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「ぽにぽに、ぽにおー!」
「やったー! これで宝物のお面は、みーんなオーガポンのところさ元通りだべ!」
「これもキタカミ探検隊の日頃の活動のたまものね! やったわ!」
「……よかったな。ゼイユ、スグリ、オーガポン」
ともっこに奪われて、そのままキタカミセンターに保管されていた三つのお面と、修理が終わった一つのお面。
その全てを、たった今オーガポンに返す事ができた。
オーガポンは一度に戻ってきた大切なお面を見て、目に涙を浮かべている。
ただ、二人と一匹はよほど嬉しかったのだろう。
全員が最終的に笑顔で手を繋ぎ、輪になってクルクルと踊っている。
……ああ、やばい。尊すぎる。
なんか、俺も涙腺ゆるゆるになってきたかも。
……いやいや、泣いてる場合じゃなかった。
まだオーガポンに伝えないといけない事が一個あるんだった。
「……オーガポン、村の人達がさ。今日からのお祭りに、ぜひ参加してほしいってさ」
「……ぽに?」
何でも、今までオーガポンの事やお面を誤解したままだった事をキチンと謝りたいんだとか。
まぁ、オーガポン次第だとは予め伝えてあるけど。
「ぽ、ぽに……」
「そうよ、今日からオモテ祭りなの! ぽにこも一緒に行きましょうよ!」
「が、がお……」
「大丈夫。もう村の人達はオーガポンが悪い鬼だって思ってないし、何かあっても、おれ達がオーガポンを守るべ!」
「ぽに……ぽにおー!」
お? どうやら乗り気になってくれたみたいだな。
この様子なら、オモテ祭りもゼイユとスグリと一緒に問題なく楽しめるだろう。
そうと決まればさっそく……ん?
「オーガポン? どうした?」
「がお……ぽに!」
「……お面? もしかして、そのお面を俺達に貸してくれるのか?」
「がお! ぽにおー!」
「えー! ぽにこ、良いの?! ありがとう!」
「鬼さまのお面が着けられるなんて……おれ、感激だ!」
いや、良い子過ぎませんかオーガポンさん。
誰だよ、ゲームでこんな可愛くて良い子を袋叩きにした連中は。
もし復活しやがったら絶対ボコボコにして「やなかんじー!」にしてやるからな。
そんな訳でオーガポンの好意に甘えさせてもらい、オモテ祭りに着けて行くお面を貸してもらえる事になった。
オーガポンは『みどりのめん』
ゼイユは『かまどのめん』
スグリは『いどのめん』
そして俺は『いしずえのめん』
それぞれの顔にお面を着けた俺達は暗くなった足元に注意しながらも、ワクワクしながら恐れ穴からキタカミセンターに向けて出発するのだった。
○
「うわー!」「きゃー!」
「ヌンダフル!!」「マシキャー!」「キチチチチ!」
「……いや何で?!」
オモテ祭りに参加する為、恐れ穴からキタカミセンターにやってきた俺達。
しかし、俺達が目にしたのはめちゃくちゃに荒らされた境内や屋台だった。
聞こえてくるのは楽しい祭り囃子ではなく、何かが壊れる音や悲鳴ばかり。
その中心にいる三匹のポケモンの姿には、前世の記憶的に見覚えしかない。
「住職さん!」
「ん? その見事なお面は……オーガポンさまですか?! それに、ゼイユ・スグリ・テンゴさんまで!」
「そうです! いったい何があったんですか?! もしかしなくても、あの暴れてるのが『ともっこ』ですか?!」
「は、はい。何故生き返ったのかは分かりませんが、どうやらお面を探しにキタカミセンターにきた様子です! ただ、お面がないと分かると皆さんに配る予定だったスパイスたっぷりのキタカミもちを一瞬で平らげて、今度は好き勝手暴れだしたのです!」
フラグ発動しちゃったー!
て言うか何してるんだ、あのクソ三獣士!
同じクソでもウチのクソ両親は、家族や物に当たるなんて事はしないクソだったぞ!
おまけに屋台に境内まで……オモテ祭りをめちゃくちゃにしやがって!
ゼイユやスグリはもちろん、オーガポンが友達と参加する初めての大切なお祭りだったんだぞ!
「住職さん! ここは俺が引き受けます! なので、お祭りの参加者の方の避難誘導をお願いします!」
「し、しかし、君はまだ子供じゃないか! それを、こんな危ないところに置いていくなんて……」
「心配いりません。だって俺
ポケモントレーナーですから!」
「わ、分かりました! 危険だと感じたら、すぐに逃げるんですよ!」
「了解です! ……ゼイユ・スグリ! お前達も一緒に避難誘導を頼む!」
「何言ってるの?! あたし達も一緒に戦うわよ!」
「そ、そうだ! おれたちだって!」
「こう言う時は安全第一! 住職さんと一緒に、まずはみんなの安全を守ってくれ! その為の時間は、俺が稼ぐ!」
「で、でも!」
「……安心しろ。時間を稼げるだけ稼いだら、俺だって避難する。だから、先に行け! 住職さん、お願いします!」
「ぽ……ぽにぃ……!」
「……オーガポン、二人を頼む」
住職さんに多少強引につれて行かれるゼイユとスグリ。
そして、迷いながらもその後ろを付いていくオーガポン。
よかった……。とりあえず、ゼイユとスグリを危険な目に合わせずに済んだ。
『ポケモンは怖い生き物です』
レジェンズアルセウスのラベン博士の言葉が、脳裏によぎる。
……分かってる。下手打ったら大怪我じゃ済まない事くらい。
俺だって、オーガポンと一緒にいた男みたいな末路になるかもしれない。
……でも、友達が楽しみにしてたお祭りを、ただの八つ当たりでめちゃくちゃにされるなんて我慢ならない!
…………絶対に、許さない!
「オラァ! このクソ畜生共! 俺が相手だ、かかってこい!」
「ヌンダフル!!」「マシキャー!」「キチチチチ!」
さあて、どう落とし前つけてもらおうか……!
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