俺は、強くて硬くなくていーわな男   作:なんちゃってアルゴン

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激闘!朽木の祠

 

 

 レホール先生から登録されたマップ情報を頼りに、俺は朽木の祠へと訪れていた。

 ついに、俺の曰く付きの宝探しの一区切り目となる場所にたどり着けたんだ……。

 

 あ……やっばい。

 これはなんと言うか……かなりやばい状況なのかもしれない。

 具体的に言うと、祠からのプレッシャーが半端なくやばい。

 現に、ここに来るまでにそれなりにいた野生ポケモン達が、今では一切いなくなってる。

 どうしようもなく全身の肌が粟立ち、冷や汗が流れるのを止められない。

 俺の中の危険信号的な何かが、今すぐこの場から逃げろと警鐘を鳴らし続けている……! 

 でも、もう後戻りはできない。

 封印の杭は俺が宝探しのレポートの為に抜いてしまっているから、ここで対処できないとリアルにパルデアが危ない。

 

 覚悟を決めた俺はそっと祠に触れる。

 すると、さっきまで静かだった祠がカタカタカタ……ガタガタガタ!! っと大きく揺れ始めた。

 ゲームの知識で祠の蓋の様な物が倒れてくる事を知っていた俺は、潰されない様に急いでその場から離れる。

 

 ガターン!! と言う大きな音と大きな振動と共に、強大な厄災が再びパルデアの地に解き放たれた。

 

「……カキシルス」

 

 ……これがパルデアを襲った四災の一角、これが災いの木簡・チオンジェンか……! 

 ……良いねぇ良いねぇ! やっぱポケモンの準伝説級ともなればこうじゃないと! 

 さて! 小手調べにまずは、クイックボールから……。

 

 は? な、なんだよこれ……手が震えて、上手くボールが掴めない……! 

 くそ! 早く! 何でも良い、早くボールを……! 

 

「カキシルス!」

 

 あ、チオンジェンの攻撃が……あれは『パワーウィップ』かな? こっちに、きて………………。

 

 

「アギャス!」

 

 

 ◯

 

 

 気がつくと、俺はミライドンに咥えられて、チオンジェンからだいぶ離れた距離のところにいた。

 

「ミライドン……助けてくれたのか?」

「アギャァ」

「……ありがとう、本当に助かった。情け無いな、俺。普段は偉そうにしておいて、本当にやばい時には震えてボール一つ投げられないなんて」

「……アギャッス!」

「ぬお?! びっくりしたー! おいこら、急に顔を舐めるなよ! ……ボタンもこんな気分だったんかな?」

 

 ……でも、そのおかげか身体の震えは止まっていた。

 

 

『ポケモンは怖い生き物です』

 

 

 レジェンズアルセウスのラベン博士の言葉が、脳裏によぎる。

 うるせぇよ、だからどうした? こちとら「ポケモントレーナー」だぞ! 

 伝説のポケモンだろうが厄災のポケモンだろうが、どんなポケモンとも向き合ってこその「ポケモントレーナー」だろうが!! 

 

「……ありがとうミライドン、もう大丈夫だ。俺をアイツのところまで連れて行ってくれ」

「……アギャッス!」

 

 

 

 

「よう、待たせたな。チオンジェン」

「……カキシルス」

「まぁ、なんだ? せまーい祠に長いこと閉じ込められて、さぞかし退屈だったろうよ。ちょっと俺が、バトルの相手をしてやるよ」

「……カキシルス!」

「いいねぇ、そう来なくっちゃ! その代わり俺が勝ったら、お前は俺のポケモンな!」

 

 と言っといて、まずは手始めだ! いけ、クイックボール! 

 …………ちっ、ダメか。

 まぁ、これで捕まえられたら苦労はしないわな。

 

「と言う訳で、初っ端頼むぞ、ダイノーズ!」

 

 ……うお! なんだあの凶々しい感じのエネルギー波は?! 

 周りの草木が枯れまくってる?! じゃあ、あの技がチオンジェンの『カタストロフィ』か! 

 相手に対して残り体力の半分の固定ダメージを与えてくる厄介な技だ。厄災だけに。

 つまり、ダイノーズの体力は今の『カタストロフィ』で確実に半分になったって事だ。

 

「気張れよ、ダイノーズ! 『でんじは』!」

 

 捕獲の基本その一「状態異常」にする事。

 やけどや毒状態は継続ダメージを与えられるが、その分コントロールできないダメージによって相手を倒してしまい捕獲できない恐れがある。

 こおりや眠り状態は捕獲自体はしやすくなるが、時間によって眠りから覚めたりなど、状態異常が解除されてしまう恐れがある。

 一方でまひ状態は捕獲のしやすさはまずまずだが、痺れさせる事で相手の素早さを下げて、時には行動を阻害すると言う嬉しい効果がある。

 しかも、自然には状態異常は治らない! これはでかい! 

 チオンジェンは確か耐久力のあるポケモンだった筈だから、その分まひで妨害しまくってバンバン攻撃を当てまくってやる! 

 

「まだまだ行くぞ! ダイノーズ! 連続で『ラスターカノン』!」

 

『ラスターカノン』は追加効果として、確率によって相手の特防を一段階下げる事ができる技だ。

 チオンジェンにダイノーズだけで勝てるなんて、自惚れてはいない。

 だからこそ、少しでもダメージと能力段階をダウンさせて、後ろに繋ぐ! 

 

「……カキシルス!」

 

 これはチオンジェンの『ギガドレイン』だな、ダイノーズから体力を吸い尽くして回復するつもりか……! 

 でも生憎、まひ状態にすると言うダイノーズの役割はもう果たし終わっている。

 あとは、どこまでダイノーズが粘って『ラスターカノン』の追加効果の特防ダウンを狙えるかだ! 

 

「頑張れ、ダイノーズ! 『ラスターカノン』を当てまくれ!」

 

 ダイノーズの『ラスターカノン』が特防を下げながらチオンジェンを攻め立て、そのダメージを補う様にチオンジェンが『ギガドレイン』でダイノーズの体力を奪う。

 

 そして……ダイノーズに限界がきた。

 

「よくやってくれたな、ダイノーズ。ゆっくり休んでくれ」

 

 俺の見立てでは、三段階……約半分以下くらいまで、特防が下がっている筈だ。

 ダイノーズをボールに戻して、次のポケモンが入ったボールを構える。

 さあ、バトルはまだまだこれからだ! 

 

 




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