カンニングの濡れ衣を着せられた秀才が試召戦争で大暴れする 作:Kicks
『総合
Bクラス 野中長男 1943点 VS
Fクラス 近藤吉宗 764点』
『数学
Bクラス 金田一祐子 159点 VS
Fクラス 武藤啓太 69点』
『物理
Bクラス 里井真由子 152点 VS
Fクラス 君島博 77点』
桁違いな実力差にFクラスの第一陣が悉くやられていくので、明久達は止めを刺される前にフォローを行った。
「お、遅れ、まし、た…。ごめ、んな、さい…。」
明久達がフォローしつつ、戦力が分断されていないかを確認していると、頼もしい戦力である姫路がやって来る。
「来たぞ!姫路瑞希だ!」
Bクラスの誰かが叫ぶ。その声を聞いて、Bクラスの目つきが変わり、姫路を警戒した。
「姫路さん、来たばかりで悪いんだけど…」
「は、はい。行って、きます…。」
姫路が数学の戦場に参戦する。
「長谷川先生、Bクラス岩下律子です。Fクラス姫路瑞希さんに数学勝負を申し込みます!」
「あ、長谷川先生。姫路瑞希です。よろしくお願いします。」
早速勝負を挑まれた勝負に姫路は応じる。Bクラスとしては早く潰しておきたい相手だからであろう。
「律子、私も手伝う!」
その後ろから、更にもう一人Bクラスの女子が召喚を開始した。その行動を見た明久は召喚を決断した。万が一姫路が負けたら、ヤバイ状況になるからだ。
『
喚声に応えて魔方陣が展開した。
『数学
Fクラス 姫路瑞希 412点 &
吉井明久 51点 VS
Bクラス 岩下律子 189点 &
菊入真由美 151点』
Bクラスの召喚獣2体は剣と槍を構え、姫路の方は大剣を軽々と持ち、明久の召喚獣は木刀を持っている。
「律子、吉井の召喚獣は無視して、姫路さんの召喚獣を狙うよ。」
「弱そうだもんね!わかった!」
Bクラス女子二人の召喚獣は姫路を挟み込むように移動し、突撃を始める。姫路の召喚獣が片方を抑えて無防備になっている隙を狙うつもりだろう。
しかし、明久をノーマークにしたのが間違いである。確かに明久の召喚獣は弱いが、操作技術だけはトップクラスなのだから。
「足払い!」
「ああ!」
Bクラスの女子は明久を無視していた上に、召喚獣の扱いに慣れていないので、Bクラス女子の召喚獣は簡単に体勢が崩れた。
「更に!」
明久の召喚獣は木刀を叩きこんで、完全にBクラスの召喚獣を倒れさせた。
一対一となったため、その隙に姫路の召喚獣は肉薄して、大剣を薙いで、Bクラス女子の召喚獣を両断した。
更に、姫路の召喚獣は、間髪入れずに明久に倒されたもう一人のBクラス女子の召喚獣の喉に突き立てた。決着は一瞬で着いた。
「い、岩下と菊入が戦死したぞ!」
「なっ!そんなバカな!?」
「姫路瑞希、噂以上に危険な相手だ!」
Bクラスの残り8人は姫路の強さに驚愕している。
「み、皆さん、頑張ってくださいー」
姫路さんが指揮官らしくない指示を出す。
「やったるでぇーっ!」
「姫路さん、サイコー!」
こうして、姫路の信者が急増していく。
「十分だから、姫路さん、とりあえず下がって」
「あ、はい」
Bクラスの士気は挫いたので、姫路は一旦下がる。
「吉井君、前線は大丈夫そうだから、教室に戻ろう。」
「え?何で?」
戦況を眺めている明久に神野がやって来た。
「Bクラスの代表は根本恭二だ。何か仕掛けてくる可能性が高い。」
「なるほど。戻っておいた方が良さそうだね。」
「坂本君に何かがあるとは思えんが、念の為にね。」
神野と明久は姫路に一言報告し、何人かを連れて教室へと引き返した。