【書籍化】ダチョウ獣人のはちゃめちゃ無双 ~アホかわいい最強種族のリーダーになりました~   作:サイリウム(夕宙リウム)

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20:ダチョウの移動

 

 

 

 

「なにあれー!」

「すごいー!」

「ごはん?」

「ごはん!」

「わー!」

 

「あ~ッ! 勝手に動くな! 戻ってこーいッ!!!」

 

 

例の会談から数日後、身支度と周辺地域のお掃除を終わらせたレイスたち『ダチョウ保育園』はプラークから北上。王都に向かいゆっくりと足を進めていた。ダチョウたちの足の速度であれば3日もかからずに踏破できる道のりであったが、今回の旅路には同行者がいること。そしてダチョウたちが新しく見る興味深いモノに惹かれ、群れから脱走する個体がいるため、その歩調はゆっくりなものとなっている。

 

ちょうど今も初めて見た荷馬車(n回目)を『なんかよくわからないけど誰かがごはんと言ったからごはんに違いない』と断定し、突撃するダチョウを押しとどめるため園長先生が急発進。今のところ被害は全く出ていないが、まだプラークを出発して一時間も経っていない。このままだといつか何かやらかしそうで非常に怖いものがある。

 

 

「……国側の私が言うのもなんだが、これ断った方が良かったのではないか?」

 

「…………まぁ正直私もそう思う。あの子たちに経験を積ませる観光旅行、ってレイスは言ってたけどかなり早かったんじゃないか、って。」

 

 

そんな走り去るレイスを横目に、プラーク守護のマティルデと、エルフのアメリアが言葉を交わす。二人とも"ダチョウ"との付き合いが増えてきたため、かの"ごはん(係)予備軍"として名高いアラン氏のように、発見された直後に突撃されるというほどの関係性ではなくなっている。しかしながらマティルデの言葉はダチョウたちに届かず、アメリアの声は彼女が現在背中に乗せてもらっているデレのみに通用。

 

彼女たちには、プラークを出発してからずっとこんな感じのレイスを助ける力はない。むしろ変に手伝って悪化しようものなら本当に収拾が付かなくなってしまう。

 

 

「でもまぁ、これだけ大人数で移動してるのにそっちの方。兵士さんたちの方に向かって行ってない、というのはすごい進歩じゃないのかしら。多分初めて会った頃の彼女たちじゃ問答無用で叩き潰されてるわよ、文字通り。」

 

「……彼らの成長に感謝しなければ、な。」

 

 

マティルデは青い顔をしながらそう言い、自身の後ろに連なる兵士たちを眺める。現在彼女たちはかなりの大所帯で行動をしている、レイスが率いるダチョウたち数300と、マティルデ旗下の兵士200。合計500での行軍だ。通常、ダチョウたちに護衛など必要ないというか、むしろ邪魔なのだが、この国の王が王都へ招くという形式をとる以上、護衛を用意しなければ国の格が疑われる。

 

そのためマティルデ率いる兵士200、特にダチョウたちとの相性が良くダチョウたちが即座に『ごはん!』認定しない者を選出し、隊に組み込んでいる。

 

 

「(と言っても、彼らに護衛など必要なく、むしろこちらが守られている側。武装こそしているが、実質彼ら専用の補給部隊の意味合いが強い。荷馬車の中身もほぼすべて食料だし、な。)」

 

 

そう言いながら、彼女は思考を回す。実質ただの補給部隊、そのことには何の疑問もない。自身も自分の部下である兵士たちも彼らとの力量差を理解しているし、彼らが非常に大食いであることも知っている。しかしながらわざわざこれだけの量を帯同させるように指示された意図、それが理解できなかった。

 

いくらダチョウたちが大食いであろうとも、護衛を彼らに任せられる以上人員は50ほどで十分に足りる。しかしながらかの宰相から指示された数は200、プラークの防衛隊が500のことを考えると相当な数。そして町を防衛する戦力として必要最低限の兵力だけ残していくことに他ならない。

 

 

「(町の防衛に300、有事の際町をギリギリ守り切れるかどうかのレベル。それは宰相殿も理解していたはず、それなのにどうして200も引き抜かれた? しかも指揮官を私に指名して?)」

 

 

マティルデがダチョウたちの族長であるレイスと友好関係を築いていることは自他ともに認める事実。故に自身を橋渡し役として彼らに帯同させるのはまだわかる。だがそこに必要とは思えない数の兵を引き抜き、王都へと向かわせる意図。それが彼女には解らなかった。

 

宰相がプラークへと到着する前に、送られてきた伝令によってマティルデも『ナガンとヒードの軍事同盟』については理解している。それによってプラークが受けた侵攻も『なかったことにされた』と言うことも。それを知るからこそ余計に彼女は混乱している。戦争が起きていないのであれば兵を集める理由にはならない。

 

 

「(アラン殿から武具関連の市場が動いている、という報告も受け取った。……陛下が同盟を機にどこかに攻め込もうとしている? もしくは同盟を不快に思った諸国が攻め込もうとしている? あの陛下がか? しかし兵を王都に集めると同時に、彼女たちも王都に向かわせるということは……。)」

 

「そう言えば領主様?」

 

「……っん? あぁ、すまない。なんだアメリア殿。」

 

 

マティルデが馬上で思考の海に沈んでいると、隣から声が掛かる。先ほどまで会話を交わしていたエルフのアメリアだ。気が付けば先ほど脱走を図っていたダチョウたちは無事群れへと戻り、王都への道をゆっくりと進み始めている。

 

自身は元平民の騎士という下級の貴族ではあるが、先王に武をもって騎士に任じられた身。さらにプラーク守護を任されている故か今の陛下や宰相殿と言葉を交わすことを何度か許されたことがある。その時の印象や、現在の安定した国政や対外方針を見るに、あの陛下が外征を行うなど考えられない。彼女は変に頭を働かすものではないなと自嘲しながらエルフの彼女の方へと視線を動かした。

 

 

「あの会談の時のネタばらし、してなかったな。って。」

 

「……あぁ! アレか! 出発まで忙しくて忘れていたが、気になっていたのだ。」

 

 

先日の会談の際、マティルデは彼女たちが普段では到底想定できない雰囲気を纏っていたことを思い出す。できればすぐに聞いてしまいたかったが、色々忙しくて聞き出すことが出来なかった。

 

王から直接この地に任じられている以上、直接の上司は王なのだが、相手が宰相ともなればそれ相応の応対をしなければならない。会談後にその用意のため町中を走り回っていたら、急に王都から伝令。それを受け取った宰相は『急用故すぐに帰らねば』と彼女に伝えそのまま王都へ。『え、ささやかですけど晩餐会とか用意してたんですけど……』という残されたマティルデに手渡されたのは、宰相からの指示書。

 

その指示書に書かれていたのは、今彼女の後ろに続く兵士たち200とダチョウたちを連れ王都まで向かえという指示、しかも出発は数日以内とまで指定されている。急に兵を動かし留守の間に町が魔物に占領されるなど守護の名折れ、即座に周囲の魔物集落をレイスと共に殲滅し、王都に向かわねばならなかったのだ。

 

 

「初めて見るレイス殿のあの雰囲気、そしてアメリア殿を首で使うようにしていた態度。貴殿も耳と体を隠しエルフであることを明かしていなかったし……。」

 

「領主様は信用できるけど、基本国って信用できないの。私の入れ知恵よ。」

 

 

まぁあの覇気みたいなのは自前みたいだけどね、と続けるアメリア。

 

 

「む、ヒード王国はそこまで酷くないと思うが。陛下も幼いながら才女でいらっしゃるし、宰相殿は人格者として名が高いぞ?」

 

「個人ではそうかもね。けど国ってものは国の利益を求めるものでしょう? 個人が、それこそ王がどう思おうとも自由に動かせないとかよくあることでしょうに。……それに、この国に来た時ちょっと見たけど。あの王さまと言うか女の子。ほんとに信用できるの?」

 

「……一応この身は王から騎士の位を頂いている身である故、そういうのは避けていただきたいのだが。」

 

「そ、気が付いていないのならまぁいいわ。私の杞憂ならそれでいいし。……私も私でいろんな目にあって来たから、変に敏感になってるってのもあるかもしれないしね。」

 

 

言葉にはしないが、領主様とレイスが気に入っているあのアランという商人は全く信用できないですもの、と頭の中で考えるアメリア。しかしながら未だ彼が何か行動を起こすようには思えないし、むしろダチョウたちに食べられかけても笑ってすますというよくわからないお人好しになってきている。エルフとして迫害を体験した身ゆえに色々警戒していたけど、その勘も鈍ったのかなぁ、と考える彼女。

 

 

「ん? なに?」

「き~?」

「き! うごいた!」

「たくさん! たくさん! うごいてる!」

「なにあれー!」

 

「ちょっと君ら、いくら私にちょっかい掛けたいからって嘘言うなんてどれだけ成長してる…………、ってほんとに木が動いてるッ~! え、アメリア! マティルデ! アレ何!? トレント!?」

 

 

「正解ー。」

「レイス殿! 見た目通り植物系の魔物だ! 斬撃系が有効……、ってもう遅かったか。」

 

 

マティルデが"トレント"についての解説を飛ばそうとしたが、すでに彼女の視線の先ではダチョウたちがひと蹴りでトレントたちを両断していっている。斬撃、それも重量級の武器が必要になるため冒険者からは結構嫌われているモンスター。大の大人が両手で抱えるほどの直径を持つ木の化け物なのだが……、ダチョウたちにとっては玩具にすらならなかったようだ。

 

瞬く間にトレントが処理されていく。

 

 

「これ、ごはん?」

「……ごはん?」

「わかんない。」

「……たべる?」

「た、べる?」

「もぐもぐ……。」

「おいしい?」

「まじゅい……。」

 

 

「ちょッ! それ木でしょ! 早くぺッ、しなさいペッ! あぁもうなんでまだ町にすらついてないのにこうなるかなァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、レイスです。

 

いやね? 確かに時期尚早という意見があることは理解してるんですよ。けど、わざわざあちらさんから『王都来ない? こっちで契約の調印式しよ♡ いまなら観光の準備も整えとくよ♡』っていわれれば……さぁ? 行くしかないじゃない!

 

宰相のおじいちゃんと結んだ契約、アレは基本こちら優位のものでなんとかまとめることが出来たとは思う。ヒード王国が『ごはんと住む場所用意しますよ~! 足りなかったら言ってね~?』という感じで、私たちがその対価として『断るときもあるけど守ってあげるよ~! あ、でも攻撃してきたら文字通り消しちゃうから覚悟してね♡』という感じ。

 

大体の決定権がこちらにあるという対等な立場では決して成立しないような契約だ。それを結んでもらったという手前……、あちら側のお願いを聞かないのは難しい。それこそ、それ相応の理由がなければ。

 

 

(何か間違えたらウチの子たちが脱走してその周囲の人を含めた環境を破壊しつくす……、とか言えたら良かったんだけどね。)

 

 

私が率いる以上、この群れは野生のまま生活することは難しい。ある程度のルールを守ることで安定した食料と安全にありつけている。それを考えると、相手の礼に応じないってのはあまりよろしくなかった。

 

あの場では『最近ウチの子もちょっと人に馴れて来てるし……、私自身王都がどれだけ発展してるか気になる。外から見るだけでもいいからちょっと行くだけ行ってみるのもありか。』そう思い、宰相の問いに頷いた。人との交流が群れにとって良い影響を与えてくれているのは確か、事実群れの者たちが話す語彙が格段に増えている。

 

 

(高原にいる頃は一日中"ごはん!"しか言わなかった時があったしね。……お腹空いてただけかもしれんけど。)

 

 

まぁこの子たちに良い影響になると考えて、出発した訳なんだけど……。

 

 

「わー!」

「ごはんだー!」

「ぷぷぷ!」

「ぷー!」

「おいしい!」

 

「はいはい、そうだね~。……はぁ。」

 

 

くっっっっっそ! 疲れました。

 

日も沈みかけてきたころ、ようやくプラークの次の町に到着。町の外縁部に天幕を立てて野営の開始。この町で入手した食料やプラークから持ってきた食材を使ってお料理開始、ダチョウたちも色々頂いて好き勝手に食べている。まぁ普段はもっと色んな所に散らばって食べるんだけど、私が目に見えて疲れているせいか結構な個体が私の所に集まってきている。

 

 

「心配してるのか、構って欲しいのかはわからないけど……。まぁ悪いものじゃないよね。今日この子たちに振り回されたことを除けば。」

 

 

当初の予定ではもっと距離を稼ぐ予定だったんだけど、全然進むことが出来なかった。最初の目標じゃ町三つ分進むはずだったんだけど、今いる町は一つ目。三分の一しか進めなかったよ……!

 

これも全部、この子たちのせい。いや責めてないし、色んなことに興味を持ってくれるのは純粋に嬉しいんだけどね? 初めて見る(n回目)馬や荷馬車に興味津々で、馬に齧りつこうとする子たちを止めるために一時間。その後出発しようとしたら荷馬車が動いたことが衝撃的だったみたいでさらに一時間の足止め。

 

さらにその後も、私たちが進む反対方向からやって来る馬車や人間に興奮して突撃することたくさん。初めて見る魔物に突撃して味見したり、トレントの残骸に噛みついて口の中木片ばっかりになった個体の口を洗って上げたりと色々。もうね、町に入ってすらないのにこんな大変なのか、っていうね?

 

 

「兵士さんもいるから待たせるの申し訳ないし……、後で一応謝りに行かないとなぁ……。」

 

「? たべる?」

 

「あぁ、食べたかったわけじゃないよ。自分の分はちゃんと食べなさいね?」

 

「うん!」

 

 

根は善良だし、ちゃんと説明すればすぐ忘れるけどやめてくれるし、いい子ちゃんしかいないんだけどねぇ……。おつむのスペックが足りないからなぁ。……あぁ、はいはい。だから自分の分は自分で食べなさいって言ったでしょう? もう忘れたの? え、美味しかったからあげる? あ~、じゃあ一口だけもらうね。後は自分で全部食べちゃいなさいな。

 

 

「あら、レイス。酷い顔ね、今日は良く寝れると良いけれど。」

 

「あはは、ですね。」

 

 

群れの子たちが渡してくれるものを少しだけ受け取ったり、口を何かのソースでドロドロにした子の頬を拭いてやったりしているとアメリアさんがこちらにやって来ていた。彼女の手には空になった大皿が複数、後ろに満足そうなデレが付いてきているし、ちょうどごはんが終わったところなのかな? いやほんとすみませんねアメリアさん、色々面倒見て貰って。

 

 

「いいのよ、今回も好きでついてきてるし。気にしないで?」

 

「そうは言っても……。」

 

「わー!!!」

 

 

っと! 急に飛びついて来たら危ないでしょデレ、ほら膝に乗ってた子が下敷きになってるから……、大丈夫? びっくりしただけ? なら良し。ほれ、それでどうしたデレ、急に飛びついてきて。構ってちゃんか? ほれよしよし~、頭撫でてやろうな? たくさん食べたから元気いっぱいなのか? なら良かった。

 

 

「そうだ、デレ。貴女はちゃんとアメリアさんにお礼言った? 食べさせてもらったんでしょう? ほら、ありがとう、って。」

 

「あり、あり……、あり?」

 

 

う~ん、まだわかんないか。私たち基本全部群れで共有しているようなもんだしねぇ……。食べれなかった子に分けてあげたりとか、私に何故か持ってきてくれる子とかはいるけど、渡す側も貰う側もみんなそれが普通のように思っている。まるでそれが群れの全体の意志みたいに。だからお礼とかの文化も良くわからないのよね。……いずれちゃんと言えるようになりましょうね、デレ?

 

 

「……あ、そうだ。デレの様子はどうでしたアメリアさん。迷惑かけてません? 私他の子でいっぱいいっぱいだったから、そっちの方あんまり見れてなくて。」

 

「全然よ、とてもいい子にしてた。……あぁ、それと。今日は貴方のことをずっと見ていたわね。」

 

「私を?」

 

 

え、私のこと見てたの、デレ? あら~! 前はあんまりそんなことなかったのにねぇ? あなた何か好きなものを見る時はとことん近づくのに、離れて見てたの!? あら~! もしかして私の近くに居たら迷惑かな~? なんて思ってたりして!? すごく成長したわね~!!! もうお母さん頭わちゃわちゃしちゃう!!!

 

 

「ん~?」

 

「……って、言っても解んないか。」

 

 

不思議そうにこちらを見つめるデレを褒めていると、横から視線を感じる。

 

そちらの方に眼を向けてみると、何人かの群れの子たちがじっと私の方を見ていた。……もしかして、貴方たちもやって欲しいの? 『うん!!!』あらいいお返事、じゃあみんなデレの後ろに並びなさいね~? ほら、デレ。他の子もして欲しいみたいだから、あなたの分はもうおわりね? 大丈夫?

 

 

「ん~~~? ん!」

 

「あれ、横に座るの? アメリアさんのところに行かなくて大丈夫? ここがいいの?」

 

「うん!」

 

 

そっか、ならちょっと待っててね。ほら次の良い子ちゃんたち? 一人一回までだからね? 途中で忘れてもっかい並び直すとか無しだからね? 私ちゃんと全員分覚えてるよ~?

 

 

「わーい!」

「わかった!」

「なでてー!」

「なでなで!」

「すきー!」

「もっか~い!」

 

 

はいはい、みんないい子ね~! あと君は二回目~! 覚えてるならもっと他のことも覚えるようにしてくださーい! ……あ、もしかして今の問答の間にほんとに全部忘れた? ったくしょうがないねぇ!!! ほらこれで最後だよ! ほらここか? 顎の下がええんか? はい、わちゃわちゃ~!

 

あぁ、なんかこう。この子たちをわちゃわちゃしてるとアニマルセラピーみたいでちょっとずつストレスが減っていくなぁ……。

 

 

 

 

「あははは!」

「たのしい!」

「すきー!」

 

 

 









〇ダチョウちゃんの評価(魔物編)

・土竜

「あむあむ。」
「おいしい?」
「……わかんない?」

「肉質としては高原の魔物の中では柔らかい方であるが、非常に筋肉質で固い肉と言っていいだろう。味もそれほど良くなく、ダチョウ以外の人類は調理せねば難しい獲物だと考える。しかしながらその大きさからか、群れからの評価は高くお腹いっぱいになれる存在だと言える。個人的に好みなのは頬当たりの肉。(超意訳)」

・オーク

「おいしい!」
「おかわりー!」
「もっと!」

「群れが初めて高原の外で食べた肉、非常に脂が多く大量に食べるにはあまり向いていない肉ではあるが、我らがリーダーであるレイス氏によると焼くことでその油を飛ばすことが出来るという。単純な肉質も柔らかく非常に美味であり、プラークの調理人たちに持ち込みたい食材だと言えよう。ただ、レイス氏に止められてしまったため未だ実現していない。(超意訳)」

・ワイバーン

「おいしい~。」
「うにうに~!」
「びろびろ?」

「オークよりも味は数歩劣るが、脂分が少なく非常に食べやすい肉。腹を満たせるまで大量に食べる、のであれば多くの群れのものがこちらを選ぶだろう。ただ、特徴的な食感である翼膜などは非常に人を選ぶ食材であり、我らがレイス氏もあまり得意ではないようだ。人間たちが魔物素材として使用する部位でもあるため、私たちが翼膜を食する機会は非常に少ない。珍味と呼べるかもしれない。(超意訳)」

・トレント

「まずい……。」
「ぺっ! ぺっ!」
「きりゃい!」

「ただの木材、とても食べられたものではないが、エルフのアメリア氏によると家具製作のための材料に成ったり、魔力を通しやすいことから触媒の材料、もしくは杖などの武器に加工されることが多いという。群れの方針としては狩ってもうまみがない存在のため、見つけても攻撃しに行く個体は非常に少ない稀有な魔物である。味はこう……、ぱさぱさしていてとてもまずい。(超意訳)」






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次回は王都で王様とお話出来たらいいねぇ。
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