ライネルに転生、尚、ハイラルでは無い模様   作:山吹色ノ大妖精

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遅れてごべええん!!


白獅子と破壊者

 ウダイオスの討伐を完遂し魔石を取り込んだ。これにより今まで取り込んだ魔石のエネルギーが限界を超えたことで体が適応を開始。結果として私は白髪のライネルへと進化した。自分の総力が以前(青髪)よりも遥かに高まったのを感じた。今なら後ろのスパルトイの軍勢にも素手で片付けられるだろう。

 

 

「む?・・・・・・これは」

 

 

 殲滅に行動を移そうと振り返った時に、あるものが目に入った。それは剣だった。その剣はウダイオスが使っていたものと同一であった。

 前情報では、ウダイオスは剣をドロップするとは聞かなかった。──そもそも剣を使う情報も無かった──しかも都合よく自分のサイズに合うくらいの大きさの両手剣になっていた。

 

 

「単独で討伐したものへの報酬とでも云うべきか?ククク・・・・・・」

 

 

 新しい玩具を手に入れた気持ちになり笑みが止まらない。とはいえ今は消耗した身だ。

 

 

「補給しなければな」

 

『カラカラカラカラ!?』

 

 

 そこから私は残飯処理を始めた。これらは自分の食べ残しだったので、抵抗感は全く無かった。武器を使うのは勿体無かったので、前述で宣言したように全て素手で片した。

 そうして最後の一体の頭蓋を破壊し、残された魔石を取り込み、残飯処理は終了した。

 

 落ち着いたことで一度自分の武装を確認する。武装の消耗は大きいが、白髪になった自分の力には耐久も足りないので獣王の剣と盾は後数回で壊れるだろう。ライネルエッジとライネル粉砕剣はまだ余裕はあるから帰りに壊れていなければリドに譲るのもいいな。

 

 

「これ以上の長居は不要だ。帰るか」

 

 

 そう言って私はドロップアイテムのウダイオスの大剣を担ぎ上の階層へ踵を変えた。帰りの道のりは意外なことに全く戦闘に遭わなくなった。恐らく、白髪になった私を恐れているのであろう。

 熱が冷めていくのを感じながら帰り道を歩く。ふと人の気配を感じた。鉄と鉄がぶつかり合う音(剣戟)が聞こえるので興味本位で見にいくと、少人数の少女たちが大勢の人間と戦っていた。見つかるのは面倒だと思い迂回しようとした時だった。

 

 

「むっ!?」

 

 

 大爆発と言っていいほどの爆音が耳に刺してきた。そして直感が今までにない危険信号が鳴った───本能と直感で無意識にビッグブーメランを遠くにいる少女の横に投擲、ジャストでナニかがビッグブーメランと衝突。ナニかは少女たちから離れて距離をとった。そして全貌が視界に収まった。

 それは竜だった。翼のない髑髏の竜であった。あの場にいる人間全員を容易く切り裂けるであろう爪を持っている、それは死の匂いを感じさせた。

 

 

「なに、アレ・・・・・・」

 

 

 それを言われたのは私か、それともあの髑髏の竜なのか、しかしそんなことを気にする余裕はなかった。冷めてきた熱が再び上がってきた。その衝動に従い、人目も憚らずあの場に介入し戦闘を開始した。

 

 

「オオォォォォォォオオオオオ!!!」

 

 

 白髪のパワーで髑髏の竜へ接近する。既に振り上げた右手には粉砕剣、力一杯に振り下ろした粉砕剣はバックステップで避けられ地面に当たり粉砕剣は私の力に耐えられず砕けてしまった。この一瞬で私のいた場所はクレーターができ、粉砕剣がぶつかった地面は抉り取られ周りの人間たちに降り注いだ。

 

 

『うわああああああ!?』

 

「くっ、撤退するわよ!全員急いで!」

 

 

 周りの人間たちはこの戦いに巻き込まれないように蜘蛛の子を散らすように逃げ始めた。一方で少女たちの方は一塊になってなるべく早く避難している。

 私はこの竜は先の爆発で誕生したと察した。よって私がこいつに贈る言葉は一つ

 

 

「ハッピーバースデエエイ!!」

 

『ギャオオオ!!』

 

 

 髑髏竜は私しか見てないようで逃げ遅れている人間には目も暮れていない。髑髏竜はこの空間を縦横無尽に跳ね回り始めた。その間にも私に攻撃を仕掛け、浅くない傷が肌に刻まれた。笑みが止まらなくなる。しかし気づいたことがある。

 

 

 

(彼奴め、魔石が無かったな)

 

 

 フェルズ曰く、魔石はモンスターの核。それがないということはこのモンスターは寿命がかなり短期間であると推察した。

 

 

(魔石を守るように立ち回り、関節部分は優先して修復する。そして彼奴の寿命が尽きるまで耐える)

 

(だがそれは弱者の思考だ)

 

 

 そう結論づけて四股に魔力を回して強化する。そしてファイティングポーズを取って吠えた

 

 

「悲鳴を上げろ!!」

 

「生前葬だ!!」

 

(貴様の生命活動時間を迎えるまでに俺が殺す!!)

 

 

 そのまま直感に従い拳を振るう。当たったのは髑髏竜の爪だった。こちらの拳は裂け、相手の爪は割れた。笑みが更に深まる

 

 

「ハハハハハハハ!!!」

 

 

 私が笑い声を上げている間でも私の肉体は切り裂かれている。

 ここで直感が危険信号を鳴らす。

 

 

「ふんっ!!」

 

『グゥうう!?』

 

 

 髑髏竜の残った爪を正面から受け、魔石に届く直前までに肉体を一気に強化。刺さった爪を体で固め対象の固定に成功した。

 

 

『ギャガアア!!』

 

「フハァ!!」

 

 

 髑髏竜は私の首に齧りつこうしたが、私は頭の生え変わった両角を振り下ろして迎撃、逆に相手がダメージを受けた。

 

 

「ハッハア!!」

 

 

 仰け反った敵をそのまま叩き潰す。コイツが灰になるまで拳を叩き込む。

 そして頭に拳を何度も振るってから30秒は経過した。髑髏竜は既に全身が灰となり、私は勝利を手にした。

 周りを見渡せば、生存者は一人も居なかった。それを確認した私は、懐に保存していた魔石を取り込み回復した。

 

 

「彼奴についてはフェルズと相談せねばな」

 

 

 そう考えて私は再び帰路についたのだった。




アストレア・ファミリアサイドを書かなくてはいけなくなったな(白目)

『時を渡る道化師』を入れてアーディ生存イイっすか?(あくまでも参考程度に)

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