とある科学の闇の風紀委員   作:ホノボ

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第一話 工事現場 5月14日~15日

岩井はギリギリに起きて急いで食堂へ向かった。狩野に誘われ同席した。狩野から昨日の実験の結果を聞かれて岩井はためらいつつもよくわからなかったけど威力はレベル4相当だったことを伝えた。狩野は祝ってくれつつ自分もレベル4だと言った。結局2人は話しすぎてギリギリに学校へ走っていった。

 

クラスの人たちにも昨日休んだ理由が伝えられていたらしく周りから何度もレベルを聞かれてレベル4だと答え驚かれたり、祝われたりした。授業は一日目に比べると毎晩の復習の成果か学園都市関係の勉強は分かるようになった。なお他の教科の勉強については…岩井は捨てていた。ただ、陽炎が丘中は難しいと言われているだけあって内容はとても難しくかろうじてついていっている岩井も十分すごかった。

 

昼休みになると狩野と春田さんから風紀委員について説明を受けた。岩井としてはとても興味を持ち楽しそうだと思ったのだが研修期間があると知ってめんどくさいと感じた。

 

だが結局その日の放課後に狩野に連れられて研修の為の許可を取りに行った。そこでかかりの人に言われたのによると狩野が言ってたのと同じで4ヶ月後…9月の中旬からは自分も風紀委員として活動できる…というか研修も活動を共にするというのが大半だ。風紀委員は学校内の風紀を守るのが仕事だからきちんとがんばるように。ということだった。まぁやってみるだけやってみよう。そう決めた。

 

夜寮で夕食を食べながら悠真に昼より詳しく風紀委員の説明を受けた。

夜寝ようとしたが寝れなかった。明日からの風紀委員(研修)ライフが楽しみだった。面白いこともあるし辛いこともあるだろう。大事件を解決して一躍有名人になれるかもしれない。…結局その夜岩井が寝たのは日付が変わってからだった。

 

 

風紀委員研修者としての一日目が始まった。この日学校へ行くと狩野と春田さんは風紀委員室につれていってくれた。ここに入れるのはこの2人だけだそうだ。ここには事件箱と言うポストがあり、学校中から事件と言う事件が集められていた。ためしに読んでみると

「消しゴムが勝手になくなっていた。」

「宿題が終わらなかった。」

「寮の部屋が臭い。」

等々意味のないのばっかだった。その中から春田が1つ事件らしい事件を見つけた。

 

「工事現場からなんの音も聞こえない状況が3日間続いている。」

 

確かに狩野と春田さんに聞いてみると事件っぽい。工事現場で何か起きているのかもしれない。岩井はこの意味のわからない紙の束からこんな事件を発見した2人を尊敬して…気づいてしまった。風紀委員は学校内での事件の解決を目的としていた。しかし2人は普通に学校外の事件に首を突っ込もうとしていた。すると怪しそうに見ていた岩井の視線に気づいた狩野が話しかけてきた。

「いや~ぶっちゃけ風紀委員ってのは名前だけで俺は探偵がやりてぇーんだよ。」

それに春田さんが突っ込む。

「悠真がやってるのは探偵じゃなくて探偵ごっこでしょ。」

思わず岩井は言ってしまった。

「2人ってなかいいね。」

それにたいして2人の反応は

「「そうでもないよ。ただの幼なじみだよ。」」

どうみても仲が良かった。

結局6時間の授業のあと「探偵ごっこ」は始まった。まずは風紀委員の盾の腕章をつけて校内で聞き込みを行った。

 

場所を特定すると3人はその場所にいってみた。確かに工事中立ち入り禁止となっているが何かをやっている様子はなかった。とりあえず何もわからないのは面白くない。

 

春田さんの能力で近くにある監視カメラの画像を借りてパソコンに取り込んだ。急いで風紀委員室に帰って中身を見てみた。はっきりいって岩井はこの手際のよさに絶句していた。

 

中には特に何でもない日常が写っていた。ただし耳を済ますと5月12日…きょうが15日なので3日前…まではきちんと工事が行われていた。13日はすべてノイズで消えていた。14日と15日は普通に工事が行われてはいないがいつもどうりの動画がとられていた。

 

それを岩井が狩野と確認してる間に春田さんは警備員の事件簿から同じ事件がないか探していた…がなかった。ぶっちゃけどうしようもないので今日は最終下校時間に帰ることにした。女子寮へ帰る春田さんと別れたあと岩井と狩野は特に何も言わずに好奇心だけで工事現場へ行った。工事現場につくと謎の音が聞こえていた。中が気になり岩井はどうすれば覗けるか考えて…石を自由に使えるなら石に乗って飛べるのでは?と考えた。考えるとすぐに狩野にそれを伝え…2人で飛んで上から見た工事現場では…一人の男…高校生くらい…がたくさんのロボットと戦っていた。

 

2人は一瞬思考停止して…頭を動かして…これが何かの実験であると考えた。と、2人が目の前の状況の理解に頭を使っているとき例の男がぶっとばされた。急いで2人は駆け寄った。

「大丈夫ですか?」

「大丈夫か?」

ほとんど2人同時に声をかけると他のところ…工事現場の影となっているところ…から声が帰ってきた。

「超うるさいンですけどォ。邪魔すンなら帰ってくれませンかねェ?」

口調に似合わず出てきたのは岩井や狩野より年下の小学生くらいの女の子だった。

「あ…えと…どうしたんだ?ここは風紀委員のお兄さんたちがどうにかす」

狩野が女の子に避難を求めるが女の子は会話に応じなかった。

「だからァ超うるさいンですけどォ。この学園都市の暗部に落ちたくなければ超さっさと消えてくれませンかねェ?」

というかなんかマジギレしてた。岩井はこのギャップに怖くなり思わず一歩下がってしまった。そんな岩井を見ながら狩野がなんとか応じる。

「わかった。わかった。俺たちはこの人を連れてここを出てく。それでいいんだな?風紀委員への暴言で逮捕するのは今度会ったときだ。それじゃあ最終下校時間はもう少しだ。さっさと帰れよ。」

か、残念ながら最後の狩野の妥協案にも女の子は乗らなかった。

「超うるさいですねぇその男を置いて今すぐ超立ち去ってください。」

狩野も完全に口喧嘩モードになっていた。

「るっせぇなぁ?てめぇがこの男とどういう関係なんだか知らねぇが怪我人を放っておけるか!?いいから病院に連れて…」

と、狩野が喋ってる間に女の子は最早攻撃する感じになっていた。とは言え狩野も岩井もレベル4だ。相手がレベル5でもない限りヤバくはない。…そう思っていた時期が私にもありました。岩井氏は病院でこう語った。…とにかくその女の子は普通に強かった。

「工事現場にある石全部に命じる。俺と狩野を守れ。」

岩井の能力で石の壁を作った。普通の人ならこれを突破することすら絶対に無理だし、悠真くらいのレベル4にすら難しいのだが…

「超ちょっと痛いですね。怒りましたよォ気絶してもらいますかねェ。」

女の子は普通に突破して狩野のみぞおちに思いっきりパンチをした。狩野は相手が小さな女の子なので油断していた。まさか飛ぶとは思ってなかった。狩野は地面に雷撃を打ってなんとか着地した。で、岩井は

「とっさに考えた俺の必殺防御技が……」

一人で頭を抱え悩んでいた。

「もう超終わりですかァ?暗部を知ってしまった以上死ンでもらいましょうかねェ?窒素装甲の本気を出させてもらいますよォ。」

女の子は慈悲もなくマジで殺しに来た。これはアレだ。逃げに徹するべきなやつだ。

 

そう判断した岩井と狩野は仕方なく一度男の救出を諦め石をあやつって空に飛んだ。狩野はこういうときの決断が早く岩井は感心するばかりだった。女の子は流石に飛ぶことはできないらしく追ってこなかった。岩井は相手のリーチから出ると近くの石を操って今度こそ男を助け出そうとした。が、それを許す相手ではなかった。

 

結局2人は救出を完全に諦め戦略的撤退をし、寮の方向へ走った。

岩井は風紀委員一日目から大事件に巻き込まれたようだった。




オリジナルって難しいですね。
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