俺は、強くて硬くなくていーわな男   作:なんちゃってアルゴン

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化石がほしい!

 

 

 クロガネシティ。

 天然資源に恵まれたエネルギーみなぎる炭鉱街。

 そして、シンオウ地方唯一の化石ポケモン達が手に入る場所! しかも岩タイプポケモン! 

 岩タイプポケモン好きの俺としては、行かないと言う選択肢はない! 

 

「全く……お前には計画性と言うモノはないのか!」

「ねぇテンゴ……さっきテレポートの時にしてたよね? シンジに頭コツンって……あたしだってまだされた事ないのに……」

 

 そんな訳で、フーディンにクロガネシティに速攻でテレポートしてもらった訳だけど、普通にシンジとゼイユから怒られていた。

 ちなみにスグリとオーガポンは二人の剣幕にびびって、俺の後ろに隠れている。

 シンジからはイワークの為に博士に会いに行くのが先決だとか、パルデア地方に行く手段をちゃんと調べるべきだとかと、こんこんと言い聞かされる。

 ゼイユは何か、怒る理由がちょっと違うない……? 

 

 …………だって、しょうがないじゃん! シンオウ地方着いたら、ここが一番楽しみだったんだもん! 

 ニビシティじゃ家族の目があったし、そもそも化石が手に入らないんだもん! 

 

「発掘した化石を復元できて、化石ポケモンゲットできるのここだけなんだよ!? シンジとゼイユは化石ポケモンほしくないの?!」

 

 そう言うとシンジとゼイユの顔が揃ってウッとなる。

 やっぱり二人共、珍しい化石ポケモンに興味があるみたいだ。

 スグリの方を見ると「化石ポケモン」と言う響きに目を輝かせていた。

 そうそう、こう言う素直な反応が見たかったんだよ。

 嬉しくなってスグリの頭を撫でていると、ゼイユもこちらにやってきた。

 

「ね、ねぇテンゴ? 実はあたしも、あんたと同じ岩タイプのポケモンに興味あったのよねー。だから、化石ポケモンほしいなーなんて……」

「おや? もしかして、君達も化石ポケモンがお目当てかな?」

 

 唐突に話しかけられたのでゼイユを撫でながら振り返って見ると、そこにはヘルメットを被ってメガネをかけた爽やかお兄さんがいた。

 

「……もしかして、クロガネジムのヒョウタさんですか?」

「おや、僕を知ってくれているのかい?」

「はい! 岩タイプのポケモンで手持ちを統一する事が殆どなくらい岩タイプが好きなので、岩タイプのジムリーダーの方も一通りは……」

「おお! それは素晴らしい! でも、それならなおさら残念だ。近頃観光客が増えた影響か、この辺りで採掘できる化石は採り尽くされてしまった様でねぇ」

 

 

 なん……だと……?! 

 

 

 ガックリと膝を付き肩を落とす俺に、ヒョウタさんがこっそりと耳打ちしてきた。

 

「……実は、まだ僕を含めた一部の人しか知らない発掘スポットがあってね?」

「……いくらですか?」

「お金は取らないさ。ただ……僕と君の岩タイプポケモンで、本気のバトルをさせてほしい」

「え? ……それだけで良いんですか?」

「ぶっちゃけた話、最近の挑戦者に張り合いがぜんぜんなくてね……だから久しぶりに、思いっきりバトルしたいんだ。頼まれてくれるかな?」

「……望むところです」

 

 自分の闘争本能みたいなものが、全身から湧き上がってくるのを感じる。

 どうやらヒョウタさんも同じ気持ちの様で、ニヤリと顔を歪めている。

 

「それじゃあ、クロガネジムの受け付け終わり時間に。受付の人間には予め話を通しておくから、名前だけ良いかな?」

「……テンゴです」

「テンゴ……良い名前だね。バトルフィールドで待ってるよ」

 

 そう言うとヒョウタさんは行ってしまった。

 

「……バトルか?」

「「バトル? あの人と?」」

「ぽにぃ?」

 

 どうやら、シンジはバトルの気配に気が付いたみたいだ。

 さーて、相手はジムリーダー、岩タイプのエキスパートだ。

 そんな相手と本気のバトルをするからには、こっちも最高の選出をしないとな……。

 

 ○

 

「こんばんは、ヒョウタさん」

「待っていたよ、テンゴ君」

 

 クロガネジムの閉まった夜。

 明らかに戦闘準備完了って雰囲気で出迎えてくれたヒョウタさんが、足早にバトルフィールドの反対側に移動する。

 よほど挑戦者に満足していなかったのか、その表情からは全力で戦える喜びみたいなものが窺える。

 

「今夜はジムリーダーのヒョウタとしてではなく、ただの岩ポケモン使いとして戦わせてほしい」

 

 俺は無言で頷くと、ヒョウタさんと同じくバトルフィールドへ。

 他の三人は見学席へと案内される。

 審判を務める人が定位置に着いた事で、全ての準備が整った。

 

 

「これより、ヒョウタ対テンゴによる試合を始めます! 使用ポケモンは六体! 交換ありのシングル戦! 先に相手のポケモンを全て倒した方が勝者です! ……それでは、両者ポケモンを出して下さい!」

 

「頼むぞ、キラフロル!」

「暴れてこい! バンギラス!」

 

 バンギラスの特性『すなおこし』で砂嵐が巻き起こる。

 初手はバンギラスか、のっけからエグいほど強いの出してきたな……。

 しかも、こっちは特性『どくげしょう』でやりたい事がバレバレの状態だ。

 さあ、どうする……? 

 

「試合開始!」

 

 どうするもこうするも、こっちはこっちのやる事やらせてもらいますわ! 

 

「キラフロル『キラースピン』!」

「! バンギラス『りゅうのまい』!」

 

 耐えながら攻撃力と素早さを上げてきたか! 

 だが問題ない! 

 

「バンギラス『れいとうパンチ』!」

「キラフロル『こらえる』! そのまま『どくびし』!」

 

 そうだヒョウタさん、あんたのその顔が見たかった! 

 こっちはやる事をやらせてもらったぞ! 

 バンギラスは毒状態! そっちのフィールドは『どくびし』と『どくげしょう』のダブル効果で猛毒のトラップ状態だ! 

 

「ック! トドメをさせ! 『れいとうパンチ』」

 

「キラフロル、戦闘不能! バンギラスの勝ち!」

「キラフロル、いつも良い仕事をありがとう。ゆっくり休んでくれ」

 

「やるね。まさかあの状態から『どくびし』を撒かれるとは思わなかったよ」

「ウチのキラフロルは仕事上手なんですよ」

「なるほど、大した仕事人だ……さて、次はどうくるのかな?」

 

 キラフロルはキッチリと自分の仕事をこなした、なら次は俺の番だ。

 

「見せてあげますよ、俺達のバトルをね」

 




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