俺は、強くて硬くなくていーわな男   作:なんちゃってアルゴン

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四樹(しき)さん、ストーリー作成協力ありがとうございました! ID:440268


スター団の真実

 

 

 スター団ほのお組のアジトに、ボタンと一緒に行く事をお願いされた次の日の朝。

 諸々の準備を済ませた俺達は、テーブルシティ東門に集合していた。

 モンスターボールに入っているポケモン達を除くと、ミライドンに乗るメンバーは俺、スグリ、ボタン、ボウジロウの三人と一匹だ。

 

 さて、前世のゲームのおかげでボタンの事情は知っているとはいえ、ボタン自身の口から事情は聞かなければならない。

 

「なぁボタン。そろそろ話してくれないか? ボウジロウがスター団のアジトに行こうとしてる理由、それをお前が手伝おうとしてる訳をさ」

「そ、それは……その……」

「どんな事情があろうともアジトまでボタンとボウジロウをちゃんと送っていくのも、誰にも言いふらさない事も約束する。……スグリも約束できるよな?」

「うん、もちろんだ!」

「………………わかった。あなた達を信用して、全部話す」

 

 

 まず、ボウジロウがスター団のメロコに会いに行く理由は、アカデミーで毎日遊ぶくらい仲が良かったからだそうだ。

 それをボタンが手伝う理由は、あるきっかけでメロコは一年以上アカデミーに行ってなくて、ボタンもそれに関わっているから。

 メロコとボウジロウが仲良しだった事は、メロコと関わった事でボタンもそれを教えてもらったらしい。

 

 そしてそのきっかけは、一年以上前ボタンやメロコや他のスター団のボス達が学校でイジメを受けていた事に起因する。

 そのイジメにみんなで立ち向かう為に作られた組織が、本来のスター団の姿だ。

 ある日「スター大作戦」として、スター団はイジメっ子達に力を合わせて立ち向かった。

 あくまでも手は出さない作戦だったが、ビビったイジメっ子達が軒並みアカデミーを辞めてしまい、騒動がずっと大きくなってしまった。

 大きくなった騒動の責任をとる為に、ボタンが一年程アカデミーを去る事になり、他のボス達にはアカデミーに行く様に伝えた。

 しかし、その後アカデミーに戻ってくるとボタンを待つ為にメロコを始めとしたボス達は、ボタンがいなくなった日からずっとアカデミーに行かずにいた事が判明。

 そして、このままスター団を続けてアカデミーに行かなかったら、ボス達は退学処分になってしまうと言う状況だそうだ……。

 

「うち、ずっとイジメが原因で引きこもりしてた……でも、メロちゃんやみんなは顔も知らない様なうちと、スター団作ってくれたん。……スター団はうちの宝物。でも今はその宝物のせいで、みんなの立場を悪くしてる……うちは、そんな宝物なんていらない!」

 

 ボタンの悲痛な声が響く。

 ボタン曰く、昨日のボウジロウの事がなければ、ボタン一人でスター団を解散させる為の作戦「スターダスト大作戦」を実行しようとしていたらしい。

 ボタンは何より大切な自分の宝物を自分で壊し、仲間達を守るつもりだった様だ。

 

 さて、この話をボタンがちゃんと話してくれた時点で、俺のスタンスは決まっている。

 ゲームで言う全てのルートに首を突っ込む事になるが、まぁ今更だろう。

 スグリはどうかと思って見てみると、ゆっくりボタンに近づいたスグリは勢い良くボタンの手を両手で掴んだ。

 

「……ボタンさん、おれ感動した! スター団、かっこいいべ! 一人で相手に立ち向かう事はもちろんかっこいいけど、それぞれ一人一人が力を合わせてイジメに立ち向かったんだろ?! スター団のボスも、ボタンさんもめちゃくちゃかっこいいべ!」

 

 おお……シリアスな雰囲気に飲まれないくらい、スグリの目がキラッキラだ。

 なんて言うか、まるでヒーローを見つめる眼差しでボタンをガン見している。

 そうか、スグリの今の価値観ってこんな感じなんだな。

 キタカミの里で孤軍奮闘するオーガポンに魅力を感じでいた部分は変わらないんだろうけど、それぞれ孤立していた人達が力を合わせて戦ったって事も、旅やアカデミーでの出来事を通じて成長したスグリの琴線に触れたのかな? 

 

「うぇ!? あの……えっと……」

「宝探し、見つけたべ……ボタンさんが、おれの宝だったんだ!」

「……ふぇ!?」

 

 おおっと?! これまた面白い展開になってきましたねぇ! 

 

「ボタンさんはおれの宝……つまり、ボタンさんの宝物のスター団も、おれの宝だ! おれに、ボタンさんの宝を守る手伝いをさせてほしいべ!」

「あ、えっと……えっと……あぅ……」

「……もちろん、そう言う事情があるなら俺だって協力させてもらうぞ。さ、善は急げだ! みんなミライドンに乗った乗った! ボウジロウも、メロコに会いに行くぞ!」

「ボウ!」

 

 ◯

 

『何者かが身の程を弁えず、アジトにカチこんできました! スター団の恐ろしさを思い知らせて、追い出してやりましょう!』

 

 ボウジロウとボタンをメロコの元に送り届ける為に、ほのお組のアジトにやってきたのだが、案の定カチコミと勘違いされてしまった。

 こうなってしまったら、スター団流のバトル「団ラッシュ」とやらで団員達を黙らせるしかない。

 俺がモンスターボールを構えようとすると、スグリが一歩前に出た。

 

「にーちゃん、ボタンさん。ここはおれに任せてほしい。ボタンさんの宝物さ守る為に、おれにできる事がしたいんだ」

「……おう、任せた」

「えっと……お、お願いします……」

 

 ほんのり顔が赤いボタンちゃん、ごちそうさまです。

 

『使用ポケモンは三体! 十分以内にオレ達のポケモン三十匹倒せたら、ボスがお会いになってくれるかもな!』

 

 ルールを聞いたスグリは、三つのモンスターボールを宙に投げる。

 

「相手は炎タイプ使いの団だ……なら!」

 

 出てきたのはグライオン、ダイノーズ、アーケオスの三体だった。

 …………おいおい、まさか。

 

『3・2・1・START!』

 

「アーケオス『おいかぜ』! グライオン『すなあらし』! ダイノーズ『でんじふゆう』!」

「ははは! 何をしてくるかと思えば、攻撃を一発もしてこないじゃないか! おい、お前ら! 炎技をお見舞いしてやれ!」

「『やきつくす』!」「『ひのこ』!」「『かえんほうしゃ』!」

「アーケオス、ダイノーズ『いわなだれ』! グライオン『じしん』!」

「……は?」

 

 いや、エグい。

 スグリさん、これはエグいですって。

 

 まず補助技の『おいかぜ』で味方のスピード上げて『すなあらし』で岩タイプの特防を上げる。

 グライオンは特性『すながくれ』で攻撃を躱して、ダイノーズは『でんじふゆう』で敵味方の『じしん』攻撃なんかの地面タイプの技が当たらなくなる。

 後は、炎タイプに効果抜群で全体技の『いわなだれ』『じしん』を撃ちまくるだけ……これは瞬殺ですわ。

 

 

『い、一分。俺達のポケモンが、一分で全滅しましたー!』

 

 

 ……スグリの奴、いつの間にこんなに強くなったんだ? 

 

 




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