ざっくり言えばとんでもないとこのガキに出くわした。
以上
ワードだけでわかるほど間違いなく大物だ。
この辺の地理は詳しくない、しかしどことなくうなずける。
服装を見る限り……。
ダレル「中国かここは。」
どうやら日本というよりは中国に近い所のようだ。
しかし、目の前のガキ(?)は首を傾げる。
キサキ「中国……よく分からん場所から来たのか。」
ダレル「あいにく俺がいた所はここより楽しそうなテーマパークだったんでね。」
キサキ「ふむ、流浪の人間も珍しくは無い。その様子では住処も金もないだろう。」
ちきしょうこのガキ見事に俺の状況を見抜いてきやがる。
日本で言ってたロリババアって類の奴か?
思考をめぐらせていると後頭部にヒヤリとした感覚が来た。
???「貴様、門主様に何をしている?」
声の主的に護衛にいた奴だろう。
俺はおとなしく手を挙げそっちの方にむく。
ダレル「おいおい随分と物騒だな。」
女は映画で見た典型的な中国マフィアのような見た目をしており、二丁拳銃だった。
キサキ「問題ない。銃を降ろせ。」
ミナ「………。」
ミナと呼ばれた護衛は銃を突きつけたまま固まっていた。
ダレル「………
ミナは少し驚いた顔をしセーフティを覗き込む。
無論、その隙を逃さない。
素早く銃の片方を奪い取り、逆に銃口をミナの方に向ける。
ミナ「………ふむ、まずいな。」
相手は冷静だ。この状況下でも俺をぶち抜くという信念がある。
ダレル「冗談冗談、これから世話になる人達にんなことしねぇっての。」
俺はヘラヘラしながら銃をミナに返す。
ミナ「……ふっ、面白いな。名前は?」
ダレル「ダレル。それ以上でもそれ以下でもない。」
俺はミナに銃を返し、キサキの方に振り返り手を差し出す。
ダレル「改めてこれからよろしくな、キサキ。」
キサキ「よろしく頼む、ダレル。」
ミナの警戒心が大きく上がったように見えるが、キサキのアイコンタクトを理解して警戒を下げる。
ミナ「門主様が認めた人間か……いいだろう、よろしく頼むぞ相棒。」
ダレル「相棒って……まるで映画みたいなこといいやがって。そもそも相棒を作る予定ねぇから。」
ミナ「…………。」
表情だけでわかる。ものすごいしょんぼりしてるよこの子。
ダレル「わーったわーった、相棒になってやるからそんなしょんぼりするなって。」
するとミナはあからさまに表情が子供のように無邪気になった。
ミナ「そうか、よろしく頼む相棒。」
その様子を見ていたキサキがちょうどよいと言った。
キサキ「お前達には組んでもらおうと思っておった。まさに好都合よ。」
ダレル「え?何?仕組まれてたこれ?」
ミナ「さすがは門主様です。」
ダレル「何を感嘆としてんだオメェはよ。どう考えてもおかしいだろ、初対面だぞ俺ら。」
とはいえ、やれることはもう限られている。
……と思っていた時期がありました。
目の前のモニターに爆発と銃撃戦が起きている映像が流れた。
ダレル「……え?」
それはかつて戦場で見てきたものだったはずだ。
ダレル「ちょ……え?」
動揺しているとキサキが気づきこう言った。
キサキ「何を狼狽えている?キヴォトスでは日常茶飯事な事よ。」
ダレル「いやめちゃくちゃ冷静だなおい!!」
状況が全く理解できない。
ダレル(え?何?ここ普通に銃とかその辺ぶっぱなしてんの?ていうか頭直撃してたよねなんで生きてんの!?)
「ホント、どーなってんのここ。」
俺に言えることはもうそれだけだった…。
ダレル「ん?なんだこれ。」
ミナ「食べてみるか?」
ダレル「うぅんまぁぁぁー!!!」
ミナ「フッ、相当気に入ったようだな。」
次回
ブルーアーカイブ・白銀の記録
第二話「ブラックサンダーは最強の駄菓子だと思う。」
ダレル「た、足りねぇ………。」