「クソッ、また
↓
丁度良い機会なので、初めてノイズキャンセリング機能のイヤホンを購入。(値段高め)
↓
「
ノイズキャンセリング機能、正直舐めてた。
突然だが、アリサワ・フードコーポレーションは「戦闘」や「戦略」に関しては不得手だと自認している。
そもそもとしてアリサワグループにて戦力を保持しているのがアリサワ本社のみ。
他の企業は天然食糧の生産、輸送、販売に特化した企業しか存在しない。まぁ元々はアリサワ含めて単なる中小企業で、そこから正統進化を遂げただけだから当然と言えば当然だ。
更に加えて、アリサワ・フードコーポレーションが戦闘状態に突入する事自体が極めて例外的な状況と言える。
通称「人類の食糧庫」、人類の8割に食を提供していると謳われる*1アリサワグループに対し、表立って敵対姿勢を見せる組織はいないと断言してもいい。
それ故に必要以上の戦力を保有する理由も無ければ、より完成度の高いノウハウや実力を蓄積出来る実戦を経験する機会もほぼ存在しない。勿論その時に備えて十分な訓練やシミュレーションは積んでいるが、やはり実戦経験に勝る物は無いだろう。
そんな訳でアリサワグループの戦力については、「もし同等の物量で星外企業の戦力と戦ったら、100%我々が負ける自信がある」と
アリサワがそう自認しているように、星外企業グループの多くが「アリサワグループの戦力なら、同数なら必ず勝てる」と認識していた。星外企業たる彼等の殆どが企業間抗争を生き残ってきた強者達である以上、実践経験皆無の新兵達に負ける事はないという自負もあった。
ある出来事が起こるまでは。
…
事の始まりは、辺境宙域「
かつては入植航行路の近辺として、現在では主要恒星間航行路の近辺に存在している何の変哲も無い小惑星帯。それ故に何処からも注目される事も無く、名称も単なる識別番号でしか登録されていなかった。
ある時、辺境宙域の探査を行なっていた星外企業「タラレー・エレクトニクス」がAB-195627を探査してみた所、規模に対して極めて多量の希少資源が眠っている事が判明した。
更なる躍進のチャンスを掴み取る為に早速AB-195627へ進出。採掘施設を建造し、小惑星採掘に向けての準備が完了した所に、情報を掴んだライバル星外企業の「アリソン・コーポレーション」が軍事行動を開始した。
目的はAB-195627を武力制圧し、AB-195627に建設された小惑星採掘施設を占拠。利権を独占し、ライバルを蹴落とす為の武力行為だった。
当然ながらアリソン・コーポレーションの軍事行動に対してタラレー・エレクトニクスも即座に軍事行動を選択。
此処にまた一つ、企業間抗争が勃発する事となる。
明確な決着が付かずに泥沼な戦闘が広がる中、とある勢力がこの企業間抗争に対して口出しをする事となる。
「お前ら、航行路に近過ぎる所で戦ってるんじゃないよ」
「取り敢えず武器置いて、飯食いながら妥協点を話し合おう?」
企業間抗争の勃発を知ったアリサワグループが、両企業に対して抗争の仲介と戦闘行動の停止を提案したのだ。
理由として、両企業の戦闘エリアがアリサワグループも利用している恒星間航行路に余りにも近過ぎる事が挙げられた。今はまだ被害が報告されてはいないが、民間船や輸送船に流れ弾が命中してもおかしくない程度には近い、と言えばその距離が分かるだろう。
何よりも、アリサワグループからすれば「食糧を安全に輸送出来ない状況」というのはとても看過出来ない。彼等の食糧輸送に支障が出れば、多くの人々の食卓が打撃を受けてしまうだけに、そう言った事には極めて敏感となるのも妥当だろう。
「「無理ですね」」
((折角ライバルを蹴落とせるチャンスなのに、此処で止まるとか嫌に決まってるだろ))
アリサワグループの提案を受け、両社が出した答えは拒絶だった。
星外企業の中ではまだ新興に入る両社は、長い間利益を食い合う対立関係を維持しており、今さらこの段階で仲良しこよしに開発しようなどという選択肢など選ぶ道理が無かった。
なればどちらかが破れ、服従されるまで戦い続けるしかない。これは両社にとってはそう言った意地と実益が伴った戦いであった。
「分かった」
そう、タラレー・エレクトニクスとアリソン・コーポレーションにとっては。
「
アリサワグループからすれば、
…
辺境宙域 AB-195627。
そこは今、両社の決戦場と化していた。
『主砲斉射ッ!!』
『右舷よりミサイル接近、迎撃開始!!』
『敵ACはどうだ!?』
『何とか押し留めてくれています!!』
タラレー・エレクトニクス。戦艦26隻、MT121機、AC21機。
アリソン・コーポレーション。戦艦29隻、MT98機、AC23機。
アリサワグループの武力介入宣言後、両社はアリサワグループの戦力が到達する前に決着を付けるべく、しかし意図せず両社の主力が集結した一大決戦が構成された。
戦闘はアリソン・コーポレーションがやや優勢だが、タラレー・エレクトニクスも十分に奮戦しており、総評としては五分五分の戦況といった所だろう。
両戦力共に小惑星を盾にしながら戦っている為、中々戦力が削れないまま数時間が経過している。如何せん此処で敗れると後が無いと分かっているだけあって、双方とも防御を固め切ってしまっていて中々攻めきれない状態が続いている。
このまま泥沼の消耗戦になるくらいなら、一旦引いて仕切り直しても良いのでは?両社の指揮官がそう考え始めた矢先の事だった。
「レーダーに新たな反応、AB-195687に接近中!!」
両社の各戦艦のレーダー員が、ほぼ同時に新たな勢力の到来を捕捉した。
「速い…我々の巡航速度のおよそ2倍の速度です!艦数およそ80!!」
「そんな数が来るなど聞いてないぞ!?所属は!?」
「現在解析中…出ました、アリサワ・フードコーポレーションです!?」
「はあっ!?いくら何でも速すぎる…!!」
第三勢力、アリサワ・フードコーポレーション。AB-195627に到達。
彼等の宇宙戦力は、大きく分けて2つ特徴が存在する。
一つ、彼の艦隊は「神速」である事。
彼等が戦う時、それは主要恒星間航行路の安全が脅かされる、つまりは人類社会の存続がある種の危機的状況に置かれたその時だ。故に一分一秒でも速く、戦場に到達する事が求められる。
そして二つ。
「クソッ…こうなったら撤退するしかないか」
「アリサワ艦隊から艦載兵器が………は?」
「どうした、報告は正確にしろ!」
「いや、しかし、これは…何かの間違いでは…」
「報告しろ!!」
「は、ハッ!アリサワ艦隊よりACが多数発艦中!現時点での総数…」
「総数、200を突破しています!!」
彼の艦隊の戦力は、「保証された質による圧倒的な物量」だ。
…
AB-195687に急速接近する、80隻のアリサワ艦隊。
一個艦隊につき40隻の戦艦で構成される艦隊は、その全てが大型艦。敢えて巨大な艦体を採用する事によって高い防御力、攻撃力、艦載能力を獲得している。勿論其れ相応の燃費の悪さや取り回しの悪さはあるが、それは他の手段でカバーすれば良い。
各艦から次々と発艦するAC達。
そのアセンブルは一定の規則性はあるが、しかしACを構成しているパーツは、企業らしからぬ様々な他社パーツ
まるで独立傭兵だが、その方がより高性能なACになる事が分かりきっているし、アリサワはその全ての製造企業の「お得意様」だ。だからこそ安心して全ACパーツを他社から購入する事だって容易に出来る。
そんな「無法」なACが、
『全機発艦完了』
『傾聴。目標はタラレー・エレクトニクス及びアリソン・コーポレーション、両艦隊の殲滅。AB-195687を我が社が制圧し、主要恒星間航路の安全を確保する。訓練通りに安全マージンは確保しろ。死ぬのは敵だけで良い』
アリサワ・フードコーポレーション。戦艦80隻、AC480機。
アリサワ「ウチの戦力は、同数で戦ったら100%負ける自信があります」
星外企業達「でしょうね」
モブ企業1「小惑星帯に希少資源が!」
モブ企業2「それウチのもんな!」(軍事行動)
モブ企業1「ふざけんじゃねぇ!!」(企業間抗争)
アリサワ「ちょっと落ち着いて話し合おうよ」(仲介)
モブ企業1・2「嫌です」
アリサワ「そっかそっか。…じゃあどっちも潰す」(豹変)
アリサワ2個艦隊「突撃ー!!」
AC×480『ワァァァァァァァァァァァ!!!!』
モブ企業両艦隊(宇宙猫状態)
Q.同数で戦ったら100%負ける位に弱い戦力で、どうやって勝つんですか?
アリサワ「単純に戦艦とACを物凄く沢山用意して、一気にぶつければ解決なのでは?」(小並感)