一発芸でレベル7になった男。   作:ひつまぶし太郎

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まだ書いてる途中なんですが合計16000字を超えたので、一度区切っての投稿です。
後編か、中編は早めに出します。
三日以内くらいには。


第十三話。同類相憐・前

 

 

───お仲間。

 

その言葉に何よりも反応したのは、ゴーグルをつけた闇派閥の一人、ディックスだった。

 

「ハッ!何がお仲間だ圧倒的強者のくせに!むしろお前は、俺とお仲間だろうがぁ!抗えない血の衝動!憎悪!血の呪縛は俺たちを逃さねぇ!酒も女も薬も満たせねえ渇き!快感だろ〜!血に勝つってのはよぉ!他人を傷つけることでしか俺たちは満たされねぇ!俺に命令できんのは、俺だけなんだよぉ!」

 

ディックスは、バルカと同様ダイダロスの呪縛に囚われた人間だ。

クノッソスが憎い。

なのに血のせいで壊せない。

自分の意志に反して、手は動く。

そんな状況で覚えた快楽。

まるで人間のように泣き叫ぶバケモノたち。

人間じゃないくせに、人間に憧れるバカ共。

所詮生物としてまともな形で命を得たわけでもない、まがい物。

そんな偽物を蹂躙する瞬間の快楽に、ディックスはとらわれていた。

 

だからこそディックスは許せない。

自分の同類が、自分の敵に仲間意識を持つことに。

バルカが感じた共感。

それは無垢さ故の、生まれたその瞬間に消えない宿業を背負った者同士の共鳴だ。

だがディックスが持つその共感は、他人に平気で暴力を振るえて、血筋による苦労をしている(とディックスは思っている)ナズナが自分と同じであってほしいという押しつけであり、自分は異端ではなくまともだと思いたいだけの幻想だった。

 

血に勝つとディックスは言った。

だが果たして彼は本当に血の呪縛から解放されているのだろうか。

わからない。

わからないが、少なくともこの人はナズナと同類ではない。

欲望に目をギラつかせ、まるで獣のように涎を垂らしながら恍惚に浸る男を見て、ベルは断じた。

 

「それは違う…!ナズナさんはあんたとは違う…!」

 

「一緒だろうがァ!俺もそいつも暴力を愛して、他人への加虐を楽しむ獣だ!」

 

ナズナは最低だ。

基本的に人間性が終わっている。

すぐ酒に溺れるし、セクハラするし、本人がなんかほんのりエロいし、ナチュラルに他人を見下してるし、言動は煽り性能が高すぎるし、男女関係なく心の男根をイライラさせるし、毎日喧嘩してるし、トラブルを起こしてゲラゲラ笑ってるし、他人に迷惑をかけることに申し訳無さを感じないし、そのくせ無自覚に周りの性欲を煽るような言動と仕草をするし、家族に叱られると喜ぶし、構ってちゃんだし、全然尊敬したくならないし。

 

初心でヒーロー願望のあるベルからすれば、理解不能な存在だ。

 

だが、家族が大好きで、誰かのために怒れて、誰よりも人を助けてきた男が目の前の獣と同じだなんてことはありえない。

 

「違う…!ナズナさんは…ナズナさんは───!」

 

だから、ベルはありったけの想いを込めて叫んだ。

 

「ナズナさんはむしろマゾなバカだ!被虐性癖なんだよこのバカは!いじめられるのが好きで!逆境を愛していて!そのくせ甘やかされると簡単になつく…!獣は獣でも、ちょろいバカな子犬だ!」

 

「おい」

 

「ベル・クラネルにまでバカの悪影響が!そのとおりだけども!」

 

「え、お前もそっち?」

 

ばばん、と効果音がつきそうなほどのドヤ顔で言い切りディックスと戦い始めるベルに、フェルズは頭を抱える。

 

ナズナと関わった人間に現れるバカへの感染初期症状は、割と深刻なくらい進行していた。

先ほどとは違った種類の沈黙に耐えかねたのか、異端児の中でも比較的まともなリドが恐る恐る口を開いた。

 

「いやごめん、ベルっちの今の言葉って人類的にはフォローになってるのか?」

 

「なってるわけねえだろバーカ!おいそこのすでに戦闘に入ってこっちを見もしない白髪冒険者にフード野郎!人のことバカバカ言ってんじゃねーよ!つーかバカって言ったほうがバカなんですけどー!?おたくらのほうがバカなんじゃないですかねぇ!」

 

「そ、そうですヨ。どうしたんですかベルさん!?あなたハそんな汚い言葉ヲ使う人ではなかったですよネ!?ナズナ?が可哀想デス!こんな小さい子なのニ!」

 

割と普通にかわいがっていた後輩冒険者からの裏切りに涙目になったナズナに同情したのか、歌人鳥の異端児がナズナを抱きしめる。

ナズナはその異端児に見えないように邪念にまみれた笑みを浮かべると、むしろ自分からどことは言わないが、その豊満な一部分に顔を押し付けるように強く抱きしめた。

 

「あんた良い人だな!よ~し、俺今日から異端児になっちゃお。よろしくな!」

 

「誰ガヨロシクスルカ!レイニ近寄ルナバカ!信用デキルカ!トイウカナンダカ邪ナ念ヲ感ジルゾ!」

 

「なんでだよ冷てえなグロスぅ。仲良くしようぜグロスぅ。一緒に人間皆殺しにしようぜグロスぅ!特にエルフっていう奴らがいるんだけどさ、あいつらマジだりーんだよ。神聖な森、焼いてかない?」

 

「急な過激思想!」

 

「焼カナイシ、グロスぅノ“ぅ”ガムカツク!」

 

「セイレーンちゃんグロスぅがいじめるよぉ。もっと頭撫でて?」

 

「よシヨし……ハぁ、これガ、人ノ子供…こレが母性…?」

 

「おい…おいナズナ!正気か!?お前アラサーだろ!なにを堪能してるんだ!?」

 

「おっぱい」

 

「アラサー!?こんな見た目で!?」

 

「お前借金十倍な」

 

「全員の救出完了しました!」

 

「よし、なら班を分けよう。ここで待機し傷を癒す組と、ベルの助太刀に向かう組だ。あとからあいつも来るだろうが…」

 

まるでそれが自然だと言わんばかりに、ナズナは異端児たちとあっという間に馴染んでいく。

約1名、リドという名の常識人がツッコミにつかれたように肩で荒い息を整えているが、グロスすらもナズナに対する拒絶がゆるい。

 

不思議な光景だった。

モンスターと人間の共生。

ウラノスとフェルズが望んだ光景がそこにあった。

フェルズはレイの胸に顔を埋めて子供のフリをする最低な冒険者にキャラ崩壊を起こしながら蹴りを入れつつも、その景色に魅了されつつあった。

 

「あいつって誰?」

 

「ああそれが───」

 

リドから説明を聞いたナズナは、憐れむような顔で呟いた。

 

「そっか…ベル死ぬのか…いいお墓屋さん探してあげよう。お供え物はエロ本とパンツでいいよな」

 

「ダメだと思う」

 

「ダメかぁ…」

 

 

 

 

一方その頃、場所はナズナたちといたところから少し離れ、瓦礫を乗り越えた別の大広間。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()は一旦無視して、ベルはディックスへと突貫していく。

 

「───今までお前もそうしてきただろう?モンスターを仕留めて、金に変える。一緒じゃねえか!」

 

「がっ………!?」

 

ベルとディックスの戦闘は若干ベルが不利なままで、それでも致命的な傷をベル側が防ぎきることで拮抗していた。

 

呪詛を使ってステータスダウンしているわけでもないのに、レベルが一つ離れたベルとディックスがやりあえているのはなぜか。

 

それは簡単だ。

アイズに加えてナズナが、冒険者としての術を叩き込んだからだ。

防御の仕方、回避の方法、力の抜き方、衝撃の殺し方。

理屈ではなく勘と高いステータスに任せた強引な戦い方をするナズナに対して攻撃し続けることで、ベルは成長した。

いわば見取り稽古。

アイズのように攻撃してこない代わりに、ただひたすらに自分の攻撃が無力化される。

ベルの持つ全てを注ぎ込んでも、全てが無駄になるその虚無感と絶望感は正直トラウマものだったが、それでも最硬の防御はベルの血肉となっている。

 

あるいはそれは、ナズナがレベル1の時点でゴライアスの攻撃を限界ギリギリながら受けきって、パーティーの全滅を防いだように。

格上を食らって成長していく、強者の姿だった。

 

「……それ、でもっ……そうだったとしてもっ……!」

 

「?」

 

「リドさんたちは、ウィーネは、笑うことができる……!人を傷つけたことを後悔できる…!僕たちと同じように、涙を流せる!」

 

ベルはその真っ赤な瞳で、ディックスを睨みつける。

 

「手を、握ることだって!」

 

「てめえも、イカレちまったんだな」

 

ディックスが笑みを浮かべ、それと同時に一人のローブを着た男が気絶したウィーネを連れてくる。

 

「なら思い出させてやるよ!リトル・ルーキー」 

 

ベルの体を大きく吹き飛ばし、悠然と、まるで見せつけるようにウィーネへと近づいていくデックスに向かってベルは走り出す。 

 

「待て…!」

 

「問題だ。コイツの頭の石を剥ぎ取ったら……どうなる?」

 

ヴィーヴルの涙。

そう呼ばれるドロップアイテムが存在する。

少女の額、埋まっている紅石こそが巨万の富が約束された『幸福の石』。

その紅石が奪われた瞬間、竜女(ヴィーヴル)は凶暴化し、暴走する。

 

「止めろ!」

 

ベルは走る。

レベルの限界を超えた脚と言われるその敏捷の限界をさらに引きちぎって走る。

だが、間に合わない。

 

「だめ…っ、やめて!わたしが!わたしじゃあなくなっちゃう!」

 

「知るかよ。───じゃあな化物」

 

男の手が、少女の紅石をむしり取った。

 

 

 

 

ナズナたちが見たのはボロボロのベルとそれを嘲笑うディックス。

そして、大きく開かれた天井に向かって飛び出していこうとする暴走状態のヴィーヴル。

 

決別と失墜。

その二つを引き起こすターニングポイント。

暴走したヴィーヴルを庇ったベルは、町の人から石を投げられる。

大好きな人と剣を交える。

そんなあり得た未来、そんな悲劇を許さない男がいた。

 

「ま、て、や、こらぁぁぁぁぁぁ!」

 

ウィーネの体を鎖が絡め取り、地下へと引きずり落とす。

さらには逃げようとするディックスの胴体へと鎖が巻き付き、逃亡を許さない。

両手で別々の獲物を捕獲し、同時にウィーネが死なないように力加減を調節し、踏ん張るナズナの顔に余裕はない。

ウィーネへの配慮のせいで、同じ鎖で繋がったディックスを殺せないという状況に、ナズナは苛立ちを隠さずに舌打ちした。

 

「お前が地上にでたら色々ややこしくなるだろうが!」

 

「ナズナさん!」

 

「ベルてめー、なに雑魚相手に這いつくばってんだ!はよ決着つけろ!んで手伝え!殺さない範囲の全力だと、押し留めんのが精一杯なんだよ!片手だと結構きつい!」

 

「ナズナ…!」

 

「おいフェルズぅ!これで借金チャラだよなぁ!あぁ!?」

 

「ああ!むしろ、私がなにか美味しいものを奢ってやるとも!」

 

「肉が良いなぁ!あと酒ぇ!女ぁ!」

 

「凄い漢だ…」

 

「欲望マミレダナ」

 

身動きが取れないディックスは、ベルによって叩きのめされる。

そして、暴れるウィーネを全員で抑え込む。

かくして悲劇は食い止められる。

 

「ベ、ル…ごめん、ね?」

 

「大丈夫っ、だいじょうぶ、だから……!僕は平気だから…!」

 

「なんだよだからだからって。からだにピース、全てオールグリーン。ハッピーエンドで良し、だろ」

 

「いやナズっちそこは空気読んでくれよ…」

 

「えー、俺頑張ったのになぁー。自分の名誉とか特に賭けた気はないけど、なんかこう…色々掛けて頑張ったのになぁ?お役御免になった途端これですか?かー!っぱ、人間ってのはよぉー!お前ら、最低だぜぇ〜!」

 

「いやナズっちが人間だろう!?」

 

「違うが?」

 

「え…」

 

「俺の名前はナズナ・レイ・スカディ。そんな芸人みたいに呼ぶなよ。セイレーンの息子なんだから。よろしくな!」

 

「私が産みましタ!」

 

「あ、ダメだこの二人混ぜるな危険だ」

 

「今度は、たすけてくれるひとが、こんなにいっぱいいたよ…?ベル、大好き…!」

 

「うん……!」

 

「ウム」

 

「いやグロス、ウムじゃないんだよどう収拾つけんだこの状況!つーか早くしねーとあいつが来ちまうぞ!」

 

「あいつ…?」

 

だが、ベル・クラネルの冒険は終わらない。

 

「再戦を───」 

 

 

 

 

 

 

冒険が始まった。

一時的に機能停止したクノッソスの壁をぶち破って突き進んできた一匹の雄牛。

何度も何度も夢を見たというその雄は、ただベルだけを見ていた。

かつて己を降した強敵を。

恋い焦がれた宿敵を。

 

天井をぶち破って、真っ向から戦う二匹の雄を見送ったナズナは、フェルズに向かって笑いかけた。

 

「よし、フェルズ。今のうちにずらかるぞ!」

 

「人の心とかないのか?感化されたりそういうのは…助けたり…」

 

「ばか野郎!むしろここまでやったことに感謝しろよ!」

 

「ありがとう…しらないお兄さん…私なんかのために…」

 

「…バカヤロー。ナズナと呼べナズナと。お前みてえなガキは大人に守られてりゃ良いんだよ!」

 

ナズナは、疲れきっているウィーネを担ぐと、立ち上がる。

ぶっきらぼうにウィーネの頭を撫でる、なぜか親近感を覚えるその男の新たな一面を見て、異端児たちは少し目を見開く。

どうやらベルの言う通り、ただ頭のおかしい奴というわけではないらしい。

…相変わらずレイに後ろからハグされた状態だったが、異端児たちは全力で見て見ぬふりをすると心に決めていた。

同胞が幸せそうならそれでいいじゃないか。

なんだか理解できないけど、レイの人を抱きしめたいという願望が思わぬ形で叶ってるし、と。

 

「…状況を教えてくれるかな、ナズナ」

 

「…げぇっ、フィン!?」

 

だが、見るからに実力者揃いの冒険者たちが部屋へと駆け込んできたことで、全員に緊張が走る。

ほとんどの人間は、ナズナがじゃれている光景を前に唖然とし、次いでモンスターが喋るという異常事態に顔をしかめる。

ベートなんかは、まるで人間のような表情と仕草をするモンスターたちをすぐにでも殺したいと思いながら、ブーツを苛立たしげに踏み鳴らした。

だが、それでも()()()()踏みとどまった。

状況を理解する前にナズナとやり合うのは下策と断じたからだ。

 

ほとんどの人間は思考が停止していた。

ベートは踏みとどまれた。

ティオナはよくわかんないけどナズナが懐いてるなら大丈夫でしょ、と楽観的に眺めていた。

ティオネはこのあと約1名が暴走することを見越してどうしてくれんのよ!とナズナにキレた。

フィンは冷静に辺りを見回し、ガレスは強敵の気配を感じて戦いたいと疼き、リヴェリアはナズナを信じていた(後方理解者面)

レフィーヤはレイへの嫉妬で般若になった。

 

そして。

 

「…なんで…!ナズナ…!?」

 

アイズは飛び出した。

 

「まぁ、そうなるよな。知ってた」 

 

発生したのは竜巻だ。

大地と風の死闘だった。

文字通りの命の奪い合いだった。

レベル7のレベル6。

オラリオでも上澄みの二人の奏でる剣戟は、周りに否が応でもどちらかの死を意識させる。

 

互いに魔法は付与魔法一つ。

互いに精霊に縁があり、同じ神と契約し、血の繋がった家族がいない。

モンスターを殺すため。

仲間を守るため。

目的は違えど、ただがむしゃらに強さを求めた二人。

 

何から何まで、とまではいかないが。

互いに共感を覚えるには十分な共通点にまみれた目の前の相手に、アイズは迷いを振り払うように本気の剣を向けていた。

 

「そこをどいて…!」

 

「わかるぜ、その殺意。血管ブチ切れそうなほど憎いよな。苦しいだろ。自分の身体が燃えて灰になりそうなほど熱い感情ってやつは、なかなか消えねえもんだ」

 

「わかる?なら、なんで邪魔するの!」

 

「なんなら後ろのこいつらだって共感してくれるぜ。夢を奪われる気持ち、家族がいない喪失感、泣いても助けてもらえない絶望感、仲間への思い。心があるのは同じだぜ、俺とあいつら。だから、それでもコイツラを否定して、殺すなら…まず俺を殺せ」

 

「違う、違うでしょ!?ナズナは同じなんかじゃない…!」

 

アイズにはわからなかった。

思春期を迎え、昔ほど仲睦まじい関係ではなくなったとは言え、ずっと自分に道標のように背中を見せ続け、フィンたちとはまた違った距離感の大切な家族。

そんな相手が自分を拒む理由が、そしてその疑問から生まれる自分は捨てられるのかという恐怖が、アイズをより激高させる。

 

「そうか?見た目が同じ種族にも馴染めずに、中身は違って、その種族の真似なんかしてみたりして、それでも虐げられて、あくなき理想だけを眺め続けて、本当になりたかった存在にはなれないのに?俺は家族を手に入れた。同類の俺だけ先に願いを叶えたんだ」

 

「なにを、言っているの……?」

 

「教えてやるよアイズ。俺が…俺がどんな存在なのか」

 

ナズナは、完全に本気の攻撃を受け切られて息切れし、ナズナの追い討ちのような言葉で思考が停止して動きを止めてしまったアイズと、その後ろの全員を見回すようにして魔法を解いた。

 

「これはお前らが俺と殺し合うための覚悟を決めるための猶予だ。せいぜい長尺で喋ってやるから、殺す準備だけしとけ。話はべつに聞かなくて良い」

 

普段の様子と異なるナズナに怯むロキ・ファミリアの面々の中で、4人だけが笑顔だった。

 

「とっくに覚悟は決まってるさ。君の団長だよ、僕は」

 

「…はん、どうだかな」

 

「がはは、もったいぶったんじゃからさぞすごい話なんじゃろ?」

 

「やめろ!ハードルあげんな!話すタイミングがなかっただけだよ!バカドワーフ!」

 

「ふっ、ナズナ。怖がることはない。私はお前の母で、姉で、嫁で、娘だからな。身の上話、しっかり聞かせてくれ」

 

「いや違うが」

 

「兄さん大変です!ポップコーンとコーラがありませんよ!」

 

「お前ほんと最高だな!」

 

人類とモンスターの共存の可能性。

本来とは形の変わった都市崩壊のシナリオ。

 

すべての歪みの起点であるナズナ。

その過去が、今語られようとしていた。

 

 




今回も最後まで読んでくださってありがとうございます。

プロットはできました。
休日だけでなく仕事終わりもなんとか書き続けて最終回まで出来次第即更新を頑張っていくので、どうか卑しい私めにいつも以上に温かいコメント、心に優しい高評価、ここすきをお願い致します。
そして、次回誰得シリアスをお待ち下さい。
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