カンニングの濡れ衣を着せられた秀才が試召戦争で大暴れする   作:Kicks

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展開はほとんど原作と同じです。
ご了承ください。
徐々にオリジナル展開を増やしていきたいです。


第1章(試召戦争)
第1問


「大きくて広い教室だ。」

 

三階に足を踏み入れると、神野はAクラスの教室を見かけた。

Aクラスの教室は、普通の6倍くらいの広さを持つ教室だ。

 

さらに広さだけでなく、ノートパソコン、個人エアコン、冷蔵庫、リクライニングシート等の設備が置いてあった。

 

これ以上Aクラスを見てもつらいことだと分かっていたので、神野は渡り廊下を渡って、旧校舎側に行った。

 

旧校舎三階の奥に向かうと、二年F組と書かれたプレートのある教室が書いてあった。

 

神野が二年F組の教室に入ると、薄汚れた黒板と卓袱台と座布団が並んでいた。

 

(こんな環境で、勉強できるか)

 

神野は心の中で頭を抱えた。こんな劣悪な環境で勉強しても、モチベーションが上がるものも上がらなくなる。

 

(何とかFクラスの代表を説得して、試召戦争をするように呼びかけないと)

 

誰がFクラス代表なのか、神野がクラスを見渡すと教壇に立っている180センチ強の引き締まった体をしたクラスメイト、坂本雄二を見かけた。

 

「坂本君、おはよう。代表が誰か知ってる?」

 

声をかけると、雄二は返す。

 

「おう。Fクラス代表は俺だ。もしかして神野がFクラスか?」

 

雄二は不思議な顔をして、神野に問う。

 

神野の成績を知っている人なら誰でも疑問に思うだろう。

神野の成績は総合科目ではAクラスの中堅くらいで、その成績を知っている人なら神野はAクラスに入るだろうと考えていたからだ。

 

「うん、振り分け試験で途中退場になってね。」

 

「…そうか。どうして退場になったんだ?」

 

目を細めて、雄二は神野に聞いた。

 

「ちょっとクズで下種な元クラスメイトにハメられてね。」

 

「クズで下種っていうと根本か?」

 

「よくわかったね。根本君がどこのクラスに入ったか知ってる?」

 

「………根本はBクラスで代表をやってる。」

 

「土屋君か、教えてくれてありがとう。」

 

坂本君と話していると小柄で大人しい顔をしたクラスメイト土屋康太が教えてくれた。

 

三人で雑談をしていると、男子生徒が勢いよくドアを開けて教室に入ってきた。

 

「すみません、ちょっと遅れちゃいました。」

 

「早く座れ、遅刻野郎」

 

「ひどい、物言いだ!いくら教師でも失礼すぎる!」

 

「…吉井君、言っているのは生徒だよ。」

 

「あ、ありがとう神野君。雄二、何をやっているの。」

 

教室に入ってきた男子生徒吉井明久が自分の悪友に問いかけた。

 

「先生が遅れているから、代表として教壇に上がってFクラスメンバーを見ていた。」

 

口の端を吊り上げた雄二は、椅子がないので床に座っているクラスメイトを見下ろしていた。

 

「これで、このクラスメイトは俺の兵隊だな」

 

「ちょっと通してもらえますか。」

 

雄二たちと一緒に神野がクラスメイトたちを眺めていたら、不意に声が聞こえてきたので、神野が振り返ったら冴えない中年男性がいた。

 

「それと、みなさんHRを始めるので、席についてください。」

 

「わかりました。」

 

神野たちが空いている席に着いた。

 

「おはようございます。二年F組の福原慎です。よろしくお願いします」

 

福原先生は事前に持ってきたチョークで自分の名前を書いていた。

 

「福原先生、質問です。」

 

「はい。」

 

「なぜ、この教室にはチョークや黒板消しが用意されていないのですか?」

 

ごもっともな発言だなと神野は考えた。

 

学力で生徒の設備を優遇するのは学園の方針だからともかく、教師の使う設備を変える理由がない。

 

「去年も二年Fクラスの担当だったのですが…」

 

少しため息をついて福原先生は答えた。

 

「チョークや黒板消しを使った悪戯がFクラスで流行ってましたから…。」

 

なんて空しい理由なんだ、と神野は思った。

 

「皆さん全員に卓袱台と座布団は支給されていますか?不備があれば申し出てください。」

 

しかし、クラスメイトの何人かが不備を申し出ても碌な対応をしてくれない。

 




オリジナル内容 去年のFクラス担任は福原先生
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