俺は、強くて硬くなくていーわな男   作:なんちゃってアルゴン

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vs岩壁のヌシ

 

 

 ペパー君が完全に離脱したのを確認してから、巨大な岩壁のヌシ・ガケガニに向かい合う。

 

「頼むぞ、ガチゴラス!」

「出番よ、ラムパルド!」

 

 岩壁のヌシと二匹の化石ポケモン、三匹の岩ポケモン達が睨み合う。

 

 俺がパルデアに来てからゲットしたポケモンの内の一種でもあるから、ガケガニと言うポケモンの事は良く知っている。

 特に厄介なのは、このガケガニと言うポケモンの持つ『いかりのこうら』と言う特性だ。

 

「ゼイユ! ヤツの特性に注意しろ! 『いかりのこうら』と言って、こっちの攻撃でヤツの体力が半分になると防御と特防が一段階下がる代わりに、攻撃と特攻と素早さが一段階上がるぞ!」

「了解! なら特性が発動しても意味ないレベルで弱体化させてから、一気に畳み掛けて倒す! ラムパルド、いけるわね?!」

 

 ……本当、頼もし過ぎて惚れちゃいそう。

 もう手遅れな気がするけど。

 

「ガチゴラス、お前も頼むぞ! ゼイユ! まずは弱体化からだ! 徹底的にいくぞ!」

「オッケー! ラムパルド! 『こわいかお』!」

「ガチゴラス! 『あまえる』!」

 

 まずは、攻撃力と素早さを二段階下げる。

 これで『いかりのこうら』が発動したとしても、むしろマイナスのままだ。

 ガケガニも攻撃を仕掛けてはきているが、弱体化した攻撃なんて簡単に躱す事ができる。

 

「ゼイユ! ラムパルドに『いやなおと』お願いしても良いか?」

「もちろんよ! その代わり、しっかり決めなさいよね!」

 

 ゼイユは俺のやりたい事が分かった様だ。

 さすが、俺の未来のお嫁さんを自称するだけある。

 

「ガチゴラス! 『りゅうのまい』!」

「ラムパルド! 『いやなおと』!」

 

 作戦は単純だ。

 今、ラムパルドが『いやなおと』をガケガニにしてくれたおかげで、ガケガニの防御力は本来の半分程度にまで下がっている。

 そこに『いかりのこうら』が発動したとしたら、下がった攻撃面は多少マシになっても、特性の効果で防御面は半分以下の耐久力になる。

 そこを付けば、いくらヌシとはいえひとたまりもない。

 

「ラムパルド! 『いわくだき』!」

 

 さらに、ゼイユの判断による『いわくだき』で追加効果が発動した事により、もう一段階さらに防御力が下がった。

 まったく……最高かよ! 俺の未来のお嫁さんは! 

 

「決めろ、ガチゴラス! 『ドラゴンクロー』!」

 

 ◯

 

「うおおおおおお! ずりゃ! おりゃー!!」

 

 あの後しぶとく生き残ったヌシガケガニがスパイスを食べて復活&パワーアップ、再度戦闘と言うアクシデントはあったものの無事にヌシを倒し、スパイスをゲットする事に成功した。

 そして今は、秘伝:甘スパイスを使ったペパー特製サンドウィッチの完成を待っているところだ。

 

 何とこの甘スパイス、胃を健康にして食べ物の消化を助けてくれるだけではなく、腹痛や食欲不振にも効果があるそうだ。

 前世の大人だった俺が食べられていたら、どれだけ幸せだっただろうか……! 

 

 ちなみに現在この場にいるメンバーは、俺・ゼイユ・ペパーとその相棒のマフィティフだ。

 ゼイユはペパーの調理工程を覗き見ながら、メモにペンを走らせている。

 きっと、作ってくれる愛妻弁当の参考にでもするんだろう。

 

「お待ちどうさん! スパイスたーっぷり、ペパーサンドウィッチの完成だ!」

 

 ようやく完成したサンドウィッチの見た目自体には、この地方でよく食べられているサンドウィッチとの大きな差はない。

 しかし、何とも言えない甘い匂いが鼻腔をくすぐり、バトル後の食欲を刺激する……ぶっちゃけ言うと、めちゃくちゃ腹が減るほど良い匂いのサンドウィッチだ! 

 

「アギャ!」

 

 いただきますして一刻も早く口でサンドウィッチを味わおうと言う時に、ミライドンがモンスターボールから出てきた。

 どうやら、サンドウィッチの匂いに釣られてボールから出てきたらしい。

 

「……おい、お前のはないぞ」

 

 そりゃそうだ。

 病犬・怪我犬はともかく、働かざる者食うべからずだ。

 ……つまり、食うんだったら働かないといけないんだ。

 

「アギャァス!」

「あー! せっかく作ったの、あげちまって!」

「いいや、これはあげたんじゃない。労働の前払いさ。さぁ、これで俺の手となり足となり翼となり、キッチリと働いてもらうぞぅ」

「ああ、そう言う事か……なら、このモンスターボールもテンゴに預けちまおう。そいつミライドンって言うんだけど、こき使ってやってくれ」

 

 地上の移動手段、ゲットだぜ! 

 毎回手持ちのみんなにお願いするのは心苦しかったからな。

 これで遠慮なく移動できるな! 

 

「テンゴ! それなら、あたしのサンドウィッチ半分あげる! はい、あーん」

「……へ?」

「あーんよ、あーん」

「いやでも……ここにはペパーもいるし……」

「ん? 未来の夫婦なら、それくらい当たり前じゃないのか? 俺はマフィティフにサンドウィッチ食べさせてるから、気にせずやってくれ」

 

 ちょっ、ペパー君?! それで良いの?! 

 

「ね? ペパーもこう言ってるんだから気にせずに……はい、あーん」

「いやー、とは言っても……」

「……なに? あたしからのあーんが食べられないって言うの?」

「滅相もございません美味しくいただきます」

 

 ………………うま〜!!!!! 

 

「めっちゃ美味い! ゼイユも食べてみろよ!」

「本当?! じゃあ……あたしにも、あーんして?」

 

 は? 可愛いすぎないか? 

 

「……わかった。未来のお嫁さんの頼みだもんな。はい、あーん」

「あーむ……うま〜!!!!!」

 

 

 こうして俺とゼイユはお互いにあーんし合いながら、サンドウィッチを完食した。

 ペパー君からは、お礼としてヌシバッチなる物を貰った。

 




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