転生したら兎で仮面ライダーだった件   作:盈月さん

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すみません、話が一話分飛んでいることに気付きました…


12話 森の管理者ドライアド

今後の方針を決めるということで、重要役職の者達を打ち合わせとかできるように仮設で作った小屋に集め、ソウエイの調査結果が来るのを待っていた。

 

「そう言えば、地図ってないのか?」

「…ち、ず?」

 

ソウエイの調査結果を待っている間、リムルが地図はないかと皆に聞いたが、俺やシズさん、カイジン以外は地図がどういう物か分かって居なかった。

それもそうだ。俺も最初里で聞いた時に知ったのだが、この世界での地図は軍事機密レベルの代物になるらしい。

そもそも魔物に関しては念話とかがあるから、不必要なんだよなぁ…

シズさんやカイジンもそのことを知っていて、何も知らないリムルにそのことを教えていた。

 

「う~ん…無いと困るから、念話とかで皆から情報を集めて、木の板にでも描くか」

「あっ、それなら俺、上空から見たジュラの森を描けるぞ」

「本当か!?」

「まあな…」

 

大量木の板と絵を描くために炭を持って来てもらい、俺は助言者に頼んで俺が見た景色を元に大雑把な地図を描いてもらった。

 

「なるほど、これが地図ですか…」

「ああ、まぁもっと正確な物もあるけどな」

 

助言者さんに描いて貰った地図をテーブルの上に広げていると、丁度ソウエイが返って来た。

 

「どうだったソウエイ?」

「ご報告します」

 

俺らはソウエイの報告を黙って聞くことにした。

ソウエイが報告を終え、一番最初に声を出したのはリムルだった。

 

「はぁーー!?二十万ー!?」

 

ソウエイから豚頭族(オーク)の軍勢が二十万も居ると聞いたリムルは、お茶が入ったカップを片手に持ち声を上げて驚いていた。

 

「二十万…俺の里やオーガの里に襲来した連中は別動隊だったか…」

「ええ、そのようです」

 

俺が思っていた通り、俺らの里を襲った豚頭族(オーク)達は別動隊だったようだ。

俺が書いた地図に、ソウエイは豚頭族(オーク)の軍勢を現した石を置いた。

 

「本隊は大河に沿って北上している…そして別動隊の動きを見て、本隊との合流地点はここ…リザードマンの支配領域です」

 

ソウエイの報告を聞き、俺は兎人族(ラビットマン)の里に豚頭族(オーク)の石を一つ置いた。

 

「もし、里の襲撃に成功して居たら、俺らの里を襲ったオークは…オーガの里を襲った別動隊同様、リザードマンの支配領域で合流するつもりだったんだろうな…」

 

兎人族(ラビットマン)の里に置いた石を蜥蜴人族(リザードマン)の支配領域まで動かしてみる。

そうして見ると、本隊や大鬼族(オーガ)の里を襲った別動隊と兎人族(ラビットマン)の里を襲った豚頭族(オーク)達が蜥蜴人族(リザードマン)を挟み撃ちできそうな構図になった。

…助言者さん、オーク達の目的分かる?

 

《解。豚頭族(オーク)の目的はジュラの大森林に居る魔物を食らい、その魔物の能力を奪うのが目的だと予測。豚頭帝(オークロード)が必ず所有している飢餓者(ウエルモノ)ならば、食らった相手の能力を一部複製することができます。》

飢餓者(ウエルモノ)…か…」

 

助言者さんの予測を聞き、俺は豚頭帝(オークロード)が必ず所有しているというユニークスキルの名を呟いた。

 

飢餓者(ウエルモノ)?」

 

俺の言葉にリムルが反応した。

 

豚頭帝(オークロード)が必ず所有しているユニークスキル…効果はお前の捕食者と同様、食らった者の能力を奪うスキルだが、捕食者と違うのは必ず能力を奪うことはできないのと、確定で奪えない代わりに支配下にある者達と奪った能力を共有できることって感じだな…」

「それってヤバくね?オークから見たら、ここはエサの宝庫じゃねーか」

 

俺が助言者さんから聞いた飢餓者(ウエルモノ)の能力を説明すると、リムルはテーブルに並べられていたポテチもどきを一枚とって食べた。

 

「鬼人、嵐牙狼族(テンペストウルフ)、ラビットマンに…ホブゴブリンもか?」

 

二枚のポテチでアヒルみたいな口のような形にして遊んでいるリムルは、危機感を覚えていた。

 

「後、スライムもな…」

「スライムなんか無視されるだろ~」

 

ここに居る最強のスライムが入っていないことを指摘すると、リムルは他人事のように返して来た。

 

「でも…こうなったら俺らもちゃんと対策を取らないと行けなくなったな~…」

 

リムルが豚頭帝(オークロード)率いる豚頭族(オーク)の軍勢に何かしらの対策をしないと行けないと言った時、

 

「……リムル様、リュウト様、偵察中の分身体に接触してきた者が居ます…なんでも御二方に取り次いで欲しいとのことですが、どう致しましょう?」

「「俺らに?」」

 

ソウエイから俺らに会いたい者が居ると聞き、俺らはそれぞれ首を傾げた。

 

「ガビルみたいな変な奴なら勘弁だぞ?もうお腹いっぱいだ」

「変…ではありませんが、大変珍しく…それが、樹妖精(ドライアド)なのです…」

「今すぐ呼んでくれ!」

 

俺らに会おうとしている者が、樹妖精(ドライアド)と聞いた俺は、リムルの返事を待たずにソウエイに頼んだ。

まさか、会おうとしていた樹妖精(ドライアド)とこんな所で出会えるとは…

 

「俺も会って見たいから、呼んでくれ」

「は」

 

俺に続いて、リムルは樹妖精(ドライアド)を通すようにソウエイに伝えると、部屋に一枚の葉っぱが何処からか現れ、そこから風と共に美しい女性が姿を現した。

 

「お初にお目にかかります…魔物を統べる者リムル=テンペスト様、魔物の英雄リュウト様…突然な訪問、相すみません…わたくしは樹妖精(ドライアド)のトレイニーと申します。どうぞお見知りおきください」

「は、初めまして…」

「…よろしくお願いします」

 

恐らくリムルは、俺みたいにトレイニーさんに少し見惚れてしまっていたようで、少し硬い挨拶をした。

しかし、ジュラの大森林の管理者である樹妖精(ドライアド)が直々に来るとは…凄いことになったな…

 

「それで?今回はどのようなご用向きで…?」

 

リムルがトレイニーさんに何の用で来たのかと聞くと、トレイニーさんは笑みを浮かべたまま要件を伝えた。

 

「魔物を統べる者リムル=テンペスト…魔物の英雄リュウト…あなた達に豚頭帝(オークロード)の討伐を依頼したいのです」

シズさんどうする?

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