俺は、強くて硬くなくていーわな男   作:なんちゃってアルゴン

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ネモとの決着

 

 

「頼むぞ、セキタンザン!」

「セキタンザン……! 岩・炎タイプ、相性で来たね!」

 

 鋼タイプの弱点の炎タイプ、それも防御が堅いミミズズに対して特殊で攻められるコイツで決めてやる! 

 ただ、おそらくセキタンザンにとって四倍弱点になる地面タイプの技を、ミミズズは使える筈だ。

 なら、ここはパルデアならではの方法で乗り切る! 

 

「輝け、セキタンザン! 『テラスタル』!」

 

 光を放つテラスタルオーブをセキタンザンに投げると、キラキラとした植物を思わせるテラスタルジュエルが、セキタンザンの頭部に現れる。

 そう、俺のセキタンザンのテラスタイプは草タイプ! 

 これで本来なら四倍弱点になる地面タイプの技は、むしろ半減になる! 

 

「やるね! だったら……ミミズズ! 『ボディプレス』!」

 

 ただでさえ防御の能力が高いミミズズが『てっぺき』した後の『ボディプレス』か! 

 防御力で攻撃する分、それは当たりたくはないな! 

 

「セキタンザン! 『まもる』だ!」

「! しまった!」

「お返しだ! セキタンザン! 『かえんほうしゃ』!」

 

 バサギリが繋いでくれた『インファイト』のダメージもある、これは決まったな。

 

「ミミズズ、戦闘不能! セキタンザンの勝ち!」

 

「よしよし! よくやってくれた、セキタンザン!」

「やっぱり強いね! ケンタロス、お願い!」

 

 バサギリとの激闘の後、また出てきたケンタロスだが『ステルスロック』が発動した影響で、体力はもう残り僅かな筈だ。

 あと、もう一発当てれば倒せる……! 

 

「ケンタロス、諦めないよ! 『インファイト』!」

「確実に決めろ、セキタンザン! 『かえんほうしゃ』!」

 

 そこから始まる力と炎の応酬。

 最初はケンタロスのスピードとパワーに押されていたセキタンザンだったが、タイミングを見て『インファイト』の僅かな隙を見つける事で『かえんほうしゃ』を叩き込む事に成功した。

 

「ケンタロス、戦闘不能! セキタンザンの勝ち!」

 

「よっし! 二体抜き! やったな、セキタンザン!」

「すごい……もうこんなに実ってるなんて……! でも、勝負はまだわからない! いけ、パーモット!」

 

 ステルスロックのダメージを受けながら、パーモットが登場した。

 

 出てきたな、パーモット。

 前世でゲームやってた時から、何故かネモと言えばパモ系統ってイメージが強いんだよな。

 だが、これはチャンスだ。

 テラスタルによって草タイプになっているセキタンザンは、電気・格闘タイプのパーモットの電気技を半減にできる。

 まぁ格闘タイプの技は脅威だが、こっちにはまだ最後の一匹も控えている。

 勝負は最後までわからないが、こっちが有利なのは確かだ。

 

「セキタンザン、気合い入れろ! 三体抜き、いくぞ!」

「そうはさせないよ! パーモット! 『れいとうパンチ』!」

「氷タイプの技?! ……しまった! 地面タイプ対策か!」

「正解!」

 

 パーモットの『れいとうパンチ』がセキタンザンに突き刺さり、そしてその身体を大きく揺らした。

 どうやら俺の想定していた以上に『れいとうパンチ』のダメージは大きかったらしく、セキタンザンはそのままノックダウンされてしまった。

 ……あいつの特性『てつのこぶし』か? 

 

「セキタンザン、戦闘不能! パーモットの勝ち!」

 

「やったー! さあ、これで一対一! まだまだ勝負はわからない!」

「……やっぱ、ネモ強いな。お疲れ様、セキタンザン」

 

 でも、だからこそ戦う意味があるってもんだ! 

 

「ラスト頼むぞ、イワーク!」

「あ! 出たな、キラキラの不思議イワーク!」

 

 そう、パルデア地方にきたものの、俺のイワークの変異の原因はまだはっきりとは分かっていない。

 博士に依頼しようにも博士はエリアゼロだし、あとAIだし。

 生物のジニア先生からも健康的には問題ない以外は、特に詳しい事は分からないと言われた。

 なので、少しでも何か分かる様に、積極的に一緒に連れていく様にはしている。

 

 おっと、まずは目の前のバトルだ。

 

「イワーク、まずは『ガードシェア』だ!」

 

 本来のイワークと違い物理面が弱いイワークが、そのままパーモットの相手なんてしたらボコボコにされてしまう。

 そこで、自分と相手の防御と特防を足して半分にする『ガードシェア』を使う事で、耐久力を少しでもマシになる様にする作戦だ。

 

「なるほど……でも、大幅に耐久力が上がった訳じゃない。なら、いつも通り攻めるだけ! パーモット! 『インファイト』!」

「『ムーンフォース』で迎え撃て!」

 

『インファイト』が当たるギリギリのところで『ムーンフォース』が間に合い、攻撃に飛び出てきたパーモットをたたき落とす。

 格闘タイプにフェアリータイプの技は、効果抜群だ! 

 

「うそ! そのイワーク『ムーンフォース』を使えるの?! ……なら、わたしもとっておき使っちゃう!」

 

 そう言うとネモが光を放つテラスタルオーブをパーモットに投げると、パーモットの頭部にキラキラの電球の様なテラスタルジュエルが現れる。

 

「パーモットのテラスタイプは電気! これで『ムーンフォース』は効果抜群じゃなくなった! パーモット『でんこうそうげき』!」

「やるな! でも、俺のイワークの使える技は『ムーンフォース』だけじゃない。イワーク! 『だいちのちから』!」

 

 お互いにお互いの技がぶつかり、凄まじい衝撃音となって周りに広がった。

 土煙の向こう、最後に立っていた方は……。

 

 

「パーモット、戦闘不能! イワークの勝ち! 勝者、テンゴ!」

 

 

「よっしゃあ!」

「あはは! 悔しいけど、実りのあった良いバトルだったね!」

 

 そう言って、ネモは握手を求めてくる。

 

「ねえ! やっぱりテンゴもジムに挑戦しなよ! こんなにバトル強いんだし、きっと楽しいよ!」

「ん、そう言えばそんな話だったな……いいぜ! ならまずは、このボウルタウンのジムに挑戦だ!」

 

 そう言って、ネモの握手に応じた。

 

 




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