まほ「継続高校、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」 作:ゼブラーの野郎
―黒森峰女学園・食堂―
まほ「まほ思う」
エリカ「また始まった・・・」
まほ「次はどこに短期転校しようか」ウキルン
エリカ「いい加減にしてください!また短期転校だなんて!隊長がそんなだから最近我が校の雰囲気が緩んでいるんですよ!」
まほ「なにをゆう」
エリカ「見てくださいアレ!」
アンチョビ「さあさあお立会い!学業に部活に青春にと全力な毎日でお腹がペコペコじゃあないかな~?そんな君達にオススメのパスタがこれだー!」
ペパロニ「焼きそばをパスタで再現した『焼きパスタ』ッス!スンゲーうまいぞぉ~!」ドジュゥ~
\オオ~~~/
カルパッチョ「今なら350円でーす。売り切れる前におひとつどうぞ~。夏限定でかき氷もやってまーす」
黒森峰生徒「買います!」 黒森峰生徒「くださいな!」 黒森峰生徒「腹が減っては勉強できないもんげ」
アンチョビ「はいはい、一列に並んで並んでー。食べ終わったらそこのかごにトレー入れるんだぞー」
エリカ「他校の生徒が校内で商売してるじゃないですか!わがものがおで!」
まほ「問題ない。生徒にも人気だし、美味しいぞ。エリカも食べるか?」
エリカ「だから口の周り青ノリだらけなんですか!ほら、ハンカチで拭きますから動かないでください。で、どうしてアンツィオ連中が店を出してるんですか」フキフキ
まほ「ん。いや、私が『まほ「アンツィオ高校、西住まほ。短気転校手続きは済ませてきた」https://syosetu.org/novel/324356/1.html』でアンツィオに行った時に、黒森峰にも遊びに来いと言っていたからな」フガフガ
エリカ「はあ・・・だからって露店してるのはどうかと・・・それにアンツィオの戦車道チーム皆で来てるんですよ。ほら、見てください。こんどは隊長の安斎を先頭に観光ツアーみたいなのやってますよ」
アンチョビ「ア~ンツィオッ♪ア~ンツィオッ♪」ツッタカターツッタカター
ペパロニ&カルパッチョ「パスタのためならどこまでもっ♪すっすめ~♪アンツィオ~♪」ツッタカターツッタカター
アンツィオ生徒達「みんなでなかよくどっこま~でも~♪ホイッ♪」ツッタカターツッタカター
エリカ「小学生でももうちょっと大人しいですよ!なんですかアレ!お歌を唄いながら行進してますよ!」
まほ「学園艦内を見て周ってるんだ。生徒同士の交流にもなるだろう。私も混ざってくる」グッ
エリカ「ダメです!ポンコツを見せて周ってどうするんですか!」
まほ「黒森峰を堪能しているかアンチョビ」
アンチョビ「おおっ!マルゲリータ!どうだ?最近パスタ巻いてるか~?」ポンポン
ペパロニ「マルゲリータの姉貴!ちわーっす!」
アンツィオ生徒「チワーッス!」 アンツィオ生徒「シャーッス!」
まほ「うむ」
エリカ(なんだかんだで慕われてるんだもんなあ)
アンチョビ「いやーここの肉はおいしいな!ビール風飲み物もおいしいし、アンツィオと貿易するということも考えたりしちゃったりなんかり」
エリカ「そんなことよりあなたたち、何が目的で来たのよ。焼きそばパスタを売るためだけじゃないでしょうね」
アンチョビ「あ、そうだったそうだった。実はな、我がアンツィオは今度プラウダ高校と試合をすることになったんだ」
カルパッチョ「対大学選抜戦での戦いを評価されたみたいで、プラウダから練習試合を申し込まれたんです」
ペパロニ「ウチらなんかしたっけ?」
アンチョビ「で、だが。私達の戦力でプラウダの物量と戦うのはチョビーっとでナア・・・マルゲリータにアドバイスを聞きにきたんだ。まあ遊びに来たかったのが9割だが」
エリカ「あのねえ、練習試合くらい自分達だけで――」
まほ「私にいい考えがある。継続高校に短期転校するというのはどうだ」
エリカ「あーほら!隙あらば短期転校狙ってる!」
アンチョビ「おお!それはいい考えだ!・・・ところでどうして継続なんだ?」
まほ「継続高校はプラウダ高校とは何度も試合をしているからな、対策案もあるはずだ。それにフィンランドは行ったことがないから興味あるし」
エリカ「ほらほらほら!本音本音!」
アンチョビ「なるほどそうか!そうときまればすぐ行くぞ!さっそく継続高校に電報を送るんだー!」
・
・
・
アキ【こんにちはーみなさーん。継続高校からお迎えにきましたー】
エリカ「早いわ!」
まほ「わざわざ黒森峰の学園艦に船で迎えに来てくれるとはな」
アンチョビ「それじゃあ皆、行ってくるぞ。私がいない間もちゃんと練習しておくんだぞ」
ペパロニ「ううっ・・・姐さん・・・ウチらも転校したらダメなんスか?」
アンチョビ「大人数で行くのは継続側に迷惑だろう。私とマルゲリータだけでもギリギリだ」
ペパロニ「ぐすん・・・姐さん!毎日手紙書きます!」
カルパッチョ「寝る前に歯磨いてくださいね。外から帰ったら手荒いとうがいをちゃんとして。聞き終えたCDはキチっと元のケースに戻してください」
アンツィオ生徒「新しい料理レシピ学んできてくださいね!」
アンツィオ生徒「お土産楽しみにしてます!」
アンツィオ生徒「こないだ見せてもらった小説にコーラこぼしたの私です!」
アンチョビ「お前達!私を子供扱いするな!あとドサクサ紛れにやらかし告白すな!」
ペパロニ「わ〜ん!姐さ〜ん!」ハグ〜
まほ「エリカ。私達も」スッ
エリカ「やりませんよ私達黒森峰はクールなんですから」
まほ「むう」
\イッテラッシャ~イ!/
アンチョビ「行ってくるぞー」ブンブン
まほ「迎えに来てもらってすまんな。世話になる」
アキ「いえいえ。ウチに転校したいなんて言ってもらえて嬉しかったし、これくらい軽いです」
アンチョビ「おおっ、一人でこの船を操縦してるのか~。すごいな~」
ミッコ「大したことないスよー」
まほ「この三人は大学選抜戦の時のメンバーか。安斎とは小隊を組んでカール撃破という大戦果を挙げたな」
アンチョビ「そうそう!そのセツはどーもだ。あの時の継続の暴れっぷりはなかなかだったぞ!」
アキ「あれは皆さんががんばったからですって」
ミカ「それぞれがそれぞれの道を行く。その道先が交差した結果さ」ポロン
アンチョビ「?」
まほ「継続高校の戦車道・・・実に面白そうだ。色々と学ばせてもらうぞ」
ミカ「そうだね」ポロン
・
・
・
ミカ「遭難したね」ポロン
まほ「えっ」
<ガサガガサ・・・
ホーホーホー>
<ウキキキキー
アンチョビ「・・・ここが継続高校なのか?ずいぶん開放的な・・・自然溢れる学園艦だな・・・」
ミカ「違うよ。ここは無人島みたいだね。風に任せていたら漂着したということさ」ポロロン
アンチョビ「は」
アキ「もー!なんで船の燃料が切れちゃうのよ!また遭難しちゃうなんて!」
まほ「また?」
ミカ「そう悲観することはないさ。生きているだけでラッキーなんだよ」
アキ「ミカが燃料入れてキャップ閉めなかったからガス欠したんでしょ!」
アンチョビ「まあまあ待て待て。まだ慌てる状況じゃない。現代社会で遭難なんてそうそうなんないって」
ミッコ「うわ寒」
アンチョビ「ケータイで電話すればだれなっと救助に来てくれるさ。じゃーん!スマートフォーン!バーン
まほ「・・・これが最新のケイタイ電話なのか。まるで板チョコみたいだな」
アンチョビ「なんだマルゲリータ。スマホを見たことないのか?ようし、この際だ!マルゲリータが電話してみろ!これも勉強勉強ー!画面のボタンを押して電話するんだ。こーやって」スススイー
まほ「壊してしまいそうでおっかない」
アンチョビ「大丈夫だいじょうぶ!そうそう壊れたりしないさ。ほら、画面のボタンを押してみて。遭難した時は119番でいいのかな」
まほ「こうか」メシャン!ベキベキ!ボギャア!
アンチョビ「わー!指の力で画面がー!」
まほ「あ、すまん」
アンチョビ「なんてことするんだもー!あ~あ・・・貫通してスマホがビンゴカードみたいになってる・・・他に電話持ってる奴はいないのか!」
アキ「すみません・・・もう充電が・・・」
ミッコ「ウチに置いてきた」
ミカ「紙コップと糸ならあるよ」
アンチョビ「・・・ま、マルゲリータは?」
まほ「連絡等はいつもエリカがやってくれていたから・・・」
アンチョビ「・・・」
アンチョビ「う”う”わ”ああああああああああああ!救助を呼べない!燃料もない!ど~すればいいんだぁ~~~!万策尽きたぁぁぁ!」
ミッコ「でも大丈夫。船に衛生電話が積んであるから、これを使えばなんとかなる」
アンチョビ「!・・・ほ、本当か!?」
ミッコ「あ、でも電池がねーや」
アンチョビ「万策尽きたぁぁぁう!」
ミッコ「だが大丈夫。この衛星電話は太陽電池だから太陽光を充電すれば使えるハズだよ」
アンチョビ「ほ、本当か?」
ミッコ「5秒通話するのに8年充電しなきゃだけど」
アンチョビ「万策う!尽きたァあ!」
アキ「ミッコ!アンチョビさんをからかうのやめなって!」
ミッコ「うししっ」ケラケラ
アキ「アンチョビさん、大丈夫です。数日充電するだけで十分ですから」
アンチョビ「ほ・・・本当か?」ウルウル
アキ「・・・・・・二か月ほど」
アンチョビ「万策ウウウ!」
アキ「ご、ごめんなさい!冗談です。アンチョビさん見てるとなんだかからかいたくなって・・・」
アンチョビ「うう・・・継続はいじわるだぞ・・・」グスン
ミカ「とにかく、電話の充電が済むまでの間は無人島でサバイバル生活をすることになるね。大丈夫、安心していいよ。私達は遭難のプロだからね」
まほ「・・・それは遭難した時の対応のプロという意味か?それとも遭難するプロなのか?」
アキ「とりあえず動きやすいように継続ジャージを着てもらいました」パンパカパーン
まほ「機能性重視の服だな」ケイゾク〜
アンチョビ「暑いから腕まくりしないと汗だくになっちゃうなー。で、食糧はあるのか?」グイグイ
ミッコ「船に食糧はほとんど載せてないス。BT-42を積んでる分、少しでも軽くするために」
アンチョビ「戦車載せてるから燃料食うんだよ!」
まほ「安心してくれ。実は黒森峰を出航する際に差し入れ用の物資を載せておいた。食べ物がたくさん入っているはずだ」
アキ「このコンテナですね」ガコ
アキ「・・・・・・食糧じゃない」
ミッコ「ラムネしか入ってねえ!」
まほ「えっ」
アンチョビ「コンテナいっぱいの瓶のラムネだ。何ダースあるんだ?これ」
まほ「あ・・・知波単からもらったコンテナと間違えてた」
ミカ「まったく、西住お姉さんは戦車から降りるとポンポンのコツコツだね」ポロロン
アキ「人のこと言えないでしょ」
アンチョビ「ということはまずは食糧調達だ!食糧がなきゃご飯が食べれないぞ!」
ミッコ「それはそう」
まほ「では、この継続の船を拠点にし、小隊を二つに分けて島で食糧を探しつつ、島内の情報を収集しよう。1時間後にここに帰還すること」
アキ「ミカはここで船番してて。魚でも釣ってて」
ミカ「ふふ・・・まるでお荷物みたいな言い方だね」
アキ「みなまで言わない」
〜〜〜
ミーンミンミンミンミン ミーンミンミンミン ガサガサ・・・
アンチョビ「うーむ・・・継続高校で対プラウダの戦術を学ぶはずがどうして無人島のジャングルを捜索することになってるんだ」
まほ「気をつけろ安斎。どんな動物がいるかもわからない。毒を持った虫もいるかもしれん」
アンチョビ「ハッハッハ、そんなことでこのドゥーチェが動揺するもんか」
ガサッ
アンチョビ「ヒッ!」ビクッ
まほ「何者だ!」バッ
ミカ「私だよ」ポロロン♪
まほ「お前だったのか」
ミカ「全く気付かなかっただろう」
アンチョビ「なんでこっそりついて来てるんだ!び、ビビってないけど驚いたじゃないか!」
ミカ「少しでも人員が多いほうがいいかと思ってね」
まほ「本当は?」
ミカ「一人は嫌いじゃないけど独りはいやなのさ」
〜〜〜
カワァ~~~・・・
アンチョビ「おおっ!見ろ!川があるぞ!水もキレイだ!」
まほ「これくらい綺麗なら魚がいるかもしれないな」
アンチョビ「貴重な食料がとれるかもしれないということだな!よーしマルゲリータ!一緒にやるぞ!」グイ
まほ「うむ」グイ
ミカ「素手で魚をとるつもりかい?」
アンチョビ「夏だからな!」
ミカ「なるほどね」
アンチョビ「ぃよーし!いくぞー!」バッ
まほ「突撃ー」バッ
バッシャアアアーン!
ザバア!
アンチョビ「うぎゃーーー!」バシャバシャ
まほ「ガブガブ噛んでくるー」バシャバシャ
ミカ「どうやらここの魚は暴れん坊みたいだね」
アンチョビ「いだだだ・・・これが他人事なら大笑いだな!」
まほ「牙のある魚がいる。どういう環境なんだこの島は・・・」
アンチョビ「むむむ!こうなったら意地でも素手でとってみせる!ドゥーチェ本気になるぞ!」グッ
まほ「おお、ドリルツインテールをほどいて・・・」
アンチョビ「ドゥーチェのトレードマークを解除し、ポニーテールにフォームチェンジ!これで空気抵抗は半分に!重量も半分!動きやすさも半分!スピードも半分だ!」バーン
まほ「・・・んん?」
アンチョビ「みてろマルゲリータ!ドゥーチェたるもの食材から自給自足してみせる!」バッ バッシャーン
まほ「統帥がゆく」
アンチョビ「わー!がぶがぶ噛んでくるー!」バシャバシャ
ミカ「いってるいってる」ポロロン♪
まほ「素手でのつかみどりは危険だな」
ミカ「ならこのつりざおを使うといいよ」
アンチョビ「そんなのあるなら最初から言わないか!二度も噛まれたんだぞ!」
ミカ「聞かないからさ」
アンチョビ「ぬぬぬ!継続はいじわるだ!マルゲリータ!継続はいじわるだぞ!気をつけるんだ!」
まほ「どうだろうな」
ミーンミンミンミン
まほ「・・・」
ミカ「・・・」
アンチョビ「・・・・・・~~~だーもう!ぜーんぜん釣れないじゃないか!」ガバ
まほ「安斎、まだ釣り糸を垂らして5分だ。大声を出すのはもう少し待ってからにしたらどうだ」
アンチョビ「市場なら5秒で魚を買えるっていうのに、どーして何十秒もジっとしてなきゃならないんだ!」
ミカ「焦らない焦らない。短気は損気。田んぼじゃ取れないサザエの壺焼きってやつさ」
まほ「安斎、腰を下ろして心を澄ませるのも大事なことだ。もう少し待ってみよう」
アンチョビ「~~~・・・仕方ないな。だけど大声で叫び散らしていい時になったら一番最初は私だからな」ストン
ミカ「釣りっていうのはね、魚を釣ることが全てじゃないんだ。風を肌で感じ、時の流れを身体中で感じ取る。そうするといつの間にか魚の方からやってくるんだ」
まほ「アンツィオのノリと勢いで常日頃アクティブに動き回るのもいいが、たまにはなにもせずに穏やかに過ごすのも一興だろう」
アンチョビ「・・・それもそうだな。『ドルチェファールニエンテ』・・・イタリア語で『何もしないことの歓び』という意味だ。イタリア人が言うなら仕方ない。たまには何もしないで気長に待つか」
まほ「それ言葉の使い所合っているのか?」
アンチョビ「しかしこんな木の枝に糸をつけただけのつりざおで本当に釣れるのか?もっとこう・・・かっちょいいリールとかがある方が釣れそうだが」
ミカ「便利なものが揃ってるからって釣れるわけじゃないんだよ。リールやルアーがなくったって――」
まほ「釣れた」ザバ
アンチョビ「おおおー!すごいぞマルゲリータ!どんな魚が釣れたんだ?」
まほ「カジキだ」
アンチョビ「!?」
ミカ「すごいじゃないか。川でカジキマグロを釣るなんてそうそうないよ」
アンチョビ「ちょ、ちょっと待て!どう考えてもおかしーだろ!」
まほ「この島は特殊な環境のようだな」
ミカ「ご覧。こっちは鯖が釣れたよ」ザバ
まほ「む、また釣れたぞ。鯛だ」ザバ
ミカ「どうやらここはどんな魚も釣れる川らしいね。まさにオールブルーだ」ポロロン♪
アンチョビ「そんな漫画みたいな・・・ん!お!?お!?こっちもヒットしてる!」グイグイ
まほ「がんばれ安斎、きっと大物だぞ」
アンチョビ「す、すごい引きだ!わ!わ!すごいぞ私!」グイグイ
バシャー
ウツボ<ギャーーース!
アンチョビ「わー!怪獣が釣れたー!がぶがぶ噛んでくるー!」ガブガブ
まほ「安斎のポニーテールにかじりついた」
ミカ「釣り針よりも髪の毛を垂らした方が釣れるかもしれないね」ポロロン♪
アンチョビ「澄ました顔してないで助けてくれー!」
〜〜〜
アキ「うわあ~、たくさん釣れたんだね」
ミッコ「でもカジキや鯖やウツボって多様性に富みすぎてる気がする」
ミカ「だろう?」ポリュン♪
まほ「調味料はあるのか?」
ミッコ「もしも遭難した時用のために一通り調味料は揃ってるよ。ただ・・・」
まほ「ただ?」
アキ「私達あんまり料理は得意じゃないというかなんというか・・・」
ミカ「フィンランドはイギリスに似て料理がおいしくないと言われているからね」
アキ「せっかくたくさん魚を取ってきてもらったのに素揚げか刺身しかできそうにないです」
アンチョビ「フッフーン!安心しろ!私を誰だと思ってる!アンツィオ高校が統帥アンチョビだぞ!そしてこのマルゲリータこと西住まほはアンツィオで料理の腕を磨いたんだ!」
まほ「ふふん」バーン
ミッコ「おおっ。アンツィオの料理が食べられるのか。こりゃ楽しみだ」
アキ「黒森峰に迎えに行った時、見送りの人達もアンツィオ料理の焼きそば食べてたからずーっと気になってたんだよね。あれ美味しそうだったな〜」
ミカ「それなら私が作ろうか」
アキ「えっ!?ミカ焼きそば作れるの!?」
ミカ「任せてくれ。たまには隊長らしいところを見せないとね」ポロロン
アンチョビ「じゃーん!いっぱい作ったぞー!」
ミッコ「うおー!すんげーおいしそー!」ア、ヨダレズビッ!
アンチョビ「カジキマグロで作った、サーモンステーキのベシャメルソースかけちゃいました!これは映画の『紅の豚』でポルコがホテルアドリアーナで食べていた料理だぞ!」
まほ「料理の詳細は不明だが、レシピは色々出回っている。鮭だとかカジキだとか諸説あるし、ソースもマスタードソースだとかベシャメルソースだとかハッキリしていないがな」
アンチョビ「あとお米があったからはんごう炊飯で炊いたご飯に鯛の刺身をのっけた『鯛茶漬け』だ。イタリア料理じゃないけどおいしいぞ!」
まほ「醤油とすりおろしたゴマに鯛の刺身を浸し、ご飯に乗せてお茶をかけるだけで出来る。素早く作れて美味い。漁師が船の上で食べる料理だそうだ」
アンチョビ「そして!マルゲリータが作ったウツボ料理!ウツボをそのまま素揚げして丼にのせた『ダイ・ハー丼』!」
まほ「本当はタコや魚も乗せたかったが今回はウツボだけだ」
アキ「なんというか・・・色とりどりの料理ですね」
ミッコ「でもうまそーじゃん!」
ミカ「はい、アキには私の手作り料理だよ」
アキ「わあ、本当に作ってくれたんだ。ありがとうミカ!」
ミカ「さ、遠慮せずに食べてくれ」
鯖<ホカホカ
アキ「」
アキ「」
アキ「・・・・・・ミカ・・・これ・・・」
ミカ「ん?焼き鯖だよ」
アキ「」
アキ「・・・・・・私が食べたいって言ったのって・・・」
ミカ「焼き鯖だろう?」
アキ「 や き そ ば だ よ ! 」
Σミカ<!
ミカ「・・・そ、そうだったかな?記憶というのは時と一緒に薄れていくものだから覚えていないなあ」
アキ「そうやってごまかさないでよ!ミカが作れるって言うから楽しみにしてたのになんで焼き鯖食べなきゃなんないのさ!」
ミカ「え、だってアキが焼き鯖が食べたいって言うから・・・」
アキ「 や き そ ば だ よ !!!」
アキ「焼いた!」
アキ「そば!」
アキ「だよおおおおおおおおおおお!!!」
〜〜〜
ミッコ「いやー、食べた食べた」
まほ「安斎の料理はやはり格別だな」
アンチョビ「はっはっは!そんなに褒めるな褒めるな!ドゥーチェ調子にのっちゃうぞ!」
まほ「ドゥーチェッドゥーチェッドゥーチェッ」パンパン♪
ミッコ「ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!」パンパン♪
アンチョビ「ぅわーっはっはっは!ドゥーチェ機嫌がいいからアンツィオ音頭を踊っちゃうぞー!」ア~ンツィオ♪ア~ンツィオ♪
ミカ「・・・アキ、まだ腹を立てているのかい?」
アキ「・・・」ツーン
ミカ「・・・そうツンツンしないでおくれ。無人島に来てまで焼き鯖を食べたいだなんて渋いなあとは思ったんだ」
アキ「・・・私が腹を立ててるのは、ミカが一言もごめんって言ってくれないからだよ。いっつもそう!私達に内緒でジャガイモとかレーションとか食べた時だって全然悪びれてなかったじゃない!」
ミカ「頭を下げるのは苦手でね」
アキ「もう知らない!」プイ
ミカ「あっ・・・」
ミカ「・・・」
〜〜〜
アキ「へー、アンチョビさんって愛知県の出なんですねー」
ミッコ「愛知ってなにかおいしいもんあんの?」
アンチョビ「うーむ、みそカツとかが有名かなー」
ミッコ「みそカツ・・・空想上の食べ物だと思ってた・・・」
アンチョビ「なんだ?食べたことないのか?よーし、それなら今度一緒においしいみそカツ屋さんに行こうか。おごってやるぞ!」
ミッコ「マジッスか!」パアー
アキ「わーい!やっぱりアンツィオの隊長さんは格が違うね!」キャッキャ
アンチョビ「はっはっは!そうだろそうだろー!ぃよーしそれじゃあ皆でドゥーチェコールだ!あソーレ、ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!」
アキ&ミッコ『ドゥーチェ!ドゥーチェ!ドゥーチェ!』ヤンヤヤンヤ
ミカ「・・・」ポリョリョ~ン・・・
まほ「元気がないな」
ミカ「・・・そう思うかい?」
まほ「琴の音が違うからな」
ミカ「これはカンテレというんだよ。関西のテレビ局の略称じゃないからね」
まほ「冗談を言って誤魔化そうとしているな。先程なにやら揉めていたようだが・・・」
ミカ「西住流の虎の眼光には隠し事はできないね。そうさ、アキに愛想を尽かされたのさ」
まほ「平気か?」
ミカ「心と心がぶつかり合うことはしょっちゅうある。そのうち傷は癒えて、元に治るさ」
まほ「本当は?」
ミカ「すごくかなしい」ポリョ~ン・・・
まほ「このままずっと仲直りできないかもしれないと思うと?」
ミカ「とてもさみしいよ」ポリョ~ン・・・
まほ「よし、私が助立ちしよう」グッ
ミカ「?」
まほ「私はこう見えても仲直しのプロだ。妹と友人がとても仲が悪くなってしまったことがあったが、今ではすっかりなかよしだ」
ミカ「・・・本当かい?」
まほ「ああ。私がお前達を仲直しさせてやる。まほお姉ちゃんに任せておけ」ドン
ーー・・・
まほ「ステップ1。偶然を装って再会する」
ミッコ「よーし、腹も膨れたことだし島の中を探検しようか。皆でBT-42に乗ってこ」
アンチョビ「これが履帯なしでも走れる戦車かー。私とマルゲリータも乗れるのか?」
ミッコ「まあなんとかなるっしょ。運転はアタシだけどね」
アキ「じゃ、皆さん乗ってください」
まほ「では」スッ
アンチョビ「私も!」スッ
ミカ「やあ、アキじゃないか。こんなところで偶然会うなんて、なんだか不思議じゃないかい?」
アキ「・・・なに言ってるの?私達しかいないんだよこの無人島。乗らないんだったらここで留守番してて」
ミカ「・・・」
ミカ「・・・なんだか上手くいってないみたいだよ」ヒソヒソ
まほ「少しイヤミなことを言って気を引くんだ。エリカの時はそうだった」ヒソヒソ
ミカ「戦車が走るには車長が必要なんじゃないかな。今は試合でもないんだから装填手も砲手も必要ないけどね」
アキ「・・・」イラリ
まほ「よし、いい調子だ」グッ
キャラキャラキャラ・・・
アンチョビ「おおほほー!他校の戦車は乗り心地が違ってまた面白いなー!」
まほ「視界が開けて見やすい戦車だな。操縦手からすれば操縦しやすいだろう」
ミッコ「もう手足みたいなもんだよ」
ミカ「ミッコの操縦技術は黒森峰にだって負けないよ。ね、アキ?」
アキ「アンチョビさん達もCV-33でジェットコースターしたりしててすごかったですよね」
ミカ「おや?」
アンチョビ「ふふーん。我がアンツィオの機動力は全国随一だからな!」
ミカ「アキは試合をずっとモニターで見ていて、皆さんの活躍に興奮していたんだ。ね、アキ?」
アキ「西住さん達姉妹のコンビネーションもすごかったです。高校戦車道の最強姉妹ですよ!」
ミカ「おやおや?」
まほ「みほと私は幼いころから戦車道をやっていた。長年一緒にやってきたからこその共闘だ」
ミカ「たまには仲違いすることもあっただろう。でもいつの間にか仲直りして、また仲違い。その繰り返しが絆を強くするのさ。ね、アキ?」
アキ「あ、ミッコこの辺で止めて。木の実がたくさんあるよ!」
ミカ「・・・・・・無視されてる」ギュッ
まほ「私の服の裾を掴むな。仲直りさせるから」
まほ「ステップその2、友人に助け舟を出してポイントアップ」
アンチョビ「お、木イチゴがたくさんなってるぞ」
アキ「これ食べられるんですか?」
アンチョビ「そのまま直で食べれるぞ。ちゃんとキレイか見てからな」パックンチョ
まほ「こっちにはひまわりが咲いている。知っているか?ひまわりの茎の中身は食べれるんだ」カジカジ
ミッコ「ゲッ・・・マジで」
まほ「だが美味くはないから進んで食べる必要はない。スポンジを食べているような感じだ。子供のころにみほとしょっちゅう食べていた
アキ「まほさんってもっと寡黙でマジメなイメージだったんですけど、案外アクティブなんですね」
タタタタタ・・・
ミッコ「あ!リスだぞー!」ダッ
アンチョビ「急に走ると危ないぞー」
ミッコ「づっ!」ガリッ
ミッコ「って~・・・木の枝でほっぺ切っちゃった」
アンチョビ「お、おい、大丈夫か?血ぃー出てるぞ」
ミカ「ミッコ、おいで。手当してあげよう」
ミッコ「えっ、いいってそんなの」
ミカ「いいから。遠慮することはないよ」チラッチラッ
アキ「・・・なんでこっちみるの」
ミカ「ほら、消毒するよ」シュワ~
ミッコ「はだだだだだ!沁みるゥ!」
ミカ「痛いのは元気な証拠だよ。さ、絆創膏をはって・・・これにて一件落着」ペタ
ミッコ「ん、ありがと」
ミカ「気にすることはないよ」チラチラ
アキ「・・・」
まほ「いやあ、けいぞくこうこうのたいちょうどのはたいへんやさしいなあ」ボウヨミー
ミカ「なあに、これくらいとうぜんだよ。これもせんしゃどうだからね」ボウヨミー
アキ「・・・」
まほ「いい調子だ。これで好感度がかなり上がっているはずだ。仲直りまで時間の問題だな」ヒソヒソ
ミカ「さすが西住流だね。アキの視線を感じるよ。きっと隊長として見直してるんだね」ヒソヒソ
まほ「ステップその3、あえて冷たくする」
アンチョビ「よーし、この辺でゴハンにしよっかー」
ミッコ「え、さっきたくさん食べたんじゃ」
アンチョビ「さっきはさっき!今は今!前もって作っておいたおむすびをみんなで食べよう!中の具は色々だぞ!戦車女子はたくさん食べてパワーを蓄えないとな!」
アキ「ありがとうございます」
ミカ「アキの身体は中学生並みに細いからもっと栄養を蓄えなきゃいけないね」
アキ「え」
ミッコ「おいおい、どしたのミカ」
ミカ「・・・なんだか心が痛いよ」ヒソヒソ
まほ「がんばれ。エリカも露骨にみほに噛みついていたが今は仲直りできた。これも仲直りのための大事なステップだ」ヒソヒソ
ミカ「たとえたくさん食べてもそんなにきゃしゃな体じゃ、大したパワーは発揮できないと思うけどね」
アキ「・・・」
ミカ「私としてはアキみたいに重いものが無い身体が羨ましいよ」
アキ「っ〜!」
アンチョビ「コラ!なんてこと言うんだ!」
ミカ「!」ビクッ
アンチョビ「どうしてそんなひどいことを言うんだ!いくら友人同士でもダメ!ちゃんとアキに謝るんだ!」
ミカ「い、いや・・・あの・・・」オロオロ
アキ「・・・アンチョビさん」
アンチョビ「いいか!戦車道どうこうの前に人としてそんなひどいこと言っちゃダメ!ちゃんとごめんなさいしないともうご飯食べさせてやんないからな!」
まほ「安斎、口を出すな。これはミカとアキの問題だ」
アンチョビ「なんだマルゲリータ、ミカの肩をもつのか?どー考えても今のはミカがひどいだろ!」
まほ「私達がどうこう言うことではない。二人に任せるんだ」
アンチョビ「いーやっ!私はアキの味方だからな。いくぞアキ!いじわるな隊長なんかほっとくぞ」
アキ「あ・・・はい」
まほ「フン、せっかく私が二人を仲直りさせようとしていたのに邪魔をして・・・」
まほ「大体安斎は優しすぎるんだ。ミカは嘘を演じていたのにそれを真に受けて・・・」
まほ「そんなだから私と衝突してしまうんだぞ、まったく・・・」
まほ「安斎とケンカしてしまった」ショボーン
ミカ「おやおや・・・」
まほ「どぼじよう」ウルウル
ミカ「万策尽きたね」
ミッコ「なにやってんのさあんた達・・・」
ミカ「ミッコ、実はね・・・コレコレシカジカ」
ミッコ「カクカクウマウマ・・・ということだったのか。はあ~・・・まったく」
ミカ「どうすればいいと思う?」
ミッコ「素直に謝ればいいんじゃない?ま、ほっといてもそのうち仲直りするだろうけどさ」
まほ「だが安斎はとても腹を立てていたぞ」
ミッコ「どうせ今ごろ向こうも後悔してるって」
アンチョビ「マルゲリータとケンカしちゃった・・・」ショボーン
アキ「・・・ごめんなさい。私達のせいでアンチョビさん達まで・・・」
アンチョビ「いや、アキ達のせいじゃない。私が勝手にケンカしてしまったんだ・・・あ~!もうダメだ!マルゲリータに謝ってくる!」
アキ「あ、あのアンチョビさん!その前にちょっと・・・」
アンチョビ「ん?」
アキ「・・・・・・ミカがミッコには優しいのに私にだけ冷たいんです・・・どうすれば仲直りできますか」ウル
アンチョビ「まるで小動物のような上目づかい」
鍋<ガーンガーンガーン!
アンチョビ「あちまれぇ!」
ミッコ「ばんごはんだぞー!しゅーごー!」
まほ「・・・アンチョビ」ザッ
アンチョビ「・・・マルゲリータ」ザッ
まほ「・・・もしかして私達、おんなじこと考えてる?」
アンチョビ「たぶんね」
まほ「すまなかった」ペコ
アンチョビ「ごめんなさい」ペコ
まほ「・・・ふふ、これで仲直りだな」
アンチョビ「ああ!私達はなかよしアンツィオ姉妹だからな!よーし、ケンカのあとはご飯だごはん!ボリボリ食べてガヤガヤ騒ごー!」
アキ「・・・すごいなあ。あっという間に仲直りしちゃった」
ミッコ「アキも素直になれば?」
アキ「・・・」
ミッコ「ミカもミカで一人離れてカンテレ弾いてるし・・・やれやれ、黒森峰とアンツィオの隊長を見習って――」
まほ&アンチョビ『アンツィーオッ♪しまーい♪パースタ茹で~♪』ガヤガヤ
ミッコ「いや、やっぱいいか」
〜〜〜
アンチョビ「いやぁ~、今晩もたくさん食べたな~」
ミッコ「なんでそんなに食べれるんだよ・・・私達の倍以上食べてるじゃん」
まほ「アンツィオに来れば一日の食事量が増えるぞ」
ミッコ「食費が大変そうだなー」
アンチョビ「うっ・・・それを言われると返す言葉がない・・・」
まほ「もうすっかり夜になったな。朝に黒森峰を発ち、昼前に遭難し、昼を食べ、戦車で島を走り、夕飯を食べた。なかなか快適な遭難生活だな」
アンチョビ「最初はどうなるかと思ったが案外なんとかなりそうだな」
ミッコ「んなゆうちょうな・・・これからどーすんのさ」
まほ「・・・」
アンチョビ「・・・」
ミッコ「優秀な隊長なんでしょ。なんか案ないの」
ミカ「・・・」スック
ミッコ「お?うちの隊長さんが立ちあがった」
ミカ「星を見に行こう」
ホーホーホー・・・ チチチ・・・
まほ「夜の森は昼とは違った賑やかさがあるな。安斎、なぜ私の服の裾をつかむ」
アンチョビ「だ、だって暗いし、熊でも出てきたらおっかないだろ」
まほ「おびえることはない。熊くらい私が追い返してやる。えいやーっとな」エイヤー
ミッコ「しかしミカもたまにはいいこと言うんだな。星を見るだなんて」ハハh
アンチョビ「いじわるだと思ったがナイスアイデアを考えたもんだな。ハハハ」
アキ「でも明かりも無い道を進むのはちょっと危ないよ。それこそ熊でも出てきたら・・・」
まほ「心配するな。皆でわいわい騒いでおけば動物が来ることはない。こうやって笑えばいいんだ。はーっはっはっはっは」
アンチョビ「ハーッハッハッハッハ!」
ミッコ「なるほど、バカみたいにはしゃいで歩いていればいいのか。ハッハハハハー!」
アキ「・・・不安をとっぱらうにはそれがいいかもね。あはは」
ミカ「ほら、道が開けてるよ」
アンチョビ「森が途切れて丘になってる!」
まほ「ここからなら空が見えそうだな」
ミカ「ここは無人島。他に明かりの無い真っ暗な世界だ。そこから見上げる夜空がどんなものか・・・ごらんよ」
アキ「・・・!」
ーー・・・⭐︎・・・⭐︎ーー・・・⭐︎・・・ーー⭐︎・・・ーー
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ーー⭐︎ーー・・・⭐︎ーー⭐︎ーー・・・⭐︎・・・⭐︎ーー⭐︎・・・
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ミッコ「すっげーキレイ!」
アンチョビ「こんなにハッキリと星が見えるのか!」
まほ「まるで星が降るようだな」
ミカ「都会では見られない空さ。地上の建物の明かりが星の光をさえぎってしまうからね。色々な色が混ざると、かえって濁ってしまう。でもここなら、輝いているのは空の星だけだからキレイに見えるんだよ」
アキ「すごい・・・ほんとに綺麗だね・・・」
ミカ「アキ」
アキ「!」
ミカ「アキの言う通り、私はひねくれているんだ。いちいち回りくどいことを言うし、素直に気持ちを口にしない。アキやミッコをイライラさせることもあるだろう。でも、それが私なんだ」
ミカ「つまらないことでケンカしてしまってごめんよ。こんな私でも、これからも仲良くしてくれるかい?」
アキ「・・・」
アキ「・・・仕方ないなぁ。ゆるしてあげる。ミカが素直になってなんでもかんでもスパっと言うようになったら変だもんね」
アキ「・・・私の方こそごめんね。変に意地になっちゃって」
ミカ「ああ。アキは頑固だからね」
アキ「そーゆーこと言うからだよ!」
ミッコ「やっと仲直りしたか。やれやれ」
まほ「ふ・・・くだらないことでケンカなんかするから面倒なことになるんだ」
アンチョビ「まったくだな!」
〜〜〜
ミッコ「ねるぞー!」
まほ「寝袋まで用意してあるとは準備がいいな」
ミッコ「いつでも遭難できるようにね!」
まほ「遭難しないようにしろ」
アンチョビ「しかし戦車の中で寝袋で寝ることになるなんてな・・・ぎゅうぎゅうじゃないか」
アキ「仕方ないですよ。この島どんな動物がいるかしれないし。なんていったって川でウツボが釣れる島なんですから」
アンチョビ「まあそうだが・・・ってあれ、カンテーレの隊長はどこだ?」キョロ
ミッコ「外にいるみたいだよ。また黄昏てるんじゃないかな」
アキ「おーいミカー。もう寝るよー。なにしてんのー」ガパ
ミカ「私も寝るよ。これでね」ザ
ミッコ「ゲ!そ、それは!」
ミカ「ハンモックさ」ファ~
まほ「まて、ずるいぞ自分だけ」
アンチョビ「独り占めはないだろー!私もハンモックで寝たいぞ!」
ミカ「通販で自腹で買ったんだよ。この無重力のリラックス体験をしたいなら10分100円でどうだい?」
ミッコ「チェッ、ちゃっかりしてらあ」
アキ「寝よ寝よ。ミカ、熊が来てもしらないからね。私達は安全なBT-42の中で寝るからね」
ミカ「フフ・・・外で一晩寝るくらいで熊なんか来る訳がないさ。熊なんか・・・熊・・・」
―朝
ミッコ「ふわああ~・・・朝だー。あれ?ミカ、なんで戦車の中で寝てんの?」
ミカ「・・・Zzz・・・」
〜後半につづく!〜