俺は、強くて硬くなくていーわな男   作:なんちゃってアルゴン

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宝探し開始

 

 

 みんなとアカデミーで再会して数週間が経った頃、ついに冒険の始まる日がやってきた! 

 

 

《生徒の皆さん、本日から課外授業が始まります。説明をいたしますので、グラウンドに集合してください》

 

 

 きた! このアナウンス! 

 前世でやってどハマりしたポケモンの最新作のイベント! 

 大人になってから、また冒険のワクワクを思い出させてくれた一連の流れ! 

 

 コンコンコン

 お、誰だ? 

 

「にーちゃん、おはよう! アナウンス聞いた?」

「お、スグリ! おはよう! 聞いたぞ、グラウンドに集合だってな」

「うん……にへへ。課外授業さ、おれすっごく楽しみ! 早くいこ!」

 

 スグリ……碧の仮面の実況プレイ動画で観た時は、暗くて人見知りでおまけに闇堕ちするしで、アカデミーでどうなるかと心配だったけど、この世界線だとこんなに前向きで明るくなるなんてなぁ! 

 にーちゃんは嬉しいよ……! 

 

「? にーちゃん?」

「……おっと悪い悪い、ちょっと寝ぼけてたみたいだ。そう言えばシンジは? 朝は結構一緒にいる事が多いのに珍しいな」

「あー、シンジにーちゃんならアナウンスがあって直ぐに、ネモさんに連れて行かれたよ『ついに来たー!』って」

「そ、そうか……朝から大忙しだな、シンジのやつ」

 

 この世界線のネモのライバルはシンジになったか……。

 まぁ、二人ともバトル好きだしちょうどいいのかな? 

 

「ねぇ、にーちゃんも早く一緒に行こ!」

「よっしゃ! 行くか、課外授業!」

 

 

「課題のテーマは『宝探し』!」

 

 クラベル校長から、課外授業の説明が始まった。

 まぁ要するに、このパルデア中を旅しながら自分が「宝」と誇れるナニカを見つけてこい、と言う授業の一環らしい。

 どうやら学校で学ぶ学問だけではなく、実際の自然や文化、人々やポケモン達を知り、生徒たちに見聞を深めてもらう事がこの課外授業の目的の様だ。

 また、これもちゃんと単位関係としてカウントされる様で、ちゃんとレポートとして提出できる様なクオリティとして仕上げないといけないそうだ。

 

「それでは宝探し開始! いってらっしゃい!」

 

 各々宝探しへと向かうが、一度立ち止まって考えてみる。

 今の俺は、バトルの腕を買われて特待生として入学している状態だ。

 入学金や授業料なども、全てアカデミーに負担してもらっている。

 そんな俺が、ただの無難な内容のレポートを出したらどうなる? 

 すぐさま金銭関係に影響はないにしても、今後の評価に悪影響が及ぶ可能性が無きにしもあらず。

 となれば、俺に求められるレポートの内容とは、他とは一味違ったものの筈だ。

 

「うーむ……」

「あ、テンゴ! おはよう! やっと見つけたわ!」

「ん? おお、ゼイユおはよう。宝探しのテーマ、何か決まった?」

「フッフッフッ! 最高のテーマを見つけたわ! その名も『伝説のスパイスを使った愛妻弁当』!」

「『伝説のスパイスを使った愛妻弁当』??」

 

 何でも、ポケモンにも効果のある健康料理を研究している生徒とアカデミーで知り合ったゼイユは『秘伝スパイス』と言う珍しい食材がある事を知り、それを収集する事で俺への最高の愛妻弁当を作って、それを「宝」とするつもりらしい。

 また、その食材を守るヌシポケモンとやらがいるらしいので、知り合った生徒と二人で手を組んだそうだ。

 

 ……いやその生徒ペパー君やないかい! 

 ペパー君のレジェンドルートやないかい! 

 

「テンゴの為にさいっこうに愛情たっぷりのお弁当を作ってあげるから、楽しみにしてなさい!」

 

 そう言うと、颯爽と走り去っていくゼイユ。

 しかしこう見ると、ゼイユの性格もゲームのとはずいぶん変わったよなー。

 もちろん変わらないところもあるんだろうけど、その分だけ魅力的になっている様な……っていかんいかん! ゲームと違って、ゼイユはまだ年齢的に少女だぞ! まだそう言うのは早い早い! 

 

「よう。相変わらず、朝からお熱い事だな」

「あ、シンジ……一応聞くけど、これ俺が万が一にも他の相手に靡いたりしたら……」

「……少なくとも、最低三人の死者が出る事を覚悟した方が良いな。お前と、ゼイユと、靡いた相手だ」

 

 や、やべぇ……! いつの間にそんなくそデカ感情が育っていったんだ……!? 

 ゼイユ以外に靡くのはあり得ないとしても、勘違いされない様に気をつけねば……! 

 ヤンデレっ子は嫌いじゃないが、そう言うのは創作の中だけで充分だ! 

 

「そ、そう言えば、シンジはネモとよく話してるよね? 宝探しはやっぱジム巡り?」

「ああ。不本意だが、バトルに関しては実力も知識も、アイツはアカデミーで頭一つ抜けている。ただ会話するだけでも収穫はあるしな。それに、ジムテストをクリアしていけばパルデアの四天王と戦えると言う制度も興味深い」

 

 シンジはチャンピオンロードか……まあ順当って感じだわな。

 それにしても、シンジも原作の感じとずいぶん変わったよなぁ。

 いい意味で丸くなったって言うか、悪い意味でのギラつきがなくなったって言うか……。

 片手を軽く上げながら去っていくシンジの後ろ姿は、アニメで観ていたシンジよりずっとかっこよく見えた。

 

 ……そう言えばスグリはどこ行ったんだろう? 

 一緒にグラウンドに来たから、てっきりある程度話してから宝探しに向かうもんだと思ってたけど……。

 

 いや、まてよ。

 

 チャンピオンロード、レジェンドルート、とくれば残りはスターダスト★ストリート。

 まさかスグリのやつ、俺の知らない間にボタンことカシオペアの勧誘を受けて!? 

 こ、こうしちゃいられない! 宝探しなんて後回しだ! 

 スグリの安全の為にも、一刻も早くスター団を星屑(物理)に変えないと! 

 

「あーそこの特待生。少し良いだろうか?」

「……え? レホール先生?」

「……君、宝探しの事で悩んでいるだろう?」

「?! なぜ、先生がその事を?!」

 

 まさか、レホール先生はスター団の手先……な訳ないか。

 

「なに、教師の勘と言うやつさ。その事についてとっておきのテーマがあるんだが……知りたいかい?」

「……内容によりますが」

「良いだろう。思慮深いのは嫌いじゃない」

 

 

「君は、大昔このパルデアを襲った四つの厄災について、知っているかな?」

 

 




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