色々な能力を持って原神の世界に転生したら煌黒龍でした。 作:XIYON
ではどうぞ。
パイモン「なぁアルバ〜まだ着かないのかよぉ〜…」
アルバ「変だな…そろそろ出てもいいタイミングなんだけど…」
風龍廃墟の中心へとやってきた俺たちはクシャルダオラが巣食う場所へと辿り着くが、それらしきモノは見つからない。だが、そう思っていたその時だった。
アルバ「来たか。」
パイモン「え?何が…ってうわああああ!?」
エウルア「何この風!?」
アルバ「まさか…」
凡そ分かっているつもりではいるが一応、上空を見上げる俺。そこには先程とは比べ物にならないほどに変貌したクシャルダオラがいたのだ。身体の一部がひび割れており、そこから風元素と思われるエネルギーが見えている。
鋼龍「私の邪魔をするなっーーー!!!」
アルバ「アイツ…風元素を注入されて自我を失ってる!」
パイモン「えぇ!?そんなことってあるのか!?」
エウルア「あの異界の龍を誰かが操っているってこと?」
アルバ「簡潔に言えばそうだな?さて、どう処理するか?」
まずは炎元素で精製した火球をクシャルダオラに向けて放つ。しかしクシャはそれを平気で避けてしまう。やはり風元素が加わったせいでスピードがかなり上がっているみたいだ。
エウルア「次の手はないの?」
アルバ「ないわけじゃない…」
と言った俺はあとでメニューで知った特殊な力、武器生成で弓を造る。それを見てエウルアは目を丸くして驚いていた。
エウルア「アナタ…今どうやって弓を!?」
アルバ「俺の特異体質さ。こうやって自由に武器を創造できるんだよ。」
そう言って水元素で造った矢を弓の弦に合わせる。そしてエウルアにこう指示する。(パイモンはクシャルダオラが怖いのか、俺の背中に隠れて怯えているようだが…)
アルバ「アイツを凍結する。エウルア、俺が水の弓がクシャルダオラに当たったらすぐに元素爆発でアイツを凍結させろ。」
エウルア「気に食わないけど…特別に乗ってあげる!」
アルバ「(コイツ…案外と話が通じる奴なんだな?)」
そう言った俺は高出力で追尾機能が付いた水の矢をクシャルダオラに放った。その矢は見事に命中し、そのまま地面に引きづり下ろされてしまう。
アルバ「今だ!」
エウルア「氷狼のように唸れ!」
氷浪の光剣で水が付着したクシャルダオラを凍らせる。そして俺はそのまま弓から剣に切り替え、炎元素を纏わせながら接近する。
アルバ「これでお前はジ・エンドだ。」
胴体に向けて刃を切り裂き、氷が砕けたと同時にクシャルダオラは炎に纏われて燃やされ、消えた後にそのまま地面に倒れたのであった。
パイモン「コイツ…襲ったりしないよな?オイラ…万が一喰われたら嫌だぞ…」
鋼龍「小さき者よ。聞こえているぞ。」
パイモン「ぎゃあああああ!?」
アルバ「うるせーぞパイモン。少し声のボリューム下げろ。」
鋼龍「私は貴様を喰うつもりはないし、襲うつもりもない。それに敵視することもないから安心しろ。」
アルバ「良かったな非常食。」
パイモン「おい!オイラは非常食じゃないぞ!」
アルバ「あぁ分かった。悪かったよ…クシャルダオラ、お前をこの世界へ連れてあんな姿にさせた奴は誰だ?」
鋼龍「貴様は…煌黒龍の身体に宿った人間か?」
アルバ「あぁそうだとも…それよりも、お前をこんな姿へ変えた奴は何者なんだ?」
鋼龍「分からない…奴らは私の力ですら解けない鎖を使って拘束し、無理に強大な力を植え込もうとした。私は意識を失って大変な目にあったがな?」
エウルア「アルバ、あれを見て!」
エウルアが指を指した場所を見てみると、そこには恐らくクシャルダオラの中に取り込んであった球体がいた。風元素を凝縮して出来た何がであることは間違いない…俺はそれに近づいて手を振れる。
するとその風元素の球体は辺りに風を吹き荒らして形を変えていく。
パイモン「うわあああ!?飛ばされるぅー!?」
エウルア「パイモン!」
エウルアがパイモンを手に取って飛ばされないようにするが、その2人もまた風に飛ばされようとしていた。しかしそれをクシャルダオラは見過ごさずに助け、彼女たちをこの暴風から守る。
そして俺が手に触れた風の球体は少しずつ剣の形をしていった。そして風が晴れると、俺の手元にあったのは片手剣だった。
アルバ「これは…どういうことだ?」
鋼龍「恐らく…お前がその風の球体に触れたことによって誕生した剣だ。お前の身体を見る限り、使える元素とやらは炎、水、氷、雷だけだ。だが、元素力を秘めた武器と、貴様の体内にある元素を組み合わせれば、恐らく強力な力を手にするであろう。」
アルバ「なるほど、自分の力で使えない元素を武器で使えばいいのか…クシャルダオラ、お前はこれからどうするんだ?」
鋼龍「帰れる方法は恐らくない…謎の人物たちに見つからないように裏でこっそり隠居するつもりだ。」
アルバ「そうか。なら気をつけろよ?ソイツらは俺たちも知らない。」
鋼龍「あぁ、肝に銘じておくよ。」
そう言ってクシャルダオラは風龍廃墟を去った。そして…
パンツ「オイラたちもモンド城へ戻ろうか。」
アルバ「あぁ、そうだな。」
数分後、モンド城へと戻った俺たちはクシャルダオラの件を報告した。
ジン「なるほど…2人はエウルアと出会って、あの龍を撃墜したと?」
アルバ「簡単に言えば撃墜ではなく、彼を苦しめていた風元素の力を抜いただけです。どうやら異界の魔物をこのテイワットに連れ出して、この場所にある地脈と元素の力で凶暴化させてるのが見てとれるな…」
エウルア「ジン、この件…アビス教団が関わっていると思う?正直に言えば、ファデュイにはこんなことできないと思うわ。」
ジン「あぁ、そうだな…」
だが俺はこの2人の言葉を真っ向から否定する。(恐らく俺も勘づいたが、クシャルダオラを苦しめたのは全くの別の組織であることが分かる。)
アルバ「いや恐らく違うな。アビス教団でも、ファデュイでもない。」
パイモン「え?どういうことだよ?」
アルバ「考えてもみろ。アビス教団があんな異界の魔物を見て力を欲すると思うか?」
ジン「まぁ、言われて見ればそうかもしれないな…」
アルバ「恐らくこの世界にはもう3つ…悪い組織がいる可能性が高い。」
ジン「では君は……」
アルバ「あぁ…この件を調べる。」
ウェンティ「えっへへ、そうだね。なんだって君も異端者だから。」
エウルア「あとで事情を聞いたけど…まさかアナタもあの金髪の男と同じ異界の人間とはね…」
アルバ「金髪の人間?」
ジン「空という名前の奴だ。彼はこのテイワットに来てから傭兵をしていて、黒い衣装を着た女性と一緒にいた。名前は確か…ランサーとか言ってたな?しかも長い槍を2つ持って戦っていた。常人ではなし得ない強さを持っているよ。」
アルバ「ランサー…2つの槍…か。」
ウェンティ「んでアルバ、これからどうするの?」
アルバ「そうだな…この問題を解決するにはテイワット各地を巡る必要がある。」
パイモン「あぁそうだな…謎の組織がもしかしたらクシャルダオラのような魔物をテイワットに連れてきて、元素力を与えて凶暴化させてるかもしれない。」
アルバ「あぁ…そうだな。隣国の璃月に行ってみよう。もしかしたら既に何か起きてるかもしれない。」
次の目的地も決まった俺たちは解散しようとしたその時だった。
エウルア「私も行くわ。」
アルバ「おいエウルア、お前はそっちの仕事があるだろ。」
エウルア「そうだけど…アナタと戦って分かったの。アナタの戦い方は気品はないけど、少し魅力を感じるの。だから一緒に着いてきて、そのテイワット各地を巡ってみたいなって……あ、もちろんこの問題は一緒に解決するわよ?」
パイモン「なんか……ただ単にサボりたいだけに見える気がするぞ…」
アルバ「そんなことを平気で言うなよパイモン…ジン。」
ジン「あぁ、構わない。」
パイモン「えぇ!?」
ジン「西風騎士団の派遣として共に旅をしていい。エウルアの性格はアルバと結構ウマが合うんじゃないか?」
パイモン「オイラは逆に…嫌なことしか起きない気がするぞ…」
アルバ「旅の仲間はいてもいいだろ?てなわけだ、よろしくなエウルア。」
エウルア「えぇ、よろしく頼むわ。」
クシャルダオラの一件が終わり、新たな武器と新たな仲間を手に入れた俺は鹿狩りで飯を食い、近くの安い宿で寝泊まりし、モンド城をあとにして璃月に向かうのだった…
次回
・往生堂の堂主と並行同位体の十六夜