621「全部燃やしたら、ごすずん達が異世界転生しちまった!」 作:静かなるモアイ
カズマくんが異世界で頑張っている頃。621ことレイヴンは名義を変え、独立傭兵レイヴンという身分を捨てた。まあ、別に問題ではない。独立傭兵レイヴンの身分はルビコンに密航した後、クソザコジェネレーターと頭部を換装前のナイトフォールことleader4で拾った代物だ。レイヴンという名前とお別れなのは寂しいし、621もレイヴンの名前は個人的に愛着を抱いていた。だから、捨てるのは寂しいが仕方がない。何故なら、独立傭兵レイヴンはルビコンとその周辺の星を燃やし尽くした大災害 レイヴンの火の主犯として全宇宙に指名手配されているのだから。
「『ハンバーガーうめぇ』」
「ビジターどうだい?人生初のマックは?創立千年経つが、この味は旨いね」
だが、621は呑気に別のある程度発展した星にカーラ……そして621がワガママで確保したエアと共にやって来ては、マクドナルドで美味しくハンバーガーを食べていた。
621はウォルターが遺した遺産……アイビスHALフレーム、そして莫大な資産を相続した。その資産を使い、621は再手術を受けた。とは言え、再手術を受けたのは味覚や固形物を食べるようになる再生医療であり、他は受けていない。何故なら、エアと話せなくなるので脳手術は受けるつもりはない。
「独立傭兵レイヴンとは名乗れなくなったが……まあ、問題はないよ。てか、ビジターをレイヴンの火の主犯のレイヴンとは誰も思えないさ。拾った名義に感謝だね」
眼鏡をかけて変装した現保護者の美魔女カーラがビックマックを食べ終えて告げた。
そう、レイヴンの名義は拾った借りた名義。それにレイヴンが14歳(今年で15歳)の少年だと知っており、更に素顔を知る人は限りなく少ない。しかも、本来の独立傭兵レイヴンこと先代レイヴンは621が名義を拾った後も生きており、なんと!!レイヴンの火の主犯は本来の名義の持ち主である先代レイヴンという事に成ったのだ。しかも、機体も同じくナイトフォールであり誤魔化しが効いてしまった。
「『うめぇ、ポテトうめぇ、チーズバーガーうめぇ、バーガーうめぇ、照り焼きうめぇ』」
『レイヴン……美味しいのは分かりますが、お口を拭いてください。汚いですよ』
「良いじゃないか。ビジターの人生はこれからなんだから」
因みにカーラの眼鏡にはエアとコミュニケーションを取るために、小型高性能ディスプレイと成っていてエアの言葉が文字として現れるように成っている。
『独立傭兵レイヴンがルビコン3とその周辺を燃やし尽くした無差別テロことレイヴンの火から2週間が経ちました。
独立傭兵レイヴンとそのオペレーターを公開指名手配しましたが、残念ながら発見には至れてません。惑星封鎖機構は主要企業と協力して犯人逮捕に全力を注ぎます』
ニュースで流れる独立傭兵レイヴンの公開指名手配のお知らせ。なお、ニュースで公開されたレイヴンの写真は先代レイヴンであり、621はものの見事に無意識に先代レイヴンに濡れ衣を着せたのだった!!
『レイヴンというのは傭兵達の間で受け継がれた称号のような物です。我々はこのレイヴンを全力で捕まえます。必ず、法の裁きを与えます』
((いや、そのレイヴン……ビジター(レイヴン)が殺したからとっくに死んでるけど))
果たして、惑星封鎖機構はレイヴンの火の犯人を捕まえられるのか!?絶対に無理。
第四世代強化人間C4―621 戸籍上はハンドラー・ウォルターの子供。現在の身分は傭兵 ハンドラー・レイヴンである。一応ランク外(その気になったら単独で国滅ぼせる)であり、ACはアイビスHALの頭部パーツをナイトフォールの物に換装したホワイトグリント(神話に語られるレイヴンが乗っていた名機と同じ名前)である。頭部だけナイトフォール、他はアイビスHAL、右手の武器は重ショットガン、右肩は気分で変わるがスタンニードルランチャー、左手がレーザーショットガン、左肩が導きのパルスブレード。
「ビジター、エア。食べ終えたら行こうか。身分は新たに作ったが、長いは禁物だ。別の星に行くよ」
ビジターのパパと合流前、伯母?と原型なしヒロインとの珍道中であった。
一方のカズマくん
「どうした!?役立たずども!!良いか!?ひーひー弱音を吐きおって!!あと外周100周だ!!分かったなら走れ役立たずども!!」
カズマは主人公として強くなりたかった。しかし、この世界は明らかにカズマくんが主人公として活躍できる世界ではなかった。遥か昔からアクア達女神がチートを持たせた勇者候補を送り込んでいるが、残念な事に魔王の討伐は愚か幹部の討伐さえもなし得ていない。
冒険者に成ったのは良いが序盤のエネミーに殺されて肉片に成ってしまったり、巨大な蛙ことジャイアントトードに殺されてゆっくりと消化されるような事が日常的に起きる。それに簡単?なジャイアントトードの討伐でさえも、ウォルターが斡旋してくれた日雇いの派遣仕事と比べてら給与は変わらず、安全性も考えたらウォルターの仕事をやった方が平和に暮らせる。
「ひーひー!!もう走れない」
「カズマ二等兵!!喋れるならまだまだ走れるな!!」
この星はレベルという概念が存在する。美味しいものを食べたり、敵を倒せば経験値が入ってレベルが上がれば肉体のスペックが強くなるのだ。とは言え、レベルは後付けステータスに近く……レベルが上がってもムキムキマッチョマンには成らない。だが、素の身体能力が高まればレベルが上がった時の恩恵も大きい。
『カズマ。ミシガンという俺の知人がレッドガンという特殊部隊を率いている。訓練を受けて貰え、ミシガンは俺の知る限り良識のある人物だ』
だが、カズマは冒険者として強くなりたい。この世界はドラクエのように冒険者としてのジョブがあり、ジョブは様々とある。剣士、魔法使い、僧侶等々の様々な物がある。因みにカズマは最弱職の冒険者、アクアは僧侶の最上級アークプリーストと成っている。
冒険者としても強くなりたいカズマの願いを聞いたウォルターは、人としても戦士としてもAC乗りとしても優れた人格者、ウォルターと同じく人体実験で強化人間とされた旧世代強化人間に対しても差別意識を持たないベイラム特殊部隊レッドガンの総長ミシガンに依頼したのだ。
『ミシガンはAC乗りとしては勿論、戦士としても優れている。恩恵なしの転生とは言え、その素質から戦士の最強職バトルマスターに最初から成れた男だ。学べる事は多いだろう』
とウォルターから進められ、カズマはレッドガンに体験入部したのだが……地獄だった。それもその筈、レッドガンはガチな軍人気質でありキャラの濃い特殊部隊であり、ミシガンは自他共に認めるレッドガンの歩く地獄なのだ。
「ちっ、だらしねぇな新人」
と言うのは茶髪の青年…イメージとしては狂犬とも思える軍人だ。レッドガンとして軍人として日々ミシガンにしごかれている為なのか、鍛えられた肉体をしている。彼はイグアス、コールサインはG5である。第四世代の強化人間であり、617と同じく特に欠損なしで手術に成功したラッキボーイだ。
「多分だが、転生したのは良いが民間人なんだろうな。617から聞いたが国家が存在していた頃の人間らしい」
イグアスと共に走る金髪の男。彼はイグアスの相方であり、G4のコールサインを持つヴォルタ。生前は無能な上層部の立てた作戦の為に、ほば無駄死にという結果で亡くなったが普通に強いガチタン野郎である。なお、621と同じく重ショットガン使い。
「G5!!G4!!まだまだ余裕のようだな?お前達はあと100周プラスだ!レベルアップの恩恵も有ることだし、余裕だろう!!余裕がないなら、お口はチャックしろ!!お口チャックが嫌なら荷物を纏めろ!!腰抜けはレッドガンにはいらん!!」
因みにミシガン総長は生前から腕っぷしも強く、イグアスとヴォルタを余裕で半殺しに出来る程に強く……なんならレッドガンのコールサイン持ち全員を拳でフルボッコに出来る。
「どうした!?カズマ!!打ってこんか!!打たんのなら此方から行くぞ!!」
「ミシガン総長!!まって!!まって!!」
「なに、死にはしない!!イグアスもそうやって強くなった!!だが、G13はその20倍強かったがな!アイツを引き取れなかったのは後悔したがな!」
体術でもフルボッコ!!だが、運動部に入っておらず引きこもりニートだったカズマは訓練が終ってからでも地獄を知ることとなる。
「さあ、役立たずども!!楽しい食事の始まりだ!!腹一杯くえぇぇ!!」
「「「うぉぉおおお!!」」」
昭和や平成の運動部はとにかく、とにかく沢山食べさせられる。それは軍隊でも変わらないようであり、訓練を終えたレッドガンはカズマを連れて冒険者ギルドの食堂にやって来た。
「こんなに……食べられないよ」
「カズマ!!話せる内は大丈夫だな?ならおじさんが食べようとしていた蛙の唐揚げ、唐揚げのムニエル、そしてルビコン名物ミールワームの丸焼きをやろう!!沢山食べろ!!食べなければ強くなれんぞ!!」
ここの蛙はアクセル近辺に生息する一応の雑魚モンスター ジャイアントトードであり、大きさは戦車ぐらいはある。何でも食べるようで物凄く大きく、アクセル近辺では貴重なタンパク源の1つだ。
ミールワーム。カズマの知るミールワームではなく、ルビコンから持ち込まれたミールワームだ。全長は50センチ程から10メートルほどまでまちまちであり、ミールワームと呼ばれているがミール(食事、食料)ワーム(虫)という事である。虫というよりも肉は豚や牛に近く、ルビコニアンや見た目を気にしない人達からは人気だ。
「どうしたG4!!手が停まってるぞ?またサキュバスのお姉さんのお店に通ってるようだな?如何わしいお店に行く暇が有るなら、手を動かせ!!そして口に運ぶのだ!!
G5。貴様はウォルターのとこの618にナンパしてたな?G13の姉に手を出すとは良い度胸だ!!そんなお前にはミールワームの素揚げがお似合いだな!!沢山食べるが良い!!」
レッドガンは今日も平和な地獄を謳歌!!
「私こそが企業だ!!」
アーキバスグループの強化人間部隊の実質隊長 V.Ⅱスネイルは、自らアクセルに来てから産み出したゆるキャラ アーキ坊やの着ぐるみを身に纏い、高らかに叫んだ。
スネイル改めてアーキ坊やの背後にはホワイトボードがあり、そこには『アクセル博覧会』の文字が刻まれており、博覧会ではアーキバス(アクセル)やベイラム(ほぼレッドガン)、ルビコンの大災害でアクセルに流れ着いたシュナイダーや大豊等の企業、そしてアクセルの武器屋や防具屋にアイテムショップが様々な物を出し合うのだ。
「さあ、始めましょう。私が3徹で考えたアーキ坊やが、ベイラムのレッドガンが秒で考えたベイ太郎に負ける筈が有りません。この戦い、我々の勝ちだ!!」
スネイル。多分、この世界で色んな意味でこのすばに染まった模様。
次回……
スネイル(アーキ坊や)「皆、楽しんでるかな?(裏声)」
ウォルター「アーキバスも堕ちたか……」
621ことレイヴンことG13のアクセル密航方法!
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宇宙で敵を撃墜してサーフィン!
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しれっとやって来る
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ミールワーム食べながら
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絶望的なピンチを救うために