バスルームで風呂を沸かしながら、先ほどのことが頭をよぎる。
セリーは今日一日、情緒をかき乱され続けたことだろう。
これまで生きてきた分すべてを合わせても足りないほど、衝撃の連続だったはずだ。
でもそれはネガティブな感情という訳ではなく、うちへ来たこと自体は喜んでくれている様子だった。
なら、この後の食事と風呂で、さらに喜んでもらおうじゃないか!
風呂の支度を終えキッチンへ入ると、二人は楽しそうに話をしながら夕食の支度をしていた。
「ご主人様、お疲れ様です」
こちらに気付いたロクサーヌが労りの言葉を掛けてくる。
「ご主人様は何かなさっていたのですか?」
それを聞いて、セリーが不思議そうに尋ねてきた。
「ん? ああ、お風呂を沸かしていたんだ」
「えー! お風呂ですか!? 貴族や富豪しか入ることのできない、あのお風呂!?」
俺の返事に、大きく目を開き叫び声が上がる。
それを見ていたロクサーヌは、楽しそうな表情でセリーに告げた。
「ふふ。あのときはご主人様が魔法を使えると言うわけにはいかなかったので、毎日温かいお湯で体を拭くことができると言いました。でも、本当は毎日お風呂に入って、石鹸で体を洗っているのです」
「貴族でも毎日入るわけではないと聞きます。それに石鹸を使うなんて……。こんなに贅沢なことがあっていいのでしょうか……」
ロクサーヌはドヤ顔を浮かべると、呆然としているセリーへさらに続ける。
「それだけではありません。一日おきに石鹸で髪を洗ってお手入れをします。そして、五日に一度は、なんとカメリアオイルで髪のお手入れをしているのですよ」
「ロクサーヌさんの血色の良い肌や、艶やかで美しい髪はそれが理由だったのですか……」
彼女はその言葉に頷き答えた。
「ええ。そして、今日からはセリーもこの待遇を受けることになります。これはすべてご主人様のおかげなので、私たちは常に感謝の心を持ち続けなければなりません」
「はい。その通りだと思います。これから私もご主人様のお役に立てるように努めます」
ロクサーヌは、キリッと表情を引き締めて宣言したセリーを、満足そうに頷きながら見守っている。
こら、その布教活動をやめなさい。
これ傍から見たら相当ヤバいんじゃないか?
ロクサーヌの気持ちはありがたいが、絶対にまずいよなぁ。
……とりあえず話を続けるか。
「食事の後はお風呂に入るから期待しててね」
「はい! ご主人様、ありがとうございます」
彼女は満面の笑みで感謝の言葉を口にした。
歓迎会用の料理を始め、フープロを使って肉を挽いているとセリーが尋ねてくる。
「あの……、それはミンチですか?」
彼女の顔には信じられないものを見たという、ドン引きの表情が浮かんでいた。
ロクサーヌもそうだったが、めちゃくちゃ戸惑っているなぁ。
「ふふ。セリー、ご主人様の料理はとても美味しいのですよ? きっとあなたのミンチに対する偏見もなくなってしまいます」
とか言ってるけど、君も相当引いてたからね?
「この世界ではミンチが忌避されていることは知っているけど、俺のいた世界では一般的な料理法だったんだ。無理することはないけど、食べてもらえると嬉しいな」
「いえ、あの、せっかくご主人様が作ってくださっているのです。大丈夫です。きっと大丈夫です」
なんで二回言ったん?
絶対大丈夫だと思ってないでしょうが。めちゃくちゃ無理してるじゃないのさ。
その後セリーは、ミンチをこねて成形する様にドン引きし、ミートソースを作っているときに『なぜミンチを混ぜる!?』という表情を浮かべ、ウサギ肉を揚げている様子に驚愕していた。
きっと、彼女にとって今日は人生で一番驚いた日になるんだろうなぁ。
完成した料理をダイニングに運び、ロクサーヌ特製のポトフを取り分けて、食事の挨拶をしたところでセリーに声を掛ける。
「セリー、我が家へようこそ。君がうちに来てくれて本当に嬉しいよ。歓迎の意を込めてささやかだけど美味いものを用意したつもりだ。気に入ってもらえたなら嬉しい」
「ふふ。ポトフも気に入ってもらえると嬉しいです」
俺たちの言葉を聞いて、セリーは感動したような表情を浮かべていた。
「ご主人様……。ロクサーヌさん……。本当にありがとうございます……」
さっきもそうだったけど、うちのセリーは割と感激屋さんかもしれないな。
原作の性格とはだいぶ違う感じだ。出会い方や売れ残ることがなかっただけで、こんなに変わるものなのか。
いや、それが悪いということはない。
むしろ俺だけのセリーって感じがして、執着心を覚えるほどだ。
おっと。考え事をしてないで、温かいうちに食べるとしよう。
俺たちが先に食べないと、セリーはハンバーグやミートスパに手を出しにくいはず。
さて、まずはハンバーグからいくかな。
ナイフで一口大に切り、フォークで口に運び咀嚼する。
前回同様、口の中に旨味があふれ出し、快感さえ湧き上がってくるようだった。
本当に迷宮産の食材はすごいよなぁ。
どちらも低階層ドロップである、豚バラ肉とバラでこの美味さだ。
高階層のレア食材はどれほどの美味さなのだろう?
期待せずにはいられないぞ。
「んー! とても美味しいです! ご主人様の料理は本当にすごいです!」
同じようにハンバーグを食べていたロクサーヌから声が上がる。
今回も好評なようで一安心だ。
幸せそうに食べているロクサーヌを見て決心がついたのか、セリーもハンバーグへ手を伸ばす。
切り分けたそれをフォークで口へ運び、咀嚼をしていると、突然目をカッと見開き声を上げた。
「なんですかこれは!? とても柔らかく、噛むたびにあふれる肉汁と旨味! まるで口の中が幸せで満たされていくようです!」
……君たちのそのリアクションは、一体どこで学んでんの?
いやまあ、喜んでもらえたなら嬉しいけどさ。
嬉しそうにハンバーグを口へ運ぶセリーが本当にかわいらしい。
その様子を見ながらポトフを口にすると、ホッとするような温かさと美味しさが体に広がった。
毎度のことながら、ロクサーヌが作ってくれた料理を口にするたび、幸せを実感する。
美味しい食事に、それを嬉しそうに食べている大切な娘たち。
本当に幸せな食卓そのものだ。
二人を見て喜びに浸っていると、笑顔のロクサーヌが口を開く。
「セリー、唐揚げとミートスパも美味しいですよ。是非食べてみてください」
彼女は手を止め、咀嚼していた物を飲み込んでから、恥ずかしそうに答えた。
「ありがとうございます。ハンバーグがあまりにも美味しいので夢中になってしまいました……」
そう言って唐揚げに手を伸ばす。
それから、セリーは唐揚げを食べて輝くような笑みを浮かべ、ミートスパの美味さに大声を上げた。
完全にミンチへの偏見が払拭されたようだ。
歓迎会は大成功かな?
ロクサーヌに目を遣ると、彼女は笑顔で頷いた。
うん。大成功だ。
食べ終わったところで、改めて歓迎の言葉を伝える。
「セリー、我が家へようこそ。今日から俺たちは一緒に暮らしていくことになるんだ。もし何かあれば、遠慮することなくそれを伝えてほしい」
その言葉にロクサーヌも続く。
「これからよろしくお願いしますね。一緒にご主人様を支えていきましょう」
俺たちの言葉を聞いたセリーは、大輪の花のような笑みを浮かべ口を開いた。
「ありがとうございます。こんなに歓迎していただけるなんて、まったく想像できませんでした。私に出来ることを精一杯頑張りますので、末永くよろしくお願いします」
彼女はそう言って、頭を下げる。
もちろんだ。君のことも絶対に手放すつもりはないから。
末永くよろしく、セリー。
歓迎会を終えると、歯磨き粉を使って歯を磨く。
「歯がつるつるでとても気持ちがいいです。歯ブラシも歯磨き粉も本当にすごいですね」
セリーは舌で歯の感触を確かめているのか、口をもごもごさせて、嬉しそうにそう言った。
「研磨効果が高すぎるから毎日使うわけにはいかないけど、今後も定期的にやっていこう」
「はい! ありがとうございます!」
かわいらしい笑顔だなぁ。
着替えを取りに二階へ上がり、ロクサーヌに声を掛ける。
「ロクサーヌ、俺は準備をしたらすぐにバスルームへ行くから、セリーのことをお願いね」
「はい。おまかせください。あ、ご主人様。試し履きをした肌着も洗濯いたしますので、そちらもお持ちいただけますか?」
ああ、そうだわ。洗ってた方がいいよな。
「ありがとう。本当にロクサーヌは気が利くね」
「ふふ。どういたしまして。さあ、行きましょう」
「はい。ロクサーヌさん、よろしくお願いします」
二人は小声で話しながら部屋へ戻っていく。
楽しそうにクスクス笑っているロクサーヌと、恥ずかしそうにしながらも興味津々なセリー。
……一体どんな会話をしているんだろう?
いや、乙女の会話を詮索するなんて許されることじゃない。
とっとと準備をしてバスルームへ移動しよう。
入口の脇に設置しているかごへ着替えを入れ、バスルームに入る。
そして、洗濯のために持ってきた下着をニッチへ置いといた。
最初の頃は廊下で服を脱いで入っていたが、いつの頃からか中で脱ぐことに変わったんだよなぁ。
まあ、お風呂の後に洗濯をするんだから、この方が効率的だろう。
自作した湯かき棒でかき回した後、湯加減を確かめてみると少し温くなっている。
んじゃ、追い炊きっと。
ファイヤーボール
再びお湯をかき回して確認だ。
よし。完璧。
温度維持機能はないが、追い炊きの手軽さは現代日本を上回っているだろう。
魔法ってのは本当にすごいもんだ。
手持無沙汰と期待感でテンションがおかしくなり、シャドーボクシングとボディビルのポージングをしながら時間を潰していたところ、扉の向こうから華やかな声が聞こえてきた。
扉が開くと、世界で五本の指に入るであろう美しさを持った二人が姿を現す。
残りの三本はミリアとベスタとルティナで間違いない。
「ご主人様、お待たせいたしました」
「全然待ってないから大丈夫だよ」
ロクサーヌの言葉に答えていると、その隣りにいるセリーはバスタブを凝視している。
「すごいです。こんなにたくさんのお湯なんて初めて見ました……」
彼女の口から、思わずといったように声が漏れた。
まあ、これから毎日目にすることになるんだ。すぐに慣れるだろう。
さて、それじゃあ服を脱ぐか。
「ロクサーヌ」
「はい。お願いしますね」
呼びかけると、彼女は笑みを浮かべ俺の前に来る。
果物の皮をむくように、その身に纏う衣服を一枚一枚丁寧に脱がしていく。
露になっていく彼女の肢体は、毎日目にしていても決して慣れることがない。
いや、おそらく永遠に慣れる日など訪れないだろう。
毎日目にしたら慣れるなんて言ったのはどこのどいつだい? あたしだよっ!!
まあ、何事にも例外はあるわな。
すべてを脱がし終え、改めてロクサーヌの姿を眺める。
鮮やかに輝く栗色の愛らしいイヌミミと艶やかな髪。
美人なのにかわいらしい笑みが浮かぶ相貌。
誇らしげに大きく突き出された霊峰には、愛らしい果実が添えられていた。
腰はキュッと括れ、その下のお尻はまるで芸術品のような曲線を描く。
スラリと伸びる綺麗な手脚には、絶妙な量の肉が乗っている。
そして、秘密の花園を彩るように、ほわほわと茂る若草。
まさに女神としか言い表せない。
「ロクサーヌ。本当に綺麗だ……」
「ありがとうございます」
思わず漏れた声に、照れたような声色で言葉が返ってくる。
ロクサーヌを脱がせ終えると、彼女はセリーへ声を掛けた。
「次はセリーの番ですね。さあ、ご主人様の前へ」
「は、はい」
ロクサーヌの言葉に返事をして、彼女は髪留めを外す。
うおっ! ものすごいボリュームだ。
その上、ウェーブもかかっているため、手入れに苦労しているだろうことが容易く想像できる。
わかる。わかるぞ、セリー。俺たちは固い絆で結ばれた天パ同盟だ。
ある人物が言っていたのだが『天然パーマに悪い奴はいない』らしい。
間違いなく君も良い娘なのだろう。
なあに、心配することはない。
二日に一度の石鹸シャンプーとビネガーリンス。そして、五日に一度のカメリアオイルでのトリートメント。さらに、毎日の手当てを用いた毛髪のケア。
これらを行うことで、あれだけ大暴れだった俺の髪も、この通りまとまりが良くなっている。
絶対に君の髪もバッチリまとまるさ。
それに、これだけ髪に良い効果が出ているのだ。きっと、俺の頭頂部は二十年後も安泰だろう。
とりとめのないことを考えていると、髪留めを置いたセリーが緊張した面持ちで俺の前へ来る。
「じゃあ、脱がしていくね」
「はい。あの、よろしくお願いします……」
声を掛けると、頬を朱に染めて呟いた。
本当にかわいいなぁ。
脱がせるたびに、緊張からかセリーの息がどんどん荒くなる。
なるべく彼女に負担を掛けないよう、逸る気持ちを抑えてゆっくり優しく脱がせていく。
そして、最後の一枚であるかぼちゃパンツを取り除くと、目の前には愛らしさにあふれながらも淫靡な雰囲気を漂わせた裸身が現れた。
すごい……。ロクサーヌとはまた違う魅力でいっぱいだ……。
ボリューミーな黒髪から突き出す細長く尖った神秘的な耳。
かわいらしく愛らしいのにどこか大人びている、美しく整った顔立ち。
縮尺が小さいだけで、手脚が長く均整の取れた肢体。
十分な大きさを持つ形の整った丘陵では、麗しの果実が存在を主張している。
括れたウエストの先には、綺麗に生え揃った逆三角形の草地。
そして、思わず手を伸ばしてしまいそうになるほど、つつましく可憐なお尻。
信じられないほど魅力的で、血が滾ってしまう。
セリーの裸身に見惚れていると、倒れるのではないかと心配になるほどの呼吸音が、バスルームに響いていた。
今日は彼女の精神に負担をかけっぱなしだったのだ。こうなってしまっても無理はないか……。
乱暴に振れると壊れてしまいそうなほど小さく華奢なその体をそっと抱きしめた。
「あっ……」
そして、傷つけてしまわないよう気を付けながら、優しく背中を撫でる。
手にはずっと触れていたくなるような、滑らかな感触が伝わってきた。
「大丈夫。絶対にセリーが嫌がるようなことはしないから安心して。嫌なら嫌って言っていいからね」
すると、俺の体に腕が回され、ぎゅっと抱き着かれる。
「ええっと。あの、決して嫌ではありません。その、ご主人様にすべて見られていると思うと、どうしても緊張してしまって……」
恥ずかしそうに告げられたその言葉に、胸をなでおろす。
「とても魅力的で俺もドキドキしているよ。セリー、本当に綺麗だ」
「あ、ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです」
微笑みながらこちらを見つめているロクサーヌに頷き、セリーが落ち着くまでそのまま背中を撫で続ける。
「あっ……」
すると、抱き着いていたセリーから声が漏れた。
「どうしたの?」
問いかけたところ、彼女は恥ずかしそうに口を開く。
「ご主人様のものが……、その、あたっています……」
いや、だって、しょうがないじゃん……。
こんなに魅力的な二人が裸でいるんだよ? しかも、そのうちの一人とは抱き合っているんだ。
この状況で反応しないのは無理ですって。
「二人とも本当に魅力的だから、どうしてもそうなってしまう。驚かせてごめんね」
「いえ、そんな。ご主人様にそう思っていただけて、とても嬉しいです」
そう言うと、彼女はさらに強く抱き着いてきた。
……いや、もうかわいすぎだってば。
セリーが落ち着きを取り戻したところで体を離す。
「あっ……」
すると、彼女の口から残念そうな声が漏れた。
そして、それを掻き消すようにロクサーヌの声が響く。
「さあ、セリー。今度は私たちでご主人様を脱がせていきますよ」
「えっ、あ、はい。よろしくお願いします!」
ロクサーヌの言葉に戸惑うかと思ったが、逆に気合が入っている様子だ。
彼女は俺の服を脱がすことに対し、好奇心を覚えているように見える。
「では、ご主人様。失礼いたします」
「失礼いたします」
裸の女性二人が服を脱がせてくれようとしている。信じられないような光景だな。
興奮で頭がどうにかなってしまうぞ。
「じゃあ、お願い」
「はい。セリー、上の方は私が脱がせますので、あなたはズボンの方をお願いします」
「はい。分かりました」
セリーは指示を受けると、瞳をキラキラ輝かせながらベルトへ手を伸ばす。
……この娘さんめちゃくちゃ積極的だなぁ。
シャツとインナーをロクサーヌに脱がせてもらっている間に、セリーはベルトを外し、ズボンを下す。
そして、露になったトランクスを見て呟きを漏らした。
「すごい……。こんなに……」
そこを凝視されながらそんなことを言われると、めちゃくちゃ恥ずかしいんだが……。
「さあ、セリー。最後の一枚もお願いします」
「は、はい」
ロクサーヌの後押し受け、彼女はおずおずと手を伸ばし、トランクスの紐を解いていく。
そして、パンツに手をかけ、ゆっくり下ろしていった。
脱がし終えたにもかかわらず、彼女は魅入られたようにそこを凝視し続けている。
いやこれ、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど……。
どうしたらいいんだ?
思わずロクサーヌの方をうかがうと、微笑ましそうな眼差しで俺たちのことを見つめていた。
うん。そうだな。恥ずかしがってないで、早いところ体を洗うか。
たらいにお湯を汲み、泡立てネットと石鹸を手に取り声を掛けた。
「それじゃあ、体を洗っていこう」
「はい」
「え? え?」
ロクサーヌは返事をするが、セリーはというと正気を取り戻したかのように、戸惑いながら俺たちの顔をキョロキョロと確認している。
そこまで俺の股間に夢中だったんかい。
君、さてはエッチスケッチワンタッチだな?
泡立てネットを使い、もこもこ泡の準備ができたところで呼びかける。
「ロクサーヌ」
「はい」
すると、嬉しそうな表情を浮かべ、彼女は俺の前に進み出た。
おそらく、一番であるという自尊心が満たされたのだろう。
これからも、ロクサーヌの誇りを傷つけないよう気を付けないとな。
いつものように、彼女の美しい体を磨き上げていく。
毎日これを行うたびに幸せを実感できる。
きっと、俺は世界一幸福な男だろう。
ロクサーヌの全身を洗い終えたところで、俺たちの様子をガン見していたセリーに声を掛ける。
「さあ、今度はセリーの番だよ」
「は、はい。よろしくお願いします」
彼女は返事をすると、熱に浮かされたような足取りで近寄ってきた。
泡を手に取り、ゆっくりと彼女の体に手を伸ばす。
「んっ……」
肩口に触れると体がピクンと跳ねて声が漏れるが、そのまま首筋まで手を移動させ、優しく洗っていく。
首筋から肩。そして、右手と左手を洗い終え、いよいよそこへ触れることにした。
セリーの愛らしい丘陵は俺の手にすっぽり収まり、ふにふにした柔らかさと、コリコリした感触を伝えてくる。
彼女も興奮してくれているのだろうか?
痛くないように気を付けながら優しく揉んでいくと、セリーの特徴的でかわいらしい声が上がった。
「ああっ!」
激しい呼吸を繰り返し、その合間合間に声を漏らすセリーがたまらなく愛おしい。
もう少し刺激を与えたくなり、今度は麗しの果実を弾いてみる。
「んっ! ああっ、ごしゅ、じん、さまぁっ」
ピン、ピンと弾くと、途切れ途切れで声を上げた。
手を止めて彼女を抱きしめ、背中を撫でながら問いかける。
「セリー、ごめんね。無理をさせてしまったかな?」
すると、俺の体をぎゅっと抱きしめ、拗ねたように口を開いた。
「ご主人様は意地悪です……」
えー! 君もそんなことを言うの!?
今イキそうだったってこと!?
普段のロクサーヌとのやり取りとは違い、今回は本当に気を使ったんだけど……。
「そうです。私たちのご主人様は意地悪なお方です」
戸惑っていると、いたずらっぽい笑みを浮かべながらロクサーヌが口を開く。
こらこら。そんな根も葉もないデマを広めるのはおよしなさい。
セリーに焦らしプレイをするエロ親父だと誤解されてしまうではないか。
背中を洗っていた手を下へ移動させ、お尻を揉みながら話しかける。
「本当にそんなつもりはなかったんだけど、俺の手で気持ち良くなってくれていたのなら嬉しいよ」
それを聞いた彼女は恥ずかしそうな表情を浮かべ、抱き着いていた体を揺らして俺のものを刺激しながら口を開く。
「私の方こそ……。こんなに興奮していただけて、あの、とても嬉しいです……」
セリーさん、言うじゃないですか。
柔らかく触り心地の良いお尻とお腹、そして両脚を洗い終え、セリーの前にしゃがみ込んで声を掛けた。
「それじゃあ、セリーの大切な部分を洗っていくから。ロクサーヌと同じように、俺の肩に手を置いていてね」
「はい……」
返事をすると、彼女はそっと手を添える。
泡を手に取ってセリーへ手を伸ばし、まずは美しく生え揃った若草へ触れた。
ふわふわと柔らかな感触が何とも気持ち良い。
髪を洗うようにワシャワシャ動かすと、肩に触れていたセリーの手に力が入る。
一頻り洗ったところで、いよいよ本命の場所へ向け手を動かす。
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俺の頭を抱きしめながら、喘ぎ声を上げていたセリーだったが、最後に一際大きな声を発し、フッと体から力が抜けた。
慌てて支えたところ、彼女は荒い呼吸を繰り返している。
「すごかったです……。頭が真っ白になって、死んでしまうかと思いました……」
落ち着きを取り戻し、息が整ったセリーの口から嬉しい言葉がこぼれた。
良かった。ちゃんと彼女を気持ちよくすることが出来たのか。
ロクサーヌのときもそうだったが、本当に嬉しいもんだよなぁ。
田川 歩 男 18歳
探索者Lv37 英雄Lv32 僧侶Lv15
装備 身代わりのミサンガ
BP振分 残BP:0
キャラクター再設定:1
サードジョブ:3
必要経験値二十分の一:63
詠唱省略:3
鑑定:1
ワープ:1
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春の32日目