秩父 駿は朝起きると昨日買っておいたお弁当を食べて借りているアパートから学校へ向か…おうとして今日が日曜日なことに気がついた。まぁ外に出る準備をしてしまったので買い物にでも行くことにした。どっちにしろ今日は外に出るのだ。別に食べ物を全部出してくれる寮に住んでもいいのだがやはり自由な方が仕事的にも性格的にも良かった。時間に縛られないと言うのは楽しい。それが彼、秩父の持論だった。
日曜でも風紀委員は仕事だった。岩井が朝、悠真と共に風紀委員室に着くと春田さんが先に来て待っていた。これはよくあることだ。女子寮の方が学校から近いうえに春田さんは朝に強いのだ。ただ、いつもとちょっと雰囲気が違った。悠真が聞くと
「これを読んで。」
と、紙を渡した。岩井がラブレターかな?俺邪魔じゃね?と思ったら悠真が聞いた。
「またラブレター書いたのか?」
この2人はどういう関係なのかと岩井が疑問に感じたが、
「一度も書いたことないしこれは私からではありません。//」
春田さんが言った。悠真が面白くなさそうにその手紙を読んだ。読むと岩井にも見せてくれた。内容は
「私は幽霊石の犯人だ。別に悪いことをしたいわけではない。もういたずらはやめるが、私を捕まえようとした奴等がどれ程の実力者なのか確かめたい。そちらにも準備があるかもしれませんが変な仕掛けをされると困りますので本日18日の17時に17学区の操車場へお越しください。よろしくお願いします。」
だそうだ。岩井が手紙を読み終えると春田さんと悠真が地図で17学区の操車場を探していた。
「ここだね。」「ここだな。」
確認したようだ。こうとなったらとりあえず特訓するしかない。岩井としては沢山の石さえ有れば楽になるし、そういう準備も必要だ。急いで3人は準備に取りかかった。「なにもなきゃこの後デートだったのに。」とか言ってる悠真を無視して岩井はとにかく石をグランドから集めた。
結局のところ準備にはそんなに時間がかからず時間はまだ9時にもなっていなかった。仕方がないのでとりあえず17学区へ行ってそこのカフェへ入った。石の詰まったリュックのせいで店員に怪しまれたがそこは気にせずに適当に3人揃ってブラックコーヒーを飲んだ。
昼御飯を食べるために今度は近くにあったファミレスに入った。特に面白い食べ物を食べる人が居なくて面白くなかった。隣にいる人が自分達と同じ陽炎が丘中の制服を着ていたので見てみるとその人の前にはとにかく沢山の皿がつまれていた。一人で沢山食べる人はすごいな~とか岩井は思った。
その後も本屋に行ったりなんだりで時間を潰して17時5分前に操車場へ着いた。
操車場はさびれていて物置になっていてコンテナとかが沢山おいてあった。石が沢山落ちていた。そしてきっかり17時に逆側から一人の男がやって来た。陽炎が丘中の制服を着ていて…クラスメートだった。
「よく来たね。僕の方がギリギリになってしまったよ。すまない。僕の名前は…知ってるね。秩父 駿だ。幽霊石事件の方はちょっとした遊びでね。怒らないでくれ。反省も後悔もしているんだ。でも風紀委員と言うのが気になってね。ちょっと試させていただくよ。なんか言うことはあるかい?」
秩父は早口に捲し立てた。悠真が代表して答えた。
「学級委員がなにやってるんだ?まぁ楽しい都市伝説だったよ。戦うなら何かをかけないか?」
秩父がそれに答えた。
「良いだろう。僕が負けたら…君たちの言うことを一人一個ずつ聞いてそれに従おう。死んででも良い。そっちは…幽霊石事件は無かったことにしてくれないか?」
「了解だ。では勝負を始めよう。」
悠真が答え、秩父が頷き…3対1の戦いが始まった。
悠真が電気を作り、それを春田さんが秩父にむかって打つ。対して秩父はそれを地面に打ち落とした。2人が舌打ちをする。
次は岩井が近くにある石に秩父を拘束するように命令した。しかし近くにある石は宙に浮くことすらなく動かなかった。仕方ないので今度はリュックから石を出して秩父を拘束するように命令した。今度は宙には浮いた。が、それまでだった。
秩父はそれを見ながら降参することを勧めてきた。
「君たちの能力はここでは使い物にならない。諦めたらどうだ?いや、これでは面白くない。僕から近づいてあげよう。さあ1対3の殴りあいだ。」
岩井と悠真と春田さんが揃って走っていき、落とし穴に落ちた。秩父は大爆笑しながらどうするか聞いてきた。岩井はとにかく近くにある石に自分達3人を脱出させるよう言った。すると今度はきちんと石は命令にしたがってそれを実行した。岩井はある予想ができた。そして石を操って秩父の方へ打った。秩父は軽く地面に打ち落とした。はずだった。岩井がさっきの石に戻ってくるように命じると石は秩父の先の方から飛んできた。つまり…岩井が説明しようとすると悠真が先に言おうと思ってたのより詳しく言った。
「幻影使いの大能力者の秩父 駿。君の能力は幻影を作ること。その幻影には目に見えないものも含まれている。君はさっきから雷や石を見えなくしつつ、雷や石を打ち落とすようなエフェクトを出していた。そうだろう?いや、そこにいる君は幻影だ。石がすり抜けているからな。どこにいるんだ?本物は?もしかしてここには来ていないなんてことはないだろうな?」
すると、近くにあったコンテナや石、そして秩父が消え、操車場がでかくなりその奥に秩父がいた。
「ばれるのが早かったな。残念だよ。僕の敗けだ。さてどうする?なんの要求をするんだ?」
春田さんが最初に言う。
「まずは幽霊石事件の真相を説明してもらっても良いかな?」
秩父は予想していたようで、
「それなんだけど一度学校まで来てくれるかな?」
と言った。3人はとりあえず寮の方向でもあるし着いていった。
学校へ着くと秩父は
「幻影展開(ビジョンスタート)」
と叫んだ。その瞬間学校は光だし…色が着いたり、翼が出たり…すごかった。とにかくきれいだった。
「これがしたかったんだ。もっとできるんだけどこの先はみんなが見てるときにしよう。」
長い沈黙の後に悠真が叫んだ。
「さっきの戦いの必要あったか?手紙で普通にそれを説明しろよ!」
「実戦でも能力を使ってみたかったんだよ。」
秩父が急いで説明する。岩井も特に言うことがなくなってしまった。七色に輝く校舎を見ながら3人は寮に帰ることにした。秩父はいつの間にか帰っていた。
岩井は寮で夕食を食べたあと寮母さんに呼ばれて荷物を渡された。見ると依頼人は親だった。開けてみると…学園都市製のパソコンだった。とりあえず起動させてみた。起動は流石の早さだった。ユーザー名を「岩井 琢」パスワードを「takuiwai」にして利用を始めた。とりあえずブラウザを起動させる。インターネットメールサービスを使って親に感謝のメールを送った。その後適当にネットサーフィンを始める。こういうことはスマホで慣れていた。
面白いサイトを見つけた。「学園都市都市伝説まとめ&掲示板」だそうだ。とりあえず覗いてみる。沢山の都市伝説が乗っていた。
「学園都市にはなんでも直す医者がいる。」
「学園都市の第一位の「自分だけの現実」を移植された人が沢山いる。」
「学園都市の地下水路には大能力者の集団がいてそいつらは超能力者すら倒せる。」
その中には幽霊石の話もあった。岩井はしばらくこのサイトを眺めたあと寝ることにしてパソコンを落とした。
次はちょっと遅れます。
あと とある科学の一方通行 の二巻出ないとストーリーがよくわからないのでそのネタは書けないですね。