海上を進んでいる2隻の船の存在があった。1隻は戦闘艦で日本を守る盾を持つイージス艦ゆきなみ型護衛艦みらいと言いもう1隻は広い飛行甲板を持っているがヘリや固定翼機の類は確認出来ないが輸送艦としての能力を持っている輸送艦おおすみだった。
みらい 艦橋
窓から見える景色は決していいとは言えず黒い空が広がっており気分は最悪だった。
「全くせっかく中東に行くっていうのにこんな嵐が来るなんて最悪よ」
艦橋で艦長椅子に座っている外見は18歳くらいの少女で黒のショートヘアーに黒い瞳をして第3種夏制服を着ているみらいは見えている嵐に対して愚痴を言っていたが周りにいる妖精達は仕事をしていた。
「こちら護衛艦みらいよ、輸送艦おおすみ応答をして」
みらいは短距離無線で輸送艦おおすみにかけると返答があったのか声が聞こえてきた。
『はい、こちら輸送艦おおすみ』
「おおすみちゃん、やっぱりこの天気はおかしいわよ。気象士の予報によれば天気は晴れのはずだったのにこの嵐って」
『まぁ天気は変わるってのが常ですからね。貴方もそんな愚痴を言っている暇があるのなら艦長としての責務を果たしてください』
「相変わらずおおすみちゃんは堅物だね」
『変なことは言わないでください』
みらいは笑っていたその時雷が落ちる音がして雷鳴が艦橋にいたみらい達を襲った。
「きゃあ!!何なのよ」
みらいは目をつぶるもそれらの異常は数秒ほどですぐに目を開けた。
『みらいさん大丈夫ですか!?』
無線からおおすみの声が聞こえてくる、通信は生きているようで彼女は安堵した。
「今の雷は何だったの?最悪よ」
立ち上がったみらいは艦橋の外を見ると声が塞がった何故なら今まで外に見えていた嵐が消えており霧の深い光景が広がっていたのだ。
「一体どういうことよまさかさっきの雷で嵐が消し飛んだっていうの?」
「艦長それは違うと思います流石にそれはないかと」
みらいは先程の雷で嵐が消えたのでないかと想像をするも彼女の妖精は違うのではないかと結論を出した。
『CICより艦橋へ!水上レーダーに未確認船籍多数、大艦隊のど真ん中にいます!!』
CICの突然の報告に意味が分からなかったみらいだったがそれでも何かが起きていると確信をして双眼鏡を取ろうとしたがそれは不必要となった。
『未確認船籍接近中距離500、戦艦クラスです』
「何だとアイオワ級かニュージャージーか?!」
「バカ言え、アイオワ級は既に退役しているから太平洋にはいない!!」
やがて霧の向こう側から船体が見えてきたのだがその光景にみらいは目を疑った。
「おおすみちゃん見えていますか?」
『えぇ、私の目に狂いがなければあれは間違いなく
戦艦大和です』
目の前にはかつて世界最大の戦艦と呼ばれていた戦艦大和の姿がそこにはあった。
「面舵いっぱい!」
みらいは面舵の指示を出しおおすみもその命令を出すと戦艦大和らしき船体を回避しようとした。
「っ!大和、いえ未確認船籍から発光信号。機艦の所属を明らかにせよとのこと」
発光信号が突如として送られてきてウィングにいたみらい妖精は慌てるが幹部妖精は慌てる事なく状況を読み取る。
「おもしれー止まれときたか。ウィングから艦橋へ未確認船籍から発光信号を確認指示を求む」
「艦長どうされますか?」
「無線封鎖をしている相手にその必要はないわよ状況が分かるまでは逃げたほうが良さそうですね。おおすみさんにも伝えてください」
みらいはこの状況がわからないままだったがとにかく今は逃げの一手がいいだろうと判断をしておおすみにも連絡を入れてこの場所から撤退をすることを決意した。
しばらすると水上レーダーに先ほどまで見た大艦隊はいなくなりみらいはおおすみと通信をとり先ほどまでに起きた状況を話し合っていた。
「突然現れた大艦隊に戦艦大和、一体何がどうなっているのよ」
「まさか幽霊船か?」
「幽霊船が発光信号なんてよこしては来ないだろ」
「戦艦大和は鹿児島沖に沈んでいる筈だ。引き上げられた話は聞いた事が無い」
「またハリウッドが大金かけて映画でも作っているか?」
「だったら無線封鎖なんてしてくるか?向こうから宣伝ぶってくるよ」
『さっき私艦橋から見ていたのですが何かおかしな所があったんですよ』
通信からおおすみの声がしてみらい艦橋にいた全員が耳を傾けるとおおすみは喋り出した。
『本来戦艦大和の武装は46cm三連装砲に25mm3連装機銃に12.7cm連装砲がが付いているのですがさっき見た大和には12.7cmの単装砲らしき物にボフォースの40mm機関砲がいくつもついていました』
「え?!25mm機銃や連装砲じゃなくて?」
おおすみの言葉にみらいは驚きの声をあげる、自分たちの知っている大和の武装と違う事にみらい艦橋にいる妖精達は驚きを買うせなかった。
「戦艦大和の武装が変わっているなんてもしかしたらここは別の世界じゃ?」
「そんなわけないでしょ!!とにかく私達の任務は中断よすぐに横須賀に戻る用意をして」
みらいは別の世界だと言うのが否定をして戸惑いを隠せない乗員らを落ち着かせて横須賀に戻ることを決意した。
扶桑帝国横須賀鎮守府
この横須賀鎮守府は扶桑帝国最大の鎮守府で数年前突如として現れた深海棲艦に対抗できる艦娘の拠点として機能をしていた。しかしこの横須賀鎮守府は他の鎮守府と違ってある点があった、それは艦息と呼ばれる男が現代兵器を持っており艦娘と同じく深海棲艦と対抗できる手段を持っていたことだ。
この横須賀鎮守府を取りしきる短髪黒髪で黒い瞳をした大戸島提督は昨日艦娘大和から受け取ったある報告書を見て首を傾げていた。
「突然レーダーに現れた謎の巡洋艦と輸送艦らしき船体ね」
「あぁ、報告によればこの船は何の前触れも無く現れた俺らの船と変わらない速度で現場海域を離脱したらしい」
報告をしていた艦息で白色で髪は肩に掛かるくらいの長さに緑色の瞳をした航空母艦信濃は大和から報告を聞いた時目と耳を疑った。未確認の船が自分ら艦息と変わらない速度を出している船なんて驚くなという方が無理があった。
「敵の新兵器の可能性は?」
「それは無いだろ、深海棲艦の装備はどれも第2大戦時の装備で現代艦が作られたら現場海域を離脱せずにこっちに攻撃を仕掛けてくるだろ」
大戸島は信濃に深海棲艦の新兵器の可能性を示唆したが信濃はそれはあり得ないだろうと言った。
「とにかくその不明艦について少しでも情報が欲しいな。手空きの子らにでも哨戒をさせるか?」
「いやもう時期大規模作戦があるから休息を十分取らせて任務に励んでほしいよ」
「了解した」
艦息信濃は提督室から退室をすると建物から出て波止場に向かう。波止場には戦艦や空母の艦艇が所狭しと並べられたが一区画だけ違う場所があり信濃はそこに向かうとそこには現代艦と言っても差し支えないほどの武装や艦載機が乗った空母信濃の姿があり彼は乗り込もうとしたのだがラッタル手前にいる人物を見ると足を止めた。
「よぉ未来、こんな所にいるなんて珍しいな」
信濃が声をかけたのは灰色の短髪に黒縁眼鏡をかけていて黒い瞳をした青年巡洋艦未来の姿があり未来は信濃を見つけると待っていたかの如く彼に対して敬礼をした。
「お待ちしておりました。信濃大佐」
「おいおい、階級は同じだから敬礼なんてするなよあと敬語もいらねぇーよ」
「それじゃお言葉に甘えて艦娘大和から妙な報告書が上がっていたな。確か目の前に巡洋艦と輸送艦らしき船が現れたとか・・・」
「あぁさっき提督にも話してきたが俺らの船と変わらない速度を出していたらしい」
「ほぉ?それでその船の捜索は?」
「今は大規模作戦の前だから捜索はしないと提督からのお達しだ」
未来は不明艦の捜索をしない事に異論を唱えもせず命令に従う。
「それと大和が思い出してさっき俺に言ってきたらしんだが戦隊の後ろ側にひらがなで[みらい]と書かれてあったらしい」
「みらいねぇ・・・」
未来は自分と同じ船の名前に興味が湧いてきたが自分の船の副長が呼びにきた事によりその考えを頭の片隅に置く事にした。
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