俺は、強くて硬くなくていーわな男   作:なんちゃってアルゴン

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二つ目の看板

 

 

 

 結局、スグリの新しいポケモン達とのんびり戯れていたら、またしても日暮れの時間になってしまった。

 帰り道の時間を考慮すると晩ごはんの時間にはちょうど良いタイミングだったので、明日こそは二つ目の看板! とちびっ子達と約束して、ゆっくりと歩きながら家路についた。

 ただ、それだとあまりにも俺側の収穫がないから、歩きがてらヒスイ式投擲術でポケモンを二匹ほど捕まえた。

 たまたま近くに姿を現したオドシシと、目的の一匹だったイワンコだ。

 ゼイユとスグリにはイワンコは岩タイプだけど、オドシシは岩タイプじゃないのに良いの? と言われた。

 

 良いんです。

 何故ならこれは、転生した俺の密かな野望の為だからだ。

 その野望とは「絶滅種なんかの珍しいポケモンを復活させて、手持ちに加える事」だ。

 例えば今捕まえたオドシシはシンオウ地方がヒスイ地方と呼ばれるくらい大昔だとアヤシシに進化するが、現代だと外敵が少なくなった関係で自力で進化しなくなっていると前世の記憶にあった。

 そんな絶滅ポケモン達のゲームでも実装されていなかった現代での進化方法を解き明かし、俺の手持ちとして仲間にする事が俺の夢だ。

 完全に俺の私利私欲に塗れきった野望なんだけど、まぁ好き勝手するって決めて家出してきてんだから人とポケモンに迷惑をかけなければそれで良いんです。

 

 しかし……オドシシの現代でのアヤシシへの進化ってどうすれば良いんだ……? 

 専用技の『バリアーラッシュ』が関係しているのは確かだと思うけど……あとの進化条件はなんだ? 

 現代に早業とか力業の概念は無いしなー。

 うーん『バリアーラッシュ』だけじゃなくて、他のポケモンみたいに複数の条件が重なる事で進化するとか? 

 例えば、みんな大好き大人気のニンフィアは、なついて・フェアリータイプの技を覚えて・レベルアップって言う三つの条件で進化する。

 オドシシも『バリアーラッシュ』を覚えるか特定の回数使うかの条件の他にもう一つか二つくらい条件を満たせば進化できる気がするんだよなー。

 なつき度? アイテム? 時間帯? ダメージ? うーん……。

 

 そんな事を考えながら歩いていると、いつの間にか目的地の家に到着していた。

 さて、手ぇ洗って食事の準備でもお手伝いさせてもらうとしますか。

 

 ○

 

 次の日、二つ目の看板に行く為に早起きした俺達は、何故か家の前で横並びに整列していた。

 

「キタカミ探検隊! 隊長の前に整列!」

「ね、ねーちゃんが隊長なの?」

「スグうるさい、文句あるの? 副隊長の座、おろすわよ」

「ふあぁ……年齢的に、俺が副隊長じゃないのか?」

「何言ってるの! あんたはあたしのしゃてーでしょ! 100万年早いわ!」

「さいですか……」

 

 まあ、別に問題ないけど。

 そして今日こそ看板やらポケモンのパワーアップやら、限られた時間を有意義に使っていきたい。

 

「みんなー! 今日はよかったら、お弁当を持って行ってちょうだいな〜!」

「婆さん特製のお弁当じゃぞー! そんでもって、今日はゆっくり遊んでおいで〜! ……ただし、ちゃーんとお夕飯までに帰ってくる事!」

「「はーい!」」

「……すみません。俺の分まで作ってもらっちゃって、本当にありがとうございます」

「ああら、いいのよ〜! いつも私達やあの子達に良くしてもらってる、ほんのお礼なんだから〜。その代わり、今日もゼイユとスグリをよろしくお願いします。はい、これお弁当」

 

 こうしてお婆さんからの手作り弁当を持ったキタカミ探検隊は、二つ目の看板目指して出発するのだった。

 

 

 二つ目の看板があるキタカミセンターに向かって、それぞれ野生ポケモンやトレーナー相手にバトルを繰り返しながら舞出山道を登っていく。

 ゼイユはもちろん、スグリも自分のアイデアでカジッチュ達を進化させた影響か、この年頃のちびっ子にしてはしっかりと自信に満ちたバトルが出来ていた。

 かく言う俺もそんな二人に影響されてか、中々質の良いバトルが出来ている様に思う。

 ゴローンはもちろん、手持ちに加わったばかりのイワンコとオドシシとのコンビネーションもバッチリだ。

 

 そして、特に怪我やトラブルなどもなく無事に舞出山道を抜けた俺達キタカミ探検隊は、ついに目的地のキタカミセンターに到着する事ができた。

 

「じゃじゃーん! わかりづらいところにあっても、キタカミ探検隊にかかればらくしょーよ!」

「つ、ついた……! にへへ……昔話さ、見れる……!」

 

 そんな訳で、分かりづらい場所にあった看板をみんなで見つけて、一緒に読む。

 要約すると、鬼は輝く四つのお面を持っていたが、ともっこ達が三つ奪い、鬼の力の殆どを封じたと言う内容だ。

 

「うわぁ……ともっこ達相手に一人で……鬼さま、かっこいいべ……」

 

 昔話に夢中になってるスグリの代わりに、ゼイユがキタカミセンターにそのともっこ達が奪った三つのお面が保管されていると教えてくれる。

 うん、知ってる。完全にストーリールートですね。

 屋台の設置とかはまだでもお祭りの準備っぽいのはキタカミセンター中で始まってるみたいだし、もうすぐお祭りの日なのかな? 

 

「実は明日からは、このキタカミセンターでお祭りが始まるのよ! みんながお面をつけて楽しむ『オモテ祭り』!」

「ソ、ソーナンダー! タノシミダナー!」

 

 あーまずい。これ完全にストーリールートですわ。

 

 いやでも、お祭りは明日からか……。

 諸々のタイミングとかをずらして、オーガポンがいても気にしない振りをすればワンチャンいけるか……? 

 最悪オーガポンと遭遇しても、お面さえ落っことしていかなければ問題ないんだし……ヨシ! いけるいける! 

 

「よっし! それじゃあ看板も見終わってたし、もうすぐお昼の時間だから弁当でも食べるか!」

「お弁当! 待ってました! ……ほらスグ! お弁当の時間よ! 隊長命令よ!」

「にへへ、鬼さま……お弁当?! わや楽しみにしてたべ!」

「よしよし! お祭りの準備の邪魔になるといけないから、見晴らしの良い向こうの階段に座って食べようか!」

「「さんせーい!」」

 

 一時はストーリー的にどうなるかと思ったけど、これなら何とかなりそうだな! 

 

 

 

 

 

 

「ぽに…………?」

 

 




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