マリー、ママになる 作:新任曇らせ隊
マリーってどんな立ち位置でも成立する存在疑惑。
※主人公はマリーじゃないです。
どうでもいいですがキヴォトスに赴任して約二週間くらいです。シナリオは最終の2章まで読んで止まってます。レベルが足りん。まだ46です。
祈りを捧げ、世の人々と平和を思いシスターとしての務めを果たす。しかしそんな日々の中、何時しか私の傍らには不思議な存在がいるようになりました。
人としての言葉にするには難しいですが「ミー、ミー」と鳴いているような声を出す彼は私の背負う鞄の中から幾つもの手を伸ばし、"構ってほしい"と言うように肩を叩いてきます。
しかし決して甘えてくるだけではなく、私が他の方の相談を聞く際に相手を気遣い、励ますように振る舞う。多くの人には驚かれる風貌ではありますが、諦めず人々のために努力し続ける姿勢はとても貴いもの。
思いがけず、彼を迎え入れる事となった自分としては面倒を見きれている自信はありませんが、私は彼を良く思っています。それが彼の親代わりとなった事に因るものかどうかは分かりません。でも共にいることでしか分からないこともあります。
彼は私と共にいることに喜び、私のため、そして私と関わる人々にためにどんな時でも祈りを忘れないよう励んでいる。トリニティではその風貌からあまり歓迎されず同じシスターの中でも決して歓迎されているわけではないと言えます。
サクラコ様やハナコさん、ヒナタさんのように彼と触れ合い、その心根を知る方からは快く受けいれていただいていますが、まだまだ彼を認めていただく道のりは長い。
私に出来ることは多くありません。ですが彼と共に祈り、共にある事は出来ます。
それが真に彼のためであると断言する事は出来ませんが、そう思うことに必ず意味はあるはずです。
☆☆☆
それはある日、私が寝付けなかった時にやってきました。
キヴォトスに存在する学園の中でも指折りの大きさを誇る、トリニティ総合学園のシスターフッドへの所属が決まった日の夜、私は中々寝ることができず、意識が覚醒したままでした。
こんな夜遅くまで起きていることは今後シスターとして生きてゆくために必要な規則正しい生活に反している、と理解はすれどもどうすることもできず、いっその事夜風にでも当たれば良いのではないかと部屋の外へと抜け出しました。
当然学園の規則があるため、学園の外には出ることはありませんでしたが、普段見ることのない暗闇の中を少し歩くという行為はある種"背徳感"と言うのでしょうか、心地よさを感じました。
私はシスターとしての自分を忘れ、ただ夜空を眺めていました。するとふと夜空に一筋の光が瞬きました。
明るい白色とも赤色ともとれるような光は、私へとだんだん近づいていき、危機感を抱く頃にはその大きさがはっきりとわかるところまで迫っていました。
「あぁっ」と声が思わず零れ、足が自然と後ずさりを始めるも遅きに失しており、動かぬ私へと落ちてくる。
しかし寸でのところで輝きは失われてゆき、勢いを失ったかのように私の足元へと落着しました。唖然とした私は体を動かすまで意識が至らず、固唾を飲んで落ちてきた物体を凝視していました。
すると不意に物体が揺れだし、ピシピシと音を立て始めました。丸い形の物体は表面が次第に罅割れ、まるで卵から雛が孵るように頭頂部分が弾けて周りに破片が飛び散りました。
そして中から何か湿っているような、言うなれば水ですっかり濡れてしまった布が地面に落ちた時のような音がなり、穴が開いた部分から何本もの紐のようなものが出てきました。
私はその時、一瞬でも抱いた好奇心よりも恐怖心のほうが勝り、体が震えて仕方がありませんでした。
初めての未知との遭遇。キヴォトスの外より飛来せし存在。無意識に手がホルスターへと伸びてゆくも、寝れずに部屋を出てきていた事を失念していた私は、あるはずのものがないことに焦りを感じ、必死に普段は使うことのない銃を探していました。
そんな端から見れば滑稽な姿を晒していると、未知なる存在は何かを探すように少し高い鳴き声を出し始めました。
「ミ゛ーミ゛ー」とまるで赤ん坊の産声にも似た声。私はそれを聞くと、不思議と心は落ち着き始め、むしろ不安がる生まれたばかりであろう来訪者を助けてあげたい衝動に駆られました。
何も疑問は抱いていませんでした。初めの恐怖も焦りも全てが吹き飛び、新たなる命を祝福したい。今思えば操られていたのではないかと不安に思えてしまうほど私は使命感に追われていました。
未知なる存在に近づいた私は、その卵の殻であろうゴツゴツとした岩の塊を覗き込み、何も躊躇わず手を入れ、中で鳴いている子を抱え上げました。
すると抱え上げられた存在は鳴くことをやめ、恐る恐るといったように触手を伸ばし、こちらの顔に触り始めました。
始めはひんやりとしているが、少しづつ触手に流れている血液の温かさを感じ、表面の吸盤は確かめるように緩く吸い付いてくる。
こそばゆい感覚に思わずもじもじしてしまうが、それを引き起こしている張本人は安心してきたのか、先程とは違うトーンで"ミーミー"と鳴き出しました。
同時に触手の塊のような中央部の丘のように膨らんだ部分で一つの大きな眼が開かれ、こちらを見つめてきました。
私は綺麗な眼だと思いました。暗闇の中で薄いピンク色に光る眼は一つだけしかないためか、人のそれよりも大きく形も楕円ではあるもの円形よりの形。
それ以上に良く見えたのはこちらを見つめる眼から、幼子が親を見るような純真無垢な気持ちを感じたからです。
生まれたばかりの彼にとって親を探して鳴き、自分が生まれたと主張していたところに現れた存在。そして自分を卵から引っ張り出し、抱えた私は親に見えたのでしょうか。
刷り込みという単語をどこかの書籍で見た覚えがあります。鳥などの生き物は卵から生まれて始めて見る存在を親であると認識するそうです。
勿論この来訪者が同じであると言うことは出来ませんが、それ以外にわかることをないため、そう思うことにしています。
この時私は彼のことを今後、面倒を見ることになると深くは考えていませんでした。彼の眼の周りを撫でながら、とりあえず連れて帰ろうということで頭が一杯だったとしか言えません。
若気の至りと言うには浅慮が過ぎると今では評することが出来ますが、後悔はしていません。こうした彼との出会いが今の自分を支えているのであり、シスターとして活動する原動力の一つになっているのだから。
☆☆☆
どうも皆さん。シスターマリーに拾われて名実ともにマリーママの子供になった触手(元人間)です。こうなった経緯については話せば長くなる、と言っても山なし、落ちなしの中身しかないから面白味には欠けるけど。まぁ取り敢えず箇条書きにでもしようか。
寝て起きたら暗闇
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寝過ぎたかと思ってるといきなり衝撃
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すわ地震かと身体を動かすと何か感覚がおかしい
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とにかく明るくしようと動き回っていると天井が吹き飛ぶ
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びっくりこいて声が出るも甲高い人外っぽい声
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外に出ようともがいていると誰かが近くに来て持ち上げられる
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こえーから触って見ると人っぽい
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目が開いてなかったから開けて見ると、目の前には月夜に照らされるブルアカのマリーの顔
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マリーに引き取られ聖母マリーの子供になる ←イマココ
大分現実的に無理があるというのは承知済み。正直、人外化・ブルアカ来訪・マリーのママ化とか色々と情報過多過ぎる。自分の趣味で書いてた二次創作でももうちょい普通のジャンルで書くぞ。
百歩譲ってブルアカの世界に飛ばされるのは良いとしよう。先生になってれば何とかなりs…あーいやー何とかなるか分からんなぁ。
あんな変態と聖人の間を反復横飛びしている大人になれる気がしない。所詮俺は現実にも大体いる普通なようで微妙におかしい人間でしかないし、比較したら話にもならん。
じゃあ人外化はと言うと、うーん評価に困るというか何というか。
どんな人外になれるか自分で決めることができなるなら考えようもあるけど、こんなタコのなりそこないみたいな頭足類亜種じゃあねぇ。
しかも目も一つしかないとか、口がタコみたいな場所にあるとか不便すぎる……。
身体を動かす分には感覚でどうにかなってる感はあるが、どうにも力を引き出せている気がしない。
慣れない身でお手本もない運動をさせられている気分である。実にグロッキー。
ただ常に聖母マリーに心配されるし、可愛がってもらえるのはポイント高い。なんだこの二次元にしかいない良い子!?あぁーママに甘やかされるじゃー。
「ミー、経典の下にある本を取ってくれますか」
『ミ"ー』
ーはーい、ママ
鞄の中から触手を使ってママが最近読み始めた育児の本を取り出す。段々慣れてきた触手の操作ではあるがやはり手が二本から増えたことは違和感しかない。
現状感覚で動かしているに過ぎないから昔のような微調整がしに難いし、マルチタスクをするには俺の処理能力が足りない。
「ありがとうございます、ミー」
『ンミュー!』
ーママの微笑みナデナデさいこーだぜー!
いちいちママは俺を喜ばせてくれる。こんな可愛い子がナデナデしてくれて、挙げ句に微笑んでくれるとか現世で経験したことないんだが?何か考えてても全部吹っ飛ぶわ。
「……ふふっ」
『ミー?』
ーどしたのワサワサ
「んん、いいえ何でもありませんよ」
ンンンンン何ですかなその可愛さしかない反応は。本を受け取ったらそのまま俺を引き寄せて抱き抱えるとか、俺を萌え殺す気か。実にいい感触だ。
「今日は古書館の整理を手伝うことになってます」
「無理はせず出来る範囲で頑張りましょうね」
『ミーミー』
ーアイアイ、マム
この後ママと少し戯れてから本の虫(ウイ)の巣の整理に向かった。
主人公は今のところクソザコですが、最終到達点はクライシスレベルを予定。ハッピーエンドにはします。
反応次第で連載になる……と思いたい。