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「次はお前だ、ダイノーズ!」
頼むぞ、ダイノーズ。
出来ればお前で、あのバンギラスを打倒しておきたい。
「ダイノーズか、悪くないチョイスだね」
「そりゃどーも」
ダイノーズは岩タイプに相性有利な鋼タイプも持っている。
岩タイプ対決と言う事なら、選出しない理由がない。
「だが、これはどうかな? バンギラス! 『じしん』!」
「『でんじふゆう』で躱せ!」
四倍弱点で地面タイプの技の中でも屈指の威力を持つ『じしん』を、電磁力の力で宙に浮かぶ『ふゆう』状態となる事で回避する。
そして宙に浮いていると言う事は、普段は鈍重なダイノーズがある程度の移動手段と速度を得たと言う事だ!
「突っ込め! ダイノーズ!」
「なに?! ダイノーズが?!」
「『てっぺき』で防御を上げろ! そのまま『ボディプレス』!」
「! 『かわらわり』で迎撃しろ!」
自身の防御力によって、相手にダメージを与える格闘タイプ技の『ボディプレス』が、四倍弱点の岩・悪タイプのバンギラスにぶち当たる。
バンギラスの『かわらわり』で僅かに拮抗した様だが、くらっていた毒の影響でタイミング良く体勢が崩れたところを突破させてもらった。
「バンギラス、戦闘不能! ダイノーズの勝ち!」
「よっし!」
まずは一匹、本気の岩エキスパートのポケモンを倒したぞ!
「中々やるね! でも、次はどうかな? オムスター!」
オムスターか……岩タイプには珍しい特攻が高いポケモンだ。
だがダイノーズは防御と特防が高いポケモン。
おまけにこっちには、キラフロルが仕掛けてくれた猛毒トラップがある。
ここはじっくり耐えつつ、攻撃のチャンスを狙って行こう。
まずは……。
「「ステルスロック!」」
どうやら、考える事は一緒の様だ。
シンジの方から「ステルスロックだと?!」とか聞こえた気がするが、気にしない。
「オムスター『あまごい』!」
バトルフィールドに雨が降り始めた。
やっぱり、雨の中で威力が上がる水タイプの技で攻めてくる気だな。
「ダイノーズ! 『てっぺき』で防御を上げろ! そのまま『ボディプレス』!」
特殊技を受ける為には効果はないが『ボディプレス』は自身の防御力が上がっていけば、相手にダメージを与えるダメージも増える。
耐えるのも悪くないが『でんじふゆう』で機動力がある今のうちに、ダメージでプレッシャーを与えてやる!
「オムスター! 連続で『なみのり』だ!」
……なに?! ダイノーズの『ボディプレス』が波に押し負けた……!
なんだ、あのスピード!
! しまった! 雨でスピードが上がる特性『すいすい』か!
「そのまま『しおみず』!」
くそ、相手の体力が最大体力の半分以下の時に威力が二倍になる『しおみず』で、ダイノーズに追い討ちを……!
「ダイノーズ、戦闘不能! オムスターの勝ち!」
やられた……! 覚悟はしていたけど、水タイプの技がここまでぶっ刺さるとは……。
「さぁ、次はどうくる?」
「……いけ、カジリガメ!」
上等だ、この野郎……!
オムスターには、コイツで勝つ!
相手が素早さでくるなら、こっちも素早さだ!
「スピード上げろ! 『ロックカット』だ!」
「なるほど、そうくるか……受けてたつ! 『なみのり』だ、オムスター!」
「『アクアブレイク』で一点突破!」
そっちが雨の恩恵を受けるなら、こっちだって水タイプの技で恩恵を受けてやる!
……よし! 波を抜けた! 次は捕まえてやる!
「『くらいつく』で逃すな! そのまま『こおりのキバ』で最後までもっていけ!」
「なに!? オムスター! 脱出しろ! 『しおみず』だ!」
舐めんな! 喰らい付いたカジリガメの顎から逃げられると思うなよ!
「……オムスター、戦闘不能! カジリガメの勝ち!」
よっし! 二匹目撃破! カジリガメ、よくやってくれた!
このままオムスターに突っ張られたら、普通に全滅もあり得たからな。危ない危ない……。
「次はお前だ、ダイノーズ!」
うわ、あっちもダイノーズかよ……!
味方だと頼もしいけど、敵に回ると厄介だな……。
でも、スピードはこっちに分があるし、雨での恩恵も受けられる、勝てない相手じゃない!
「突っ込め、カジリガメ! 連続で『アクアブレイク』!」
「受け止めろ、ダイノーズ!」
マジかよ……。
あとダイノーズ、雨の恩恵受けた二倍弱点の連撃を受け止めやがった……!
「『ほうでん』だ!」
うわ! しかもこっちに弱点の電気技かよ!
「……カジリガメ、戦闘不能! ダイノーズの勝ち!」
さすがにやられたなぁ。
受け止めてからのゼロ距離の『ほうでん』は、敵ながら鮮やかだったわ。
「ゴローニャ、頼む!」
岩・地面タイプのゴローニャに電気タイプ技の『ほうでん』は効果はない。
これで一つ、技を潰したぞ。
「ゴローニャ! じしん!」
「ダイノーズ! 『でんじふゆう』で躱せ!」
ヒョウタさんがニヤッと笑ったのが見えた。
真似して意趣返しのつもりだろうけど、そうはいかせない。
「ゴローニャ! 『うちおとす』!」
「なんだって?!」
「そのまま『じしん』でぶっ倒せ!」
『うちおとす』は飛行タイプや『でんじふゆう』なんかで地面にいないポケモンでも地面にいると見なされる様になる技だ。
つまり、ダイノーズに四倍弱点の地面タイプ技の『じしん』が当たる!
「ダイノーズ、戦闘不能! ゴローニャの勝ち!」
「……やられたよ、あのタイミングで『うちおとす』がくるとはね」
「この技、地面タイプで飛行タイプとかを相手にするのに重宝するんですよ」
「なるほど、勉強になるよ」
軽口を叩いてくれてこそいるが、おそらくヒョウタさんは油断なんてしてくれていない。
強者とのバトルは、最後まで油断なんてできない。
……とにかく、これで状況は三対三! バトルはまだまだこれからだ!
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