呪具人間と呪霊   作:マーライオン

6 / 10
第六話です
お待たせしました


殲滅

 

埼玉県A市、そこの外れにある公園に二人は来ていた。

既に廃棄が決定しているからか人は居らず、少子化の影響か周りからは声がチラホラとしか聞こえない。

 

「ふ〜ん……伊知地〜」

 

「はい、闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え」

 

帳を下ろすと二人は構えるのだが、敵の量が多かった。

ダニを模した人型の姿に嫌悪感は覚えるも今後の為と二人は構えた。

 

「ダニさん多すぎだな」

 

「ワレらハヒトヲニクム……キサマラがウみナゼキラう

ワレらハユルさん、ミガッテなヤツらに」

 

「あらー!?」

 

呪霊がそう言うと大量の同型の姿が。

その総数は百を超えており、流石にコレは特級案件だよねと五条は納得していた。

 

「オェ……ミニえもん、狩るぞ」

 

「ユルさんヒトよ……ワレらハイキる、キサマをコロし」

 

釈魂刀を取り出すと目を細め、敵の形を確りと理解し振るっていく。

その姿に五条は嫌悪感が浮き出てくる。

しかもだ……

 

「っ!!!ミニえもん!」

 

「―――」

 

「ウゲッ……」

 

そう言い取り出した天逆鉾と万里の鎖。

それを繋ぎ合わせ振り回し、本体と思わしき者を斬りつけると一斉に他のが消滅し相手は何が有ったのか戸惑っていた。

 

「俺は呪力が無い

だが代わりに目茶苦茶強え体が有るんだよ!

こんなん余裕で出来るくらいにな!!!」

 

瑠璃華を拳につけると、一気に距離を詰めて顎、脇腹、頬を殴る。

早く重い、だがそれ以上に殺す動きを理解していることに呪霊も五条も驚愕している。

 

「二、ニンゲン!?」

 

「そこだな」

 

帝釈天を振り、持ち前の力に遠心力を更に加えた一撃を御見舞し無理矢理体を壊していく。

その姿にとある男の姿を重ね、五条はゾワゾワと闘志が湧いてきていた。

 

(導理……君はそっち側だったんだね!!!)

 

(術式の開示……凄いな……こんなになるなんて)

 

導理はそんな感想を抱いていると、五条は愉快そうに手を叩きはいおしまーいなんてふざけていた。

 

「流石だね導理

アイツ、多分下級の特級呪霊だよ」

 

「特級……俺の手で……」

 

最強格の呪霊を祓ったことにより尚違う欲が出てきてしまう。

もしかしたら自分は最強なのではないかとだ。

チラリと五条を見てみると「掛かってこい」と、こちらの気持ちを理解してるかのような笑み。

 

「あー……授業中途半端でしたよね先生」

 

「そうだね」

 

「ちょっと課外授業、頼めませんか?」

 

「良いけどどんなの?」

 

直後に襲ってくる天逆鉾、難なく避けはするがすぐに瑠璃華を着けた拳が襲ってくるがそれが五条の目の前で止まってしまう。

 

「さて術式の開示といこうか

僕の術式は無下限術呪

無限を現実に出し全てを飲み込む物だ

こんなの燃費なんて最悪だけどそこは僕の六眼で補えるから問題無いかな」

 

「無限って……」

 

「永遠の行程

例えば食べるの行為で言えば咀嚼し砕き飲みこむ、だけど無下限の中ではずっと咀嚼してるから飲み込むことは出来ない

そんな感じかな」

 

「……俺は天与呪縛で呪力が無いんですよ」

 

それに危険性を感じた五条は直ぐ様その場を撃ち抜くが一瞬で後ろに回られ驚いていた。

 

「呪力を生贄に身体能力を上げた、多分その言い方が適切でしょう

結界や領域系の能力に限って言えば俺は透明人間、捕まることも狙われる事も有りません」

 

五条はゾクゾクしていた。

かつて殺した男と同じ力を持ち、課外授業と称してまた自分の前に立ち塞がる事にだ。

 

刹那、万里の鎖を着けた天逆鉾が襲ってくるがそれを既でで回避し能力を使用。

五条の能力は攻撃に関して言えば引力と斥力。

引き寄せる力と引き離す力であり、重力の操作と似ている。

 

「流石の奇襲だね導理!

でもまだまだだよ!

術式反転『赫』」

 

「っ!?」

 

直撃するはずの斥力は引き戻した天逆鉾に防がれるが大きく吹き飛び、終わりを予想させた。

そう、させたなのだ。

 

「負けたくは無くてね」

 

「っ!?禍鎌(まがま)っ!?」

 

鎌の刃のみを切り出した様な呪具である禍鎌を万里の鎖の終わり、天逆鉾の反対に付けて五条を裂きに行く。

これは万里の鎖の利点を捨ててまで行う行為故に五条はコンマだが反応が遅れてしまう。

 

「それ、持ってきてたんだ」

 

「使えそうな空気でしたんでね、パクりました」

 

禍鎌

特級呪具の一つで術式『だけ』を裂く物なのだ。

例え恵の十種影法術のものだろうと夜蛾の物でありうと問答無用でだ。

ただし切れるのは術式だけなので相手の肉体を傷つけるのは不可能なのだ。

ただ一瞬術式を裂くとインターバルで数秒のラグが生まれるので、それを突くためのものだ。

 

「禍鎌と天逆鉾かぁ……本気で行かないとね」

 

目隠しを取り、マジモードへと変わる五条。

導理はゾクゾクとし……更にワクワクもしている。

五条悟とは最強の術師と呼ばれる程の強い男であり、対する芦屋導理は現代でも最高の肉体を持つ子供なのだ。

 

最強と最高

その戦いはまさに誰もが予想してない程に激しく、そして美しいのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「負けましたね」

 

「いや〜流石だね導理

これ、家で僕の次に強いんじゃない?」

 

辺り一面を破壊し更地にした二人だが、立っていたのは五条であった。

負けられない理由がより強かったからだ。

 

「まだまだ先は長いです」 

 

「ん〜……なら先ずは真希と棘とパンダに勝たなきゃね♪」

 

「誰ですかそれ?」

 

「二年の先輩♪

三人に勝ったらまた相手してあげるね♪」

 

ふざけた言い方だが、五条の言葉の節には強くなってまた挑めと感じられる。

導理は笑い、恵達が言うように確かにクズだと理解した。

そして……

 

「なら、次は殴りますからね」

 

「怖いな~殴られないようにガンバらなきゃね♪」

 

この男を殴るのは並大抵ではない。

だが、殴れたらどんなに良いだろうか。

そんな欲望と願望を懐いて歩むのだった。




芦屋導理
あくまでも甚爾よりは劣るだけで格闘戦なら五条とはいい勝負が出来る
ただその前に術式に阻まれるので格闘戦に持ってくのすら一苦労だが

高専生からの評価

虎杖悠仁
いつも晩飯ありがとうな
能力?確かに強いけどそれが?
あー後、宿儺が興味示してたってくらいかな

伏黒恵
一人で人間として動いてたから呪術師とは違う感性の持ち主だな
ワンパンで五十メートルぶっ飛ばされた時は驚いたよ

釘崎野薔薇
意外とお洒落で気の利く子じゃない
なんて言うか……弟的な感じ
アラサー呪霊モドキにはやらねぇからな
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。