転生したら兎で仮面ライダーだった件   作:盈月さん

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13話 狂いゆくギア

豚頭帝(オークロード)の討伐…?」

「俺らが?」

 

トレイニーさんの唐突な依頼に、リムルは困惑し、俺は本当に自分達なのか再確認を取った。

 

「ええそうです、リムル=テンペスト様、リュウト様」

 

俺の質問に、トレイニーさんは笑みを浮かべて返事を返した。

もしかして依頼を出すために、ソウエイと接触したのか?

俺がそう思っていると、ベニマルが俺らの前に出てトレイニーさんに話しかける。

 

「いきなり現れては、ずいぶん身勝手な物言いようじゃないか…樹妖精(ドライアド)のトレイニーとやら…なぜ、この町へ来た?他にも強い種族は居るだろう」

「そうですね…オーガの里がまだ健在だった場合、そちらに出向いていたでしょう…」

 

ベニマルの質問に、トレイニーさんは表情を一つも変えずに答えた。

 

「まぁ、どちらにせよ…この方々の存在は放置できないのですけど」

 

質問の返しに付け加えるようにトレイニーさんは話し、そして依頼してきた理由を言い始めた。

 

樹人族(トレント)の集落が、豚頭族(オーク)の軍勢を率いる豚頭帝(オークロード)に狙われれば、樹妖精(ドライアド)だけでは対処できません…ですので、こうして強き者に助力を申し出にきたのです」

 

理由を説明し終えたトレイニーさんはポテチを一枚食べ、美味しかったのか、ポテチを食べるのに専念し始めた。

 

「あっ…言い忘れておりました、今回の豚頭帝(オークロード)誕生の件に、魔人の存在を確認しています。そして、その魔人がとある魔王の手の者ということも分かっています」

 

ポテチを食べながら、トレイニーさんはリムルとシズさんが食いつきそうな情報を述べた。

 

 

「…シズさんが言っていた魔王か…?」

「どうだろう…レオンはこういう悪巧みをしない気がするけど…」

 

シズさん曰く、レオンはこういう悪巧みはしないらしい…と、なると別の魔王か?

だが、魔王が十柱居たことすら知らなかった俺に、誰が怪しいか分かることはなかった。

 

「まぁ、魔王が関係していても、俺らも他人事じゃないからな…やろうぜ?リムル」

「だな…トレイニーさん、豚頭帝(オークロード)の件、俺達が引き受けた」

「ありがとうございます」

 

こうして、俺らは豚頭族(オーク)の軍勢と戦うこととなったのだが…

 

「やっぱり、数が数だしな~…蜥蜴人族(リザードマン)と前向きに同盟を結びたいが…」

 

リムルが蜥蜴人族(リザードマン)と同盟を結びたいと呟くが、躊躇っているのが良く分かる。

まぁ、使者があんなのだったからな~…

 

「リムル様、自分が交渉に向かいます。リザードマンの首領に直接話を付けてもよろしいですか?」

 

リムルが悩んでいると、ソウエイが使者として交渉して来ると名乗り出た。

 

「できるか?ソウエイ」

「はい、お任せください」

 

リムルの問いに、ソウエイはできるイケメンの返事を返した。

 

「よし、それじゃあリザードマンと合流し、オークを迎え撃つ…場所はリザードマンが住む湿地帯になることだろう。今回はリザードマンとの共同戦線が条件だ。舐められないよう頼んだぞ、ソウエイ!」

「はっ!」

 

リムルからの指示を受け、ソウエイは影移動で蜥蜴人族(リザードマン)の首領と話をするため、蜥蜴人族(リザードマン)の支配領域である湿地帯へと向かった。

ソウエイが影移動した時、俺はあることに気付いた。

 

「…これ、ソウエイが置いた石か?」

 

地図に何も書かれていな石が置いてあったため、分かる奴に聞いて見た。

 

「そうらしいです。どうやら周辺のゴブリンを取り込んだガビルの部隊らしく、気絶しているガビルを囲んで沈んでいたとか…それがどうしましたか?」

 

ベニマルから何も書かれていない石がガビル達を表していることを聞きながら、俺は石を見つめた。

 

「考え過ぎかな~っと思うけど…これってリザードマン達がオーク達と迎え撃っている時、後ろからガビル達が強襲しようと思ったらできる布陣になっているなと思ってさ」

「そう思うよな?アイツお調子者っぽいし、周りに乗せられる可能性があるから、絶対にないとは言い切れないんだよなぁ…」

 

リムルも同じことを思っていたようで、地図を見つめていた。

皆がそれぞれで話す中、俺はガビルが強襲しないよう心の中で祈った。

 

────────────

 

会議が終わり、俺とリムルは出撃する人選を決めることにした。

 

「まず、ベニマル達鬼人は絶対だな、仲間の敵討ちはしたいだろうし…まぁシュナとクロベエにはとどまってもらうが…」

「そうだな…代わりに武器や防具を人数分作ってもらうか」

 

二人で鬼人達は絶対入れると確定させ、残りの人選を選ぶことにした。

 

「ランガとシズさんも入れるか…二人ならベニマル達と同等の力があるだろうし」

「それはいいな」

 

俺の提案に、リムルは賛成してくれた。

 

「後は…ハクロウとシズさんに鍛え上げられているホブゴブリン達と星狼族(スターウルフ)で部隊を作ってもいいかもな…名付けて狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)!」

 

思い付きで、リムルは人鬼族(ホブゴブリン)星狼族(スターウルフ)を組ませることにした。

でも、いい組み合わせだと俺は思う。ダブル鬼コーチの元で稽古された人鬼族(ホブゴブリン)達は強力だし、そこに星狼族(スターウルフ)の俊敏さが加わればまさしく鬼に金棒だ。

 

「じゃあ…狼鬼兵部隊(ゴブリンライダー)の隊長は…後でベニマルと決めるか…」

「そうだな、隊長とかは軍事部門のベニマルとしっかりと相談して決めるのが一番だ…」

「そうするか…それじゃあ後は…」

 

こうして、俺らは出撃する人選を選んだ。

シズさんどうする?

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