マリー、ママになる   作:新任曇らせ隊

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普通にやる気が死んでました。

論文とか書いてるときもそうなんですが、一度やる気がなくなると、さあやるかって中々ならないんですよね。


それはそうとvol.5が公開されましたね。

ある分は見ましたが、ユカリが属性過多。戦闘時のモーションも射撃とリロードが雅すぎる。


早いというかほとんど触ってませんが、アビドス編は触るとこないのでこれで終わりです。

次回からパヴァーヌ入ります。




第六話

 

 

 

「連邦捜査部への出向……ですか?」

 

 

 朝の挨拶を含めたシスターとしての活動を終え、午前の活動のための準備をしていたところ、突然サクラコ様から呼び出しがありました。

 始めは一体何事だろう、とミーと共に不思議に思いながらサクラコ様の下へと参上しましたが、部屋に入るなり開口一番に言われたことが、連邦捜査部への出向についてでした。

 

 

 連邦捜査部 S.C.H.A.L.E(シャーレ)

 

 

 二月ほど前に発足した組織であり、通常の部活よりも大きな権限を有しているとされます。発足と同時に当時キヴォトス全体で起こっていた問題、その収拾に尽力された大人の方である先生がトップと言われています。少なくとも連邦生徒会から発表された情報ではそうでした。

 

 初めて会ってから時たまにお会いするコユキさんの話によると、ミレニアムの方々もここ最近は急増した問題の解決に追われていたらしく、「いい気味ですよね~」とコユキさんは笑っていました。

 

 そして「皆が忙しいから監視が緩くて最高ですね、このままでもいいんですがねぇ」とも言っていました。

 しかしながらその後、鬼の形相をしたコユキさんと同じくらいの背丈の方が、コユキさんの顔を片手で掴んで連れて行きました。その時は「ふぎぅぁぁあああ」と何か動物が潰れたような声を上げていましたが……。

 

 それ以降コユキさんからの連絡が途絶えているのですが、大丈夫なのでしょうか。

 ミーはどことなく、何時ものことだろうという雰囲気で気にしていませんが、私としてはコユキさんの無事を祈らざるをえません。

 

 

 話が逸れてしまいましたね。

 

 

 話を元に戻すと、シャーレに関してはあまりそのような組織に対する知識のない私でも、その活躍はある程度は聞き及んでいます。近頃は人助けを中心に活動を行っているようで、同じく人々の一助となれるよう、日々努力する私としても素晴らしいものと思っております。

 

 しかしながら何故、このように唐突に出向の話となったのでしょうか。いつもは挨拶と共に手を差し出すミーも、今回ばかりは静かに鞄の中に入ったままですし……。

 何よりもシスターフッドは、シスターとしての他者への奉仕以外、対外的な干渉をできうるだけ断っていたと記憶しているのですが……。

 

 

「そうですね、マリー。とにかく席に座ってください」

 

「あっ、はい。すみません、失礼いたします」

 

『ミーミー?』

 

 

 促されるまま、鞄を降ろしてから抱え、サクラコ様のデスクの前に置かれている椅子に着席する。

 鞄の中で何やら考え込んでいるミーの目元を軽く撫で、ミャーという声を聞きながら、改めて顔を上げると微笑むサクラコ様がこちらを見つめていました。

 

 

「ミーは元気なようですね」

 

「はい、それはもう何時も変わらず、ですね。ミーもサクラコ様にお会いできて嬉しく思っているかと」

 

『ミッミ!』

 

「ふふっ、それは何よりです」

 

 

 少し落ち着いたのか、ミーは元気よく鞄の中から体を乗り出し、触手を一本サクラコ様の前に差し出す。サクラコ様は笑顔のままミーの触手を取ると、軽く握手を行いました。

 するとミーは握手に満足したのか、鞄の中に戻り、半分だけ体を外に覗かせ、話を聞く態勢になりました。とても察しのいい子です。後で目一杯撫でてあげましょうか。

 

 

「では、そちらも宜しいようですし、より細かく説明しますね」

 

 

 それからサクラコ様は今回のシャーレへの出向の件について、経緯から話を始めました。

 

 今まで外部に関してシスターとしての務めを果たすこと以外、不干渉を貫いて来たが、連邦生徒会の生徒会長の失踪を機に、シャーレの発足や各学園間の動きが変わりつつある。

 そのため今一度、外交方針の転換を行い、シスターフッドとして人々のために出来ることを模索し、組織としての意識を改革していく意図があった、とのことです。

 

 故に、本来は今回の出向はサクラコ様ご本人か、ヒナタさんが行く手筈であったとのことですが、やるべきことと立場故に身動きが取れず、代人を送るとしても誰を送るか決めかねていた、ということらしいです。

 

 では何故私が呼ばれることになったのか、というと、現状受け持っている重要性の高い活動が全体的な比率の中で少なく、尚且つ出向してもある程度時間の都合が付きやすいからだそうです。

 

 最終的な決定権は私に委ねられているため、あくまでも提案であるとサクラコ様から伝えられはしましたが、私としては渡りに船かもしれません。

 

 確かに私の活動も人助けでありますし、実際受け持っている中身としても、皆さんの活動からすると自由が比較的利きやすい、ということは間違いありません。

 

 ここ最近は少しずつ知られてきたとはいえ、相談自体は未だあまり多くはないので……。

 出向という形で、対外的に知られているシャーレの人助けに関わることができることはより多くの人のためになると言えます。

 

 

「前もって言いますが、決して消去法でマリーに今回の話が来たわけではありませんよ」

 

「私個人として、マリーの最近の活動を評価し、他の方からの良い評判もあったからです」

 

 

 サクラコ様もさすがに、今の説明では誤解を招くと思ったのでしょうか。ですけど私は特に気にはしていません。

 

 

「はい、大丈夫です。私としてもより多くの人々の助けになれるのであれば、喜んで」

 

『ミム!』

 

 

 元より、人助けの提案を拒絶するつもりはありません。

 シスターとして未だ未熟な私ではありますが、シスターの当然の行いを忘れるほどではありません。

 

 私は話を聞く中で意志が固まりましたが、最後の懸念であったミーの意志も大丈夫そうでした。元気に返事を返し、やる気十分なようです。

 

 

「ふふっ、頼もしいですね」

 

「我々としても今回の出向のような件は、あまり前例のないことですから」

 

「その先駆けとして、マリーには期待しています」

 

 

 その後サクラコ様から、必要な手続きはこちらで済ませ、それ以外の本人が行うべきことに関しては、日を改めて渡されると説明を受けました。

 シャーレに関しても、

 

 

「シャーレに関するより細かな説明は、向こうに行ってから聞くことになる、と通達されているので大丈夫です」

 

 

 と出向に際して必要な事柄はほとんど私がやるものがなく、突然のことではありましたが、正式に私のシャーレへの出向は行われることになりました。

 

 

 しかし部屋を出る間際に、サクラコ様から伝えられた、

 

 

「出向初日は、所定の場所である方々と合流してから現地に向かってください」

 

 

 ということは一体全体どうゆうことなのでしょうか。

 

 

 

 

 

★★★

 

 

 

 

 

「ええ!?途中で合流する方ってマリーちゃんだったんですか!?!?」

 

 

 そうして後ほど渡された紙に書かれていた場所に向かった私を待っていたのは、ミーが取りすぎたぬいぐるみを引き取ってくださったヒフミさんでした。

 なぜ5、と大きく書かれた紙袋を被っているのかは分かりませんが、合流する方が見知った人であったことは幸運でした。

 

 ……合流したのは良いのですが、どうしてヒフミさんの他にもいらっしゃる方々は榴弾砲を用意しているのでしょうか。

 今向かっている場所もシャーレの本部がある市内ではなく、郊外へと向かっていますし……。

 

 

「えっとヒフm「い、今の私はファウストです!」あっ、はい」

 

「す、すみません。シャーレへの出向となっているマリーちゃん以外は色々と問題がありまして……」

 

「問題、ですか?」

 

 

 そう言いながら、ヒf……ファウストさんと他のトリニティの生徒の皆さんは、郊外の砂塵が舞う砂漠で榴弾砲の準備を始めました。

 

 正直なところ今から一体何が起こるのか、大体の予測はつきますが、あまりにも唐突過ぎる上に、事態が呑み込めません。

 一体全体この砂漠での砲撃準備とシャーレへの出向は、どんな関係にあるのでしょうか。

 

 

「マリーちゃんは聞いていないのかもしれませんが」

 

「実は今回は屋外授業の一環という名目で、アビドス高校の対策委員会を支援することになっているんです……」

 

「で、ですがトリニティ総合学園はこのことに何の関係もありません!」

 

「シャーレへの出向となっているマリーちゃんについてはよく分かりませんが……」

 

「シャーレの先生が今、指揮を執っているようなので、一応シャーレの職務のために来たとの解釈でいいんですかね……?」

 

 

 つまるところ、私の出向が決まる前から先生は何らかの問題に巻き込まれていて、その支援を非公式ではありますが、トリニティとして支援する。

 そこにちょうど出向が決まった私がいたから一緒に送られた、という認識でいいのでしょうか。

 

 

「ええっと、あまり私としても言えることはないのですが、出向中であれば問題はない、のですかね」

 

「わ、私に言われても分かりかねますけど、ナギサ様は大丈夫だと言ってました」

 

『ミーミ……?』

 

 

 支援の最終決定を下したティーパーティーの御方が、大丈夫と言っているのであれば問題はなさそうですが、ミーが怪訝な声を上げている点は心残りです。

  しかしながら今の私にできることなどはなく、一先ず今から行われる支援砲撃を眺めていることしかできそうにありません。

 

 

「地点よし、時刻よし、装填よし」

 

「……では、砲撃開始です!!」

 

 

 その後は強い日差しが照り付ける中、大きな音を立てながら発射され、排莢された砲撃の名残を眺め続けました。

 

 続く砲撃の中、駐退機は必死に衝撃を押し留めますが、発射を重ねるごとに砂漠の地へと少しずつ沈み込んでいきます。

 

 それから凡そ10分弱ほどでしょうか、支援砲撃は続きました。

 

 

「皆さん!あと一射で今回の砲撃は終了です!!」

 

「最後の砲撃後、速やかに撤収の準備をー!」

 

 

 目標が達せられたと認識したのか、ヒフミさん……ではなく、ファウストさんが給弾の合間に、声を大きくしながら砲撃の終わりを伝えました。

 

 

「マリーちゃん、せっかく来てくれたのにすみません……」

 

「いえ……私は今回の支援に関しては何も知りませんでしたし、砲撃に関しても何もできませんので………」

 

 

 ファウストさんは申し訳なさそうに謝ってきますが、実際問題、私は何もできなかったし、やろうとしてもできないので、謝罪される必要はありません。

 むしろ皆さんの無事を祈ることはできたのに、それを忘れて棒立ちのままであった私に問題があります。

 

 

「私たちはこのまま撤収しますけど、マリーちゃんは大丈夫ですか?何か忘れたものとか…」

 

「初の出向日であることを除けば特にはありませんが、強いて言うのであれば……」

 

 

 そういえば気にしていませんでしたが、やけにミーが静かですね。近くで砲撃の音がしていたとはいえ、何一つ声が聞こえてこないのは異様です。

 

 

「ミー、大丈夫ですか………ミー?」

 

 

 返事がしない、と思い、急いで鞄を下ろして覗き込むと、ミーが目をxにして萎んだ風船のようになっていました。

 

 

『…………ミュー』

 

「ミー!?大丈夫ですか!!」

 

 

 

 

 

 

★★★

 

 

 

 

 

 皆様どうも、未来のえり~と触手、みーですわ!

 

 

 恥ずかしながら、今日は身共の醜態を晒してしまいまして………いやこの話し方、すげー話し難いな。

 

 もういいや普通にしよう、普通に。

 

 

 今日はいつものようにママに引っ付いて外に出かけたんだが、予想に反して色々とおかしい事態に見舞われたわ。

 

 まず第一にシャーレに行くことになってたのに、なしてvol.1の第二章にさり気なく関わることになったのか。

 

 覚悟の完了の人ことサクラコ様から、シャーレへの出向の話をされて、結果的にママが受けたのはびっくらこいたけど、遅かれ早かれママも先生と関わることになるから、早い内からパイプ作っといたほうがいいのは俺も理解してた。

 

 それにシャーレの活動は確かに人助けとかしてたって作中でも言われてたし、原作通りの先生なら、まぁ時々変態性を発揮はするけど比較的まともな大人だから、ママの気持ちの拠り所が増えることは良いと思った。

 

 だから積極的に行くべきと伝わってるかは分からんが、意思表示はしたし、前向きに考えてもらったとは思ってる。

 でもいざ初めての出向の日にシャーレに行くどころかメインシナリオに顔を出すことになるとは……。

 

 

 このリハクの目を云々。

 

 

 大丈夫かなぁ……、あんまし気にしてなかったけど俺って触手が異物混入してるけど原作機能するんかな。

 いや、コユキとママがマブなダチになってるし今更か。むしろ異物混入したんだったら、この異物がまんま原作になるくらいかき回さないと。

 

 ただそうすると実に貧弱な俺が大分足引っ張るんだよなぁ。最近は触手の扱いも慣れてきたし、繊細な動作がしやすくなってるから、精確に物投げるくらいはできるのだが、如何せんこの世界は皆総じて物理に強い。

 

 自衛用にママがコユキからあのよく分からん爆弾貰ってるから、鞄から投げるものには困らんのだが、神秘なしのもんがどんなもんか。

 

 

 まあ悩んでも解決する問題じゃないし、その時考えよう。

 

 

 問題は今日のメインシナリオの支援砲撃の時に起こったことだ。

 

 原作ではペロキチがアビドス助けよーよと陳情し、ロールケーキぶち込む系お嬢様がそれを了承。シャーレへの貸しになるし、屋外授業の名目で行っておいでと送り出した。

 

 そこにシャーレに出向となったママが付いて行くことになったのだが、ママに引っ付いていった俺は砲撃の音で見事ノックダウン。

 大きい音近くでするとキーンってなるでしょ?あれのもっとやばい版みたいなのに襲われた。

 

 後々分かったんだが、俺はどうにも感覚が鋭すぎて、ああいう大きな音は意図的にシャットしないと拾い過ぎておかしくなるっぽい。

 

 

 もしやママの声がASMRっぽく聞こえてたのはそのせいだった……?

 

 

 んで、早々にノックアウトされた俺は鞄の中で水揚げされたタコみたいにぐでっとなり、砲撃終了後に気づいたママによって救助。

 トリニティに戻ってから、救護騎士団の部屋に偶然いたミネ団長に治療()されて何とか元に戻った。

 

 てかあの絶対治すウーマン、人だけが対象じゃないのかよ。「あまり知識はありませんが、放っておくわけにはいきません」と色々治療試されて助けられたわ。

 

 あとその時、感覚が鋭いから云々と言われて初めて感覚の抑制というか調整を意識しだした。それで分かったこともあったし。

 

 

 

 どうにも俺の目ってビジョンのモードみたいな物があって、切り替えると神秘っぽい謎のキラキラが見えるようになったんだよね。

 なんでそんな不思議な機能が俺にあるのかは分からんが、神秘が見えるのは特になんか意味があるようには感じない。触手で触ってもキラキラが四散するだけで特に何もないし。

 

 それに神秘って結局なんなのか分からんじゃん。原作でも色々よく分からんことゲマトリアの皆が言ってたけどさっぱり。

 それに神秘見えるモードになると神秘以外の色味がきつくなって最悪の眺めなんだよね。

 

 

 

 とはいえ今後大きい音とかでノックダウンされることはなくなりそうでよかった。戦闘始まった時、爆発音で早々にノックダウンされたら、いよいよもって置物とかいう次元を超え始める。

 ママのお気に入りの鞄(in俺)とか言われるようになっちゃう。まあ事実だから否定のしようがないが。

 

 

「ミー、大丈夫ですか。どこか痛いところとかないですか」

 

『ミー、ミミーミ』

 

―あーいや大丈夫。ママは気に病まないで。

 

「……よしよし、今日はすみません。いち早く気付くべきだったのに………」

 

 

 今はママの部屋でいつも通り寝る前のだらだらする時間。ママは俺がK.O.された時からすごい気に病むというか心配し続けてるみたいで、しょんぼりしてる。

 気にしなくていいと声に出せたらいいのだが、あいにく肉体は異種生物。まあ気にしないでと言っても優しいママのことだから一人で気にし続けてしまうのだろう。

 

 

『ミーミっ』

 

―ほらほらマ~マ。

 

「ミー?一体どうしたのですか……って」

 

 

 いっつも撫でてもらってるし、何なら今も撫でてもらってるけど、ママがしょんぼりしてるならこっちも慰めないとね。

 ふっふっふ、幸せの共有なのだ!

 

 

「ふふっ……ミー、ありがとう」

 

『ミッミッミ』

 

―触手は一本じゃないんだぜ。

 

「んふふ、くすぐったいですよ」

 

 

 暗いこと考えてると延々と暗くなっちゃうからね。楽しいことで明るく入れ替えよう!

 

 ママはそうゆうことあんまり知らないからね。俺が身を呈して明るくなってもらわないと。

 

 

 

 

 

 この後寝るまでママと戯れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






ミーが神秘を視認できるのはおもっくそ伏線です。

あとミーが戦闘で役立たずなのは何とか早く解消したい。

まあ戦闘描写とかぶっちゃけ苦手なんでないほうが問題ないのですが。


そういや雅なえり~とは5回くらい回しましたが来ませんでした。

代わりにグレポン抱えたイワンがやってきました。

あいつ本当に16歳か……?

頭の中チェリノの17歳といいメモロビに色気があるやつが多すぎる。

あっ、メモロビは今持ってる生徒分回収しました。

もっとモモトークの話ほしい。


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