呪具人間と呪霊   作:マーライオン

8 / 10
個人的見解でのパパ黒と恵の術式
天与呪縛で呪力が無いだけであって術式はあるのではと考えております。
また、パパ黒自体が十種影法術か近しいのを持っていて非術師と結婚したので変に混ざらず純粋にそちらに近い術式が生まれたのではと。
あくまでも呪術系の説明では家電と電気、またはMP、スキルツリー、キャラクター等と解説してる方が多いのであくまでも電力が無いだけで家電は有るのでは?と妄想しております。

さてお待たせしましたどうぞ


調伏

 

「参りましたね……決め手が少ない」

 

「課題かな?」

 

「はい」

 

 

二人は呪霊の前で悩んでいた。

その証拠に冥冥と導理が同時に攻めると冥冥だけが結界に弾かれ、導理の攻撃は一応通りはするが呪霊の結界ですぐに直されてしまう。

 

(何かおかしい……何で攻撃はしてこない?

いや、守ることと治すとこに特化してる?

考えろ、脳のリソースはそっちに回して勝て俺!)

 

何か目的が、何か弱点が無いかを考え敵の姿を余すこと無く見回す。

 

頭が無い

結界か感知で見ているのか?

巫女服

接近戦には不利だ

背中の羽

振られたらダメージは無いが離される

細い手足

打撃のダメージは考える必要は無さそうだ

 

「参った……冥冥さんお願いします!」

 

「高く付くわよ……『神風(バードストライク)』」

 

手下の烏の命と引き換えに多大な攻撃力を有する冥冥の術。

だがそれでさえ結界の一部を破損させ本体に少しのダメージを与えるレベル。

防御力だけでいえばとてつもないだろう。

だがその隙は逃さない。

 

「お前の命、貰うぜ」

 

「―――――――――っ!?」

 

結界内に入り脇差しの呪具『腕絶』で胴から真っ二つにした。

だが、それすら決め手にならずすぐに修復した結界によりミニえもんと腕絶が弾かれ二人きりになってしまう。

 

(呪力を弾く結界か

中の物すら弾くなら相当な縛りって奴でで作ったえげつない物かもしれない!

冥冥さんの拡張術式をギリ耐えるのも納得できるな)

 

打つ手無し。

冥冥を生かすためならの手は有るが……いや、二人共生き残る手は有るがそうなるとこの結界呪霊も生き残ってしまう。

ハッキリ言えばコイツの戦闘力は皆無に等しいがもし特級呪霊と行動を共にしたらそれだけでコイツすら特級認定されかねないくらいに危険だ。

何としても刺し違えたいが……それすらも出来ないジリ貧だ。

 

「冥冥さん」

 

「何かしら?」

 

「不思議何ですがコイツから殺意とか殺気が無いんですよ

ヒリヒリって感覚がしません」

 

「フィジカルギフテッドの君が言うならそうなのね」

 

逃さず殺さず、敵にしない唯一の方法を思いつくが出来るかは解らない。 

なら先ず冥冥に保険をしてもらう。

 

「五条先生、それと夜蛾学長を呼んできてください」

 

「……解ったわ」

 

失敗したら危険故、最強の五条と最も特級に近い夜蛾を呼び失敗したら自分ごと殺せと暗に伝えた。

そして直ぐ様呼び出しに向かう冥冥の背を見て(助かります)と礼を言っておく。

 

「君は俺の声が聞こえる、間違い無いかな?

返事は体を振ることで頼むよ」

 

そう言うと呪霊は大きく体を縦に振る。

意思の疎通が可能だとなるとかなり危険だ。

 

「君は俺達と戦いたくない……いやこの言い方は不適切だね

戦闘を嫌っている、どうかな?」

 

肯定

 

「君は守りたい側、そして何かを探してる

もしくは何かそこに守らなければならない物がある

違うかな?」

 

肯定その後に否定

つまり探しものをしている。

 

「なら……その捜し物、協力させてもらえる?」

 

戸惑い肯定

 

「主従契約、でもこれに沢山の縛りを設けるから君と俺は対等

これで手を打ってくれないか?」

 

そして初めて見る悩みの姿勢。

内容を知りたいのだろう。

 

「互いに攻撃しない

俺は君の相棒として君が死んだら俺も死ぬ

君の目的の人物が見つかったら契約は終わる

君は普段から俺のそばに居ても良いし離れてても良い

あくまでも相棒(協力者)だ」

 

そう言われ戸惑いながら肯定。

そして主従契約が結ばれた。

いや主従というよりかは協力関係だろうか?

呪霊は結界を解くと座り、何か話せと言わんばかりに体を向けてきた。

 

「ん〜……俺、憧れてる人が居てさ凄く強くてカッコよかったとか?

それともその人に憧れて公園で鍛えてた時に来たお姉さんとか?」

 

前者には興味が無かったが後者には興味津々の呪霊に苦笑いを一つ。

呪霊とはこんなに人間味有るのかと誤解してしまう。

 

「別に大した事じゃないよ

金髪の大きなお姉さんで、俺に興味が有るって言ってくれてさ……

まぁ、初恋なのかな?そんな人が好きってだけだよ」

 

「―――!!!」

 

「どんな人って……背が高くてガッシリしてて美人で〜〜〜〜〜〜お尻が大きかったかな」

 

昔を懐かしむ様に語りだした。

体は他の子供より強かったからか、テレビで見た懸垂や逆立ち腕立て等をしている時、一人の女性が声を掛けてきたのだ。

 

『君、好きな女のタイプは?』

 

『え?……』

 

『男でも良いよ、教えてくれる?』

 

切れ目に力強い体付き、自分に付いてこいと言わんばかりの気配に惚れ惚れとしてしまった導理は軽く口を開いてしまった。

 

『お姉さんみたいな強くてカッコいい人』

 

『お?それってタッパとケツのデカイ女ってこと?』

 

『うん!タッパ(力強くて)とケツ(覚悟)がでかい人!』

 

子供にそんなの聞くなよと思うかも知れないし、なんかかなりズレた回答をしてしまう。

それを聞き、満足そうな女性。

 

『君、面白いよ

全部最高に面白い、私は九■九■■

お姉さん君に興味津々だね』

 

そして何度か会い、そのまま消えてしまった女性。

それは子供の恋心に深い傷を着けるのだった。

 

「っとまぁ、見事にフラレちゃったのよ

あまり面白くないよね」

 

「―――――――――!!!」

 

「面白かったのね」

 

何ていうか、年頃の女子っぽい呪霊に苦笑いを一つ浮かべて適当に話をするのだった。

そして聖徳太子茶道部事件の話の途中で三人の増援が到着した。

 

「導理!!!」

 

「芦屋!!!生きてるか!!!」

 

「新人、無事か!」

 

目隠しの変人こと五条悟と、強面可愛い職人夜蛾。

そしてとある術師に憧れている二級術師である猪野の三人だ。

だがこの三人は特級と、最も特級に近い規格外、そして二級を大きく超えた術師。

つまり、現高専で最大の戦力である。

 

「あれ〜?無事なの?」

 

「はい、この結界呪霊と縛りをして仲間になってもらいました」

 

「縛りは置いておいて無事で良かった」

 

「これ、来損?」

 

「いえ、もし縛りに失敗してたら俺ごと殺してもらうつもりだったので猪野二級術師に来てもらえたのは良かったです」

 

真面目な顔でそう告げると、夜蛾と猪野は驚愕の……いや恐怖の表情を浮かべていた。

 

(……まさか此処までとはな

傑の二の前にさせたくない……わがままかもしれんが、芦屋導理、君には『普通の』術師として生きてほしい)

 

(コイツ、まだ中坊だよな?

なんでそこまでガンギマリ出来るんだよ?化け物ってやつか?)

 

「ま〜ま〜、導理のガンギマリは良いとしてその呪霊……結構特殊だね」

 

「えぇ、結界が強すぎて一級の攻撃すら平気ですよ」

 

「う〜ん、推定準一級呪霊ってとこかな?」

 

五条を見てから少し騒がしい結界呪霊を無視して話を進める四人に対し、何故かいじけてる結界呪霊と変にコミカルな空気になるのだった。

 

ちなみに後日、導理の元に目の飛び出る金額の請求書が届き夜蛾に泣き付くのだった。




仮名結界呪霊
戦闘力は三級前後
結界術だけは計測不能と考えてる
首のない巫女服を着た女性(?)
言葉は話せず何故か導理に従った
仮定準一級呪霊

夜蛾正道
導理への距離感が上手く掴めず悪戦苦闘してる学長
自分の善意での行動が可能性を狭めてしまったと落ち込むが、その後に導理の「気付かなかった事を気付かせてくれた」の言葉に少し救われる
不器用なお父さん枠

謎のお姉さん
呪力ゼロでかなりヤバイフィジカルギフテッドの導理に目をつけた人
タッパとケツを誤解した子供にガチ恋してね?してないよね?となんか色々不安定になってる
ただ幼いフィジカルギフテッドを鍛えられるくらいには知識がある
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