俺は、強くて硬くなくていーわな男   作:なんちゃってアルゴン

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四樹(しき)さん、ストーリー作成協力ありがとうございました! ID:440268


NOTスターダスト

 

 

 ジムテストを無事にクリアした後、すぐさま俺はスグリを探しにミライドンに跨って走り出していた。

 

 ゲームで言うペパーのレジェンドルートはゼイユ、ネモのチャンピオンロードはシンジが関わっていた。

 そうくれば、残りはボタンちゃんのスターダスト★ストリートだけだ。

 これまでの流れに沿うなら、俺の知り合いのスグリが巻き込まれてる可能性が非常に高い。

 スグリにはオーガポンが一緒にいるから仮に巻き込まれていたとしても大丈夫だとは思うけど、心配なものは心配なんだ。

 何せスグリは、俺なんかの事を「にーちゃん」なんて呼んで慕ってくれる、大切な弟分だからな。

 と言う訳で現在地から一番近いスター団、チーム・シェダルのアジト付近を目指して進んでいく。

 

 待ってろよ、スター団。

 いくら考慮されるべき事情があろうが、そんなの今世の俺が知った事じゃない。

 スグリに何かしようものなら、この俺がお前達を文字通り星屑(物理)に変えてやるからな! 

 

 

「おーい、スグリー! オーガポン!」

「ん? ……あ! にーちゃん!」

「ぽにおー!」

 

 ミライドンを走らせて約数十分、ようやくチーム・シェダルのアジトに近いエリアでスグリとオーガポンを見つけて合流する事ができた。

 スグリもオーガポンも何か大きなバトルをした様子はなく、初めて見るミライドンと早速楽しそうに触れ合っている。

 

「スグリ、宝探しの説明の後ですぐにいなくなったから、心配してたんだぞ?」

「あ……ごめん、にーちゃん。おれ、一人で冒険って初めてだったから、つい浮かれちゃって……」

「ぽに……」

 

 あーなるほど、そりゃあそうか。

 スグリはキタカミの里だとゼイユが、旅だと俺達がって感じで一人で行動する機会なんて、アカデミーに入るまでなかったからなー。

 テンション上がるのも無理ないか。

 

「なるほどな。それについては、俺はぜんぜん怒ったりしてないから大丈夫だぞ。むしろ、スグリが宝探しを楽しんでくれてるみたいで、なんか嬉しいわ」

「……にへへ。にーちゃん、ありがとう!」

「おう! ……ところでスグリ、一つ大事な確認があるんだけど大丈夫か?」

「うん! なんでも聞いて!」

 

 ん? 今「なんでも」って言った? ……じゃなかった。

 

「アカデミーに入ってからさ、何か変な勧誘とか受けてない? 例えば……不良グループのスター団をスターダストに変えよう! みたいな?」

「え? スター団に入ろう! みたいな勧誘はいっぱい受けたけど、そんな勧誘は受けとらんなぁ……もちろん、おれはスター団に入る気はないけど」

 

 ………………なぬ? 勧誘、いっぱいだと? 

 スグリに望まぬ勧誘を何度もするとか……やはりスター団はその所業、万死に値すると思って間違いないな。

 星屑(物理)なんて生温かったか……。

 

 ………………いや、違う違う。そうじゃない。

 

 ん? どう言う事だ? 

 てっきり、スグリはスターダスト★ストリートに関わるものだと思ってたけど……俺の杞憂だったのか? 

 まぁ、それならそれでぜんぜん良いんだけど。

 

「うん、それなら良いんだ。変な事を聞いて悪かったな。お詫びと言ったらあれなんだけど、ミライドンに乗って一緒にアカデミーまで帰るか? ほら、もうすぐ日も落ちる時間だし、寮の門限とかもあるし」

「え! 良いの?! にーちゃん、ありがとう! よろしくな、ミライドン!」

「アギャス!」

 

 何はともあれ、スグリとオーガポンが危険な目に合ってなかったから良しとしよう! 

 んじゃ、早速アカデミーに向かって……。

 

「ボウボウ!」

「ま、待って、ボウジロウ……もう少しで、門限……だから、今日は……」

「ボウ、ボウボウ!」

 

 え? 

 

「あ、あの! そこの人……す、すみません! そのカルボウ、捕まえて〜!」

「へ? ……ああ、はいはい、よっと」

 

 とりあえず、走ってきたカルボウをヒョイっと抱き上げて、息も絶え絶えになりながら走ってくるパーカーの子を待つ。

 

「あ、あの……ありがとう……ございます……えっと」

「あーうん、とりあえず息とか整えな。こっちは大丈夫だからさ」

 

 赤と水色の特徴的な髪に丸メガネ、そして荒くなった息を整えようとする度に揺れるもっふもふのイーブイバッグ……。

 ……これ完璧にボタンちゃんですやん。

 なんでボタンちゃんがここに……て言うか、何でカルボウ追いかけてたんだ? 

 

 ……あれ、ちょっとミライドン? 

 

「アギャス!」

「うわっ何なん!?」

「アギャス……ペロペロペロ」

「ちょ、やっ、やめろ……! 助けてー!!!」

 

 ◯

 

「うぅ……ヨダレでベトベト……マジであれ何なん?」

「いや本当、ウチのアッシー君……もとい、ミライドンが申し訳ない……」

 

 ボタンちゃんにハンカチを渡して、ミライドンのヨダレを拭き取ってもらう。

 まさか、このタイミングでボタンちゃんに会うとは思ってなかったわ。

 しかも、スター団のメロコちゃんと仲が良かったボウジロウ付きで。

 どうなってるんだ? この展開は……。

 

 ……いや、まてよ。

 そう言えば、ゲーム版主人公のアオイかハルトがいないって事は、階段のところでスター団を追い払うイベントが発生してないって事になる。

 俺はゼイユ・スグリ・シンジ達が編入してきたタイミングで、余計なトラブルが生まれない様にスター団に絡まれても実力行使のバトルでボコボコにするのは控える様にしてたし……。

 じゃあつまり、ガラル地方に留学から帰ってきたボタンちゃんが誰かのバトルの強さを見てスターダスト大作戦を思い付く展開がなくなったって事か! 

 

 よしよし! 

 何だかいつの間にかだけど、とにかく結果オーライだ! 

 これでスグリを危険な事に巻き込まずにすむ! 

 

「あ、あの……ハンカチ、ありがとう……洗って、返す」

「え? いいっていいって! 元はと言えば、原因はこっちなんだし!」

「ボウ!」

「あ、ボウジロウ! ……ごめん、その仔も……捕まえてくれて、ありがとう」

「うん、どういたしまして。ところで、ボウジロウってアカデミーでお世話してるポケモンだよね? 何でこんなところに?」

「あ、それは……その仔、行きたい場所があって……」

 

 あれ? この展開ってまさか……。

 

「お、お願いします……! うちと一緒に、スター団ほのお組のアジトに行ってください……!」

 

 




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