…
皆の進化を見て、あのシズさんも口を開けて驚く程だ。
リムルにはもう少し、危機感を覚えて欲しい限りだ。
今度リムルに危機感を覚えてもらおうと、考えながら俺はリムルの代わりにできた施設の見回りをする。
リムルの世話はシオンとシュナに任せているので多分大丈夫だろう。取り合いが起こっていた気がするが…
まだまだ未完成の町をブラブラと当てもなく歩いていると、リグルドが走って来た。
「リュウト様ー!」
「ん?なんかあったか?」
リグルドが走ってくるものだから、何か問題でも起きたのかと思い聞いたのだが、リグルドは首を横に振った。
「リムル様が先程お目覚めになったので、それを知らせに来たのです」
「あっそっか、もう三日ぐらい経っているのか」
リグルドからリムルが起きたことを聞き、俺は納得してポンっと手を叩いた。
折角だし、顔を出しに行くか…
「ありがとうなリグルド、態々教えに来てくれて」
「いえいえ、滅相もございません!」
「それじゃあ、俺はリムルの元に向かうことにするよ」
「お気を付けて」
リグルドに礼を言って、俺はリムルが寝ていたテントへと向かって行った。
「おはようさん」
「おう、おはよう」
リムルのテントに着くと、丁度リムルがテントから出てきたところだった。
「どこ行くんだ?」
「ああ、ちょっとシズさんとハクロウに稽古でもしてもらおうと思って、俺スキルは凄いけど、技術がまだまだだからな」
それを聞いて、俺も考えた。
俺は森で暮らしていたから、それなりに身体能力は高いが、剣術とかはまだまだだ…ハクロウは魔力感知を掻い潜って斬りかかって来たし、シズさんは英雄と言われていたから、二人とも剣術は技術は高いのだろう…だったら、リムルと一緒に稽古を受けていいだろうな。
「…俺もその稽古、参加していいか?」
「いいんじゃないか?俺の他にも何人か受けるようだし…今頃訓練が出来そうな広場でやってると思うぜ」
「なるほど…それじゃあ行くか」
「ああ…!」
稽古に内心ワクワクしながら、俺らは先に訓練場に居る二人の元へ向かった。
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前言撤回、今すぐここから逃げたい…
いつの間にか作られていた訓練用の木刀を構えながら、目の前の惨劇を見て俺はここの底から稽古に参加したことを後悔した。
「ギャーー!!」
リムルがゴブタと名付けたホブゴブリンが、ハクロウの一撃を食らい、叫び声を出しながら盛大に吹き飛ぶ。
「シズさん!待っ!!」
今度はシズさんの相手をしていたリムルが、制止を聞かないシズさんに吹き飛ばされていた。
「ほっほっほ…これくらいでへばっていては強くなれんぞ?」
「そうだよ、スライムさんもウサギくんも、しっかりと相手の技を見極めないと、いざッという時に困るよ?」
汗一つ掻かず、ハクロウとシズさん…基ダブル鬼コーチは木刀を構え直した。
一方で、ダブル鬼コーチの剣術の餌食になっている俺らは、自己再生がないゴブタ達はボッコボッコになっており、全員が息を切らせていた。
流石の俺も息が切れて来た。
「ちょ、ちょっと休憩…」
「俺も…」
「仕方ないね…」
「ふむ、ではシズ殿、こちらを手伝ってはくださらぬか?」
エッ…
「あっ、はい、今そっち行くね!」
ウワアァーーー!!
なんとか俺らは休憩という名目で逃げることができたが、休憩を許されなかったゴブタ達は悲鳴を上げていた。
悪い…
心の中で謝りながら、俺達は木陰に移動した。
「…まさかハクロウに匹敵する剣士が居たとは…世界は広いですね」
俺達とシズさんの稽古を受けていたベニマルが、ダブル鬼コーチで酷い惨状になっている稽古風景を見ながら、シズさんの稽古を受けた感想を述べた。
「シズさんはあの剣術に炎が加わるからな~…」
ベニマルの一言に、リムルが一息つきながら返す。
「そう言えばリュウト様、前に
ふと、ベニマルは里が襲われた時の話を聞いてきた。
「…確定しているのは、
「やはり…」
「知っていたのか?」
「いえ…俺らの里を襲った
どうやらベニマルは、
「…オーク…ロー…ド?」
俺らの話に唯一、リムルは着いてこれていなかった。
「数百年に一度
ハテナを頭の上に浮かべているリムルに、俺は
「リムル様、リュウト様…」
俺がリムルに
もしかしてソウエイ、影移動を覚えているのか?いいなぁ~俺もぜひ覚えたいものだ…
「どうしたソウエイ?」
俺がソウエイの影移動を羨ましがっている中、リムルはソウエイの報告を聞き始めた。
「報告があります。町の周辺でリザードマンの一行を目撃しました…シス湖周辺の湿地帯を拠点にしている彼らがここまで出向いてくるのは異常だと思い、報告に参りました」
「リザードマン?」
リザードマン…リザードマン…リザードマン……あっ、思い出した!確かシス湖周辺の湿地に住んでいる種族だったよな?
ソウエイの報告を聞き、俺はシス湖に居た
「そのリザードマンは何してるんだ?」
「どうやらゴブリン村で何か交渉していました…いずれここにも来るかもしれません」
そのことを聞き、俺は首を傾げた。
それなりの強さがある
ここに来る可能性があるかもしれないし、その時に聞くとするか。
「……リュウト様…実は先程、このような者を捕まえて…」
「?」
ソウエイはそう言って、森の方に伸びている糸を引っ張った。
少しすれば森の中から人影が飛び出てきて、ソウエイは俺らの前まで誰かを持って来た。
「…いかがいたしましょう」
引っ張って来た人をソウエイは地面に寝かせる。
茶色の長髪、綺麗な茶色の瞳…そして頭には
「何やってんだよ…フーラーメーアー!」
地面に横たわっているフラメアを見ながら、俺は声を上げた。
ソウエイ曰く、気配を消して背後から声をかけたら思っていたよりフラメアが驚いたようで、フラメアは驚いた時に我武者羅に走り出しこけ、頭を木に打って気絶したらしい。
本当に何やってんだよフラメアの奴は…
「申し訳ございません…リュウト様の知り合いだと思い、警戒されずに保護しようとしたのですが…」
「大丈夫だって、取り敢えず俺はフラメアを寝かせられる場所に運んでくる」
内心ハラハラしているだろうソウエイを安心させつつ、俺は気絶しているフラメアを背負った。
もしかして、俺が出発する時フラメアが居なかったのって、こっそりと俺の後を付いて来るつもりだったからか?
そんなことを思いながら、俺はフラメアを寝かせられる場所へ運んで行った。
シズさんどうする?
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生存ルート
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原作通り