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ともっこ達がオモテ祭りで暴れた事件から、およそ一週間後。
あの後、俺は事件で負った怪我の関係からお世話になってるお爺さんお婆さんの家での徹底的な療養を余儀なくされている。
食事や入浴はもちろん、少しトイレに行くだけでも介助をする者が付いてまわり、多少でも自分でやろうとすると療養中だと怒られる。
村医者さん曰く「当たり所が少しでもズレていたら、君の命は無かった。あの状況で骨折すらせずに、切り傷や打撲レベルの負傷ですんでいる事自体が奇跡だ」との御言葉を頂いた。
そして、目立つ出血等はあったものの、命に関わるレベルの怪我はしていない。
せいぜい何針か縫うか、ガーゼや湿布を貼って安静にしておけば自然と数日である程度治る範囲内の怪我だ。
では何故、こんなにも俺は厳重な監視の中で療養をしているのか?
「あー! テンゴったら、また勝手に布団から出てるー!」
「ぽにー!」
「あーいや、ちょっとポケモン達の様子でも見ようと思ってだな……」
「にーちゃんのポケモン達のお世話も、おれ達『キタカミ介護隊』がやるから安静にしてねえとダメだべ!」
「ぽにぽにー!」
と言った具合に、二人と一匹のちびっ子達に療養を強制されているからだ。
原因はオモテ祭りでのともっこ騒動があった約一週間前。
オーガポンが空の彼方にともっこ共を吹っ飛ばして騒動に片が付いた後、俺達は村医者さんの所で怪我の具合のチェックを受けていた。
俺への診断はさっきの通りだが、その内容を偶然にも特に問題のなかったゼイユ・スグリ・オーガポンの二人と一匹に聞かれてしまった事が全ての始まりだ。
二人と一匹は、俺の生存を心から喜んでくれた。
それこそ、小一時間近く文字通り大泣きするほどにだ。
村の診療所内の角で、俺にしがみつきながら泣き疲れて寝落ちしてしまうまで、ずっと俺が生きていてよかったと言い続けてくれた。
さて、問題はこの後の事だ。
家に帰った二人と、一緒に付いてきたオーガポンは、俺のお世話をする為に『キタカミ介護隊』なるものを結成。
怪我を負った俺のお世話を始めたんだ。
最初はありがたかったし、ちびっ子達は微笑ましいしで問題はなかった。
しかし、俺の怪我から数日が経って、身体がある程度動く様になってからでも『キタカミ介護隊』の活動は終わらない。
食事は必ずあーんだし、風呂は三人と一匹で一緒にだし、トイレには普通に歩いていける様になっても、必ず誰かが後ろに付いてきた。
お爺さんとお婆さんにやんわりと伝えても「まぁ怪我人なんだし」とあまり取り合ってくれない。
すると、アイツらの「介護」はさらにエスカレートした。
まず、俺のポケモン全員のお世話から始まった。
本来なら俺がやらないといけないブラッシングや運動不足解消に遊ぶ事はもちろん、それぞれの好みに合わせた食事の世話まで。
他にはお見舞いを持ってきたと、新たに俺が捕まえてなかったキタカミに生息する岩ポケモンを捕獲。
さらには、公民館の施設でゴローンを通信交換してゴローニャにしてくれたり、ポケモンの落とし物から技マシンまで作ってくれていた。
まさに、至れり尽くせりである。
いや、尽くし過ぎである!
ちびっ子達が寝静まった、ある深い晩の事。
俺はこっそりと寝床を抜け出して、あるポケモンのボールを持って庭に出る。
「イワーク、出てきてくれ」
光と共にボールから出てきたのは、いわへびポケモンのイワーク……の筈のポケモンだ。
「気分は悪くないか?」
「イワー……」
イワークは、輝く身体をくねらせながら頷いた。
……そう、今のイワークはテラスタルが解けていない。
厳密にはテラスタルではなく、イワークの岩の身体がテラスタルの結晶に置き換わっている様な状態だ。
まるでその姿は、アニメ版のポケモンのオレンジ諸島編でだけ登場した「クリスタルのイワーク」の様だ。
オーガポンに確認したところ、いしずえのお面のテラスタル自体はもうバッチリ効果を終えていて、テラスタルエネルギーもお面にちゃんと帰ってきていた。
あの後、オーガポンにいしずえのお面をオーガポン自身にテラスタルして確認してもらったから、そこは間違いない。
可能性があるとすれば、イワークの岩の身体にテラスタルの結晶エネルギーが作用して、イワークの岩の身体をテラスタルの結晶の身体に変えたと言う事だろうか?
野生のイワークは土中の鉄分を摂取し続ける事で、ハガネールの様な金属の身体にその身を変異させる事があると、前世の記憶で見た気がする。
差し詰め名付けるなら、イワーク(けっしょうたいの姿)ってところか?
リージョンフォームのクリスタルイワーク実装はよ! と願いながらガッカリを繰り返してきた前世だったけど、まさか今世で実装されるとは……!
……いやいや、テンション上げてばかりもいられない。
ポケモンsvのストーリーでも、こんな展開はなかった。
と言う事は、これはイワークに起こってる明確な異常自体だ。
一刻も早く、その道の権威に判断を仰ぐ必要がある。
このキタカミの里の、外側に……。
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