機械チートだけど周りのケモ達がデカすぎる   作:蓮太郎

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 ティアマトは私のお母さんと同級生の性質を併せ持つ…………♡なんで?

 でも宗教上の理由でお迎えするので投稿です。


第十八話 二日目は終わりたい

 

「今日は大変な目に合ったな…………」

 

『ケイジ様、疲労がたまっています、お休みになられますか?』

 

「もう少し考えたい」

 

『承知いたしました』

 

 夜、俺に割り当ててくれた子供部屋のベッドに横になり考える。

 

 今日、体験したのは彼等の訓練風景と川における漁のやり方だった。

 

 どれもこれも荒々しく、そして激しいものだった。

 

 明らかに俺が知る人類と比べたら野性的であり、絶対に出来ないと断言できるほどの荒っぽさだった。

 

 水中でもかなり動けているというのは、やはり意外な成果と言わざるを得ない。

 

 外敵が強敵になってしまったからこその進化。多少の文明が犠牲になろうと、退化しようと一種の正解を引き当てたと言えよう。

 

 それはそれとして全体的にデカくなり過ぎだとは思う。

 

 周囲が巨大化したからこそ自然に身体も巨大になっていったのだろうか?

 

 そもそも木々が巨大化する土壌や急速に野生生物が成長して絶えず産まれる状況。

 

 これ、どれか一つでも欠けたら大変なことになるのでは?

 

 消費が無ければ産まれ続ける、そしてバランスが崩れて命の大氾濫が起きる。

 

 つまり、今奇跡的な状況が生まれている?

 

『ケイジ様、地質データは現在調査中です。やはり未知の分子が混ざっており、それが大きく影響していると予測はできます』

 

「だろうな。ま、今すぐ割り出すものではないし、俺の身体に害はないだろう?」

 

『はい、ケイジ様の肉体をスキャンしても遺伝子構造の変化はありません。0%の変化ですのでケイジ様はケイジ様です』

 

「何だその言い回し」

 

 とりあえず機械的にはお墨付きを貰えたのでしばらくの生活は変わらなさそうだ。

 

 とはいえ、何かあってからでは遅いから医療用ナノマシンや救護ドローンなどを1分以内に飛ばせる位置に待機させておきたい。

 

 だがなぁ、そうなると俺の立ち位置がどうなるか。

 

 今は『廃都』と呼ばれた古代遺跡とされているところが本当に実家であり、その中にずっと眠っていたテクノロジーを操れる人間だ。

 

 普通に過剰戦力ではあるが…………昔の一個人に比べたら彼らは圧倒的に強すぎる。

 

 パワードスーツ一つ程度では力負けする可能性は高く、機動性は並のスーツでは太刀打ちできないと思われる。

 

 彼らはまだ全力を出していない、時速80㎞で走った俺を遊びのように追いかけることができる盗賊が居る。そんな彼らが恐れる軍隊だっている。

 

 100㎏の重さ程度では全くびくともせず、しかし機動力を生かすために防御が薄いところが弱点…………ともいえないな。

 

 普通に体格がデカいだけでなく鉄レベルで硬い筋肉を有している。そして眼球等本来なら欠損すると代用機械でも装備しないと回復しない怪我すら治すことが出来る方法を有している。

 

 デカい、素早い、硬い、この三拍子が揃って弱いわけが無い。

 

 下手な戦車よりも恐ろしいぞ、この歩兵団。個々で散られてゲリラ戦なんて状況を作られたら悪夢でしかない。

 

 明確な対策は空中からの監視、もしくは攻撃だろう。

 

 戦闘機を持ってくるのは流石に過剰戦力…………いや、機銃掃射とかミサイルは避けられそうな気はする。

 

 目視で軌道を読める武装は相応の速度を持たないと回避されるだろう。

 

 やっぱおっそろしいわ、新人類。

 

 ま、今は仲良くやれてるから大丈夫だろう。

 

 …………そもそもケモノではない人類が居るかどうかも怪しい所ではあるが。

 

「資源を宇宙ゴミからかき集めてる時点でこっちの消耗は激しい、か」

 

『ケイジ様、現時点で仮名称『廃都』の復興率は13.18%です』

 

「それまで消耗し続けていたもんな」

 

 俺がずっと眠っていたから、俺が転生してからどのような活躍をしたかすら過去の自分が明かしてくれないように設定したのは何やってんだかこの俺と言いたかったが、過去の俺を殴ることは出来ない。

 

 今日も疲れたな。もう頭を使うのが嫌になってきた。

 

 明日も考えることがいっぱいだし、それまでにAIがデータを纏めてくれるから、それを見ないといけないし…………

 

 ダメだ、眠気がやって来た。

 

 もう逃れることはできない、このまま暗い眠りへつくのだ。

 

 …………あ、そうだ。

 

「流石に軽量パワードスーツのメンテが必要か…………?」

 

『ケイジ様、一度脱いでみてはどうでしょうか。やはり、装着していると寝心地が悪いでしょう。そして、私の遠隔操作により護衛も可能です』

 

「寝心地はそこまで…………確か昨日はそのまま寝たもんな」

 

 AIのいうことも一理ある。

 

 軽量パワードスーツの下は全裸ではなくぴっちりとしたスーツを着ているわけだが、ずっと金属を纏っているのも精神衛生上よくはない。

 

 昨日の夜は見られてたのは知っていたから警戒はしていたが、まだよく知られてない内で何か仕掛けてくるとは思いづらい。

 

 なので、警戒は睡眠の必要がないAIに任せて眠るに限る。

 

 バンザイ無機物、でも俺は人として生きるからサイボーグとかにはならないからな。

 

「じゃ、任せる」

 

『お任せを』

 

 プシュッと空気が抜ける音と共にピッタリとくっ付いてた軽量パワードスーツが背中から開く。

 

 蝶とかが羽化するやつの様に背中から抜け出し、そのままベッドにごろんと寝転がる。

 

 それでも軽量パワードスーツは直立しており、再びかしゃかしゃと俺が装備しているような状態に戻る。

 

 中身は空洞ではあるが、動き一つ一つが人間のように、自律兵器として使えるようにもなっている。

 

 まあ、AIと人間の判断は大きく食い違うこともあり、現場判断が必要な時も多いため人が入る事が多いだろうけど。

 

『ケイジ様、ゆっくりおやすみなさい』

 

「ああ、休ませてもらう…………」

 

 うとうとしていたのもあり、俺はそのまま目を瞑る。

 

 そしてゆったりと眠りの世界に…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きゃーーーーーーーーーーーっ!?」

 

 そして大声で起こされるまで2時間とかからなかった。

 




続くとケモ達もっと出せるかもしれないので感想よろしくお願いします。
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