夢の扉   作:紅茶は21分

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呪いの人形

私は友達から海外旅行のお土産に小さな人形を貰った。その人形は旅行に行った国ではお守りとして売られているらしい。友達は「これで君も幸せになれるよ」と笑って渡してくれた。私はその人形を部屋に飾っておいた。

 

 

それからしばらくして、私の周りで奇妙なことが起き始めた。

 

 

まず、ある日、道を歩いていたら後ろから車が突っ込んできた。私は驚いて飛びのいたが、車は止まらずに私の足元にあったカバンを巻き込んで逃げていった。カバンの中には財布や携帯電話など大切なものが入っていた。私は泣きながら警察に通報した。

 

 

次に、ある日、家に帰ってきたら、玄関の前で頭上から植木鉢が落ちてきた。私はかろうじて避けることができたが、植木鉢は粉々に割れて散らばった。私は上を見上げると、隣の部屋の窓が開いているのに気づいた。隣の住人は私と仲が悪く、よくトラブルを起こしていた。私は彼がわざと植木鉢を落としたのだと思って怒りに震えた。

 

 

さらに、ある日、街中で声をかけられた。声をかけてきたのは若い男女二人組だった。彼らは「あなたに素敵な話があります」と言って、私を近くの喫茶店に連れて行った。

そこで彼らは「今日だけ特別なキャンペーンをやっています」と言って、高額な商品券や旅行券などを見せてきた。彼らは「これらの商品券や旅行券は本物ですが、今日中に使わなければ無効になります。だから私達は安く売ります」と言って、私に買うように迫ってきた。

私は怪しいと思って断ろうとしたが、彼らはしつこく言って聞かなかった。私は困惑していると、彼らの背後から警察官が現れた。「どうかしましたか?」と警察官が尋ねると、彼らは慌てて逃げ出した。

警察官は「あなたも被害者ですか?」と私に聞いてきた。私は「まだ何も買っていません」と答えた。警察官は「良かったですね。これらの商品券や旅行券は全部偽物ですよ」と言って、それらを回収した。

 

 

最後に、ある日、電車に乗ろうとしたときだった。

ホームに着くと、電車がすでに来ているところだった。私は急いでドアに向かったが、その瞬間、後ろから強く押された。

私はバランスを崩して駅のホームから転落した。私は死ぬと思ったが、奇跡的に電車とホームの隙間に落ちた。私は軽い打撲で済んだが、押した人の姿は見えなかった。私は誰かに狙われているのだと思って恐怖におののいた。

 

 

私は身の回りで起こる奇妙なことがこの人形のせいだと思い、人形をくれた友人に文句を言いに行った。

友人は私の話を聞いて驚いた。「えっ、それって本当?でも、この人形は呪いの人形じゃないよ。これは持ち主を不幸から守るお守りなんだよ」と言って、旅行先で買った店のパンフレットを見せてくれた。

パンフレットには「この人形は古代から伝わる神秘的な力を持っています。持ち主に降りかかる不幸を肩代わりしてくれますが、その代償として人形は黒く汚れていきます。人形が真っ黒になったら、それは持ち主が死ぬべき運命だったことを意味します。そのときは人形に感謝して、火葬してください」と書いてあった。

 

私はそのパンフレットを読んで、ぞっとした。私は自分の部屋に飾ってある人形を思い出した。その人形はもう真っ黒になっていたはずだ。

私は友人に「ありがとう」と言って、急いで家に帰った。

 

私は部屋に帰ってきたら、黒く汚れた人形がテーブルの上に置いてあった。私はパンフレットに書いてあったことを思い出して感謝する。私は人形に「ありがとう」と言って、火葬しようとする。

そのとき、人形が動き出して私に抱きつく。「ありがとう」と言いながら。

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