俺は、強くて硬くなくていーわな男   作:なんちゃってアルゴン

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ともっこVSいーわな男

 

 

「ヌンダフル!」「マシッキャー!」「キチチチチ!」

 

 オモテ祭りの会場で好き勝手暴れるともっこポケモン達と向き合う。

 もう言葉でどうこう出来る状態じゃあない事は、これまでのアイツらのクソみたいな素行や行動で明らかだ。

 そしてこの場を無事に納める為にはおそらく、アイツらを捕獲するなり戦闘不能状態にするなりしなければならない。

 変則的ではあるが、俺の手持ちポケモンで一気に勝負を仕掛けてやる……前に、救助が先決だ。

 

「頼む、フーディン!」

「フゥー!」

 

 まだ長距離テレポートの休息中だったフーディンだが、暗くなった鬼が山を登ってオーガポンの恐れ穴に向かう時に、万が一の事態を想定して連れてきていたのがこのタイミングで活きた。

 

「フーディンは逃げ遅れた人やポケモンがいないかエスパーパワーで確認してきてくれ! 問題なさそうなら、すぐこっちへ頼む! お前の力が必要だ!」

 

 フーディンはコクンと頷くと、すぐにテレポートしてどこかに行ってくれた。

 実際、この戦いでのフーディンの力は必要不可欠なものだ。

 

 毒・格闘タイプのイイネイヌ。

 毒・エスパータイプのマシマシラ。

 毒・フェアリータイプのキチキギス。

 

 エスパータイプを合わせ持つマシマシラ以外のともっこポケモンには、エスパータイプのフーディンは最低でも普通より二倍以上のダメージをエスパー技で与える事ができる。

 フーディンの救助活動の時間を稼げば稼ぐほど、俺達の勝機は大きなものになっていく筈だ。

 今回のこっちの勝利条件はあのクソ畜生共に勝つ事はもちろんなんだけど、何より人的、ポケモン的被害を最小限までに抑え込む事。

「必死で戦いましたけど、巻き添えで怪我人・怪我ポケモン出しちゃいました」なんて、マジで洒落にならない。

 

「そんな訳で、みんな頼んだ!」

 

「ゴロ────ン!!」「サイィ!!」「イワー!!」「ウウォ────ン!!」「ブゥルルル!!」

 

 まずはフーディンが帰ってくるまで、避難の為の時間をひたすら稼ぐ! 足止め最優先! 

 

「サイホーン『すなかけ』! イワーク『すなじごく』! オドシシ『あやしいひかり』!」

「ヌ、ヌンダ?!」「マキャ?!」「キチャ?!」

 

 フフフ、どうだ鬱陶しいだろう……! 

『あやしいひかり』で混乱して、『すなじごく』に囚われて、『すなかけ』で視界を妨げられる。

 どうだ! このウザさは! これは公式のバトルじゃあないから、何でもありだ! 

 ……あ、やべ。マシマシラとキチキギスが遠距離技撃ってきた! 

 

「散開して各自回避! その後、俺の指示がなくても『うちおとす』とかの遠距離攻撃が出来るヤツは自己判断で撃ってヨシ! 被害を減らせるように、可能な限り相手の遠距離技とかは迎撃してもらえるとめっちゃ助かる! ただ、自分の安全第一で!」

 

 俺の口も頭も一個しかない。

 なら、各々に考えながら動いてもらった方がいい! 

 

「イワーク『いやなおと』! ルガルガン『とおぼえ』! オドシシは当たるまで『さいみんじゅつ』!」

 

 そして、もちろん俺も指示を出してばかりじゃあない。

 その辺の石ころやら手頃な鉄屑や廃材になった木材なんかを、布とか紐なんかでまとめてっと……。

 

 オラァ! 自家製シズメ(物理)ダマをくらいやがれ!! 

 材料はいくらでもあるんだよ、お前達がこの辺り壊したからな! 自業自得だバーカ! 

 イシツブテ合戦で鍛えた、俺のフィジカルなめんじゃねえぞ! 

 おら! これはゼイユの楽しんでる姿が見れなかった俺の分! これはスグリの楽しんでる姿が見れなかった俺の分! そしてこれはオーガポンが楽しんでる姿が見れなかった、俺の分だー!! 

 

 

 フッフッフッどうだ、まさに手も足も羽も出まい! 

 見たか! 俺のパーフェクトタクティクス! 

 これが封殺と言うものよ! 

 

「フゥー!」

「お、フーディン! 周りの避難終わったんだな!?」

「フゥーディン!」

「ヨシ! それじゃあ、これから攻めに転じるぞ! と言っても、守りながらちょっとずつ技当てて体力を削ってたから、あともう少しだとは思うけど……」

 

 

「……ヌンダフォーウ!!」「マッシッキャー!!」「キチッチチチ!!」

 

 

 あれ? 何かあの三匹デカくなってね? 

 

 …………しまった忘れてた! キタカミもちの影響か! 

 まさか、このタイミングで巨大化するなんて! 

 やばい! 突然の事で、それまでのみんなの連携が崩された……! 

 

「みんな一回ボールに戻れ! フーディン、お前は」

「! フゥー!」

「?! ガハァッ!」

 

 しまった。自家製シズメ(物理)ダマを投げ返された……! 

 クソッ、シンプルに痛てぇ……! 

 当たった時、頭かどっか切ったのか、服に血まで滲んできやがった。

 頭から生暖かいもんが流れてきて、視界が乱される。

 

「ヌンダフル! ヌンダフル! ヌンダフル!」

「グガァ!!」

 

 ちくしょうが……! 

 お返しってか、あのクソ犬。

 デカい手があるからって、散弾みたいに投げ返してきやがって……! 

 俺がヒスイ式回避術をマスターしてなかったら、今頃ビークインの巣状態だぞ……! 

 

 ………………あーこりゃあ、もうダメかもしれないなぁ。

 

「ヌンダフル!」「マシッキャー!」「キチチチチ!」

「……フーディン、俺のボール持ってテレポートで逃げろ」

 

 せめて、俺についてきてくれたコイツらだけでも……。

 

 

 

「ぽにお─────────────!!!」

「テンゴ──────! しっかりしてー!」

「にーちゃ────ん! 助けにきたべー!」

 

 

 ………………ほーんと、頼もしくなりやがって。

 

「俺一人じゃ力不足みたいだ……。悪い、助けてほしい」

「がおー! ぽにおー!」

「「任せて!」」

 

「……よっし! じゃあお前ら!こっから反撃だ!」

 

 




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