加茂家の超エリート術師に転生しました 作:君よ気高くあれ
あとオリ主が原作のこと把握しながらポカやからすほうが面白そうなのでこのまま進みます。
「ん?」
どういうわけか虎杖悠仁が生き返ったことにある者は驚き、ある者は喜び、ある者は解剖できないと残念がっていた時、五条悟は見知った呪力の持ち主がこちらにやってきたのを察知した。
「どうした五条」
「……いや別に」
硝子に尋ねられるも、言わなくてもいっかと五条は流した。しかし、この場をどうしようかと五条は悩んだ。
これから来る男は五条の嫌う呪術上層部と繋がり深い家系の長男だ。
その上層部は、宿儺の器である悠仁を殺すため、わざわざ階級にそぐわない特級呪霊から非術師を救出しろという無理難題を押し付けた。結果、悠仁は宿儺によって心臓を抜き取られ死亡し、上層部の思い通りとなった。
だが、事情は分からないが宿儺が気まぐれかあるいは悠仁の身体を使って何かを企てたのか。なんにせよ、悠仁の心臓は宿儺の反転術式によって蘇り、復活を果たした。
五条としてはこのことは上層部に伏せておきたい。今回のように、上層部に画策され、悠仁の力不足で願わぬ最期にならないために交流会までに悠仁に自衛できるだけの実力をつけて欲しいからだ。
(まぁ念の為頼んでおこうか)
言わないでと言わなくても言わなさそうだけど万が一があると面倒だと五条はようやく解剖室までやってきた男へと目を向けた。
「やっ、篝」
五条が解剖室の入口に向かってそう言い放つと、悠仁、硝子、伊地知が一斉に入口を見た。
そこにいたのは、黒い髪を逆立て、鋭い目つきをした男で、五条と同じく呪術御三家の長男にあたる加茂篝だった。
「あ、飛んでた人」
「ご、ご無沙汰しています」
初見で空を飛んで浮いたまま悠仁へと話しかけたこともあって、悠仁のイメージは空を飛ぶ人であった。
また、伊地知は主に東京側にいる術師の補助をすることが多いため篝と会うことは少なく、今年顔を合わせて話すのは初めてだった。
「は? 何しに来たわけ?」
当たり障りのない反応をした2人に対して、嫌そうな顔で篝を出迎えたのは硝子だった。
「決まっているだろう。治療のためだ」
そんな硝子の態度も気にせず、篝はいつも通りの口調で返す。
「五条、お前……」
「〜♪」
来るのを知っていたなと睨みつけるように見た硝子に、五条は白々しくも口笛を吹いて知らぬ存ぜぬの態度を突き通す。
「てか、珍しいね。篝が怪我するなんて」
「ふん。てめぇと一緒にするな」
普通に硝子を尋ねてやって来たと知るや否や、五条の声色は一気に変わる。
「それに悠仁が生きてること、驚かないんだね」
さらにヘラヘラとした態度から一変し、真顔で篝へと投げかける。
「なに、どうせ宿儺の野郎がオレに負けたまま消えるんじゃ胸糞悪いから虎杖を生き返らせてリベンジしようって腹積もりだろ」
しかし、そんな五条の様子に全く動じずに篝は自信満々に答える。それに「そうなの?」と宿儺を身に宿している悠仁へと向ける。
「そうなのか?」
『ふん、戯けたことを……まぁいい。お前がそう思うならそう思っておくといい』
悠仁に尋ねられた宿儺は彼の顔に口を浮かび上がらせると、面白そうに嗤った。
「はっ、強がりやがって」
そんな宿儺の態度に篝は不機嫌になることはなく、自身の方が強いと確信しているためか、逆に面白そうに笑った。
(篝の言ったことも間違いじゃなそうだけど、なにか匂うな)
2人の会話を見守りながら、五条は宿儺が悠仁を生き返らせた理由に思考をめぐらせる。
眠っている間に悠仁となんらかの縛りを結んでいそうだが、それを素直に教えてくれるとは思わない。あとで悠仁に聞いておこうと心に留めておく。
「ん? 匂うと言えばさ、篝、なんか煤臭くない?」
(えっ、急に?)
匂う話は五条の心の中での話なので、他のものからすればなんの脈絡もなく、伊地知は動揺した。
「なに、火傷でもしたの?」
「炎を扱う呪霊に会ってな。中々悪くなかったんだがな」
手袋などを外し、篝は五条と硝子の問いかけに答える。
明らかに篝のことを知っていた特級相当の呪霊が呪力を発して篝を呼び付けたこと。マグマや炎の礫、火山岩を飛ばし、領域展開まで使える。と、篝は簡潔に五条達に説明した。
「へー、そんなのいたんだ」
純粋に興味を持ち、五条は篝の話に聞き入っていた。その呪霊を篝が祓ったのだとすると、無駄に死人が出なくてよかったと思う気持ちと、自分も戦ってみたかったという気持ちが五条の中でせめぎ合う。
「ああ、少なくともあともう1体仲間がいやがる」
オレはそいつのせいで火山頭に逃げられたと苛立ちを隠せない顔で宣う篝に、五条は「へぇ……」と面白そうに頷く。
「なんだ」
「いや、篝クラスでも逃すなんて……面白くなってきたなって」
嫌味ではなく心の底からそう思っている五条の口角は上がっており、ワクワクと目を輝かせていた。
「なんだ別に火傷もなにもしてないじゃないか」
「そのようだな」
五条と話しながら上半身の衣服を脱ぎ、硝子に背中を見せた。篝の上半身には傷跡や火傷跡、切り傷などは一切なく、背中にも火傷は見られなかった。
篝自身もそれを目視で確認する。
「じゃあ、さっさと帰んな」
「ああ。だが、シャワーは借りるぞ」
「は? 家で浴びろよ」
解剖室から出て行こうとする篝に硝子がそう言うと、彼は勝手知ったるように高専内のシャワールームへと消えていく。
「私のシャンプー使うなよー」
仕事柄、高専で寝泊まりすることが多いため、バスルームには硝子のシャンプーやトリートメント、化粧品が置いてある。
だが、篝はそれを使う気はなく、よく喋る女だと愚痴ってからその姿を消す。
「相変わらず仲良いねあの2人。ね、伊地知」
「えっ、あっ、は、え、あ」
五条と伊地知は置いてけぼりをくらい、硝子と篝が親しげに話す様子を見ているしかできなかった。それに五条は伊地知に話を振るが、伊地知はうんと言えば硝子に睨まれることが分かっており、違うと言えば五条にマジビンタねと言われるのが見えていたためどう返すべきかと狼狽える。
「えっと、篝さんと硝子さんって昔からの付き合いなの?」
「そうそう。篝が無茶なトレーニングして怪我する度に硝子が治療してあげててね」
学生時代からの知り合いというには距離があるように感じる様子に悠仁が口を挟むと、懐かしむように五条は昔のことを話し始める。
「篝ってば凄いんだよ? 今すぐオレを半殺しにしろーって!」
「えぇっ!? なんで!?」
「さぁ? 僕の後輩に鉞で腹をぶち抜かせて、それを治してもらう為に硝子のところに行ったこともあるらしいよ」
篝曰く、呪術師は死の淵から蘇る度にその呪力を増すのだという。だが、五条が父親に確認しても、そんなことは無かったと言う。しかし、五条自身は、死の淵に立たされた時に反転術式を会得するに至ったため、あながち嘘とは言いきれないと頬を緩める。
「まぁ、篝の噂は置いといて、そんな感じで硝子が反転術式使えるからってよく死にかけてはこっちまで来てたなぁ」
「へぇ……」
後輩に腹をぶち抜いてもらうという中々な行動を取る篝に若干引きながらも、京都からわざわざ東京まで来ていたという話に悠仁は感心する。
「まったくだ。あいつは私がいなかったら4回は死んでたぞ」
呆れたようにその時のことを思い出してうんざりした顔をする硝子だが、どこか懐かしさを感じているようにも見えた。
「そんなことより一応検査するから虎杖は寝転びな」
「はーい」
「じゃあ、その間僕らは外で待ってようか」
「はい」
終わったら呼んでねとヒラヒラと手を振って五条は解剖室から出る。それに続いて伊地知も出て行く。
「あ、篝に口止め頼むの忘れてた」
解剖室を出てから、うっかり悠仁のことを黙っておいてもらうようにしてもらうはずが硝子をからかうことに注力していたために伝え忘れた五条は、やっちゃったかなぁと頭を掻く。
「でもあの篝が上層部と話すわけもないか」
気に入らないからと初対面で殴り飛ばされてるし、勝手に呪霊や呪詛師倒しちゃう程には上層部は篝の手綱を握れてない。
「まぁ、最悪硝子か伊地知に伝えて貰うか」
「へっ?」
それよりも今は面白いことが起きているのだから、上層部のことなんか後回しだ。とりあえず悠仁の診察が済んだら、早速特訓を始めるとしよう。五条はそう決めて、この後の未来に心を躍らせた。
死の淵から〜は死にかけだと(本能的かよく分からないけど)脳が活性化するのか、五条が反転術式、恵とか真人が領域に辿り着いてる辺り的を得てそう。
今のところ出てる人たちからのオリ主への評価
悠仁▶︎普通。飛んでる人。仲良いのか悪いのかわかんねー
恵▶︎普通。悪い人ではない。悪い人ではない……。
野薔薇▶︎面識なし。恵の話を聞いてヤバいやつだとは思った。
宿儺▶︎悪。気に入らないから必ず殺す。
五条▶︎良。五条が本気出しても死なない人間。死にかけさせたことはある。
硝子▶︎悪。偉そうな割に死にかけすぎ。卒業してからあんまり来なくなって良かった。
伊地知▶︎普通。怖いけど実害がない。
メロンパン▶︎普通。五条悟よりは弱いと思ってる。加茂家には珍しいタイプだと面白そうに見てる。
漏瑚▶︎悪。殺す。
花御▶︎普通。まだ戦ってないため。
ネタバレの範囲(DBはドラゴンボールの略)
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呪術DB本誌含め全てOK
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呪術DB単行本化してるとこまで
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呪術DBアニメ放映分まで