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強さに過剰なまでに固執するアニメオリジナルキャラのシンジ君と出会って、どうにかしてあげたいと思った今日この頃。
シンジ君と変則的ではあるけど本気の勝負をして、何とか勝利する事ができた。
よし、まずはシンジ君攻略の第一段階クリアだ。
シンジ君って、自分より弱い相手の言葉とか発言とかあんまり心に響くタイプじゃなさそうだしね。
まぁ、とりあえずバトルは終わったんだ。
ちびっ子達は輪になって、勝ったのを純粋に喜んでるみたいだ。可愛い。
ただバトルが終わったら、健闘を讃え合う握手でしょ。
「いやいや、おつかれー! ギリギリの良いバトルだったねー! シンジったらすっごく強くて、俺達負けちゃうかと思ったよー! ねー? レイジさん!」
「あ、ああ! 二人……いや、四人共すごく強くて良いバトルだったよ」
「……嫌味のつもりか?」
やっばーい! またミスったー!
そんな気はないのに、何か煽ったみたいになってるぅ!
「と、冗談はさておき……収穫はあった?」
「ふん。よその地方のポケモンが見られた事が、唯一の収穫だな」
「なら、収穫の対価に教えてよ。シンジが求める『強さ』についてさ」
さ、シンジ君攻略作戦の第二段階だ。
「…………………………」
「シンジ…………ごめん、テンゴ君。シンジが強さを求めるのは、俺のせいなんだ」
話を簡単にまとめると、シンジ君がトレーナーに成り立ての頃にレイジさんがフロンティアブレーンのくそ強トレーナージンダイさんに負けちゃったままトレーナーを引退ちゃって、それが許せなかったシンジ君は「一度負けただけで簡単に諦めた」とか「兄貴のやり方は駄目だ」と、レイジさんが勝てなかったジンダイさんに勝つ為に研鑽を続けてるんだとか。
「でもシンジ。俺がトレーナーを引退してポケモンの育て屋を始めたのは、純粋にポケモンを『育てる事』自体が好きだって気付いたからなんだ。今の俺は、ジンダイさんやポケモンバトルから逃げる為に育て屋をしてるんじゃない。どうかその事は、理解してほしい」
「……ああ、わかった。だが俺は兄貴のやり方とは違う、兄貴にはできなかった道を行く。強くなる為に徹底的にポケモンを鍛え上げて、そしてジンダイさんを倒す!」
「……ふーん。なんて言うか……めっちゃつまんないね、シンジの言ってた『強さ』って」
「……なんだと?」
あ、無理怖い。あとちょっとでおしっこちびりそう。
………………でも、逃げちゃダメだ!
だってここからが、シンジ君を「強さ」から解放する攻略の本番なんだから!
何とか話の流れ的に上手くいって、アニメではシンジ君のいないところで話してたレイジさんの過去話とか思いとかをシンジ君に直接聞かせられた。
さぁ、勝負はこっからだ。空気なんか読んでいられないぞ、こんちくしょう!
「だってさー、シンジってそのジンダイさんって人を倒す為だけに強くなろうとしてんでしょー?」
「それの何が悪い? 子供や珍しいポケモンを引き連れて、観光気分で田舎から出てきただけのお前に、俺の何が分かる!?」
「じゃあ聞くけど、例えば今ジンダイさんが死んだりしたらどうするの? ジンダイさんのおばけと戦う為に強くなるの?」
「な、なに?」
「シンジがポケモンバトルをする理由って、ジンダイさんだけ? 他には何かないの? それしかないの?」
「な、にを……」
よしよし! グラついてきた!
「……さっきシンジと戦った時、めちゃくちゃ苦戦した。どのポケモンもしっかり鍛えられていたし、指示もよく聞いてた。このレベルまでになるには、相当な努力ができないとなれない事だと思う」
「………………」
「でも、なんて言うのかな……ジンダイさんを意識してるのか分からないけど、卒なく綺麗にまとまっているだけな感じがして、シンジならではの強さみたいなものが戦ってて感じられなかったって言うか……」
「ふざけるな!」
うわ、やべっ! 確かこれって、レイジさんがジンダイさんと戦った時にされた辛口評価だっけ?!
しまった! 地雷踏んだかも!!
「俺は、兄貴とは違う! 兄貴のやり方ではダメだから、俺は兄貴のは違う道で、違うやり方でここまできたんだ! それなのに……それなのに!」
やばい、何か素で人様の内面に土足で入りこみまくってる自分が、今めちゃくちゃ気持ち悪く思えてきた。
いやでも、ここで俺がやらねば……シンジ君の辛辣ムーブを止めなければ……。
あと、個人的にデレるシンジ君が見たい!!
「………………結局、お前は俺に何が言いたい? 何をさせたいんだ?」
「なんて言うか……シンジが、シンジ自身とポケモンに向き合ってほしい。シンジは何のためにバトルして、何の為にポケモンと一緒にいるの? ジンダイさんを倒す為だけ?」
そこまで言い切ったら、シンジ君もレイジさんも黙ったままだった。
いやぁ、めちゃくちゃ気まずいけど……これくらい言っとけば、後は何とかなるでしょう。
グレシンジルートになったとしても、少しマシになるんじゃないか?
と言う訳で、気まずいのでそろそろお暇するかーとちびっ子達の方に向かおうとする。
「あ、テンゴ君。ちょっと待ってくれないか?」
「な、何でしょう?」
呼び止めてきたのはレイジさんだった。
何だろう……まさか、弟に好き勝手言った俺への報復とか?!
「いや、バトルしてたらお昼の時間過ぎてしまっただろう? もしよかったら、子供達も一緒に昼食をごちそうさせてくれないかと思ってね」
「……え! 良いんですか!?」
マジか! この流れで?! レイジさん聖人君子か何かか?!
「もちろんさ! さ、家に着いてきてくれ。もちろん、シンジもね?」
「……ふん」
さっそく俺は気まずさなんて忘れて、タダ飯にありつく為にちびっ子達をダッシュで呼びに行った。
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