今回で新人くんとシズクの出会いを掻き切りたかったのに予想外に内容が増えました…
シズクは間に合うのでしょうか?
ドシン……ドシン……
真っ暗な中、聞こえてくる"何か"の足音。
職員達の叫び声が響く中、耳につけている通信機から管理人から避難指示が聞こえてくるが、俺のは全く意識していなかった。
ギィィ……ギィ…
頭の中でずっとこの言葉が回っている。他の事が何も考えられない…
俺が灯りの元に行こうとすると、俺たち新人の教育係が腕を強く掴んで何か叫んでいる。
構わずに灯りの元へ進もうとした途端、強引に後ろに引っ張られた。
急な事で対応できず、俺は尻もちをつき、逆に教育係が前に出た。
そして、いつの間にか目の前に来ていた、"大きくて真っ黒なナニか"によって、教育係の頭が食いちぎられた。
「……っひ!」
顔にかかった教育係の血で、意識が覚醒してしまった。顔が涙や鼻水に濡れ、下半身に生温かさを感じるが気にしてはいられない。
"大きくて真っ黒なナニか"がこっちを向いてその牙だらけの口を開いた。
「あ…あぁぁ……………………………グェッ⁉︎」
絶望していた俺の首元を急に誰かに掴まれ、勢いよく引っ張られた。
「死んでしまうにはまだ早いと思うなぁ、新人くん。」
【安全チームへネコチーム出動命令が出されました。付近の職員は、直ちに近くのチームへ避難してください。】
脱走している大鳥の影響で、停電しているエリアを、たくさんの職員がエレベーターへ向かって混雑している廊下を、白いフードを被った少女が人の波を掻き分け逆走している。
シズクだ。
走りながら耳の通信機から管理人の指示を仰ぐ。現在施設内を脱走しているアブノーマリティの位置情報を確認してみると、見事に2体とも遠い別の位置にいるらしい。
「う〜ん、大鳥も案山子もかなり遠そうだね…比較的に近い案山子の方から先に片付けるよ。」
先に鎮圧すべきエm…対象を定め、職員が避難して少なくなった廊下を全速力で駆け抜ける。
「(F-01-87、知恵を欲する案山子…確か慎重が高い職員が作業をすると脱走しちゃうから専用の職員が直ぐに鎮圧できるようにしている筈なのに。そう言えば、管理人が新人が入ったって言っていたし、作業結果が悪かったのかなぁ…。)ってヤバい!」
廊下の端に案山子が立ち止まっているのを発見した。
しかも目の前には逃げ遅れた職員に頭部の藁を伸ばしている…このままだと職員の脳が吸われて使えなくなってしまう!
「この距離だと普通の武器じゃ届きそうもないや…けれど、私には関係ない!」
太ももにつけたナイフホルダーからナイフを取り出し案山子に投げつける。通常では届かない距離でも、
私が投げたナイフは、案山子ではなく、案山子が職員の頭部に伸ばした藁のストローを切り裂く。そしてその勢いのまま、案山子の体を殴り飛ばして鎮圧、職員から引き剥がした。
「ここの職員は皆んな避難したよ。君以外に残っている職員がいるか知ってr「"あぁぁぁぁ…"」って待ってどこ行くの⁉︎」
どうしよう…助けた職員が徘徊性のパニック起こしてる……仕方がない。
「……フグゥ⁉︎」
取り敢えずパニックを起こした職員のみぞおちを殴って気絶させる。この職員と案山子は…後でやって貰えばいっか。
気絶させた職員を壁にもたれ掛けさせ、次のエモn…ゲフンゲフン収容対象である大鳥の元へまた全速力で走る。
ーシズクくん急いでくれ!今大鳥に新人教育係が殺された!近くの新人に逃げるように言っているけど動け無さそうなんだ!
…………間に合うかなぁ、これ…。
書けたのぉ!
非公開にする前に書いた内容と近いものを書けたと思う…だいぶ変わったけど。
次回で私が最も登場させたかったキャラを出して見せる。
あと案山子、お前の出番はここまでだ。