たくさんの方に評価や感想をもらえて、本当に幸せです!
指摘や誤字報告も、いつも本当にありがとうございます!
絶対勝つ! その為に今、できる事を!
「エレキブル! 『エレキフィールド』! そのままオリーヴァに『かみなりパンチ』だ!」
「キラフロル! アマージョに『ヘドロばくだん』だ!」
お互いの技が相手に命中する。
オリーヴァは攻撃を耐えたが、アマージョは効果抜群の『ヘドロばくだん』を受けて倒れた。
しかし、エレキブルの『エレキフィールド』は、攻撃を受けて発動するオリーヴァの特性『こぼれダネ』によって、草タイプに有利な『グラスフィールド』へと変わってしまう。
「アマージョ、戦闘不能!」
これで、控えはいない最後のポケモン。
前世の記憶が確かなら、ウソッキーを草テラスタルさせてくる筈。
「やはり、二人して中々に見どころがある! 作品完成まで一気に導くぞ! 題して『ウソからでた実』!!」
ウソッキーを繰り出したコルサさんは、即座にウソッキーをテラスタルさせて、草タイプへと変化させた。
でも、ウソッキーはキラフロルの『どくげしょう』による猛毒状態だ。
しかも草タイプになってる事で『ベノムショック』で大ダメージを与えられる筈だ!
「キラフロル! 『ベノムショック』!」
「スピードを上げて躱せ! ウソッキー、連続で『くさわけ』! オリーヴァはエレキブルに『だいちのはどう』!」
くそ! 『くさわけ』で上がり続ける素早さで躱されて、ウソッキーに攻撃が掠りもしない!
エレキブルの方も『グラスフィールド』で草タイプの技に変化してパワーが上がった『だいちのはどう』で大ダメージを受けている。
これは、シンプルにピンチって奴だ。
「そこだ、ウソッキー! キラフロルを倒せ!」
「しまった! キラフロル?!」
「キラフロル、戦闘不能!」
まずい、もう後がない……!
「お前が頼りだ……頼む、セキタンザン!」
「セキタンザンだと……? テンゴ、お前のセキタンザンの特性はなんだ?」
「へ? まぁ『じょうききかん』だけど……」
「……よし。なら戻れ、エレキブル」
『じょうききかん』は水タイプか炎タイプの技を受けると、自分の素早さがマックスになる特性だ。
シンジが草タイプのジムで水タイプを連れてくるとは考え難いし、この状況でシンジが出す炎タイプ……え、まさか?!
「ゴウカザル、バトルスタンバイ!」
「ゴウカザル?! シンジ、そのゴウカザルってもしかして……」
「ああ、パルデアにくる前にゲットした少し特別なヒコザルが進化してな。まぁこのバトル中にその部分は拝む事はないだろうが……」
うそ、うそうそうそうそ!!!!!
マジか! 確定じゃん!!
アニメシンジ君の超スパルタについていけなくて、最終的にサトシ君の手持ちとして大活躍した、あのヒコザル君じゃん!
すげー! こんな事ってあるんだ!
キタカミでのオーガポンとかゼイユ・スグリの事と言い、シンオウでのシンジの事と言い、原作とか気にせず好き勝手やってきて本当によかった!!
「……さっきからなんなんだ? そんなに俺のポケモン達が変か?」
「変なもんか! 控えめに言って最高だと思う! マジで!!」
「……そうか」
あ、ちょっと照れてるな。可愛いやつめ。
「まぁ良い……じゃあゴウカザルの炎タイプ技で、セキタンザンの『じょうききかん』を発動させるぞ!」
「おう! 頼む!」
「ゴウカザル! セキタンザンに『かえんほうしゃ』だ!」
ゴウカザルの『かえんほうしゃ』を受ける事で、セキタンザンの『じょうききかん』が発動する!
「ウソッキーは任せるぞ、テンゴ!」
「任せろ! その代わり、オリーヴァは頼むぞ!」
「ああ! そのつもりだ!」
そう言ってシンジは、テラスタルオーブを構えた。
なるほど、高火力で一気に決めるって事か! 俺も付き合うぜ!
これ以上、下手にバトルが長引いて余計な対策をされる前に、弱点を突いて一気に最速で倒す!
「ゴウカザル! 『テラスタル』!」
ゴウカザルに光を放つテラスタルオーブが投げられると、明るいシャンデリアを思わせるテラスタルジュエルが、ゴウカザルの頭部に現れる。
「セキタンザン!」
「ゴウカザル!」
「「『フレアドライブ』!」!」
セキタンザンとゴウカザルの『フレアドライブ』が、ウソッキーとオリーヴァにそれぞれぶつかって行く。
そして激突した瞬間、目も眩む様な大爆発と爆炎を上げてお互いの相手ポケモンに超大ダメージを与えた。
爆炎が収まり爆煙が晴れた時……立っていたのはこちらのポケモン達だった。
「オリーヴァ、ウソッキー、戦闘不能! よって勝者、テンゴ・シンジチーム!」
「……ア、アヴァンギャルド!!!」
「よっしゃぁ! シンジ! やったぞ!」
「……ああ、やったな」
パシーンとハイタッチする俺達。
本気のジムリーダーに俺達のコンビネーションで勝ったんだ!!
◯
「何というアーティスティックなコンビネーションタクティクス! 技のパターン! ポケモンのディティール! 即興とは思えぬほどの、互いの呼吸のシンクロ! 全てが研ぎ澄まされている! 貴様らとのバトルを芸術と言わずして、他の何を芸術と呼ぶのだ!?」
「いや〜それほどでも……ありますよねぇ!!」
「……ありがとうございます」
「私の審査は文句無しの合格だ。その証にバッジを進呈しよう!」
おー! これがジムバッジ!
今世で初めて手に入れた、俺のジムバッジだ!
よし、これはもう『アレ』をやるしかない!
「シンジ! 今から俺が『あるセリフ』を言うから、合いの手を頼む!」
「……はぁ?」
「ジムバッジ、ゲットだぜ!」
「……俺もゲットしたが?」
「……ちっがーう! そう言うのじゃなくってー!」
仮に「ピッピカチュウ!」とかじゃなくても、なんかこう……あるじゃん!
「二人共ー! ボウルジム合格、おめでとうー!」
お、ネモならどうだ?
「サンキューネモ! ジムバッジ、ゲットだぜ!」
「うん! すごい! 実ってるね!」
そうそう、こう言うの! こう言うのがほしかったのよ!
「シンジも、合格おめでとう! すごかったよ!」
「……ああ」
……そうだ♪
「ネモ、シンジにも俺に言ったみたいに言ってやって!」
「え? うん……シンジおめでとう! すごい実ってたよ!」
「なっ! テンゴ、お前!」
「何の事かなぁ? ……ネモ! シンジにもっと言って上げて!」
「うん! シンジ、合格おめでとう! すっごく強くて、すっごく実ってだよ!」
「あ、ああ。ありがとう。……お前、いつか覚えておけよ」
はい! 赤面シンジ、いただきました!
いやー、これで今日のごはんが百倍美味いです!
「ああ、先程のバトルと思春期共のおかげでインスピレーションが止まらん……止まらんぞ……! 新作の制作に取り掛かる故、これにて失礼! さらばだ!」
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