621「全部燃やしたら、ごすずん達が異世界転生しちまった!」 作:静かなるモアイ
依頼として、一先ずカズマとアクアに協力してクエストを行う事に成った621ことレイヴンことG13。
レイヴンは持っていた武器である月光の聖剣、ジマーマンを側の椅子に立て掛けて……ガツガツと大量のご飯を食べ始めた。勿論、ウォルター達と共に暮らしている住居で朝食を食べてきたが621は食べ盛りの成長期。沢山のカロリーが必要であり、身体の成長の為にはビタミンとカルシウム、そしてタンパク質が必要なのだ。
「『うめ、うめ』」
白米、パン、卵焼き、ミールワームの丸焼き。様々な物を美味しそうに口に頬張って沢山食べる621。沢山食べる君が好き!!と何処かから聞こえてきそうだが、そんな事は気にしては行けない。621は最近、食べられるように成った強化人間であり……趣味は食べることとエアと話すことなのだ。
「おいおい……アクアまじでレイヴンがパーティーに入ったら余裕だろ?ステータスは限界突破、レベルもぶっ壊れ」
「そうね……でも天界のルールじゃレイヴンが魔王を殺しても願いは叶わないわ。そもそもあれは転生者限定ですもん。転生者でも、この異世界出身でもないイレギュラーのレイヴンにその資格は無いわ」
とカズマとアクアはヒソヒソ話を行い、レイヴンの冒険者カードを見るのだった。カズマとアクアの会話はレイヴンには聞かれていないが、残念ながら2人の会話を聞いている存在が居る……それはエアであった。
『レイヴン。ウォルターやラスティが話していた魔王を倒せば願いが叶う権利、それは貴方には無いそうです。確かにチャティも出鱈目かも知れないと言ってましたしね。
恐らくはアクアや他の神々が一度死んでこの星に転生させられた異世界転生者を、魔王討伐に向けさせる為のエサなのでしょう』
とエアはレイヴンにカズマとアクアの会話を盗聴して纏めた言葉を教えていく。
『それにカズマとアクアの依頼文……パーティー募集の概要欄を見ました。あれは世間一般では寄生パーティーと呼ばれる物かと思います』
エアが告げ、レイヴンの脳裏に概要欄の画像が浮かび上がる。
『アクア様と愉快なパーティー募集!!
アクア様と最弱職の冒険者の2人だけのパーティー!!アクア様と組めば人生が前向きに変わり、人生が劇的に変わります!!募集するのは上級職の冒険者だけよ!!』
そう、カズマとアクアは楽して魔王を倒すために募集するパーティーメンバーは上級職の冒険者だけとしたのだ。
アクセルは駆け出しの冒険者の街であり、始まりの所。転生者もやって来るのだが、残念な事にチートを受け取った日本人の多くは「俺が主人公だ!!」と思い早々にチートの恩恵で強くなってアクセルから出ていき、最初から上級職に就ける現地人や転生無しの人物は希少だ。多くの上級職の人物は先ずは下位互換の冒険職を経験してから上級職に進化しているのだから。
「『うめ、うめ……上級職だけなら僕は出ていこうか?依頼を受ける資格は無いみたいだし』」
レイヴンの冒険職 ドミナントは言わばイレギュラーな冒険職……戦場の支配者という訳が分からない冒険職だ。故に上級職ではない。なのでアクアとカズマパーティーの募集欄には当てはまらず、レイヴンは2人の真意を確かめるためにもそう告げた。
まあ、レイヴンは実の所……ルビコンでの戦友 ラスティとパーティーを組んでおり、今回はウォルターから「カズマとアクアを助けてやってくれ」と頼まれてやって来たのだから。
「いえ!是非ともお願いします!!」
「お願いします!」
『レイヴン……彼等は間違いなく寄生パーティーのようですね。まあ、一回ぐらいは助けてあげたらどうですか?』
カズマとアクアからの依頼としてのクエストは……ジャイアントトード5体以上の討伐(討伐数に応じて報酬ボーナス)というアクセルで受ける討伐クエストとしては、ポピュラーな物だった。ジャイアントトードはアクセル近辺で生息しており、なんでも食べる食性と戦車に匹敵する大きさは厄介だ。しかし、装備を整えれば安全に討伐することが出来、ゴブリン討伐と同じく初心者の経験値に利用されることもある。それにゴブリンと比べて手間はないし、肉も売れる。ゴブリンは駆け出し以外は見向きもされないが、ジャイアントトードは多くのアクセル在住冒険者の手で良くクエストが行われるのだ。
「ふふふ……まだこの依頼を受けることが出来ますか?」
その時だった。
レイヴンと同じく紅い瞳、だが髪は黒い。そしてイメージ通りの魔法使いを彷彿させる魔女っこコスチュームに身を包んだ、レイヴンと同世代の小柄な少女が現れたのだ。
「我が名はめぐみん。爆裂魔法を愛し、爆裂魔法に愛された、爆裂魔法をやがては極めるもの!!…………アークウィザードなので募集条件はOKの筈ですが?」
少女はめぐみんと名乗った。
彼女はめぐみん。紅魔族と呼ばれる特別な一族出身であり、本来は貧乏でこの時期はお腹を空かせて何日も満足に食べることが出来ていなかった。しかし、この時系列では「ほう……そんな使い方が有るのか。面白い」と言った冒険者としてモンスターハンター(ポカポカ村はフロム)としてソロハンタープレイを楽しむV.Ⅰフロイトがめぐみんの父親の作った魔道具を購入しまくり、実家が多少はお金が有るのか餓えていないのだ。
「カズマ!!アークウィザードよ!アークウィザード!!最強の魔法職よ!」
「マジか!?ようこそ、アークウィザード!!」
こうして、めぐみんも一時的にカズマパーティーに加わり……カエル大乱獲が始まるのだった。
アクセルの草原地帯。
「『さあ、行くよ役立たずども。愉快な遠足の始まりだ』」
ミシガンから教わった言葉を淡々と告げて、レイヴンは遠足のように依頼を開始する。依頼はカズマとアクアの防衛をしながらジャイアントトードを限り無く殺すこと。なに、G13レイヴンからすれば簡単な任務だ。なに?621はACは乗れても生身の戦闘は大丈夫なのかって?問題ない。強化人間はACと生身の身体を連結させて操縦する。そのお陰か、生身のような感覚でACを操縦できるのだ。そのお陰か、621は生身でも問題なく戦える。
左手に長剣の月光を持ち、右手にジマーマンを持つ。右腰のホルスターにロングハンドガンを携行し、レイヴンは大地を蹴ってその場から消える。その瞬間、数多のカエルが宙を舞い……そのカエルはどれもが既に絶命している。月光で斬られ、光波で薙ぎ払われ、ジマーマンで撃たれ、銃口で頭蓋骨を粉砕されたり、頭蓋骨を蹴り潰されたりと死因は様々だ。
「『次』」
ジマーマンの引き金が再度引かれる。爆音と共に反動がエグいジマーマンの銃口から散弾が遠距離まで届き、3体のカエルが瞬く間に絶命。その瞬間に、レイヴンはジマーマンとロングハンドガンを取り替える。
ロングハンドガンで次々とカエルを的確に撃ち殺し、左手で軽々と月光を振るって光派を放ちながらカエルを殺す。既に20体程のカエルがレイヴンの手で殺された。
「化け物かよ……でもレイヴンが居れば魔王は余裕だな!」
「そうねカズマさん!!」
まだレイヴンが正式加入してくれると喜んでるお二人は呑気に、レイヴンの虐殺劇を見ている。
「次は私ですね……これが爆裂魔法です!!エクスプロージョン!!」
しかし、めぐみんも依頼を受けた身。見ているだけではいけない。めぐみんは唯一、覚えている魔法……最強の破壊力を誇る一撃必殺!!エクスプロージョンを解き放つ!!
『この反応は……レイヴン!!回避を!!』
エアの忠告が脳内に響き、レイヴンはスキル クイックブーストを使い魔力を用いてクイックブーストを再現してその場から消えるように回避してカズマ達の側に移動する。その瞬間、めぐみんが解き放った莫大な魔法の一撃がカエルを爆殺し……小規模とは言えキノコ雲が出来るほどの爆発を引き起こした。
『レイヴン……熱量なら大出力レーザー砲台以上です。これが魔法……』
エアがエクスプロージョンの破壊力を見て唖然とする。しかし、エクスプロージョンには弱点がある。それは……
「ひでぶ」
余りにも強すぎて爆裂魔法を解き放つと、全魔力を使い果たして動けなく成ってしまうのだ。おかげでめぐみんは一歩もその場から動けなく成ってしまった。
『仕方ないですね……レイヴン。彼女の護衛もしてあげましょう。
カエルはまだまだ来ます。稼ぎ時ですね』
エアの言葉にレイヴンは頷き、再びジマーマンを構える。さあ、虐殺の続きを始めよう!!
その後……
「621……何かの縁だ。お前には同世代の友人が居ない。彼女には俺からお前とラスティのパーティーに入るように頼んだ」
「宜しくお願いします!」
依頼を終えて家に帰った621を待っていたのは、618の姉貴に担がれためぐみんであった。
どうしてめぐみんがレイヴンパーティーに入ったかって?621に同世代の友人が居てほしいと願ったウォルターパパのワガママである。
次回……621と家族とのふれあい。
ウォルター以外の家族、617(兄)、618(姉)、619(兄)、620(妹)が出来た621。
621のパーティーメンバー めぐみんとラスティ兄貴は確定、カズマとアクアとダクネスは定期的合流
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カズマと駄女神の原作御一行で
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ルビコニアンニンジャァ!
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ミシガン総長!!
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めぐみんとラスティだけで
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ハウンズの先輩達!