Suguru May Cry   作:木野兎刃(元:万屋よっちゃん)

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いやぁ〜、呪術本誌激アツっすね。クライマックスなだけあってマジで過去1熱を感じます。

ヒロアカも終わったし、呪術もクライマックスでなんというか時の流れを感じます。



Mission18 開幕

乙骨が高専に入り、数ヶ月が経った。まともに喧嘩すらした事の無かったもやしっ子だった乙骨も、今ではそれなりに動けるようになっていた。

 

折本里香という特級の爆弾を抱えた乙骨は秘匿死刑が決まるも、悟と傑が後ろ盾についた事で中止となっていた。その間に実力をつけ、身にかかる火の粉を振り払えるようにならなければいけない。

 

その為に乙骨は日々厳しい訓練をしていた。

 

 

「ヘブッ」

 

 

「駄目じゃないか、乙骨。どんな状況だろうと出力を安定させられるようにならないと死ぬよ」

 

 

「夏油先生…………これで本当に強くなるんですか?」

 

 

乙骨が行っていたのは、映画を見ながら夜蛾が作成した呪骸に一定の呪力を流し続けるというもの。

 

安定して呪力を流しておかないと呪骸が暴れてしまうのだ。 

 

 

「何事においても基礎ってのは重要だ。いつかこの訓練に感謝する時が必ず来るよ」

 

 

「先生もこの訓練やったんですか?」

 

 

「学生時代はよくやったね。悟がよく邪魔してきてその度に喧嘩をしたものさ」

 

 

学生時代、実戦経験こそあるものの、基礎的な知識に欠けていた傑はその差を埋める為に乙骨が行っていた映画を見ながら呪力操作する訓練をしていた。

 

そして、暇な悟はしょっちゅう邪魔しておりその度に殴り合いの喧嘩をしていた。最初のうちは硝子も止めようとしていたが、無意味と知った後は2人を煽るようになった。

 

そして最終的には2人揃って夜蛾に怒られるまでがセットだった。

 

 

「おっと、そろそろ任務の時間だな。気をつけて行っておいで」

 

 

乙骨の同級生たちの中で単独で任務に行けるのは狗巻棘だけだが、学生は基本的に余程の実力者であるか、相性の良い任務でなければ単独で任務に行く事は少ない。

 

折本里香という特級の爆弾を抱えた乙骨を1人にする訳にも行かない為、尚更乙骨達は基本的にチームを組んで任務に当たる。

 

乙骨が出ていったのを確認した傑は久しぶりにオフであった事を思い出し、DVDのケースを手に取る。

 

 

「ふむ、これにするか」

 

 

リラックスして映画を見るという時間も中々取れなかった為、自分が思ってた以上にテンションが上がっていた傑。

 

口角が上がりきっているのを自覚出来るほど、気分の高揚を感じていた。

 

プレイヤーにDVDをセットし、再生ボタンを押す。高揚感を煽る音楽に、迫力がダイレクトに伝わる映像。

 

 

「……………………はぁぁぁぁぁ、本当に碌な事しないな」

 

 

傑が何かを感じ取るのと同時に傑の携帯に着信が入る。

 

 

「もしもし…………えぇ、気付いてます。すぐに向かいます」

 

 

DVDを片付け、テレビを消して大きなため息を吐く傑。肩を落としながら部屋を出るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乙骨は人生で最も緊迫感のある場面に遭遇していた。呪術に関わるようになってから、様々な呪霊や呪詛師を見てきたがここまで死を意識するような相手は初めてだった。

 

同級生達も臨戦体制を整えながら冷や汗を流しており、自分の感じている感覚が間違いでない事を証明してくれていた。

 

 

「お前ら雑魚では話にならん。五条悟か夏油傑を呼んでこい。」

 

 

乙骨達の前には大量の悪魔と呪霊を従えたアーカムが立っていた。

 

従えている悪魔や呪霊はそれぞれが二級上位若しくは準一級相当であり、乙骨達だけで捌くには無理な物量であった。

 

それに加えてアーカムから感じる異質な呪力の流れ。まだ未熟な学生達が死を意識するには充分であった。

 

しかし、それは無抵抗で怯え戸惑う理由にはならない。真希は大刀の柄を握りしめながら吼える。

 

 

「ふざけんじゃねぇぞ糞ハゲ‼︎うちの優太さん舐めてっと痛い目に合うぞ‼︎」

 

 

「そうだそうだ‼︎優太さんにシバかれたくなかったら一昨日来やがれ‼︎」

 

 

「おかか‼︎」

 

 

真希とパンダと棘が冷や汗を流しながらも乙骨を庇うようにして前に立つ。

 

 

「実力差が分からぬ程無知という訳では無さそうだかな。五条悟と夏油傑の教え子は粒揃いと聞いていたが、存外大した事は無いらしい」

 

 

「ハンッ、うちの馬鹿目隠しと素敵前髪に比べたらお前なんか1ミリも怖くねぇんだよ」

 

 

「突然変異の呪骸、呪言師の末裔に加え乙骨憂太という特級被呪者…………あぁ、禪院家の落ちこぼれもいたな」

 

 

「てんめぇ‼︎」

 

 

真希が踏み出したのを見てニヤリと笑うアーカム。周囲に控えていた呪霊や悪魔達が真希、パンダ、棘、乙骨達を同時に襲う。

 

 

「敵に乗せられるなといつも教えているだろう」

 

 

鳴り響く銃声によって呪霊や悪魔達は次々と姿を消していった。

 

そして、アーカムと生徒達の間に立つようにして傑が姿を現した。

 

 

「だが、私が来るまでよく時間を稼いだ。明日の小テストは無しにしてあげよう」

 

 

「夏油………………」

 

 

「下がってなさい。あとは私が引き継ぐ」

 

 

「教師姿が随分と板についてるじゃないか、夏油傑」

 

 

「無職のお前と違って私は忙しいんだ。帰って、羂索とやらのイチモツでもしゃぶってろ、このゲロカス野郎」

 

 

普段の傑と比べて余りにも下品な言い回しの傑に驚く生徒達。悟よりかは大人びた言動で比較的落ち着いている傑がチンピラでも使わないような罵詈雑言を言っているのが余りにも意外だった。

 

 

「学生の前で随分な口の聞き方じゃないか。そう邪険にするものでもないだろう?私と君の仲じゃないか」

 

 

「何しに来たのかさっさと話せ。さもないとお前の体を綺麗に折り畳んで、その頭をケツにねじ込んでやる」

 

 

「宣戦布告だ。来る12月24日に新宿と京都に呪いを放つ。私と貴様ら呪術師の戦争だ。私がこの国を終わらせ、今度こそ我が悲願を成し遂げる。死ぬ覚悟があるのなら止めにこい」

 

 

「サンタクロース気取りか?そんなに待たなくても今ここで終わらせてやっても良いんだよ」

 

 

「雑魚を庇いながらで私と戦えるとでも?」

 

 

「生徒達には勉強になるし、お前にはちょうど良いハンデになるね」

 

 

「やめておこう、お前と違って私は真面目なんだ。計画通りにやらないと友人に申し訳が立たない」

 

 

そう言うとアーカムの体は霧のように消えた。その後、武装した術師達が追いついて出てきたが結局出番は無しに終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乙骨達は念の為に任務を中止にし、学生寮で待機となった。そして高専に居た準一級以上の術師達で会議が開かれる事になった。

 

 

「相手はアーカムと名乗る謎の男。前に傑達が倒したという呪詛師だ。従えていた呪霊の強さを見ても我々に戦争を吹っ掛けるだけの実力はあると見て良いだろう。傑、あいつの狙い若しくは戦力はどれくらいか分かるか?」

 

 

東京校学長である夜蛾が進行役として会議を取り仕切る。

 

 

「わかりません。この所呪霊の発生が少なかった事を考えると相当な数の呪霊を溜め込んでいるでしょうし、羂索とかいう協力者がいるみたいです」

 

 

「相手の狙いも戦力も分からない以上致し方ないな。御三家とアイヌの呪術連に協力を仰げ。可能な限り戦力を整えて迎え撃つぞ‼︎」

 

 

そうして会議は進んでいき、当日の戦力の編成や一般人や負傷者の避難経路の確保など様々な事が話し合われた。

 

そして迎えた12月24日。東京・新宿に夏油傑を中心とした呪術師35名と夏油傑が使役する呪霊が200体。

 

京都には五条悟を中心とした術師55名で防衛に当たる事になった。

 

新宿と京都、二つの場所に巨大な帷が降ろされ、戦いの火蓋が切って落とされるのだった。




という訳で次回から百鬼夜行開幕です!!

傑が今回口が悪かったのは、折角のオフを邪魔されたからですね。傑のアーカムに対しての殺意はただでさえマックスなのに余計にムカつく事してきたのでマジでブチギレっすね。

傑が京都に呪霊を配備しなかったのは京都には御三家の術師が数多くいるので、難癖つけられたりするのを回避する為です。あと御三家自身、呪霊と共闘とか死んでもするか‼︎ってなったのもあるって感じです。

感想、コメント、質問などお待ちしてます。

次回からのエピソードどうしますか!?

  • 呪術廻戦0、乙骨くん編突入!!
  • デビルメイクライ4編(悟を出すかは未定)
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