色々な能力を持って原神の世界に転生したら煌黒龍でした。 作:XIYON
また随分と時が空いてしまった…申しわけない。
刷新とかもあってなかなか進められないアルバくんのストーリー。
今回はちょっと予想外なことがおきます。
フォンテーヌ、冒険者協会前…
そこへある人物が前に立っていた。背中には自分の背丈よりも大きい剣を担ぎ、左手には小さい盾、腰の後ろには剣を備えていた。
???「すまない。フォンテーヌの冒険者協会はここだろうか?」
キャサリン「ティルフィーナさん。ようこそフォンテーヌへ!」
ティルフィーナ「私のことを知っているのか?」
ティルフィーナSIDE
私の名前はティルフィーナ、ハンターだ。今はこのテイワットという世界で冒険をしながら、困っている者たちを助けている。たまーにモンスターを討伐したりもしているが、そんなことは稀に等しい。
そんな私は今、ある理由でフォンテーヌへとやって来ている。
キャサリン「もちろんですよ!色々な国からアナタの噂は広がっているんです。『巨大で珍妙な大きい武器を使ってる人がいる』って!」
確かにこのテイワットでは私の元いた世界での武器は珍しい。周りの人間からすれば背中に持てそうにない物を平然と背負えることに驚きを隠せないのだろう。
周りにいるフォンテーヌの紳士淑女たちはヒソヒソ話をしながら私を見つめながら、あることを言っていた。
フォンテーヌの淑女「ねぇ、あの人とても大きい武器を背負ってるわよ?しかも、神の目もないわ。」
フォンテーヌの淑女「新手の冒険者かしら?あんな重たい物をどこから仕入れてきたのかしら…」
私は禁足地で起きた古龍の一件後、いつも通り様々な場所で依頼を受注していたが、禁足地へ戻る際に忽然と現れた謎の光に視界を遮られたあと、目を覚ますと砂浜らしき場所に倒れていた。
私が使用していた武器や様々なモンスターの素材と共に…
なぜ狩っていたモンスターの素材や、それで造った武器などが入っていたのかは謎だが、とりあえず荷車に詰めて最寄りの町までやって来たが、ここが元いた世界とは違うことを悟った私はとりあえず、冒険者協会に加入してそこでも様々な依頼を受けることになった。
鍛冶屋に武器を造れるかを頼んだが、どうやらここの世界の人達は私のように大きい武器を振るう者はいないらしい。
しかし、設計図があれば造るということなので、こっそりジェマからく拗ねた設計図を渡し、造らせてもらうことになったのだ。
とりあえず、リオレウスの大剣を背に持っているが、古龍の素材で造る武器はイレギュラー過ぎて扱えないことから製造が難しいとのことだ。
だが、その鍛冶師からフォンテーヌに住んでいる凄腕の鍛冶師ならその素材を使えるかもしれないとのことで、私はモンドから遠路はるばるとこの水の国へとやってきたのだ。
その鍛冶師によれば、フォンテーヌには変わった鍛冶師がいるとか…
ティルフィーナ「聞きたいことがあるのだが、モンドの鍛冶師からこのフォンテーヌに一風変わった鍛冶師がいると聞いたものでね?何かご存知ないだろうか?」
キャサリン「すいません。そのことはこちらではあまり聞いたことがなくて…」
ティルフィーナ「そうか…ありがとうキャサリン。あ、これは今日の1日の任務の完了表だ。」
キャサリン「お預かりします……はい、無事今日の依頼を達成しましたね、ありがとうございます。これが報酬です。」
キャサリンから今日の報酬を貰った私はその場から去った。そしてフォンテーヌ邸を散策することにした。しかし周囲の視線が凄い…それだけ私が異質な存在なのだろうか…
私がそう余所見していたその時、目の前からやってきた人物とぶつかってしまった。
???「おっと済まない。余所見をしていた。」
ティルフィーナ「いや、余所見をしていたのは私の方で……ん?」
???「あ、アンタは…」
アルバSIDE
封城嶺賀の世界での一件で起きたクロックワークマシナリーを使った4つの事件の裏に黒幕がいることに感づいた俺はアルレッキーノに怪しい人物がいないかと聞こうと、ナヴィアとクロリンデの2人と待ち合わせる場所へと向かっていた。
しかしその道中で不思議な人物とぶつかってしまった。
ティルフィーナ「すまない。よそ見をしてしまって前が見えてなかった。許して……ん?」
アルバ「ん?」
この女…身に着けているのは何かしらのモンスターの装備か?────ちょっと待て、モンスターの装備…後ろに背負っている大剣…
まさかコイツ!?
ブゥゥン!
ゴツン!
アルバ「くっ!」
彼女の正体を知った瞬間、ソイツは背負っている大剣で俺を攻撃してきた。しかしそれを自分は右手でなんとか防いだが、その圧倒的な素振りに驚きを隠せなかった。
アルバ「(コイツ、まさかハンターか!?)」
ティルフィーナ「貴様、凄く強い力を持っているな?噂によるアルバとは、お前のことか?」
アルバ「(下手に攻撃したら彼女を殺しかねないな…相手は狩猟のプロだが、こっちが全力を出せばフォンテーヌ邸が崩壊してしまう…)」
お互いに後ろへと下がったあとに臨戦態勢になる俺とハンター。向こうは自分をアルバトリオンと怪しんでいるため、俺に対して強い殺意を向けていたのだ。
まぁ、アルバトリオンなんですけどね?
ティルフィーナ「貴様、古龍だな?しかも、禁忌と呼ばれた一体、煌黒龍アルバトリオン…なぜ貴様が堂々とこの水の国の街中を歩いていられる?」
アルバ「そう怒るなよ。俺はアンタと戦うつもりもなければ、殴るつもりもない。」
ティルフィーナ「黙れクソ古龍、今すぐお前の正体を顕にしたあとに頭の角をへし折って属性を操れないようにしてやる。」
いや本当の正体を明かしたら町が1つ壊れますって。やめてくださいよ。
アルバ「(ちぃ、結局は闘うしかないのか!)」
嫌な予感を感じた俺は全身に雷を纏って彼女へ高速に接近、それに感づいたのか大剣で防いだものの、狩人はその威力で仰け反ってしまう。
ティルフィーナ「くっ、なんて強さだ。」
アルバ「(なんてヤツだ。あれだけの雷元素を纏った拳を大剣1つで防ぐなんて……────元素反応!)」
狩人の持つ大剣に何かしらの仕掛けがあると見た俺は元素反応で隠れている物を見つめる。
アルバ「(微弱な炎元素があるが、おそらく大剣の装甲だけだろう。中には凝縮された炎元素が大量に入っている可能性があるのか。通りで雷元素を防げるわけか。)」
店主「ひ、ひいいい!」
近くで怯えていた店主を見つめたあと、近くにあった木箱に雷元素を使って浮遊させた。
アルバ「店主、この木箱を借りるぞ。このモラは被害額だ。」
店主「え、えぇ?」
浮かせた木箱を狩人へと投げつけて油断を作らせたあとに急接近して不意打ちするものの、彼女は大剣に力いっぱい込めた集中斬りで俺の攻撃と相対した。
ティルフィーナ「貴様、元素力を使えるのか?」
アルバ「それだけじゃない。周囲の環境を変化させないように龍属性のエネルギーも抑えている。」
ティルフィーナ「そんな荒業を…!?」
何かに感づいた彼女は力を抜いた。それを確認した俺も後ろへと下がり、雷元素の力を解除した。
ティルフィーナ「やめだ。戦う気が失せた。」
するとそこへ騒ぎを聞きつけたのか、ナヴィアとクロリンデがやってきた。
クロリンデ「アルバ、何があった?」
アルバ「安心しろ。ただの喧嘩だ。」
ナヴィア「喧嘩ってアナタね?周りを見なさいよ。大変なことになってるじゃないの!」
アルバ「先にふっかけて来たのはアイツだ。俺はそれに対抗しただけだ。」
クロリンデ「全く…」
ナヴィア「とりあえず、壁炉の家へと向かいましょう。アルレッキーノのお茶を用意してるって。」
アルバ「そうか……お前も来るか?」
ティルフィーナ「ん?私か?」
アルバ「あぁそうだ。さっきやりあったからお腹が空いただろ?」
ティルフィーナ「無理もない…」
色々とあった俺たちはとりあえず、壁炉の家へと入った。そして出迎えたアルレッキーノに先程の事情を話した。
アルレッキーノ「なるほど、そんなことがあったのか。」
ティルフィーナ「熱っつ……」
「「?」」
ティルフィーナ「すまない…猫舌なんだ。」
紅茶をゆっくり飲む狩人に俺たちは不思議な表情を浮かべた。そんな彼女を見た俺はとりあえず名前を聞くのだった。
アルバ「お前、名前は?」
ティルフィーナ「ティルフィーナ、ハンターをやっていた。今は冒険者協会のメンバーだ。」
ナヴィア「私はナヴィア、隣にいるのはクロリンデで彼女はアルレッキーノよ。」
アルレッキーノ「宜しく頼む。」
クロリンデ「うむ。」
ティルフィーナ「それで?聞かせて貰おうか?どうして古龍である貴様がこんな場所で堂々と暮らして尚且つ周囲の環境を変えずに暮らしているのかを…」
アルバ「まぁ、そう聞かれますよな…」
俺はこのテイワットへとやってきた経緯を話した。
ティルフィーナ「なるほど、お前は元々は私と同じようなもので目が覚めたらアルバトリオンになっていたと…」
アルバ「あぁ、意外な話だろ?」
ティルフィーナ「元素力がお前の力を自ら封じながらコントロールできることも意外だっけどな…」
ナヴィア「それで?ハンターであるアナタはどうしてこの世界に?」
ティルフィーナ「禁足地へと戻る際に謎の光を受けてしまってな?目が覚めたら、璃月の砂浜で倒れていたのだ。ここにあるアイテムボックスと一緒に……な!」
ドォン!
クロリンデ「こ、これって…」
アルバ「(モンハンに出てくるハンターが使うアイテムボックスじゃねーか。いったいどこからそんなものを…)」
ナヴィア&アルレッキーノ「……」
ティルフィーナ「この世界のバックは妙に大きい物も中に入れるのだ。不思議な物だ。」
バックの中にモンハンのアイテムボックスを入れるという荒業…なんという世界だ。
クロリンデ「ところで、貴様はなぜこの国へ?」
ティルフィーナ「武器を沢山と造れるほどの古龍の素材が余っていてな?そのままにしておくのはもったいないので、鍛造できないかのと思ってな?モンドの鍛冶師からこういう未知の素材を造るのに慣れているヤツがいると聞いてな?遠路はるばるとやってきたのさ。」
アルレッキーノ「その鍛冶師はどこに?」
ティルフィーナ「噂によればメロピデ要塞にいると聞いた。だが、そこは監獄と聞いたからそう簡単には入れないと思ってな?」
ナヴィア「なら、私とクロリンデが公爵に話をつけてみるね?なんとかしてくれるかも。」
ティルフィーナ「本当か?助かる。」
アルバ「(なんか本来の目的と外れている気がするのだが。まぁ、いいか。)」
しかし優雅にお茶会をしている俺たちは知らなかった。異世界から来た者たちが別の場所で戦っていることを…
次回
・フォンテーヌ、伝説の鍛冶師のところへ。