呪具人間と呪霊 作:マーライオン
最初の悠仁への質問も夏油みたいに苦しんでほしくない、もしくは苦しむならその前に自分が手を差し出して辛さを一緒に持とう……的な?
まぁ、千倍は五条よりは先生だと思ってます。
後、個人的に高田ちゃんと小川さん推しです(尻とタッパのデカイ人が好き)。
直哉との会話の一部
導理「24フレームの動きへの対応?面で攻撃すればある程度までなら対応出来ますけど……五条先生みたいにバリア貼られるとどうしようも無いです」
直哉「ほへ〜ホンマにとうじ君みたいな事言いよるわ
ほなボクの術式を解釈するとしたらどない感じ?」
導理「そうですね……直哉さんの術式をコマ打ちしたアニメではなくビデオデッキ等の外付け機材をイメージしますかね」
直哉「どない事?」
導理「例えば目を通して見る(録画)して体で再生するみたいな感じですね」
直哉「成る程な〜他には?」
導理「相手の動きを記憶してそのコマを破棄して23フレームへと変更して攻撃を無かったことに出来ないかなとか、色々ありますね」
直哉「どーり君と話とると自分の解釈が狭かった気ぃするわ
おおきにな」
導理「いえ、直哉さんの術式が素晴らしいからですよ」
本日二度目の握手!
番号交換して帰るのだった。
あれから数日、とある少年院にて導理達は悠仁……いや悠仁に巣食う悪鬼と退治していた。
名を両面宿儺(りょうめすくな)と言い、呪術全盛期と呼ばれる平安時代では呪いの王と畏怖し恐れ尊敬されていた存在である。
「ケヒヒヒヒ……蘆屋と禪院か懐かしいな」
「随分とやりたい放題だな目ん玉男
もしかして現代エンジョイしたいから悠仁を乗っ取ったとか?」
「たわけ蘆屋の
俺は面白そうだから出ただけだ
しかしその速さは称賛してやる、俺でなければ殺られていたな」
指二本、悠仁を乗っ取った宿儺は導理の言葉を軽く翻し不意打ちの右拳をそれだけで受け止めたのだ。
導理は確かに離れた位置でふざけた言葉を言っていたが一瞬で距離を詰めての攻撃、本来なら当たるはずなのに防ぐ呪いの王へは恐怖しか無い。
「ケヒヒヒヒ…………蘆屋のよ、少し戯れてやる」
「あのさ目ん玉さん、俺は芦屋ね
イネ科の芦に部屋の屋で芦屋、あんたの知る蘆屋とは別物だよ」
「ほう、現代ではそう名乗るか蘆屋の」
「っ!?玉犬!」
宿儺の意識が導理に向いた瞬間、恵は援護と撹乱の為に自身の術式を使用した。
十種影法術、それは手で影絵を作りそれに対応した式神を使役する術式。
ただ調伏と言う工程を挟まなければとある一体以外は使用できない縛りは有るのだが。
今回使用したのは調伏不要で使役出来る犬型の式神であり、使い勝手の良いものだ。
宿儺は軽く翻すが狙い通り、一瞬の隙を作り出した。
「導理!!!」
「助かりますよ先輩!!!」
ミニえもんから取り出すのはとある呪具。
結界呪霊と縛りを結んだ後、導理は五条に相談していた。
別に課題を軽くしろとかではない、ただ一撃がどうしても軽くなるとだ。
『ならさ〜五条家のお抱え呪具師が作った失敗作なんてどう?』
『え?』
『彼女さ〜マンガとかアニメ大好きでさ、それを再現したのバリバリ作ってるの
でも使えないっしょ普通』
腹を抱えて笑っては居るがその態度には普通じゃ使えなくても天与呪縛の導理なら使えると言っている。
そしてそれを受け、自身の獲物とした。
今回貰ったのは二級、ただ少し呪力が宿っただけの物だ。
ただ
分厚く
太く
大雑把
質量の暴力だ
「ケヒっ!!!
驚いたぞ蘆屋の」
「チッ!!!」
呪霊祓い
そう名付けられた斬馬刀を翻され、参ったと思ってしまう。
だがその宿儺も背後に何か当る感触が来ると驚いていた。
「結界呪霊!」
「――――――!!!」
恵、導理、そして宿儺の三人だけを百メートル程の結界で包み出れなくしたのだ。
それに愉快な笑みを浮かべる宿儺。
「ケヒッ、蘆屋は変わらぬな
道満のような死合とは懐かしき事よ」
「誰だよそれは!!!」
ヌンチャク型の呪具『奏達』で攻撃を仕掛けるが、謎の斬撃のようなものを飛ばされそれを防ぐ方に意識が持ってかれてしまう。
「ケヒヒヒヒ、懐かしき事よ
しかし禪院と蘆屋、そして俺と六眼の抱き合わせとはげに愉快な時代よな
ケヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!」
軽くいなしては居るがその間には恵の式神や呪具による援護も入っている。
例えば結界呪霊が出た直後にはうさぎ型の式神『脱兎』で目眩ましからの一撃を狙うも宿儺は目を離さず、愉快そうに呪力の爆発のみで破壊したのだ。
すべてが規格外なのだ。
「愉快愉快、貴様等の力を称して一つ戯れを行おうか」
宿儺は掌印を結び、見下した笑みを浮かべている。
「マズい!!!!!!芦屋!」
「結界呪霊!」
咄嗟に恵に近づき強固な防御結界を貼らすと、直ぐ様姿勢を整えてこれから来る衝撃に備えた。
「領域展開『伏魔御廚子』」
呪術師の最高峰の技術、領域展開にて二人を塵とかそうとしている。
様々な生物の頭骨に飾られたお堂、そして降り注ぐ斬撃の雨霰に二人は驚愕していた。
「クソっ!!!何なんだこれは!?」
「おかしい……どうして二種類の斬撃が?」
(ほぅ……代は離れても腐っても蘆屋か
愉快愉快)
「何がおかしいんだ芦屋!」
「伏黒先輩、俺は天与呪縛で呪力が全くありません
事呪術師同士の戦闘で言えば透明人間と同じなのはわかりますよね」
「あぁ、それで」
「一つの斬撃は結界呪霊や伏黒先輩を狙ってますがもう片方は俺を狙ってます」
そう言われ気付く恵。
そう、この領域展開は呪力を持つものにも持たないモノにも攻撃する無差別破壊の領域なのだ。
そこに加わる呪いの王の技量により、閉じない領域となっているのだ。
その技量は例えるなら水中で水墨画を描くかの様に出来ないと言われるほどの神業。
「小僧共、貴様等には五分間この領域を耐える試練を与えてやろう
生き残れば小僧を返してやる」
「伏黒先輩……」
「やるしか無いだろ!!!」
呪霊には既にヒビが入り、とてもでは無いが五分なんて持たない。
つまり……
「結界呪霊!」
「―――!?」
導理は呪霊二命じ結界を解除させると、飛んでくる斬撃を空気を殴り生み出した衝撃波で逸らすと再度結界を貼らせた。
「ほぅ、その方法を取るとはな
では伏黒恵よ、貴様はどうする?」
「こうするんだよ!」
式神『鵺』を縦横無尽に飛ばし、狙いを絞らせない様に動きそして導理から呪具を受け取り投合してきた。
つまらん、そう言い指の音一つで落とそうとした瞬間、呪具は落ちずに宿儺の頬を掠めた。
二級呪具『藤間』
件の五条家の呪具師が作り上げた術師からの手から離れた場合のみ術式の影響を受けない縛りにより産まれた歪な短刀だ。
それをくらい、宿儺は非常に楽しそうな笑みを浮かべ二匹の獲物を見下した。
(禪院、そして蘆屋
実に面白いじゃないか、この時代の最高傑作と言えるモノだな!
愉快愉悦!
小僧より楽しめるではないか!!!
五分は短すぎたな!!!)
(っし!
伏黒先輩に目が行ってるなら!)
(落ち着け芦屋!
後の二分三十八秒は結界呪霊で大人しく!?)
導理は結界から出るとサイドステップやムーンウォークで距離感を誤魔化し、宿儺へと攻勢へ転じた。
その頭には守って勝てる程優しい相手ではない以上、攻めなければ奴の気一つで殺されると切羽詰まっている。
「ほう……俺へ攻勢か
中々に豪気だな蘆屋の」
「攻めないと五分以内に殺すだろテメェ!!!」
小太刀の呪具『区々流』と長刀の呪具『刃針』で斬撃を落としながら何とかして噛み付こうとする姿に、宿儺は歓びを覚えていた。
「成る程な、蘆屋の血は健在か
褒美だ……これで死んでくれるなよ」
カルマ
そう言うと導理の体はハンマーに叩かれた様に飛び、建物へと埋め込まれてしまう。
だが、その姿に更に笑みを浮かべ恵と導理を見比べる宿儺。
「良いな、実に良い
蘆屋の秘伝を隠すクソガキと禅院の秘伝を持つ小僧
貴様等は俺を楽しませてくれる!」
「っ!?」(出来るか?いや、やるしかない!)
恵は手を合わせ、とある形を作り先日調伏した式神を呼び出した。
全てはこの後輩を助け、この同期を助けるために!
「万象!」
「何!?」
巨大な質量で押しつぶすシンプルな攻撃。
斬撃は結界呪霊が弾いてくれてるのでとにかく隙を作るために質量で攻めたのだ。
「ケヒッ!
魅せてくれるな伏黒恵!」
「足元注意だよおじいちゃん!!!」
鞭の呪具で万象を防いだ宿儺の体を叩く道理。
ダメージは……無い。
だがその視線は万象から道理へと移り、愉快そうな笑みを浮かべて楽しんでいる。
「ケヒヒヒヒヒ
久方ぶりの楽しみだ、全く俺としたことが五分は短すぎたな
貴様達と戯れるなら十分にするべきだったな」
「チッ!くそジジいめ!」
「五分たったぞ!
さぁ、約束通りしてもらうからな!」
「あぁ、良いだろう
しかし蘆屋の、貴様は秘伝を学べ
そして伏黒恵、貴様の術式はその程度ではないだろ?
次はもっと俺を魅せろ」
両面宿儺は強者としてのえみをうかべ、二人にアドバイスをして去っていったのだった。
果てしなく高い壁、そして悠仁に住み着く悪鬼羅刹に恐怖を二人に抱かせてだ。
仮名結界呪霊
結界に様々な効果を付与し使役する呪霊
使用した物
回復結界(反転術式よりは劣るが無いよりはマシ)
隔離結界(呪力関係全てを拒絶する)