俺は、強くて硬くなくていーわな男   作:なんちゃってアルゴン

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キタカミ探検隊の新入隊員

 

 

 

「ぽに…………?」

 

 見てる……。

 

「ぽに……」

 

 見てる…………。

 

「ぽに……?」

 

 オーガポン、めっちゃ見てるぅー!! 

 

 いやもう、気にしない振りとか無理なレベルなんですけど! 

 オーガポンこっちガン見してるんだけど! 

 もう通りかかった一般人の距離感で見てるよ! 

 具体的には、この人達どんなお弁当食べてるのかなー? チラッ、そんな距離感だよ! 

 人間に積極的に接近するタチじゃあないんじゃないのか? 

 ……弁当か! この美味しそうなお婆さん特製の弁当のせいか! 

 

 いや、これどうするよ……? 結構な近距離だぞ……。

 まぁ俺が前世知識で知ってるオーガポンの性格から言えば襲ってくる事はないだろうし、さっさと弁当を片付けてこの場を離れるのが良いのか……? 

 いやしかし、みんな今さっき弁当を広げたばっかりだ。

 また別の場所で〜っていきなり言うのは多分不自然だし、弁当を胃の中に片付けるにしても時間がおそらくぜんぜん足りない。

 それに健康面的にもゼイユとスグリみたいなちびっ子達に、よく噛ませずに早食いの様な真似をさせる訳には……。

 

「ん? ねえ、そこのお面の子ー! あたし達になんか用ー?」

「あ、鬼さまのお面……かっこいいべ……! こっちさ来て、見せてほしいべー!」

「ぽ、ぽにっ?!」

 

 マジかっ?! 

 子供のコミュ力すごいな?! 

 怖いもんなしか?!! 

 

「えっと……よかったらお弁当分けてあげるから、こっちおいで〜」

「……ぽにぃ」

 

 ええい、ままよ! 

 こうなったら、行くところまで行ってやるわ! 

 

 

「キラキラな鬼さまのお面さ、わやかっこいいべー!」

「ぽ、ぽに! ぽに!」

「ぽにこ、あんた気に入ったわ! キタカミ探検隊の新入隊員にしてあげる!」

「がお、ぽにおー!」

 

 キタカミ探検隊に新しい隊員が増えました。ぽにこさんです。

 ……いや、ちびっ子ってすげーわ。

 言葉とか通じてなくても一緒に弁当食べて、その後ちょっと一緒に遊んだだけで友達になっちまうんだもん。

 オーガポンの事はオモテ祭りが楽しみすぎてフライングでお面をつけている子、と言う風に二人は思ってくれているみたいだ。

 今は階段上の広い所で、二人と一匹で追いかけっこをして遊んでいる。

 うーん、平和。眼福、眼福。

 ちびっ子達が笑顔で遊んでいるところって言うのは、それだけで価値があるな。一匹お面してるけど。

 ただ、これだと俺の方の収穫がほぼゼロで一日が終わってしまいそうだ。

 俺の目的は子守じゃなくって、ポケモンを鍛えたり捕まえる事だからな。

 ただ、流石にこの状況で「ポケモン鍛えに行こう」とか「三つ目の看板探しに行こう」は野暮ってもんでしょ。……なら。

 

「おーい! ちびっ子さん達ー! どうせ追いかけっこして遊ぶなら、もっと山の広い方の場所でなんてどうだー?」

「テンゴ! あんた良い事言うわね! よーし、鬼が山の方で遊ぶわよー! いくわよスグ、ぽにこ!」

「がお、ぽにおー!」

「お、鬼が山……にへへ、鬼さまもきてくれるかなぁ?」

 

 もう来てます。

 

 ○

 

「サイホーン『つのでつく』!」

「サイッ!」

「……そこっ! モンスターボール、そおい!」

「ウソッ?!」

 

 よし! 念願の岩タイプポケモンのウソハチ、ゲットだぜ! 

 

 そんな訳で、やってきました鬼が山。

 ちびっ子達は山で楽しく遊び回りながら、俺はポケモンを鍛えたり捕まえたりしながら時間を過ごしていた。

 ちなみに今はカントーから捕まえてたのに中々活躍の機会に恵まれなかったサイホーンと、昨日捕まえたオドシシを重点的に鍛えている。

 そして嬉しい事にこのオドシシ、アルセウス仕様だったのか『バリアーラッシュ』を自力で覚えてくれた! 

 あとは進化条件の解明と言う事で、とにかく今は『バリアーラッシュ』を使いまくってバトルしてもらっている。

 とりあえず目標は二十回以上、オコリザルがコノヨザルになる為の『ふんどのこぶし』と同じ回数だ。

 

「ワン!」

「お、イワンコ。ちびっ子達に変わりはないか?」

「ワン!」

「よしよし。それじゃあ引き続き、ゴローンと一緒に頼むわ」

「ワワン!」

 

 ちびっ子達には俺の目の届く範囲内で遊ぶ様に言ってあるが、当然そんな注意を今のわんぱくちびっ子達が守り続ける事は難しい。

 そんな訳で、イワンコにはちびっ子の見守りと何かあった時の伝令役を、ゴローンにはちびっ子を他の危ないポケモンから守るボディガードの役割をお願いしている。

 ゴローンは進化してイシツブテの時より頼もしくなったし、イワンコは賢い忠犬って感じでこっちもこっちで頼りになる。

 

 さて、もうちょっとで日暮れの時間だ。

 これでよほどの事態が起こらない限りは、トラブルもなく晩ごはんまでに家に帰れるだろう。

 

 

「ワワン! ワワン!」

「?! どうしたイワンコ!」

「ワワン! ワンワワン!」

 

 うん、何を言ってるのか全く分からないが、何か起こっている事だけは分かった! 

 クソ! 俺とした事が、さっきのでフラグを立ててしまったのか! 

 すぐさまサイホーンをボールに戻して、イワンコの案内でちびっ子達の元で駆けつける。

 幸いにも、ちびっ子達のいた場所は俺のいた場所からそこまで遠くない所だった。

 

「ゼイユ! スグリ! 大丈夫か!?」

 

 素人のものだが、すぐに二人の身体に異常がないかを確認する。

 ……傷や出血などの様子や、どこかを痛がっている様子は見られない。

 とりあえず見た感じ、怪我などの類いではない様だ。

 その事にまずはホッと胸を撫で下ろした後、ボディガードをしていたゴローンに事情を聞く為に向き直る。

 本人達は平気そうに見えても、例えば転んでどこかに頭を打っているなど、身体の中に異常がある場合だって考えられる。

 ……油断はできない。

 

「ゴローン、イワンコがかなり慌てた様子で俺を呼びにきた。何があったか教えてくれないか?」

「ゴ、ゴロ……」

 

 ゴローンは戸惑っている様な仕草で、地面のとある場所を指差している。

 

 

 そこにはオーガポンが着けていた、碧の仮面が落ちていた。

 

「……ゼイユ・スグリ、何があった?」

「あ、あたし達、追いかけっこしてて……」

「で、でも俺が、あの子とぶつかっちゃって……」

 

 ……なるほど。

 それが原因で、オーガポンのお面が外れちまったのか。

 

「ねぇ……テンゴ?」「なあ、にーちゃん」

「あたしたち……鬼に」「おれたち……鬼さまに」

 

「「会っちゃった!!」」

 

 

 完全にストーリールート、入りました。

 





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